我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年12月

2022年12月11日 (日)

指名放出

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ここ数年で、Yさんが放出された品物をSさんが買って行かれるパターンが何度かありました。

YさんとSさんは同じカメラ関係の同好会のメンバーなので、そのことが後から判明したりしているようです。

同じ同好会のメンバーということは、趣味的な向きに似ている部分があるのは当然のことなんでしょうけども、興味深い話ですよね。

さらに面白いのは、YさんはSさんの大学の先輩でもあるそうです。ここまでくると、ちょっと気味悪いくらいですね(笑)。

先日Yさんが物々交換で持ち込まれた品物にシグマの広角レンズがありました。Yさん曰く「これ、Sさんが買って行って、レンズのクモリを掃除したりしそうだな…」と。

実は最近Sさんがご来店された時に、我楽多屋の売り物の中にあった別のシグマレンズを見ながら「シグマの広角レンズってクモってるの多いですよね...」と言われてたのを思い出しました。

「指名買い」って言葉は聞いたことありますが、「指名放出!?」ってのは珍しいかと...。

 

 

2022年12月10日 (土)

使ったものは内緒です

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いつも我楽多屋で不動品やそれに近いカメラを買って行かれては、ご自身で直したり・同じような不動品とニコイチなどされているお客さん。そうして使える状態にしたカメラを何度か見せていただいています。本業はカメラ以外のものを直すお仕事をされていらっしゃるようです。

今回はミノルタのUniomat(ユニオマット)。

いつもそうなんですが、見せてもらうカメラの外装が新品みたいに綺麗なんです。始めから大きなキズや凹みのあるボディは避けていらっしゃるんでしょうけども...。

今回そのことを聞いてみました。すると、あるモノを使って綺麗にしているとのこと。

以前のブログで私がカメラを磨いて綺麗にした話をした時に、磨くのに何を使っているのか聞かれたのですが...答えませんでした。使っているものが必ずしもすべてのカメラや材質に有効なものか分からないので、ネット上で公開することに危険を感じたからです。

なので、今回もこのお客さんが何を使われたのかは伏せたいと思います。ご理解ください。

ちなみに、同じものが店にあったので私も試してみましたが、同様に綺麗になりました。感覚的な表現ですが、クロームメッキの外装がスベスベと綺麗になります。

あと、このお客さんが偉いのは必ずフィルムを入れて撮影をされていること。そして、カメラを持ち歩いていること。

ただ、直したカメラがドンドン増えているようで、その処遇に困っているとのこと(ネットで売ったりとかはしたくないそう)。出来れば使ってもらえる人のもとへ行くのが嬉しいそうなので、改めて相談に乗らせていただこうかと思っています。

 

 

2022年12月 9日 (金)

クロームミニヨン&ブラックロード

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このミニヨンの型を正確に確認しようと資料を見ていて知ったこと。

識別として東京光学機械(後のトプコン)の「ミニオンⅡ型」であることは間違いないのですが、当時の広告では「ブラックミニオン」「クロームミニオン」という表記の仕方をしていて、「Ⅱ型」とは呼んでいません。

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Ⅰ型・Ⅱ型などの呼び方は便宜上、後からそう呼んでいたりするパターンは案外とあるものなのです。

そして、ミニヨンのⅠ型(と呼ばれている)にはブラックのボディしかなかったようです。そして、Ⅱ型(と呼ばれている)になってクロームボディが出たようです。なので、この広告には「クロームミニヨン」が大きく扱われているんだと思います。

記されている価格を見ると、クロームの方が10円高いのも興味深いです。多くの人が一般的にブラックボディの方が少し高いという認識ですよね。

これについて、個人的に気に入って持っている岡谷光学機械製の「ロード35 ⅣB」のブラックボディも、当時の広告を見るとクロームボディより少し安いんですよね。そして、クロームボディは「ⅣB」と表記されているのに、ブラックボディは「ブラックロード」と呼ばれているのです。

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2022年12月 8日 (木)

Canon灰皿

10月末、臨時休業をいただいた日曜日に写真家I先生がカメラ関係の雑品をお持ちくださって、アローカメラの買取職人に預けて行かれました。

それは以前からお話いただいていたもので、先生曰く「すみませんが、近いうちにゴミを捨てに来ますので…」という、古いフラッシュバルブなどでした。

商品になるモノならないモノ...ならなくても誰かに引き取ってもらえそうなモノなど、まだ全部整理がつく前に先生から電話があって、「本当に申し訳ないのだけど、もし残っていたらアレだけ戻してもらえませんか?」と。

幸い残っていましたし、無償提供いただいたのにそんな恐縮されても~とこちらも恐縮しつつ、後日お返ししました。

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そして今週、ご来店いただいた先生が「この前のお礼、ネタにもなるでしょ(^^)」と持って来てくださったのが、画像の灰皿と柿の実セット。オレンジ色つながりというのが、在阪球団ファンの私にとっては、ちょっと不吉ではありますが(笑)。

ちょっと歴史を感じるキヤノンの灰皿はずいぶんな肉厚で立派。昔ならカメラ店のカウンターに置いて常連さんがちょっと一服🚬なんて使い方もされたのかもしれませんね。今の時代ではちょっと考えにくいですけど。

 

 

2022年12月 7日 (水)

朝のガードマン

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、銀座の朝。

朝9時前後、観光客や買い物客がまだ非常に少ない時間帯の銀座では、配送や警備関係など働く人の姿が目立つような気がします。

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2022年12月 6日 (火)

CT75 ご報告

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年を越す前にご報告しておかないと!

5月末から7月にかけてご案内して特別販売しました、田中長徳先生の作品をプリントした「CT75 Tシャツ」。本来であれば晩夏頃には全終了していたのですが、思わずキャンセルがあったため...先日最後の2枚を販売し終了しました。

最後の2枚は、どちらの方も早々に1枚目をお買い上げくださった方で「2枚目を~」とのことだったので、気に入っていただけのだなぁ~と嬉しく思いました。

販売時の案内に書きましたように、Tシャツの売上は長徳先生に「おフィルム代」としてプレゼントしたのと、Tシャツにプリントした作品がウクライナ製カメラ「キエフ」で撮影された~という経緯も鑑みて、ウクライナ人道支援危機支援金(日本赤十字社)に寄付しました。

画像内のおフィルム代の封筒、長徳先生へは既にお渡し済みなのでダミー封筒です。寄付は最終確定後にと思っていたので送金(12月5日付)が遅くなってしまいました、お買上げの皆様にはご了承の程よろしくお願い申し上げます。

CT70プロジェクトより

 

 

2022年12月 5日 (月)

ケーブルレリーズと言います

もう何年か前の話ですが、私よりも確実に年長のお客さんが手でゼスチャーしながら「これある?」って聞いてきました。

そのゼスチャーでお探しのモノが「ケーブルレリーズ」であろうことはすぐに分かりました。ど忘れして、その名称が出て来なかったんでしょうね。

その時にされたゼスチャーがこんな感じでした。


YouTube: 「これある?」のジェスチャー

 

昨日入って来たケーブルレリーズの握る部分が片側だけちょっと長くて変形していて、初めて見たわけではないのですが久しぶりに見たら「ずいぶんと凝っているな~」と思うとともに、前述のゼスチャーのことを思い出してしまったのです。

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さらに、このケーブルレリーズには握り部に穴が開いていて、その穴へレリーズの先端をネジ込むことで、未使用時にケーブルがダラ~ンとしないようになっていました。

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2022年12月 4日 (日)

何故カビない?

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今まで改めて意識することがなかったのですが、先日あるお客さんが「ロシアレンズってカビ生えないですよね」と言われて、「たしかに!」と思いました。

次の日に別のお客さんにその話をしたら、「ロシアレンズたくさん持ってますけど、カビ玉ってほとんどないですね」と。

長年この仕事をしているので、店にやって来ては売れていく相当数のロシアレンズを見ています。他のレンズと比較して圧倒的と言っていいくらい、カビ玉が少ないように思います。

だからといって、ロシアレンズに全くカビが生えないという話ではありませんからね。

理由は何なんでしょうか?!

真面目に理由を解説してもらえる人が居たら嬉しいのですが、そうでなくても「何かヤバい原料が含まれてるのかも...」とか、あ~だこ~だ言ってるのも面白いものです。

あと...ロシアレンズってカビ玉は少なくても、キズの多いレンズはよく見かけるような気がします。これも面白い現象。

他のレンズでは、きっと...カビやクモリを落とそうと分解して強く磨き過ぎて付いたようなキズのあるレンズをときどき見かけますが、ロシアレンズの場合は似たようなキズが前玉の表側にあったりします。ちょっと掃除するつもりでレンズの表面を拭いたのに、コーティングが弱くてキズ付けちゃった...ってことなのでしょうかね!?

最後に念のため言っておきますが、ロシアレンズに絶対にカビが生えないという話ではありません。少ないような気がするだけかもしれませんし、目立たない程度に生えているのかもしれません。また、キズの件についても、一切確証のない推測ですので話半分くらいで聞き流してください。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第278回目のテーマは「白くてすべすべしているニコンJ1が好きなんだけど、バッテリーがどっかに行っちゃった」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2023年3月初旬まで

 

2022年12月 3日 (土)

思わぬものがフィルムホルダーに

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回転式拳銃用スピードローダーのケースが、フィルムホルダーとしてピッタリ使えるという情報をお客さんから入手しました!!

数本の弾薬を瞬時にまとめて拳銃の弾倉へセットするのがスピードローダーです。それを収めて携行するための「スピードローダーケース」、その中にフィルムケースがピッタリと収まるのです。画像のHKSというブランドの場合、サイズに「L」と「M」があって、「M」がフィルムサイズです。

このケースはベルトに通すことが出来るので、画像のように予備のフィルムをスピードローダーの代わりに収められます。

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「フィルムホルダーありませんか?」と、ときどき聞かれることがあるので、これからはこれを紹介してみましょうかね。