我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年7月

2022年7月21日 (木)

ライフワーク

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以前にも話題にさせていただいたことのあるお客さんなんですが、ここ数年でドップリとカメラや写真の深みにハマってしまったお客さんの話です。

2018年の春、我楽多屋へ来店されたのがカメラ・写真趣味が開花したキッカケ〜というのは認識していました。

が、先日あらためて色々とお話をさせていただくと、そのキッカケの解釈が少し違っていたことに気付きました。

カメラや写真に関心を持ち始めていた頃に、最初に足を運んだカメラ屋がたまたま我楽多屋で、それがキッカケで深みにハマったのかと思ってました。

が、実際はたまたま見ていたテレビ番組で我楽多屋が紹介されていて(多分「ちい散歩」かと…)、家の近くにこんな店があるんだなぁ〜くらいの冷やかしの感じで何となく立ち寄ったんだそうです。だから、カメラや写真に興味を持ち始めていたわけではなかったのです。

ところが、その時にジャンクカメラを好奇心⁉︎で買ってしまうんです。

その時のことは私もかなりよく覚えています。あまりに素人さん風なのでジャンクカメラを買うのは危険が高いと思って、いろいろと説明しました。それらを理解してもらったうえで、お客さんが選択したのがオリンパスのカメラ(画像のカメラとほぼ同世代のものでした)でした。いちおう何とか現状使えそうなジャンク品でした。

そのカメラがキッカケでカメラや写真の深みにハマって行かれたのです。

私がそのお客さんを頼もしいなぁ〜と思うところは、店や周りにあまり影響されることなく、ご自身の判断で色々なこと(カメラやレンズ、フィルム、現像などなど)を試されて、身につけて行かれてるところ。趣味の醍醐味を楽しまれているなぁ〜と。

4年が過ぎて、この趣味は自分のライフワークと思える次元にまでなったそうです。

それを聞いて、うちの店がそのキッカケになれたことがとても誇らしい気持ちになれました。また、自分の店や仕事が人の人生にそんな大きな影響を与えることもあるんだなぁ〜と思うと身の引き締まる思いもしています。

 

 

2022年7月20日 (水)

モノクロじゃないのよ

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、お台場海浜公園。

先月末に梅雨明けしたとみられる~だったのに、先週先々週と梅雨みたいな日が続きましたね。

今にも雨が降り出しそうで、モノクロみたいな浜辺でした。

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2022年7月19日 (火)

ミノルタのロゴ

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます

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ミノルタのロゴは古いのが良い件。

コニカと合併する前はこのロゴでした。

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その前はこのロゴでした。

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当然に好みで分かれますが、店でよく聞くのは「古いロゴの方が良いよねぁ~」という声。

そして、このオートセミミノルタに記されているロゴはこんな感じ。

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これを記している他のモデルがあるのかどうか?は不明ですが、ほぼマーク化されている「Minolta」の文字が良い感じですよね。

モデル名の「Auto Semi」も同趣向でデザインされているので、「Minolta」はこのモデル専用のロゴかもしれません。

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ところで、このモデルは戦前の1937年に発売されたモデル。良く出来ているなぁ~と感心しました。付いているレンズ「Promar」は旭光学製です。

 

 

2022年7月18日 (月)

お犬様には勿体ない…

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知人が「こんなの見つけたよ!」と譲ってくれました。

このカメラ型のモノは何でしょう?

これ、犬用のオモチャだそうです。レンズ部分を掴むとパキパキと樹脂の板を突くような音が、ボディ本体を掴むとパフパフと鳴り物系の音がします。もちろん、犬はこれを噛んだりして遊ぶんだと思います。ストラップが立派なのも噛み応えが良いんじゃないでしょうかね。

犬向けなのにその見た目の完成度が高いので、余計に職業病が発症してしまいます。レンズのデザインがあれに似ているよな~と思いました。

ちょうど我楽多屋の在庫に、その「あれ」があったので並べてみました。

「あれ」とは、オリンパスのOMシステムのレンズ「OM50mm/F1.8」です。

そっくり!というわけじゃないけど、絞りリングがレンズ前よりにあるところや焦点距離の表示位置、滑り止めゴムのデザインなど部分部分がかなり似てますよね!

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2022年7月17日 (日)

MONITOR

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少し前に「入場料を払ってでも入りたいお店です」と言ってくださったお客さんが「これ何なんでしょう?」と、ご持参されたカメラがこれ。

ピッカリコニカこと「コニカ C35 EF」なんですが、ボディ上面に「MONITOR」と刻印されています。

お客さんはまだカメラ歴がそれ程に長くない方なので、もしや?こういうモデルがあったのだろうか?と思われたようです。

後で検索してみたら、ネットオークションで「コニカ C35EF MONITOR」と、まるでそういう製品名かのような表記をしている例もありました。

でも、私の知る限り(それが一番怪しいのかもしれませんが…)、MONITORというモデルは存在していないはず。

考えるに~製品モニターとして何らかの方法で貸与した個体に「MONITOR」と刻印したのではないか?と。

 

 

2022年7月16日 (土)

0.95のリアキャップ

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アローカメラで買取った品物を持って買取職人が「キヤノンの0.95のリアキャップある?」と言いながら、我楽多屋に入って来ました。

私は「ん」と思いました。

そういえば、キヤノン50mm/F0.95のリアキャップのイメージが浮かばないのです。見たことあるのかもしれませんが、そうとう昔のことで全然思い出せません。

買取職人に「そもそも見たことないかもしれない」と言うと、諦めて買取りコーナーへ帰って行きました。

気になるのでネット検索してみると、他店の販売ページで売られているのが見つかりました。画像を見ても「う~ん」という感じ。それに、そのキャップをどう被せるんだ?って感じの形状。

勝手に画像を使えないので~キャップの形状を確認したい方は、Googleで「キヤノン 0.95 リアキャップ」を検索すれば見られると思いいます。

やはり、私は見たこと無いんだと思います…(恥)

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2022年7月15日 (金)

不思議な色

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ベークライト製の黒いケースを開けると、そこには枠が不思議な色をしたレンズフィルター(プロクサー)が入っていました。

最近でこそ、銀や黒以外の鮮やかな色の枠を持つフィルターが売られていますけど、このフィルターは推測するに相当古いもの。多分、70~80年は前のモノではないかと…。

改めてよく観察してみても、初めからこの色だったんじゃないか?と思うくらい良い感じに塗装が剥げてしまったか?退色してしまったか?な感じです。確証はありませんが、本来は黒く塗られた枠だったはず。

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ネットで検索してみたら似たような状態の同型フィルターがあったので、微妙に有りがちな劣化なんでしょう。

このフィルターですが、刻印には「Carl Zeiss Jena Proxar 2×32」と記されています。32ミリのカブセ式、何用でしょうかね?

 

【追記】ブログ公開後にいただいた貴重な情報によると、このフィルターはもともとこの不思議な色だった可能性が高いことが分かりました。そして、この不思議な色が剥げると黒くなり、その下に真鍮地があるそうです。

 

 

2022年7月14日 (木)

フィルムが取り出せなかった無念

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まだ10歳代と思われる女子から相談を受けました。

「カメラが壊れてしまって、撮影途中のフィルムが取り出せなくて困っている」と。

写真屋さん(プリントショップ⁈)でカメラ屋さんに行けば何とかなるかも〜と言われたそうで、その写真屋さんでも何らかの手当てをされたのでしょう背蓋と電池蓋を跨いでパーマセルテープが貼られていました。

長年ジャンクを扱っているので、手動巻戻しが出来ないフルオートカメラがフィルム装填中の状態で壊れてしまっているパターンにも数多く遭遇してきました。

そんな時は荒療治(カメラを直す目的でもないし、撮影中のフィルムを救出する目的でもないから療治ではないか…)と言われるかもしれませんが、背蓋を開けてフィルムを引っ張れば(カメラによってはかなりの力を要する場合もあります)だいたいの場合、フィルムを巻上げ軸から引っ張り出せるのです。

なので、少しフィルムにキズが付いてしまったり切れてしまう可能性があることも了承してもらったうえで、多分フィルムを引き出せると思いますよ〜と言って、一旦カメラを預かりました。

ところが、暗箱の中で背蓋を開けてフィルムを引き出そうとしましたが、力任せに引っ張ってもダメ、軸に巻き付いたフィルムを少し弛ませるような方法を取りながら引いてもダメ。

ここで、私の持論「臆病は最大の危機管理」が頭をよぎったので無理をするのはやめました。お客さんには、多少のキズや切れ目を覚悟してもらってますが、フィルムを取り出せるであろうことを前提に話していたし。

それから、お客さんが未成年であることも無理をしなかった理由の一つ。万が一、フィルムがかなり悲惨な状況になってしまった場合に、ご両親が登場されたりするとそれまでのやり取りがうやむやになったりして話がややこしくなる危険性もあるなと思ってしまったのです。

約束の時間に再びご来店されたお客さんに事情を話しました。私も悔しいのだけどと。そして納得してもらいました。

また、カメラの破損覚悟で取り出す方法も考えましたが、それをしたところでフィルムを安全に取り出せる保証はないので、私が積極的にやりたくない旨も理解してもらえました。

それでも、翌日にお友達と遊びに行く用事がある〜とのことで、Nikonの全自動フィルムコンパクトカメラをお買上げくださったので、少し割引をさせていただきました。

 

 

2022年7月13日 (水)

早っ!と思ったら

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、品川駅前です。

去年の秋、品川グース(旧パシフィックホテル東京)が営業を終了して、建て替え作業が始まっていました。

以後は特に気にすることもなかったのですが、先日ふと見上げるとこんな状態でした。

まるで早くも新築されたのか!?みたいな感じですが、これは見事な解体仮囲いなのです。

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2022年7月12日 (火)

キヤノンの何でしょうか??

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます

 

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二つとも、キヤノン純正品であることは間違いありません。

「リング状のモノ」と「キャップ状のモノ」、この二つは48ミリ径のネジで結合させることが出来ますが、キャップ状のモノは普通のフロントキャップとはネジ切り方法が違って、雌ネジ切りされています。

リング状のモノは48ミリの雄ネジ切りされている反対側は、54ミリ(シリーズⅦ)の雌ネジ切りがされています。

さぁ、これらは何でしょう???

実は私も100%の自信は無いのですが、多分以下の内容で間違いないと思います。

これら、キヤノンセレナー85mm/F1.9用レンズフードの一部とキャップなのです。

該当するレンズもフードの残り部分も無いので画像には無理があるのですが、こういうことです。

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リング状のモノにはフード本体が付きます(間にシリーズフィルターを挟み込むことも可能)。そして、キャップはフードを逆向きにしてレンズ鏡胴前側に被せた時に付けるキャップなのです。

レンズはキヤノンさんのサイトから、フードの残り部分は同じキャノンでも世代的にもう少し後のモノを代わりにしていますので、本来は黒じゃなくて銀色です。

ところで、こんな中途半端な状態ですがバラシてしまうのも勿体ないので、このセットで店に出します。