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★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
今年6月にニコンミュージアムオリジナルグッズとして発売された、ニコンFM2誕生40周年記念ストラップです。
40年前の1982年、当時世界初となる超高速シャッタースピード1/4000秒を搭載して誕生したFM2でした。その時にも「4000」の文字が刺繍されたストラップが存在していましたが、今年40周年と合わせて発売された記念ストラップにも「MAX 4000」の文字が刺繍されています。
このストラップを、FM2のデザインをオマージュしたと言われているミラーレスデジタル一眼のZfcに装着したお客さんから、見せてもらいました。
そのお客さん曰く「Zfcに付けてみたものの、このカメラのシャッタースピードに1/4000秒がなかったらマズいなぁ~と思ったけど、ちゃんとダイアルに「4000」が記されていて安心しました(^^)」と。
こんなマニアックなことを気にされていらっしゃいますが、もうお馴染みかな!?常連であることもマニアであることも認めない、通りすがりのただのカメラ好きな人のカメラです。
ライカの純正アクセサリーなのに、「Leica」(Leitz)の刻印もないし、数字による品番もありません。あるのは「JAPAN」の刻印だけ~というアクセサリーがあります。
元箱があったので、そこに記された品番から確定したのは「ライカR3用のアングルファインダー」ということ。
多くのアングルファインダーは接眼部にネジ込んだり、接眼部の枠にハメ込むものが多いですが、これは接眼部の上方にあるアクセサリーシューに差し込むタイプです。
最初、見た時にその形状から「ミノルタの製品?」と思いました。手に取ってみたら「JAPAN」と記されてるし。でも、ライカ関係のアクセサリーと一緒にあったので「むむむ?」と思いながら調べたら、推測した通りでした。
ライカR3といえば、ミノルタと共同開発したカメラですからねぇ。
あ、店にミノルタのアングルファインダーあるので並べてみたら、取り付け部以外はそのまんま同じでした。
ついでに、ライカR3と兄弟機種とも言われているミノルタXEにR3用アングルファインダーを付けてみました…。
かつて、アサヒペンタックスのレンズフィルターに「GHOSTLESS(ゴーストレス)フィルター」ってのがありました。このブログでも何度かチラッと取り上げたことがあります。
クローズアップフィルターのようにガラス面が弧を描いていますが、スカイライトフィルター(ほかにUVとCLOUDYもあります)なので、レンズ保護系のフィルターとして使えます。
当時のカタログには「2種類あるゴーストのうちの一つは抑えることが出来るフィルター」と案内されています。でも、それ以上のことは知りませんので、抑えられるゴーストがどれで、抑えられないゴーストがどれで、それは描写にどう表れるのか?聞かないでください。
最近はゴーストやフレアを求めてオールドレンズを使う人がいたり、そういう向きにゴーストやフレアをあえて出すようなレンズフィルターも造られたりしているくらいですから、このゴーストレスフィルターなんてのは「お呼びじゃない」かもしれませんね。
サン光機といえば「サンズーム」というくらいズームレンズの印象が強くないですか?
実際に1970年のカメラ総合カタログには、ズームレンズしか掲載されていませんでした。
サン光機は前身も含めると戦前からレンズ製造をしていて、多くの国産一眼レフが出揃う前にはエキザクタやプラクチカマウントのレンズも製造していたとのこと。以降は超望遠や二焦点、マクロレンズなども製造しますが、セールス的にメインになったのはズームレンズだった模様です。
先日、買取職人から「そちら(我楽多屋)で欲しいものはあるか?」と聞かれた品物の中に、このレンズがありました。
一瞬、ライカのエルマーか?と思いきや、「SUN OPT. Sun f=9cm 1:4」と記されていました。恥ずかしながら、このレンズに対しての知識が薄いというか…最近見た記憶がありません。
ちょうど翌日に長徳先生とお会いしたので、このレンズのことを聞いたら「サンソーラーですよね?」と言われました。
同じレンズで「Sola f=9cm 1:4」と刻印されているものが多いみたいです。鏡胴の仕上げが違うモノもあるようです。まだまだ勉強不足です…。
近くにお住まいなんだと思います、もう10年以上、我楽多屋にカメラやレンズなどを買いに来てくださる男性がいらっしゃいます。昨日はオリンパスペンを1台買ってくださいました。
待ち合わせをされていたのか?その男性が来店されてからしばらくして女性が店に入って来られました。
オリンパスペンのお会計が終わって店を出る前に、女性が「この子が小学生の頃からお世話になってます」と言われました。そう、お母様だったのです。
こうしてお声がけいただいたことが思わず嬉しくて、あまり言葉が出て来なくて「そうです。長く来てもらってます」みたいなことを2回くらい繰り返し言ってしまいました。さらに「何年か前には、息子さんにSNSについての相談なんかをさせてもらったこともありました」なんてことも言ったりしました。
息子さんが「最近はフィルムが高くなって、撮ることが減ってしまいましたけど」と言うと、お母様が「こういうカメラのお店が減ってしまったようなので頑張ってくださいね」と。
とても穏やかで頭の良さそうな息子さんなので、以前にSNSの利用法なんかを相談させていただいたわけなんですが、今回はお母様から優しい励ましのお言葉を頂戴してしまい、なんか嬉しい限りなんです(^^)。
仕事柄フィルムカメラに囲まれ、こうして日々フィルムカメラ系のブログを発信しています。
しかしながら、カメラにフィルムを装填して撮影する〜という段階まではなかなか至りません。
それは商品として店に並べる中古カメラについても同じこと。現状品、ジャンク品でも極力厳しく状態チェックをするようにしていますが、その後に試し撮りまで〜というのは現実問題なかなか出来ません。それは安く売ることや手間を考えると追い付かない…からです。
じゃあ、商品でなければ? いや、ご覧のように興味を持ったカメラなのに、なかなか試し撮りが出来ていないカメラが待機しています。
実は昨日、田中長徳先生とお会いして少しお話をさせていただいたのですが、昨今のフィルム価格上昇の影響でフィルムカメラや撮影への新しい捉え方として、フィルムを買ってカメラに装填すること(撮影すればなお)がステータスになっているのではないか⁈なんて話題にもなりました。
画像のカメラは、ミモザⅡ(左奥)、ネオカ35 ⅠS(左手前)、レオタックスT(右)です。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
富士フイルムの「8ミリ撮影メモ~だれでも素的に写せる~」という小冊子が出て来ました。
今で言う「動画」ですよね。スマホで簡単に撮れる時代になっても、どうも動画が苦手な私なので...これを見て少し勉強をしよう~というわけではないんですが、パラパラとページをめくっていたら。
なんと、ページ下の角がパラパラ漫画のようになっていました。
これを皆さんにもお見せしたくて動画を撮ってみたのですが、小冊子の紙質(劣化もあるのでしょう)や紙についたクセで上手くパラパラが進まず、何度も撮り直すハメになりました。指先が乾燥してるからか?と思って少し湿らせてみたり、指サック代わりに輪ゴムを指に巻いてやってみたり、えらい苦労しました…。
結果それでも、かなり雑な進み方でパラパラ進んでませんが、良かったらご覧になってください。片側は女性が8ミリ撮影機を構えたりしているさま、もう片側は女性が子供の頬に近づき離れるさま。
YouTube: 富士フイルム「8ミリ撮影メモ」のパラパラ漫画⁈
昨日のお客さんカメラなんですが、ZEISS IKONのコンタフレックスの方はFacebookページで既に披露しました。
そのお客さんが「IKONじゃなくて、Nikonもありますよ」と言ってカバンから取り出されたのが、NikonのF3。モータードライブで完全武装して、ロゴが赤く塗られていました。
で、NikonとIKON。
その名の由来が気になって確認してみました。ご存知の方も多いでしょうが。
Nikonについては、旧社名日本光学の略称である「NIKKO」の語尾に「N」をつけて口調を良くした「Nikon」を、後に発売する小型カメラの名称とすることを1946年に決めた~ということが、ニコンのサイトで説明されています。
ZEISS IKONについてウィキペディアによれば、1926年、カール・ツァイス財団の主導で4つのカメラメーカー(イカ、エルネマン、ゲルツ、コンテッサ・ネッテル)が合併した際に新会社の名称を「ツァイス・イコン(ZEISS IKON)」と決めたそうで、命名の理由はツァイスを使ったのは新たな宣伝費を減らしたかったからで、イコンはただの思いつき~とありました。「思いつき...」ってホントなんすかね。
時系列上、NikonよりIKONが先にあったのは事実なのでNikonが意識して付けたかどうかは興味深いところです。