我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2020年12月

2020年12月13日 (日)

倍半分

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コシナ35の修理をお預りしていた常連さんが、修理上がりを取りに来られた時に持参されたカメラが、ニコンF-501でカラーヘリアー75mm/F2.5が付いていました。

この2台を並べて撮った理由は、今は優秀なズームレンズがあるからあまり聞きませんが、昔は焦点距離が倍と半分の単焦点レンズを2本持って撮影に出ればOK!みたいな風潮があったというから。

そう、コシナ35のレンズは38mm/F2.7。38mmとカラーヘリアーの76mmでほぼ倍半分。

そして焦点距離が倍半分ということだけでなくて、フォクトレンダーブランドのカラーヘリアーも製造はコシナってところに意味があるんですねぇ。マニア的には!

このあと何気なく「レンズ2本」でネット検索してみたら引っかかって来たのは「持って行くのはズームレンズ2本~」的な内容が多く、やはり時代を感じますね。

 

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★7月から当分の間、我楽多屋のみ定休の水曜日に加えて、第2火曜日と第3火曜日も休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

2020年12月12日 (土)

ホームチケット

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元箱入りのミノルタAL。中には保証書の他に、「ホームチケット」と書かれた書面も残されていました。

その内容を見るとお買い上げ金額10,000円について、足利商栄店会を利用して10回分割での支払いを約束する書面のようです。

個人情報ですので、お買上人の住所・氏名と連帯保証人の住所・氏名はカメラボディで伏せていますが、販売店は現存されているカメラ店さんでした。

時代を感じるのは、支払場所に「自宅・勤務先・販売店・持参」の選択肢があって、この書面では「自宅」に印が付いています。

そして、この書面は1962年(昭和37年)12月に作成されていて、翌年1月末日より支払いが開始されることが記されているので、さらに調査してみました。

商品のミノルタALは、1961年7月発売で新品価格19,500円。

メーカー保証書も一緒にあるということは、新品で購入されたのでしょう。いくら発売から1年半が経過したころとはいえ、販売価格が半額ほどになることはないでしょうから、頭金を払って残額の10,000円を分割にしたと推測出来ます。

もう一つ興味深いのは、支払は前述の通り1963年1月末から発生するようになっていますが、保証書の日付は1963年3月なのです。これは、販売店が気を利かせてくれた結果なのか、発注してから納品までのタイムラグなのか??

こうして勝手な憶測をすることで、しばらく時間を楽しめました(^^)

 

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2020年12月11日 (金)

ATLAS 35

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PaxやPalというカメラを製造していた、大和光機というメーカー。35ミリフィルムフルサイズのカメラでありながら、かなりコンパクトで質感の高いカメラを作っていました。

今回の「ATLAS 35」も大和光機による一連のカメラです。これとまったく同型のカメラには「RIPPA」や「TOWER 55」があるようです。

どのカメラも日本国内より海外で売れた数の方が多いような話が多いです。

ご存知の方も多いでしょうが「TOWER」ブランドは、かつてアメリカでカタログ販売による通信小売り最大手だったシアーズ・ローバック社へのOEM品ですからね。

で、この「ATLAS 35」に付いているレンズは「Luna45mm/F3.5」で、以前に紹介したPalとも同じでレンズです。

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底蓋のロックノブにあるマークの「Y」は大和光機の頭文字でしょう。

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また、フロントに貼られて三角形のネームプレートは少し斜めに傾いてカットされてしまったのか!?「A」の文字なんて下の方が切れちゃってますね。これはご愛嬌ってことで(^^;)

 

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2020年12月10日 (木)

モノクロフィルム要らず

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また、ハイブリッドインスタントカメラ「フジフイルム instax SQ10」の話です。

カメラの購入と一緒にカラーのインスタントフィルム2本セットをポチってしまい、後から「あぁ~2本セットにしないで、カラーとモノクロを1本ずつにしておけば良かった…」と少々後悔していました。

でも、カメラが届いていじり始めて気付いたことが!

そう、このカメラはハイブリッド機なのでカメラとしては最近のデジタルカメラと同様で、撮った画像を後からでもモノクロに加工出来るんです。ということは、カラーのフィルムにもモノクロでプリント出来ちゃうわけ。凄いですね!

これで思い出したのはもうずいぶん前の話ですが、若い人(デジタル世代)の中にはフィルムカメラを使う際に「このカメラでモノクロ写真を撮るには、どうしたらいいの?」と疑問に思う人が居るって話。そう、モノクロフィルムの存在を知らないんですよね。

 

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2020年12月 9日 (水)

渋谷

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、渋谷です。

渋谷駅にほぼ隣接している宮下公園が今年、商業施設やホテルと一体となって「MIYASHITA PARK」に生まれ変わりました。

個人的に子供のころから渋谷には縁の無い人生を送って来ているのですが、観ようと思った映画が渋谷でしか上映されていないので先週渋谷へ行って来ました。

そのMIYASHITA PARKはそのウェブサイトからも想像できるように、恐ろしく!?垢ぬけた空間なのですが、その真ん前にあるJRをくぐるトンネルは昭和漂うこんな感じでした。

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2020年12月 8日 (火)

ニコンF リハビリ中

★7月から当分の間、我楽多屋のみ定休の水曜日に加えて第2火曜日と第3火曜日も休業させていただいております。12月8日(火)・9日(水)は我楽多屋のみ連休です。よろしくお願い申し上げます。

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数日前、「コンパクトカメラとフィルターなどばかりなんですけども~」と我楽多屋へ買取りで持ち込まれた品物の中に、お客様が「壊れてます」と言われるニコンFがありました。

その場でチェックをすると、たしかにシャッターを切ると1/60秒でもミラーがなかなか落ちて来ませんでした。

それでも、ニコンFの状態が好転することに期待を込めて少し頑張った値段を提示すると、お客さんにもご満足いただけました。

数台あったコンパクトカメラは細かく状態チェックすると、残念ながら当初見た時よりも状態に悪い部分が見つかってしまいました。

ゆえに、よりニコンFの状態が好転することを願って、シャッター操作を適度に繰り返すリハビリを開始しました。数日経過、1/2秒まではまず問題なく動作するようになりました。残りは1秒だけを残すところまで来ていますが、、、

でも、一度悪い状態を見てしまっているので、現状では好転したとしても分解修理したわけではありませんから、あくまでも~ジャンク含みの値付けしか出来ないんですけどね…。

 

このFに付いてきたストラップ、「Nikon」の型押しがされています。私はニコンのレンジファインダー機Sシリーズの時のものだと思うんですが、もしかして?Fの初期の頃はこれが付属されていたこともあるのでしょうか??

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」更新しました。

第254回目のテーマは「ペンタックスKMていうのは、何やら同じ名前のデジタル一眼レフがあって紛らわしい」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2021年3月初旬までです。

 

2020年12月 7日 (月)

新旧ハイブリッド機

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フジフイルムがいう「ハイブリッドインスタントカメラ」です。言い方を変えると「チェキプリンターを内蔵するデジタルカメラ」を購入しました。

上の画像のカメラがそれで、2017年5月に発売された「instax SQ10」です。去年12月にはメーカー出荷が終了していて、現行品は2世代目の「instax SQ20」になっています。

3年半前の発売当初、実勢価格は3万円前後でした。それを先月末、意識して見ていたのではないのですがamazonのブラックフライデー絡みのタイムセール中だったようで、現状価格から30%くらい安価の8,000円で新品が購入出来ました。

なんか久しぶりに新品のカメラを買ってしまいました。個人的にこのカメラには少し興味があったのです。

何故ならば、フジフイルムは1999年に「デジタル インプリンターカメラ」という言い回しで、「FinePix PR21 プリンカム」という、今回購入したSQ10と同内容のハイブリッド機を一度販売しているんです。僅か数年で製造を止めてしまいましたが、私は今だに動作品を持っています。

正直、実際に使うことはそれ程ないカメラなのだけども、インスタントカメラのチェキとして使う場合は失敗した撮影はプリントせずに済むし、同じカットを複数枚欲しい場合でもプリント可能です。また、プリンターとしてこのカメラ以外で撮った画像でもプリントが可能だったりして、独自の魅力を持っているカメラなのです。

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こうして、新旧ハイブリッド機を並べることが出来て満足なのですが、今回入手した新しい方も図体がデカいです。

いちおうフォローをしておくと、新しい方のSQ10はフィルムがスクエアでサイズでフィルム自体が従来のチェキより少々大判であるのも大きさの一因でしょう。

 

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2020年12月 6日 (日)

キャップとアダプター

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この白いモノ、何か分かりますか?

これはライカM3やM2の背面上部にあるシンクロソケットのキャップです。

こういう系のキャップって外した後に失くしちゃうことが多いうえに、無くても特別に困らないものだから、あんまり残ってないもんですよね。

昨日、がらくたを整理していたら2個出て来ました。というか、ボディにはシンクロソケットがストロボ用とフラッシュバルブ用で2個あるから、2個で1セットですね。

これにつられて思い出したのが、そのシンクロソケットを現在汎用的に使われている形状のシンクロソケットに変換するアダプターのことを、写真家田中長徳先生が「犬のおっぱい」と呼ぶこと(下の画像参照)。確かに似ているような気がする(>_<)

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そして、この下の画像はシンクロアダプター(左側)と、シンクロソケットキャップ(右側)を1個ずつ付けている状態です。

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2020年12月 5日 (土)

部屋を懐かしの街並みに

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常連Tさん曰く「また、私の押し売りの喜びなんだけどね。とあるカメラ屋さんからタダでもらった元箱入りのスライドプロジェクターがキッカケの話を聞いてもらえますか?」と。

Tさんは4ヶ月ほど前に「約50年ぶりのお礼」というタイトルで話題にした、義理のお兄様にペトリの一眼レフをプレゼントされた常連さんです。

お兄様はご高齢なこともあってコロナ禍であまり外出をされていないので、プレゼントのペトリを使うことが出来ていないそうなのです。

そこで、Tさんは考えました。

お兄様が生まれ育った街並みをスライドフィルムで撮影して来たのだそうです。その仕上がりを見せてもらいましたが、神社や大きな川に架かる橋、小学校の入り口など昔の面影が残っていそうな街並みが写っていました。

これからスライドマウントに入れて、とあるカメラ屋さんからタダでもらったスライドプロジェクターと一緒にお兄様の家に送ってしまおうと思っているだそうです。

お兄様が外出を控えているのなら、プロジェクターでスライドを投影してもらって、部屋を懐かしの街並みにして差し上げようと思ってるのだと。

いいお話ですよね。

で、スライドプロジェクターをもらったお店っての、実は我楽多屋なのです(^^)

まだコロナ騒ぎになる前のことだったと思います。すでに置き場所が無くて持て余し気味なスライドプロジェクターだというのに、仲間の業者から「引き取ってくれる?」と半ば強引!?に2台引き取らせられたことがありました。

その1台がランプも生きている元箱入りキヤノンのスライドプロジェクターでした。それをTさんに差し上げたことがあったのでした。

いいお話のキッカケになれて光栄です。

ちなみに、差し上げたスライドプロジェターは上の画像と同じものだったはず。1968年6月のキヤノン製品カタログより。 

 

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