PratⅡの後、立て続けにPartⅢいきます。
このブラックボディのエキザクタ「Twin TL」。これのレンズマウントはエキザクタ・レアルマウントです。また、ここで違うマウントが出てきてしまう訳で、もうグチャグチャで良く分からないですよね...。
で、底面にはシッカリと「MADE IN JAPAN」の刻印。
様々な情報を整理すると、このTwin TLはコシナ製である。というのが大筋です。ただ、ごく初期にペトリが作っていた…という情報もチラホラ。実態は不明なままですが。
さて、エキザクタ・レアルマウントですが、大戦後東側になったイハゲー社とは別に、西側に興ったイハゲー社が発売した「エキザクタ・レアル」というカメラに採用されたマウントなのです。
ただ、業績芳しくなく、2世代目からは日本企業のOEM生産に頼ることになって、それがこのTwin TLなんですね。このカメラの凝っているところは、通常の右手側のシャッターボタン以外に、左指用のシャッターボタンも設けられているところ。
そう、もともとエキザクタといえば、左側にシャッターボタンがあることが特徴のカメラでした。エキザクタ・レアルはそれを継承しつつも、右側にもシャッターボタンを設けていました。エキザクタ・レアルのシャッターボタンはボディ前面に左右対称にあり、見た目にもスマートでしたし、アダプターを使ってエキザクタマウントレンズを使う場合にアームシャッター付きレンズにも対応しました。
が、このTwin TLのシャッターボタンは左右で別々な位置で、右はボディ上面の一般的な位置にあって上から下へストロークさせます。それに対して、左はボディ前面にあって前から後ろ側へストロークさせる感じなのは、やはりアダプターを使ってエキザクタマウントレンズを使うときに、アームシャッター付きレンズに対応するためなのです。
*アームシャッター付きレンズは、このブログ記事(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2017/01/exa-385f.html)に出ているようなレンズです。
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