« 2023年12月 | メイン | 2024年2月 »
昨朝、モップで床を掃いていたら小さな黒いものを発見。ゴミにしては大きめなので拾ってよく見たら「SW」って書いてある。
最初に一瞬だけ「コーワSW??」とか思ってしまいましたが、すぐに「いや、あれだ!」と気付きました。
アサヒペンタックスSPの露出計ON/OFFスイッチの「SW」だ!と。初期型以降はスイッチ自体に「SW」の文字が彫られているのですが、初期型はスイッチに「SW」と記されたプレートが貼られているのです(下の画像は初期型以降のボディです)。
前々日の午後、アサヒペンタックスSP初期型のジャンク品を買って行かれたお客さんが「〇〇が無い…」というようなことをボソッと言われていたのも同時に思い出したのです。
そのお客さん、日頃からうちの店を気にかけてくださっているうえ、静岡から来られた方だったので、早速この「SW」プレートを封筒に入れて発送しました。
郵便受け取られて開封してビックリされるだろうなぁ~。いや、その前にこのブログを見ちゃうか?!
ご自身のお誕生日にご来店された常連Hさんが、自分への誕生日プレゼントの品探しをされていらっしゃいました。
すぐに「これッ!」と思える品物が見つからないようで…あれやこれや探されているので、少し申し訳ない気分にもなりました。何故なら、適当な品を揃えられていない在庫から無理に探してもらっているようにも見えてしまったからです。
でも、Hさんは何かの縛りの中で品探しすることを楽しんでいらっしゃる(多分…)ようにも見えました。
ここ数年、ミノルタブランドに惹かれているHさん。しばらくすると、100円で売っているミノルタαシリーズ用パノラマアダプターホルダーを見つけて、気になりだした模様。それが使えるミノルタのフィルムAF一眼α5700iのレンズ付きが安価であるのもチェック。さらには、複数在庫のあるピクチャーカードの中からα5700iで使えるものを数枚物色。
最初は100円だったのに、関連品を数珠繋ぎ的に見つけて、合計で3,000円程のお会計になりました。
*下の画像は後からイメージとして撮ったものなので、Hさんがお買上げいただいたものではありません。また、ボディもα5700iじゃなくて、画像のα3xiはピクチャーカード(インテリジェントカード)には対応していません。
ありがとうございます。そして、お誕生日おめでとうございます。
さて、Hさんにパノラマアダプターの説明をしている時に気になったのは~フィルム室内にこれをセットしてフィルムマスクになるのは良いとして、ファインダースクリーンを専用のに変えないとフレームが分からないよな…ということ。
α5700iはスクリーン交換が出来ない機種。Hさんがお買い上げ前に一瞬ファインダーを覗くこともしたのですが気付かず、フレーミングは見当つけてするしかないのか…なんて話をしていました。
でも、Hさんが帰られてから気付きました。当時のミノルタαシリーズボディ、このパノラマアダプター対応機種は装着することを前提にスクリーンに薄っすらとパノラマ用のラインが入ってました。
あとはもう「撮る」だけ。
しかしながら現像は良いとして、今はもうパノラマの専用プリント無いからプリント困りますよね…。
1970年前後にとても売れたカメラの一つ「コニカC35」。
ストロボやAFが搭載されてプラスティックボディになる前の初期系モデルでは圧倒的にシルバーボディが多いと思いますが、そのブラックボディを久々に見ました。
その初期系モデルの中でもシャッタスピード優先AEが出来る「FD」というタイプは、いくらかブラックボディの比率が高いような気もしますが、それ以前のタイプはブラック比率がかなり少ないように思います。*あくまで私の感覚値です。
そもそもがアルミ外装なので、シルバーと言っても少し白っぽい色味のために見方によっては少し安っぽく見えてしまう傾向もあるのですが、このブラックは光沢ある塗りの漆黒ではないものの、高級感を感じたので、ちょっとオッと思いました。
ほぼ同世代のミノルタ ハイマチックFにも稀少なブラックボディがありましたが、あのブラックは少し青みを帯びた感じのあるネオブラック。あの色にはライカも絡んでいる~とかで、あれはあれで味があります。
★本日27日は第4土曜日なので、午後2時より恒例の全品1割引きサービスを行ないます。
★また、閉店時間を通常より1時間繰り上げて、午後6時とさせていただきます。
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
昭和32年(1957年)1月に旭光学からカメラ店に向けて配布された案内のコピーです。
内容はアサヒフレックスの販売促進のために企画された、仕入れに対する奨励金(1台ごとに1,000円)の締切と販売分については賞金が当たる抽選券の締切について記されています。
消費者向けの案内ではないので、皆さんからすれば知らない所でそんな取引?がされていたんだなぁ~という驚きもあるかもしれませんね。
ただ、わたしが気になったのは「アサヒフレクツス特売今月末締切!!」って書かれていますが、思い切り「誤植じゃん!」というところ。
正しくは「アサヒフレツクス」。「ク」と「ツ」の位置が逆。自社製品の名称くらいちゃんと校正しないと!それ以外の部分はちゃんとなってるのに…。もし印刷所のミスだとしても、そのまま配ってしまうのか?ってちょっと信用ならない…。
奨励金はちゃんともらえるとしても、賞金の抽選をちゃんとしてくれるのか?って不安になっちゃいます(>_<)
ちなみに、1956年の広告を確認したところ、当時アサヒフレックスはレンズ付きで1台27,900円~39,500円が販売価格だったようです。
ニコンのフィルム一眼レフの中でも、通称「F1桁モデル」とされるフラッグシップ機のF・F2・F3・F4・F5・F6には、ユーザー自らで交換が可能なファインダースクリーンが各種用意されていました。
ファインダースクリーンが交換可能な機種は他にもありましたが、用意された交換スクリーンのタイプ数の多さは流石!フラッグシップ機と言えるもの。
いろいろな装着レンズや撮影条件などに適したスクリーンが用意され、Fが14種・F2が19種・F3が22種・F4が13種・F5が12種・F6が7種ものファインダースクリーンがありました。
今日の画像はF3用だけに存在していた「T:テレビフレーム・スプリット式」と呼ばれるファインダースクリーンで、説明書によれば「テレビ放送用スライド原稿作成用スクリーンで、中央スプリット部でピント合わせを行います。十字線と標準TV画面、動作安全区域、タイトル安全区域がそれぞれ表示されています。」とのこと。
このスクリーンが登場した時はブラウン管テレビの時代なので、縦横比は4:3。現在のワイド画面には対応しないですね…。
ニコン、キヤノン、ミノルタの3社ともプロユースを意識したであろう、フィルム一眼レフのフラッグシップ初号機と言える「ニコンF」「キヤノンF-1」「ミノルタX-1」のボディにはアクセサリーシューやホットシューが装備されていませんでした。
当時、普及機の多くはファインダーの接眼部に何らかの方法で固定するタイプのアクセサリーシューを別売りで用意している機種が多かったのですが、これらフラッグシップ3機には、ちょっと独特なフラッシュカプラーが用意されていました。
そのどれもが巻戻しクランクに被せるような感じで装着するタイプで、シャッターとのシンクロ発光が可能なフラッシュカプラーでした。商品名はニコンが「ガンカプラーAS-1」、キヤノンが「フラッシュカプラーD」、ミノルタが「アクセサリーホットシュー」。
店に該当するボディがニコンFしかないので、装着例をお見せ出来るのはニコンだけ。こんな感じで取り付けます。
一番稀少なのはミノルタX-1用でしょう。探している人も少ないでしょうけど…。
キヤノン用は在庫が半ダース強あります。ニコン用は商棚に並べきれずにしまい込んでるものもあって、簡単に数えきれないくらいあります。
ちなみに、キヤノンF-1には取り付け部は巻戻しクランクですが、そこから横へ伸びてペンタカバーの上方でフラッシュを取り付け可能にする別形状のモノも存在しています。
ミノルタSRT101あたりに使うディオプターレンズ。
これに記されている数字が他メーカーなどで通常記されている、+か-と数字で表される視度じゃないんですよ…。
この時代のミノルタは、何故だか独自?に遠視用として1~5・近視用として6~9までの数字をふって、9段階のディオプターレンズを販売していました。
なので、ディオプターレンズ単体で出て来ると、視度が分からないんです…。
でも、このディオプターレンズ自体が出て来る頻度も少ないし、探しに来る人も少ないし、たまに案内書(下の画像)と一緒に出て来ればこれ幸い~くらいな気持ちでディオプターレンズとセットにして売っていたので、案内書が手元に残らない…。
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
今回はこの画像をここにアップすることで、皆さんとも共有出来るので話題にしました。今後こういう紙の案内書などは劣化や処分で減っていく一方でしょうからね。
それと、案内書に記されている「選び方」なんですが、文字だけ読んでいるとややこしいことを言ってて理解が難しい…。
4年前に一度、我楽多屋店内で発見された「for Manchoukuo」モノ。
あの時のカメラは「セミイコンタ」でした。記された場所は背蓋を開けた時に見える隙間みたいな部分。店の商品として並べていたセミイコンタにその刻印があることに、お客さんが気付いて教えてくださいました。
その時のブログ記事はこちら、是非ご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2020/02/http.html
この刻印は、ドイツのツアイスイコンが満州国向けに出荷したモノの証しと言えます。
今回は、物々交換で数点持ち込まれた中にあった不動品の「コンタックスⅡ」。背蓋にあるフィルム圧板の下の方に「for Manchoukuo」と記されています。
気付きにくい場所ですが、お持ち込みくださったお客さんが直々に教えて下さいました。
このコンタックスⅡ、外観かなり貫禄ある状態です。ボディ本体と背蓋のナンバーが揃っているので、出荷された1930年代後半からそのままの入れ違ったりしていないもの。現状全く動かないのが残念です…。