我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2015年2月

2015年2月 9日 (月)

Taron35

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表題の通り、「Taron35」です。

シンプルデザインのカメラなんですが、何となく~シャープな感じはしなくて、、、その原因が軍艦部の厚みかなぁ~なんて思いながら、しばらく見つめていました。

すると、前面中央上部、ファインダー窓・距離計窓・Taronの刻印のあたりがきな臭い…。

ファインダー窓と距離計窓とも、キッチリと窓枠があって存在を主張しています。大きさが違うふたつの窓の位置関係は天地方向で中央揃えになっています。で、Taronの刻印は、距離計窓の下辺に揃えられているのです。

この3つの天地方向の微妙な位置関係が、ひっかかる部分なんでしょうか!?全部中央揃えならスッキリするんじゃないのかぁ?とか、デザイナーさんみたいなことを言ってみるのですが、、、

言ってみるだけでなくて、こんなことまでしてみるんですが、どうでしょう??

↓ これは現物通り。

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↓ で、これはTaronの刻印を少し上にズラしたもの。

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まぁ~どうでもいいですね、こんなこと。

このタロン35、日本光測機工業(Nihon Kōsokki Co.,Ltd)というシャッター製造で有名なメーカーが1955年に発売したカメラです。

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*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2015年2月 8日 (日)

携帯式YC75×110

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昨年「想いのこし」た案件が、先日お客さんからの情報提供によって、解決しました!

一番最初に公開したのは、去年の10月28日でした。

ネットで検索しても引っ掛からないので、以降、店で時々お客さんに現物をお見せしたりしながら、「何でしょうねぇ~?これ!」って感じで地味に調査をしていました。

皆さんの反応は、カメラの形をした置き物・飾り~でしょ?とか、もしかしてラジオじゃないの?とか、どっかからビームとか出て来るんじゃ?とか、、、ほぼ100%、カメラじゃないだろうというものでした。唯一、一人だけ想像もつかないカメラですよ~!という人が居らっしゃいましたが。

先週、最近ご来店いただくようになったお客さんが、中国製のカメラであることを知らせに来てくださいました。

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その型名「携帯式YC75×100」。

「上海电影照相工业研究所」という所で作られたカメラで、ここは「海鴎」などを作っている「上海海鷗照相機有限公司」と同じ系列?のところらしい。

1980年に登場したものの、200台ほどしか作られていないそうです。

フィルムはその場で写真が得られる独自のポラロイド式でロールフィルム。なので「携帯式」を名乗るのでしょう。ただ、この個体のフィルム室には欠品しているものがあるようで、イマイチ理解しずらいのが残念。

それでも、正真正銘の「カメラ」であることは判明したわけで何より。

*いつまで見られるか…ですが、こちらに出品されています→http://h5.m.taobao.com/awp/core/detail.htm?spm=a230r.1.14.1.uofdyF&id=43091520166&ns=1&abbucket=15#detail

ところで、一人だけカメラだろう~と言われたお客さん。多分、昔の中国のことだから(ただ1980年よりもっともっと古い時代を推測)、我々西側には知らない独自のシステムで、ポラロイドっぽいんじゃないですか?と言われていました。ほぼ正解だったわけです、すげぇ~!!Mさん!!

 

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2015年2月 7日 (土)

ギャシカ vs ヤシカ

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「アサヒペンタックスSP」、「キヤノネット」、「ヤシカエレクトロ35」、この3台は中古カメラの買取りを長年やっていて、「このカメラ、どんだけ売れたんだろう!?」と思うカメラの上位に位置する銘柄です。

カメラ好きな方が持ち込まれた複数のカメラの中に一緒にあることもあれば、一般家庭の押し入れに長年眠っていたであろう1台が持ち込まれた時にこれらの機種であることも多々です。

ちょっと調べたところ、アサヒペンタックスSPは10年にも及ぶ単機種ロングセラーで180万台、キヤノネットは発売2年半で100万台突破、ヤシカエレクトロ35はシリーズ累計10年間で500万台。と、やはりどれも好成績。

ただし残念ながら、こういう機種って中古市場的には弱いんですよね。一般大衆向けでたくさん存在しちゃってるから。クルマでもファミリーカーはちょっと古くなると市場性無くなっちゃうのと同じかと。

そういうわけで中古カメラ屋として、その中の1台ヤシカエレクトロ35は何度となく目にしているわけで、今までは見てもなんとも思っていなかった「G YASHICA」のエンブレム。

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この前、何故か?「ギャシカ」って読んでしまって、自ら失笑してしまいました。

ところでこの「G」が、何を意味しているかご存知ですか?

ゴールドメカニカの「G」だそうです。

1966年に登場したファーストモデルに対して、基板の電気接点をロジウムメッキから金メッキに替えて耐久性を向上させたりしたマイナーチェンジモデルに付けられたゴールドメカニカの「G」ってわけです。品名も「エレクトロ35」から「エレクトロ35G」に変わっています。

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最後に、オリンパスペンもたくさん売れてるはずなのに、この3台とは違う印象があって一緒にしませんでした。その販売台数はシリーズ合計で1700万台にも及ぶというのに...。

その理由、何となくですが分かっています。ペンの場合は近年になっても市場性がそこそこに保たれているので、我々カメラ屋に長居することがないんです。入って来ても売れるんです。陳列棚で売れずに溜まってしまうことがないからだと思うんですよね。

 

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2015年2月 6日 (金)

フィルムカウンター

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先日話題にしたカメラボディの底面に記された「正の字」の件、私はてっきりフィルム本数と思い込んでいたのですが、Facebookページに「撮影枚数でしょ!」と、もっともなコメントをくださったYさんがご来店されました。

で、Yさんが、そうだろうと思った理由を聞かせてくださいました。

Yさんはまだお若くて20代前半。Yさんにとって、フィルムカメラのフィルムカウンターってあまり
信用ならないものなんだというのです。

古い金属カメラでは、カウンターが不調なものもあるし、カメラによってはカウンターが復元式でないカメラもあって、その種のカメラの場合、撮影中に間違ってカウンターをいじってしまうこともあるから、Yさんにとって撮影枚数はシッカリ管理しないといけないもの~みたいな感覚があったり、逆に意識しないで巻上げ出来なくなるまで撮るもの~みたいな感覚でもあるというのです。

だから、撮影枚数を正の字でチェックしているのだろう!と、すぐに勘付いたというのです。

これをうかがって、ジェネレーションギャップっていうやつですか!?それをガッツ~ンと感じました(笑)。

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これを読んでいる若い世代の方に追記しておきます。

フィルムカウンターが復元式でないタイプというのは、フィルム交換で裏蓋を開けた時に、カウンターが0(ゼロ)に自動で戻ってくれないタイプのカメラのことで、フィルムを装填したら、自分で0(ゼロ)や1、または装填したフィルムの撮影枚数(撮るごとに減っていく減算式のカメラの場合)にセットしないといけないカメラのことです。

まるで無限に枚数が撮れてしまようなデジタルカメラで育った世代には、撮影枚数を意識すること自体がフィルム世代とは別次元のことなのかもしれません。。。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

アローカメラ&我楽多屋ウェブサイト内、田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第184回目のテーマは「憧れのライカのセットケース」です。

こちらより、お楽しみください

 

*閲覧は2015年5月初旬までです。

2015年2月 5日 (木)

売り方いろいろ。。。

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ニコンD1のバッテリー5個と、充電器2種とACアダプター1個。バッテリーは5個もあるものの、その寿命の程は未知数。

バッテリーが使えれば儲けもの~!充電器などの予備も欲しい~!という人がいらっしゃれば、まとめてお安く~という考えで、これから我楽多屋に並べようかなぁ~なんて思いながら、でも今どきD1自体を使っている人が少ないから難しいだろうなぁ...なんて思っていました。

そこへ常連さんでD1を持っている人(どれほど使用機会があるのかはあやしい)がご来店。

お声掛けすると、年末年始とお盆くらいしか使わないし、充電器等の予備は必要とされていないとのことで、さすがに、お値段以前にパスの雰囲気。まぁ、仕方ない。

 

それから数十分後、「要らないカメラがあるので~」というお客さんがご来店。カバンから出て来たのは、ミノルタα7000とシグマの標準ズーム。

そのお客さんによると、首から提げられていた貫禄あるブラックボディのミノルタSRTスーパーとそのレンズ3本と、α7000+標準ズームを抱き合わせで売っているのを買ったらしいのだけど、オートフォーカスは要らないのだそうだ、、、

当初お客さんは、こんなものでも引き取ってくれるのだろうかぁ?という雰囲気でしたが、我楽多屋で見つけた小物と物々交換。

参考までに~とお聞きすると、レンズ3本って、カメラに付いているMD50/1.4の他に、28/3.5と35/2.8。

ボディは使える状態、35㎜はちょっとレンズ内にゴミ等多めだけども、十分なMFのセット。そこへ、市場性が非常に乏しいとはいえ無理矢理にAFセットまで付けちゃう~なんて売り方、我楽多屋では絶対にやらない売り方だなぁ~。

今回はこうやって、持って来て下さったからいいものの、要らないから...と仕舞い込んだり、捨てられてしまったら勿体なかったお話。

お店の側、お客さんの側それぞれ考えはあるでしょうから一概には言えませんが、こういうことが十分に予想されるような抱き合わせって、どういうものかなぁ?と思いました。

冒頭に書いたD1のバッテリー系、とりあえずは良かれと思ってまとめていますが、お客さんの状況を見ながら柔軟に対応させていただこうとも思います。 

 

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2015年2月 4日 (水)

赤パイロン

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い致します。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」、赤パイロンです。

都内某所、地下鉄駅から延びる地下通路のほぼ果てで出くわした光景です。

工事中なのか養生中なのか...とはいえ、パイロンをこれだけの密度で並べているのは初めて見ました。京都の貴船神社にある石段に並ぶ赤灯篭を連想してしまいました。

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実は、上の画像の正面中央を突き当たった右手にも、まだ続いていました。

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2015年2月 3日 (火)

正の字

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先日、買取り依頼品の中にあった1台、「キヤノンEX EE」。

そのボディ底面に、下の画像のようなシールが貼られていました。

わたし的には、何本フィルムを通したかを正の字で覚え書きしているのだろう~とほぼ決めこんでしまい、ご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、Facebookページに「24枚撮りで撮影した本数ってこと?」と、画像と一緒にアップしました。

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これ、説明すると(のちに言い訳になる)、例えば、フジGW690なんかにはボディ上面にある通常のフィルムカウンターとは別に、ボディ底面に総シャッターカウンターが付いています。3桁で表示されていてシャッター10回で1カウントされるので、「150」と表示されていたら1500回という読み方で。

ところが、Facebookページに「押したシャッター回数ではないですか?」とYさんからコメントをいただき、「ハッ!」としました。

まさに、それに違いないんです!なぜ断定できるのかというと、このキヤノンEX EEはフィルムカウンターが壊れていて進まないので、手放した方がご丁寧にボディ上面に「カウンター不良」というシールを貼ってくださっていたのです。

だから、この底面のシールは「24枚撮りフィルムを入れて、12枚まで撮影した」という情報を示しているのに違いないんです。

カウンター不良なのを知っていたのに、気付かなかった自分の情けなさ。。。いや、カウンター不良の事実を知らないのに、言い当てたYさんの推測力の逞しさ!

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自分で言うのは何ですが、物事をわりと客観的に見られる方だと思っていて、分からないことがあると、あーでもないこーでもない~といろんな角度から推測出来る~と思っていたのですが、これからはもっと謙虚にいきます。。。

あぁ、ひとつ自慢していいですか!?何年か前に、クルマを運転中に店の近くで、他のクルマと交通トラブルが発生しまして、相手のドライバーがこちらのクルマのドアを叩いて逃げて行ったのです。

さすがに、カーチェイスをするわけにもいかず追いかけられなかったのですが、ドアを見たら凹んでいたので我慢ならずに、後からその車を自分で見つけ出して警察に通報して、しょっ引いてもらったことがありました。

その時はクルマのナンバー、相手の服装、走り去った方向から、該当車を突き止めました!ちなみに相手が運送会社~とか、そこまで簡単な追跡ではありませんでしたよ。

 

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2015年2月 2日 (月)

アートロボ

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カメラの型名とは別に、広告宣伝上のサブネームみたいな愛称が付けられているカメラってのが時々あります。

ニコンEMは「リトルニコン」、ミノルタXG-Eは「センサー一眼」、オリンパスOM707は「ストロボーグ」、そして、画像のキヤノンT80は「アートロボ」。

それぞれ、そのカメラの機能的特徴なんかを、そのサブネームで謳ったりしています。

T80の場合、何故にアートロボというのか正確には分かりませんが、多分、アートというのは露出モードに「ピクトグラフ(絵文字)」選択式を採用したからなのかなぁ?などとも思います、、、また、キヤノン最初のAFカメラであることも含めて、アートロボという名称になったのではないでしょうか。

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それから、キヤノンのTシリーズはボディにそのカメラの謳い文句を英字表記しちゃてるのも特徴なんです。T80は→「AUTO FOCUS SYSTEM/PICTURE SELECTOR」。

下の画像の中で「アートロボ」の後方に2体あるのは、以前紹介した「マルチタップロボ」。ロボつながりで(笑)。

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2015年2月 1日 (日)

赤・青・黄色

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3色信号機の赤・青・黄色の並び順って覚えてますか?

画像のNikonストラップがその順番で並んでいます。「左から青・黄・赤」です。

何で?この並びなのかには、いちおう理由があります。左側通行の日本では、信号機が万が一、街路樹などの葉で覆いかぶさってしまった場合などに、一番重要な赤が見えなくなるのを防ぐため、道路中央よりの右側が赤なんだそうです。

たまたま私は、ずいぶん前にこのことを聞き知っていたのですが、念のため確認するのに検索していたら、縦型の信号機の場合は、やはり目立ちやすいように赤が一番上で、上から「赤・黄・青」ということも分かりました。

で、縦型信号機の存在理由は、積雪の重みで信号機に重量負担がかからないようにするために、上面面積の小さな縦型なんだそうで、実際、雪の多い地域に多く設置されているらしい。

東京で生まれ育って、スキーなどしないので雪のあるところへ行く機会が少ない私にとって、縦型の3色信号機自体にあまり馴染みがない理由もこれで解決しました。

というわけで、キッカケがニコンストラップだった~というだけで、今日の話題はカメラとは関係ないまま終わらせていただきます。

 

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