我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年4月

2013年4月14日 (日)

見抜いたり~っ!

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CANONEX(キヤノネックス)というカメラがあります。

かなり希少ですが中古市場において市場性がある機種かというと、残念ながらそういうこともなし…。

でも、このカメラ。キヤノンカメラ史上で唯一のレンズシャッター式一眼レフなのです。

そこら辺は、過去に一度取り上げたことがありますのでご覧ください。一代限りどころか、ごく短命に終わっていることも記しています。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/10/canonex.html

私はこのCANONEXのスタイルを見た時から、何となく疑いを持っていたのですが…。今回、もう一台別のカメラと一緒に見る機会を得て、見抜いてしまった感を得ました。

そのカメラは「SEARS AUTO500 TLS」というカメラ。これはマミヤ製の輸出モデルで、国内向けはマミヤ528TLというのがあるらしいけど見た記憶無し。

このカメラとCANONEXは、どうも骨格が同じっぽい!!

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キヤノンさん自分のところで造ってなかったから、あっさりと一代限りで見切りを付けられたんじゃないんですかねぇ?

*CANONEXと、ほぼ同一機能のマミヤAUTO-LUX35というのもあるらしいけど、これまた見た記憶無い。。。

 

2013年4月13日 (土)

現像料金

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カメラのデジタル化により、「現像料金って何?」ってなことを言い出す人も出て来そうな世の中になりつつありますが、、、

それが分かっている人にとっても、現像料金がフィルム代金に含まれていた時代のことを知っている人はかなり減って来ていると思います。

でも、上の画像のようにフィルムパトローネにこんな風に「現像料金は含まれておりません」と書いてあるってことは、含まれていた時代、含まているものもあったことを示唆しています。

過去の記録をすべてチェック出来たわけではないのですが、かつて、8mmフィルムでは富士フィルムがシングル8のフィルム(1965年~)を現像料金込みで販売していた事実があります。参考ウェブ→http://www.fujifilm.co.jp/history/dai3-06.html

その理由には現像施設の整備の問題もあったのでしょう。どうせ富士系列の現像所で作業するのであれば~ということで、現像料金込みでフィルムを売っていたのだと思います。

そのシングル8のフィルムも登場から5年後(黒白は3年後)には、現像料金を含まない価格で販売されるようになっています。

また、35㎜カラーフィルムでも富士の場合、1965年にN100が登場する以前は、現像料金込みで販売されていた模様。

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上の画像、フィルム代金の後ろに「現像料込み」って記されていますよね。だからどう~ってわけのネタじゃないんですが、世の中変わるものだなぁ~ということで。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2013年4月12日 (金)

Takatiho Zuiko OLYMPUS

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これ何気に歴史的なカメラであります。

1938年(昭和13年)登場の「セミオリンパスⅡ」。

高千穂製作所(後のオリンパス)が最初に出したカメラは、セミオリンパスⅠ型(1936年)なのですが、Ⅰ型はボディ自体はプラウド社から供給されたものでした。

よって、ボディから全部自社製のカメラとしては、このⅡ型が「1号機」とも言えるからです。

オリンパスさんも、オール自社製は記念すべき品と捉えているようで、今年のCPプラスでは「セミオリンパスⅡ型」が展示されていたようです。http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/camera.cfm

私が面白いなぁ~と思ったのは、「Takatiho Tokyo」(レンズ部に)と「OLYNPUS TOKYO」(シャッター部に)がともに記されているところ。どちらにも「Tokyo」が付いてるのが、なんか「Takatiho」と「OLYMUS」が並列的な扱いで不思議。

この時から既にレンズ名は「Zuiko」であるものの、社名は「高千穂」で、カメラのブランド名が「オリンパス」だったわけですから。

さて、セミ判(6×4.5)とはいえ、この後からすぐに登場する、6×6判のオリンパスシックス(下の画像左側)と、全くと言っていいほど同じ大きさ。

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2013年4月11日 (木)

今度は2周した

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以前、長さ6メートル余りのケーブルレリーズを話題にしたことがありました。

それが「ライツ」製だったことも驚きでしたが、我楽多屋店内だと、中央の商品棚を1周する長さにもビックリしました。

今回は京セラ・コンタックス製のリモートレリーズ。なんとその長さ10メートル!!

今回も店内の商品棚の周りを回してみたら、2周しちゃいました!!

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ちなみに、ニコン、キヤノン、ペンタックスあたりを確認したところ、10メートルにも及ぶレリーズを製品化しているのは無くて、コンタックスだけですね。普通はあって3メートル。キヤノンには延長コードで10メートルってのがありました。

6メートルのケーブルレリーズは、取り回しを気を付けないと、非常にレリーズが重くなったり戻りづらくなったりしていましたが、これは電磁式なのでその心配は無さそう。

2013年4月10日 (水)

有限カメラ

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もうずいぶん前に知人から教えてもらっていたのですが、ご紹介が遅れてしまいました。

「有限カメラ」と言っても、見た目には実体のない?カメラです。

iPhone用のアプリでして、制作者のコメントを引用すると「面倒臭く写真を撮るためのものです」だそうです。

簡単に説明すると、フィルム1本(最初に何枚撮りか設定する)撮り終わるまで、撮った画像を見ることが出来ないのです。

また、画面上で巻上げレバーを巻き上げる動作をしないと次のシャッターが切れなかったりもします。

規定枚数を撮りきると現像時間(僅かです)経過後に、撮影画像がベタ焼きのように表示されて、そのベタ焼きとともに、それぞれのカットが1枚ずつ、アルバムに保存されるようになっています。

フィルムフォーマットが選べたり、多重露光が可能なのも、面白い点です。

S M

興味が湧いた方はお試しあれ。アプリは無料ですが、気持ちで100円払うことも出来ます。

https://itunes.apple.com/jp/app/you-xiankamera/id446653849?mt=8

2013年4月 9日 (火)

仮称「カメラおさわりコーナー」

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「おさわりコーナー」って何? 違う商売始めたの~?と言われてしまいそうなので、今のところ仮称です。

実は少し前に、アローカメラ買取りコーナーの一角にフリースペースを設けました。小さなテーブルとイスを置いてあるので、腰かけてゆっくりとどうぞ。

このフリースペースでは、機械式マニュアルカメラに実際に触れることが出来ます。

ここに置いてあるのは、隣りの我楽多屋にあるカメラのように商品ではないので、気兼ねなくシャッター切ったりいじってもらって構いません。また、カメラに関する書籍なども置いてますので、パラパラとめくってもらって構いません。

ここは「売り買いすることは抜きにして、カメラに触れて楽しんでもらいたい~!」という買取名人の発案によるスペース。

若い人には、機械式カメラの感触や味わいを知ってもらえたら~、ご年配の方には昔を思い出してカメラで遊んで欲しい~、そんなきっかけ造りの場になれば幸いです。

また、買取名人とカメラ談義に花を咲かせていただくのもありです。

あ、あと~、美味しい水も飲めます(笑)。自分たちはもう数年前から利用している「ディスティオ」という蒸留水のウォーターサーバーなのですが、全くの無味無臭って感じで美味しいお水です。

*この「カメラおさわりコーナー(仮称)」、買取りのお客様がご来店中の時、買取名人が留守の時には、ご利用いただけない場合もございます。ご了承ください。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で第162回目。テーマは「憧れのニッコール300㎜を破格の値段でゲット」です。

こちらよりお楽しみください!

*閲覧は2013年7月初旬までです。

2013年4月 8日 (月)

フィルム入れたっ!

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こういう行為がネタになるようじゃ。。。

いろいろとカメラやフィルムについて日々書き綴っているものの、しばらく自分がフィルムを使っていないことに気付き、この行為に及びました。

で、最近はフィルムカメラ=マニュアルカメラ的な見方をしてしまう傾向もあるので、今回はオートのコンパクト機(下の画像で左寄りのカメラ)にフィルムを装填してみることに。

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実は、この魂胆にはこんなキッカケがあったからです~。といってもあんまり深く考えていないのでツッコミとか入れないでくださいね。

フィルムに残したい写真を撮ろうとか、ここ一番!じっくり写真を撮ろうとかいう意気込みが起こったわけではなくて、人に写真をあげたり、人から写真をもらったり~という習慣が無くなってきているような気がしてきたのです。

そしたら、身近な人の写真をフィルムで撮っておこうかな~という軽い気持ちが起こりました。デジタルで撮ってしまうと、いつプリントするか分からないから、撮らせてもらった人にプリントをあげる機会もなかなかない。

フィルムで撮っておけば、そのうち否応が無しに現像して同時プリントするだろうから、人にあげることも出来るし、自分で取っておくことも出来る。それがどこかに残って、いつの日か「こんなことあったね~!」的な思い出話の花が、相手の所でも、自分の所でも咲けば幸い。

で、撮ったり撮られたりも気軽に出来るように、オートのコンパクト機を選択。

下の画像は、もう7年前のもの。その場に居合わせた人からもらったプリント。一緒に写っているのは私の叔母と伯父。既に他界しているのですが、私にとっては実に懐かしい思い出の1枚です。

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2013年4月 7日 (日)

19年目の不覚

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カメラ屋人生19年目にして、今さら知ってしまった、こんなこと。

レチナ(Retina)といえば、35㎜フィルム使用のスプリングカメラでレンズを収納するとそのコンパクトさはかなりなもの。

そのラインナップに「Ⅲc」というモデルがあります。15~20年前の中古カメラブーム時、その「大窓」と呼ばれるモデルはかなりいい値で売り買いされていました。

あえて「大窓」というのは「小窓」も存在するからで、違いはファインダー内に交換レンズ用の35㎜と80㎜のブライトフレームが入っているかいないかで、入っているのが「大窓」。

ここまでは知っていました。

ここからを知らなかったのです。「大窓」は「ⅢC」で、「小窓」は「Ⅲc」だったのです。

読みはどちらも「スリーシー」で良いと思うのですが、「シー」が小文字か大文字か表記が違ったのです。要は表記上で「大窓」か「小窓」か判別出来るようになっていたのに、私は文字にしてどうこうする機会がほとんどなかったために、必ず口頭で「大窓」「小窓」を言うことで区別していたのです。

あぁ~恥ずかしい。

上の画像はちょっと画質が良くなくてすみませんが、これは「Ⅲc」です。広角・望遠用のブライトフレームが無いので、外付けのファインダーがガゼットケースに収納されているのだけど、見難いですね。

 

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2013年4月 6日 (土)

αのアクセサリーシュー

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カメラボディに接する装備の中で、メーカーを越えて共通性の高いものというと、三脚のネジ穴やシャッターボタンのレリーズ穴、シンクロ接点、そして、アクセサリーシューなどが挙げられると思います。

そのアクセサリーシューについて、多分、唯一と言ってもよい例外が「ミノルタのαシリーズ(ソニーに変わっても)」のそれで、独自の形状をしていて他と互換性がありません。

画像のようにごく初期のα(後方のカメラ)だけ通常のアクセサリーシューですが、それ以降は頑なに!?独自のアクセサリーシューを貫いてきています。

メーカー純正で変換アダプタ―も用意されていますが、ユーザー的には他社製カメラとストロボなどを共用するうえで不便なのは事実。独自形状にすることで、ボディ~ストロボ間の連携などで利点もあるのでしょうけども。

しかし、ここへ来てソニーα99(昨秋発売)のアクセサリーシューが一般的な形状に変更になっています。

現状、ソニーの現行品において2種併売されているのは、いくら変換アダプターがあるとはいえ、ある意味不自然のような。。。以降、αシリーズも一般的なアクセサリーシューに統一されるんでしょうかね、、、

すると、α用のストロボが化石化していくなぁ。。。

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