ホームチケット
元箱入りのミノルタAL。中には保証書の他に、「ホームチケット」と書かれた書面も残されていました。
その内容を見るとお買い上げ金額10,000円について、足利商栄店会を利用して10回分割での支払いを約束する書面のようです。
個人情報ですので、お買上人の住所・氏名と連帯保証人の住所・氏名はカメラボディで伏せていますが、販売店は現存されているカメラ店さんでした。
時代を感じるのは、支払場所に「自宅・勤務先・販売店・持参」の選択肢があって、この書面では「自宅」に印が付いています。
そして、この書面は1962年(昭和37年)12月に作成されていて、翌年1月末日より支払いが開始されることが記されているので、さらに調査してみました。
商品のミノルタALは、1961年7月発売で新品価格19,500円。
メーカー保証書も一緒にあるということは、新品で購入されたのでしょう。いくら発売から1年半が経過したころとはいえ、販売価格が半額ほどになることはないでしょうから、頭金を払って残額の10,000円を分割にしたと推測出来ます。
もう一つ興味深いのは、支払は前述の通り1963年1月末から発生するようになっていますが、保証書の日付は1963年3月なのです。これは、販売店が気を利かせてくれた結果なのか、発注してから納品までのタイムラグなのか??
こうして勝手な憶測をすることで、しばらく時間を楽しめました(^^)
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