おじいさんが使ってたカメラを
長年の常連Hさんから受けた相談です。
Hさんのお友達の娘さんがおじいさんが使っていたカメラを使ってみたい~ということで、そのカメラを使える状態にしたいという相談。
1957年発売の二眼レフカメラ「リコーフレックス ミリオン」。
見た目に大きな問題は無いのですが、テイクレンズとビューレンズの焦点調節がギアの噛み合わせになっている部分が有りがちなガチガチに固着しています。シャッターも盛大に粘っています。レンズには大きなカビが見えています。
オーバーホールをするより現状動いている同機種を見つけた方が安いのは、Hさんも承知の上での相談。
我楽多屋は原則として修理の受付はしていませんが、いちおう中古カメラ屋ですから仲間の修理業者さんは居ます。電話で状況を伝えて大まかな見積もりを聞き、HさんからOKをいただけたのでお預りすることにしました。
「急ぎませんので~」と言われたからではありませんが、ひとまずレジカウンターの横にそのまま置いていました。
しばらくしてから、改めてこのカメラを見ると長年の汚れが積もっているのが気になって、修理屋さんへ渡す前に見えるところだけ掃除をしてみたくなりました。
普通こういうことはしません。綺麗にするつもりが結果として、逆になってしまうこともありえますから。例えば、何かを破損させてしまうとか、修理箇所以外は手を入れて欲しくないというパターンも無いとはいえません。だから、取次ぎの私(我楽多屋)は下手に触らないのです。
でも、今回のご相談はご家族3世代に渡る思いと長年の常連さんの思いが詰まった内容。もしかしたら、修理屋さんが綺麗にしてくれる範疇の掃除かもしれませんが、私も一手絡みたくなったのです。
ビフォー画像はありませんが、確実に綺麗な見た目になりましたよ。
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