我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年4月

2022年4月10日 (日)

軸自体が少し短くなってた…

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このニコマートFTN、確認したら~ほぼ丸一年も居座っていたようです。巻戻しクランク部分が改造されているので、見覚えのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

こういう系を好みそうな人がいらっしゃると思ったのですが、それは並べる前に「オッ」と言った人だけでした。

メーターもほぼOKの動作品なんですよ、これ。

少し前に「部品取りをしたいので不動品でいいんですけど…」と言いながら、このニコマートを買おうとされている方がいらしゃったので、「それならば、もうちょっと安い不動品がこっちにありますよ~」と案内しました。

その結果、見た目はちゃんとした不動品の方をお買い上げいただくことに。

すると、「私が欲しいのはここ(巻き戻しクランク)じゃないので、外して次の時に持って来ますよ。そのクランクを赤い改造ノブと取り換えれば、ちゃんとした状態になりますよね」と、気を遣っ言ってくださいました。

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後日、持って来てくださったので、お言葉に甘えて?交換して、ちゃんとした見た目になりました。

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が...クランクの軸の先がもともと少し折れてしまっていたので、結局はワッシャーを噛ます余裕がなくてクランクの取っ手がガタついてしまう...症状は避けられませんでした。

 

 

2022年4月 9日 (土)

派手な露出計

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外装がカラフルな露出計って、まず見たことないですよね!?

古い露出計の中にはデザイン自体に凝ったものはいくつかありましたけど。以下3点は過去に取り上げた個性的な露出計のブログ記事のリンクです。

先日、長年のお客さんFさんが「セコニックの赤いの知っています?」と言うので、知らないことを伝えると、次のご来店時に現物を持って来てくださいました。

本来「フラッシュメイト L-308S」は少しグレーがかったブラックボディなんですが、今から11年前の2011年にセコニック創立60周年を記念して、「パールブルー」「レッド」「ライトグリーン」に塗った3種のカラーモデルを各色60台ずつの限定販売をしたそうなんです。

その「レッド」を見せてくださいました。

私が「赤」を好きなことを知ってのことだそうで嬉しい限りですが、プレゼントしてくれるわけではなかったようです(笑)

 

 セコニックは去年70周年でこんな記念モデルも出したようですし、他にもこんなキンキラのがありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2016/11/post-c209.html

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2022年4月 8日 (金)

Zeiss ikonのフード

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常連Oさんが「今日は探しモノがありまして」と、入店後に真っ直ぐレンズフードが並べてある棚のところへ行かれました。

程無く「あったあった!」とレジカウンターへ持って来られたのは、27ミリ径ねじ込み式のラバーフードで非常に小さく「Zeiss ikon AG 1109 S27」と記されているフードでした。

実際のところは探しモノというよりも、以前から27ミリ径のこのフードが在庫にあることはチェックされていたそうで、必要になったので~まだ残っているかな?と、ご来店されたとのこと。

必要になった理由は、不動品で諦めかけていたZeiss ikonコンタフレックスSを使える状態に修理が出来たので、それに付いてるテッサーの径を測ったら27ミリだったため、このフードを思い出してご来店くださったそう。

さらにお話をうかがうと、もともとこのフードがこのカメラに使えると思って見ていたわけではないとのこと。へぇ~普段からそういう見方をされているんだなぁ~と感心してしまいました。

 

 

2022年4月 7日 (木)

ウクライナカラー

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本物の木材をシート状にしたものを何に貼ろうか迷って、ポラロイドSX-70に貼ってみた件を先日話題にしましたが、実はあの時にリコーオートハーフも良いだろうなぁ〜と思っていました。

リコーオートハーフは現行品当時、カタログモデルでボディ前面の化粧板に様々なデザインのものがありましたし、数量をまとめれば指定したデザインの化粧板ものを作ってくれたりしていたみたいです。

そこで思い付いたのが、長引くロシアによるウクライナ侵攻を憂い、ウクライナの国旗色のリコーオートハーフを作成すること。

下の画像、左手はウクライナ国旗カラーを貼る前のオリジナル。右手は以前に紹介していますが、お客さんの手によってワイルドにカスタマイズされたもの

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2022年4月 6日 (水)

第三台場の一本桜

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、第三台場。

江戸時代の砲台跡が残っている第三台場にある一本桜を見て来ました。

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2022年4月 5日 (火)

ペンSの3.5と2.8

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オリンパス ペンSにはレンズ違いの「ペンS 2.8」と「ペンS 3.5」があります。片方はわりと希少品です。

正直なところ、私はこの2機種の経緯についてあまり詳しくありませんでした。実際、出回っているのは希少品じゃない方がほとんどなので、差を意識せずに済んでいた…というのが事実です。

今回は2機種一緒に出て来たので、その経緯をハッキリさせておこうと思いました。

この件について当然のように知っている人には呆れてしまう話でしょうがご了承ください。

オリンパス ペンの初号機には、28mm/F3.5のズイコーレンズが付いて1959年に発売されます。ペンの開発者として有名な米谷氏は最新型のシャッターを搭載したかったそうですが、開発が間に合わず既存の2枚羽根式が採用されていました。

続いて、より明るいレンズが付いた機種を~ということで、30mm/F2.8のズイコーレンズが付いた「ペンS 2.8」が1960年に発売され、シャッターも初号機よりランクアップした米谷氏希望の最新型5枚羽根式を採用します。

じゃあ、「ペンS 3.5」は何ぞや?というと、5枚羽根シャッターを搭載したペンS 2.8に、初号機と同じ28mm/F3.5レンズを付けたモデルなのです。

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ペンS 2.8が出てから、ペンS 3.5が出るまでの5年の間には、よりワイドなレンズが付いた「ペンW」や、より明るい大口径レンズや露出計を搭載した「ペンD」シリーズ、自動露出やピント合わせをパンフォーカスやゾーンフォーカスにして、撮影を簡単にした「ペンEE」シリーズが続々登場します。

そんな中で発売された、原点回帰的なモデルであったペンS 3.5は、それ程の需要もなかったのか!?あまり生産されなかったようなのです。

というわけで、ペンSは「3.5」の方が稀少モデルなのです。

ちなみに、オリンパスの公式サイト内にあるペンシリーズの紹介に「3.5」の方は出て来ません→https://www.olympus.co.jp/technology/museum/camera/series/pen/

 

 

2022年4月 4日 (月)

2階建てフード

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マミヤのレンズ交換式2眼レフCシリーズ、その180mm/F4.5レンズ用フードがこれ。

上下レンズ一体式になっているのが特徴的。まるで2階建ての建物のよう。

世界中の2眼レフを探しても、このタイプのフードはあったかどうか!?

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こだわりのマミヤらしく、上下レンズの仕切り部には微妙な段と傾斜があります。これは撮影用のテイクレンズの遮光効果を維持しつつ、ビューレンズでのフォーカシングの妨げにならないような配慮もされての形状と思います。

ご存知の方も多いと思いますが、マミヤCシリーズ用のレンズフードの中には今回のような上下一体式ではなくて、上部が可倒式になっているものがあります。あの可倒式の理由はフード上面に反射した太陽光などがビューレンズに入ってフォーカスの妨げになることがあるからなのだそうです。

 

一つ思い出しました!珍しい35ミリカメラの2眼レフ「Agfa FLEXILETTE」に上下一体式の独特なレンズフードがありました。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第270回目のテーマは「タムロン95-205/f6.3に付いている黄色いシールは一体いつ頃のものなのかという考古学的考察」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html

 

*閲覧は2022年7月初旬まで。

2022年4月 3日 (日)

これでもう最後です。

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月イチくらいのペースでご来店のお客さん。前々回ご来店の時に「使わないものなので置いて行きます」とカメラアクセサリーを数点ご持参してくださいました。

タダで戴いちゃうわけにもいかないので、僅かですが1,000円弱くらいの物々交換にしましょう~と提案。でも、その時は欲しいものが無かったようなので、次回以降に~とツケのような感じにしました。

で、次回ご来店時も希望品は僅かなものしかなくて、私の覚え書き帳に「3/1 残400円くらい」と記入。

そして、3/31ご来店。今回は残額以上のお買い上げがあったので差額を頂戴することにして、お預り分は~という意味で「これでもう最後ですね」と言いました。

するとお客さんは、これからも引き続き良いお付き合いを...でいいですよね~みたいなことを言われました。

一瞬「ん?」と思いましたが、すぐに「これでもう最後です」と私が言ったのを、出入り禁止宣言か何かとふざけて受け取ってのご反応であると気付きました。

おふざけとはいえ、まさかそういう受け取り方をされるとはねぇ。お客さんと一緒に笑ってしまいました。

ちなみに、ジャンクや現状販売をご理解いただけない場合や極度に神経質な方に「買わない方が良いです」と言ったことはありますが、今のところ!?出入り禁止を宣告したことはまだありません。

 

 

 

2022年4月 2日 (土)

実は動いてお客さん大喜び

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先週、FacebookページにニコンF100の画像をアップしました。

コメントには「動くなら手元に置いておきたいカメラなんだけども、液晶にERR表示の不動品。F100だからって流石に100円ってわけにはいかないかな…」と。

すると、常連さんOさんから「ボディ底のバッテリーグリップ用の端子カバー(ゴム)が付いていれば欲しいです」との連絡がありました。

下の画像で「Nikon」の文字がある小さなゴムのこと。

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Oさんはこのゴムが欲しいらしく(お手持ちのF100はこのゴムが欠品)、不動品でも構わない~とのこと。その後すぐに、走ってご来店お買い上げくださいました。

そして、数日後のご来店時には「この前のF100、良かったです。ありがとうございます」と。

なんと!あの個体。通常のバッテリーホルダーでは不動でしたが、バッテリーグリップ(いわゆる2階建て式の)を付けたら、動いたそうなのです。

何で?と思ったのですが、こういうことでした。ボディの下部に追加するタイプのバッテリーグリップには、そこへ装填した電池からボディへ電気を供給するのに、本来の電池室に差し込んだ部分の接点から行なうものと、別の場所にある接点からボディへ供給するものの二通りあるのでした。

今まで特に気にしたことなかったので、前者がほとんどというか…全部前者だと思ってたくらいです。実際に私物として手元にあるニコンD200(下の画像はD200用のバッテリーグリップ)とF80、テスト用として店にあるキヤノン30D、どれもその方法です。

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しかしながらF100の場合、バッテリーグリップの形状は前者と同様にボディの電池室に差し込む形状になっているものの、電気の供給はバッテリーグリップの平らな上面にある接点と、通常はゴムのカバーで隠されているボディ底面の接点で行なっているのです。

で、今回の個体はボディの電池室周辺にトラブルがあるのだけども、底面からの通電には問題が無くて動いている~ということのようです。

Oさん的には、既に所有されているF100の接点カバーが欲しいだけだったのに、バッテリーグリップを使えば使用可の予備機が出来てしまった!というわけで、かなり喜ばれていらっしゃるのでした。