★昨年7月から、それまで定休だった水曜日に加えて、第2火曜日と第3火曜日も休業させていただいておりますので、16日(火)・17日(水)と連休いたします。よろしくお願い申し上げます。
なお、姉妹店の買取り専門アローカメラの定休日は水曜日のみです。
先週、ニコン以外のボディやレンズと一緒に買取依頼で持ち込まれたニコンF2用フォトミックファインダーA。お客さんから「Aiレンズ装着時でも絞り込み測光じゃないと使えない訳アリ品です」との自己申告がありました。
ということで、どのみちジャンク品なわけですが店に並べるための値付けをする上で、どの程度のジャンクなのかを判断するべく、F2ボディに付けて確認を始めたら~いろいろと面倒なことが発生して疲れてしまいました。
これから、それを説明しようと思いますが複雑な内容ゆえ、私の文章能力が足りなくて伝わらなかったらゴメンナサイ。
まず、フォトミックファインダーAはAiレンズでは開放測光が可能ですが、非Aiレンズでは絞り込み測光をしなくてはいけない製品です。
以前から我楽多屋にあった、メーターも大丈夫そうなフォトミックファインダー付きF2ボディに装着して確認することにしました。そのボディにはAi対応のアダプトール付きタムロンレンズが装着済。
すると、絞り込みボタンを押さなくてもメーターの針が反応して、そこそこの数値を示しています。「あれ?大丈夫なんじゃ?」と思いながらも、念のためにAi改造されてるニッコールを付けてみたのです。すると、開放測光ではダメでお客さんの申告通りに絞り込み測光にするといい感じの数値なのです。
ここで訳が分からなくなり、とりあえずいろいろといじり始めました。
その中で何の根拠もなくアダプトールを疑って、別のAi対応アダプトールに付け替えてみました。すると、状況が変わりました。たしかに開放測光ではダメで、絞り込み測光で良さげな数値を示すので、お客さんの申告内容通り。
問題は最初付いていたアダプトールの不具合でボディに付けた時にオート絞りが利かずに、実絞りになっていたのです。ということは、絞り込み測光を行なっているのと同じ状況だったわけです。後から思えば、実絞りになっていたということは絞り変える操作でファインダー像に明暗が出ていたはずなんですが、ファインダー内下部にある露出計の針ばかり見ていたので明暗に気が行ってなかったのです。
次に、正常なアダプトールを付けた状態でもともとの組み合わせであった、フォトミックファインダーに戻して、ついでにこちらのチェックも念のためしておこう!と思いました。
このアダプトールにはカニ爪が付いているので、ただのフォトミックファインダーでも開放測光が可能なはずなのに、露出計の針がほとんど振れないのです。試しに、絞り込みボタンを押してみたら針が振れるには振れました。なんと、こちらのフォトミックファインダーはいつの間にか大ズレし始めてるみたいです…。
というわけで、すったもんだした結果、とても疲れてしまいました。
まとめますと、今回持ち込まれたフォトミックファインダーAはお客さんの自己申請通りの状態で、もともと店にあったF2フォトミックファインダー付きのタムロンレンズセットは、アダプトールとフォトミックファインダーに異常が出始めていた…という結果。
まぁ、F2用に限らずF用も含めて、フォトミックファインダーはまともに動いている方が稀で、もし動いていても「それは今だけ!?」くらいに疑ってかからないといけない代物だというのも事実です。
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