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「ニッポンペトリ党」や、「ペンタックスM42同期同窓会」と、怪しげな!?Facebookグループの紹介をしてきましたが、もうひとつ、田中長徳先生発起人によるグループがあります。「日本ロード公団」。
これは、かつて信州にあった岡谷光学機械というメーカーのカメラ、Lord(ロード)を愛でる!?集まりです。
ロードにはフィルム室にカッターがあったり、火星人の「マーシャン」というネームのカメラがあったりします。カメラ製造は35ミリ判だけで、全8機種程。その全部が焦点距離40㎜というのは、何かのこだわりなのでしょうか。
さて、私 二代目、ロードのカメラを持っていません...。で、無理矢理、ドイツ製のロードマットを持ち出して、「日本ロード公団、ウェッツラー支部」を名乗っております。
以前にも好きなカメラで話題にしておりますが、ライカと同じウェッツラーにあったレイドルフというメーカーが作っていたカメラが「ロードマット」というのです。
露出計とファインダーを建て増ししたようなロードマットC35を持っていたのですが、最近、それのベースとなった平屋建てのロードマットも手元にやって来ておりまして~、ウェツラー支部充実しております。
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1950年代、ライカのコピーカメラと言われる類いのカメラを製造していた田中光学。
田中光学のカメラだから「タナック(Tanack)」、田中光学のレンズだから「タナ―(Tanar)」。明瞭です。
もともと、シネカメラ用のレンズ製造をしていたからでしょう、同じくライカコピーを製造していたニッカやレオタックスとは違って、レンズも自前でした。
また、独自のモノを出そうとしていた何かを感じられるメーカーです。
それを一番に感じるのが、このV3はレンズマウントが専用バヨネットである点。しかし、、、専用のバヨネットマウントレンズは発売されることはなく、マウントアダプターを介してライカスクリューマウントのタナ―が装着されて販売されていました。で、V3発売の翌年に会社が倒産してしまいます。
今回、他の方がネット上でコメントされているのを見て気付きましたが、Tanackの「k」の字が、平仮名の「た」に似ていると、確かに見える\(◎o◎)/!
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これを見て、かなりピンッ!と来たのは、カメラ屋だから~というのもあるでしょうが、世代的な要素も大きいかと思います。
1970年代、110フィルムを使うポケットカメラが流行した時、火付け役のKodakのカメラでフラッシュキューブを使う機種が売れていた記憶があります。シャッターボタンが四角くて、色が何色かあったのも記憶しています。
その記憶のインパクトが強いので、このフラッシュキューブに似た取付け部の形状と、細めなものを挟み込むような形状を見た時に、Kodakの110カメラに使うストロボだろうな~と推測出来ました。
果たして合せてみると、見事に合致しました。これなら、1個で4発発光のフラッシュキューブとは違って、それ以上連続して発光させることが出来ることになります。
で、これKodakの純正品ではありません。「pocket strobo 18 ELECTRONIC FLASH」という品名のMADE IN JAPANな製品です。
*で、お若い世代には「フラッシュキューブ」を知らない人も多いかと、店の中を捜索してみたのですが見つからず...。すみません、こちらで確認してください→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%83%E5%85%89%E9%9B%BB%E7%90%83
こんなのです ↓ 。
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私二代目が我楽多屋の店頭に立つようになった頃からだから、20年近く継続してご来店いただいているTさん。
いろいろお話などをさせていただく中で、人生の教訓めいたは...大袈裟か、日々の行動で心掛けたい心が豊かになるような名言を授けてくれる大先輩です。
昨日、とあることがキッカケで初めて知ったTさんのこだわりにビックリしました。
お気に入りのライカM3で撮影をする時、フィルムに記されたコマナンバーが撮影画像の中心に来るようにフィルムの装填及び、巻上げをするコツを身に着けているのだそうです。また、コマ間にパーフォレーションの穴が来ないようにシッカリとM3自体を調整してもらっているのだそうです。
確かに上の画像を見ると、撮影画像の中心部に「1」や「2」のコマナンバーが来ています。これが変にズレていると、プリント指示する時に間違われることもあるんですよね。だから、フィルムには「1A」とか「2A」とかも併記されているんでしょうけど。
あと、コマ間にパーフォレーションの穴が来ていないので、1カット単位に切断する際にも切りやすいはずです。
Tさんのこのこだわり、今や当然のようにやっていることだそうですが、現像が上がって来てコマナンバーがバッチリと中央に来ているのがご機嫌の秘訣だそうです。
Tさんご自身、自分勝手な細かいこだわりと認識されていらっしゃるので、だからどうってことも無いと言われていましたが、時として仲間に話しても全く興味を示さない人や鼻で笑うような人もいらっしゃる~とのこと。
でも、私は楽しいこだわりだなぁ!と思いました。趣味って、自分なりのこだわりでいかに楽しむか~だと思っているので。
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「ニッポンペトリ党」というのが、Facebookのグループに出来たことは10日ほど前に案内しました。
それに遅れること3週間程、「ペンタックスM42期生同窓会」なるグループも結成されました。どちらも仕掛け人は、田中長徳先生。
M42マウントというのは懐が深いので、いろんなブランドのレンズ情報などが行き交っています。
昨日のこと、Facebookはやっていない知人が、こんなカメラとレンズを見せてくれました。無意識のうちに呼ばれたのかもしれませんね...。
MADE IN JAPANのボディには、「WARDS slr600」と聞き慣れないブランド名と型名が書かれています。レンズは富岡光学のトミノン。レンズマウントはM42です。
マミヤかな?などと思いつつ、この1カットだけ撮影しておきました。
で、後から捜索開始。でも、マミヤには左胸端に受光部を持つ一眼レフは無さそうなので、もしやミノルタ?(SR-7が左胸に受光部がある)と思うも、比べてみると他は違う部分が多過ぎ。
で、なんとなく~M42マウントの国産品…という観点と富岡のレンズから、ヤシカを確認したら「J-3」と「J-4」と「J-5」と「J-7」が左胸端に受光部があって、他の部分やレバーなどがほぼ同じ!!
というわけで、ヤシカのOEMと判明しました。
しかし、「WARDS slr600」で検索しても、出て来る情報は僅少。珍品ですね、これ。
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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第205回目のテーマは「レクタフレックスとレクタフレックス」です。
こちらよりお楽しみください(*閲覧が2017年1月初旬までです)。
また、長期連載のこのコラムをまとめた冊子「我楽多屋で買ったモノMagazine~長期連載17年間の200話を一気掲載~」も販売中です。詳細はこちらをご覧ください。
革製品のこと革職人さんのこと、全く詳しくないですが古いカメラを扱っていると、当時の革製ケースなどにその造り込みの丁寧さなどが見られて、感心してしまうことが多々あります。
上の画像は、「NIPPON KOGAKU TOKYO」のレンズフィルター・ケースと、「CARL ZEISS JENA」のこちらもフィルターケースだと思います。大きさからして、そんなに大きなものではありません。でも、綺麗に型を取って丁寧に縫い上げられています。
今の時代、「贅沢な~」と思ってしまいますが、当時は化学繊維的な素材が無いうえに、人件費も安かったから、一般的に革の方が安く作れた~と言われていますよね。
小銭に入れににでも使いたいくらいですが、現実的にはちょっと小さいかな...。
あと、このソフトな革で作られたポーチ状のケース。何用のケースなのか?ちょっと判別の自信がありません。「ZEISS IKON」のロゴマークが押されています。
ファスナーを見たら「TŌYŌ MADE IN JAPAN」とありました。日本製のファスナーです。
その見た目からずいぶん古そうな雰囲気なので、ドイツで作られたモノに日本製のファスナーが使われているなんて、いつ頃のものだろう?と思いました。このファスナーのブランド名を検索したら、そんなに古いメーカーさん(昭和42年設立)ではありませんでした。
ちなみに以前、長徳先生の我楽多屋で買ったモノマガジンで、ライカM5ケースのファスナーの質があまり良くないのは、YKK製ではないからだぁ~なんてのがありました。
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Nikomat(ニコマート)がニコン製のカメラであることを知らない世代も、今やかなり多いのかもしれませんが、同じボディでありながら「Nikkormat」(ニッコールマート)の名板が付けられているものがあることはご存知でしょうか?
「Nikkormat」は「Nikomat」の輸出版です。
名称を変えた理由は噂レベルではありますが幾つかあって、こんな情報がある~と以前話題にしたこともあります。
さて、お客さん情報ですが「Nikkormat」の名板だけが売られていたりもするそうで、名板だけ変えてしまえば分からないね…という話にもなりました。そう、国内では希少性もあって、少し余計に値が付いたりもするのです。
そこで、この個体。名板にはシッカリと「Nikkormat」と記されています。そして、アクセサリシューにもちゃんと「Nikkormat」の文字。さらに、JCIIのPASSEDシールも貼られているので、まずインチキものではないでしょう!という判断なのです。
ちなみに、このJCIIのシールはかつて、カメラを輸出するためには厳しい動作や品質のチェックが行われていて、それをクリアした証しのシールなのです。
このNikkormatの持ち主さんの遊び心は、じゃあ~付けるレンズも輸出モノで!ということで、Vivitar Series1です。これはコシナの輸出モデルと思われます。
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