我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年4月

2013年4月23日 (火)

GW中の営業時間について

GW(ゴールデンウィーク)期間中の営業についてお知らせいたします。

5月5日6日は休業させていただきます。

それ以外は通常通りの営業を致します。

よろしくお願い申し上げます。

 

4月27日(土) 10:00~19:00 「がらくた市」開催

4月28日(日) 10:00~17:00

4月29日(月) 10:00~17:00 昭和の日

4月30日(火) 10:00~19:00 

5月  1日(水) 10:00~19:00

5月  2日(木) 10:00~19:00

5月  3日(金) 10:00~17:00 憲法記念日

5月  4日(土) 10:00~17:00 みどりの日

5月  5日(日) 休業       こどもの日

5月  6日(月) 休業       振替休日

2013年4月22日 (月)

NAIGAI、たいがいにせえ!?

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先日、Facebookページに一発ネタで、中国製長城PF-1の「閃光」の画像をアップしました。

「長城PF-1」というカメラは、世界初のストロボ内蔵一眼レフカメラ「フジカ ST-F」のコピーなんですが、ここにある「NAIGAI SRF」は、底面に「MADE IN JAPAN」と記されています。

ということは、日本国内でもコピーされていたってこと!?

ただ、そこらへんの事情の詳細はよく分かりません。フジカST-F1自体の販売期間が約1年というごく短命でしたし、フジの下請けで製造していたところが「NAIGAI SRF」の製造元であるような話もあるので。

まぁ、そういう大人の事情は置いておいて、このSRFには恐るべき部分があります。

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中国製でもちゃんとコピーされていた内蔵ストロボ。なんと、このSRFでは、なんか意味が良く分かんないだけど、赤外線ストロボなんです。。。発光させると、黒っぽい反射板の中で赤くチラッと光ってる。こんな普段使い風なコンパクトカメラに?

また、SRFの中には「FLASH ON」というプレートも付いててポップアップまでするのに、ストロボがダミーってのもあるらしい。もうふざけてるのかっ!としか言いよう有りません。

2013年4月21日 (日)

ミノルタさんちの「ER」

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先日、ミノルタのオートワイドを同じようなタイトルで紹介しましたが、今度は、レンズシャッター1眼レフ「Minolta-ER」(1963年)です。

このカメラ、国内販売はされなかった輸出専用機(対米)です。なおかつ、ミノルタ製1眼レフとしては、唯一のレンズシャッター式。ということは、それだけでかなり~珍品であり、希少品なわけです。

このカメラのスタイル、真正面からだとそれ程は気にならないのですが、頭からレンズにかけてのスタイルが特徴的。決してスマートとは言えない、、、対米意識のためか!?どこかワイルドな感あり。

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でも、このカメラには思いのほか名誉的な事実があります。

レンズは非交換式で、45㎜F2.8というテッサータイプが付いています。このレンズが優秀だということで、翌年の1964年にフォーカルプレーン式1眼のミノルタSRシリーズ用として販売されるようになったのです。

で、これが国産初のパンケーキレンズ(薄型レンズ)なんだそう。

2013年4月20日 (土)

かわいそう・・・

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先日、カメラの買取り依頼に来られたお客さんの手から提げていたのが、このカメラケース。

正直なところ、これを見るなり、、「うわぁ~、この状態で売ろうというのかぁ」と思ってしまいました。

「買取りのお値段を気にされていますか…?」と伺うと、「中を見てください」とおっしゃられる。

例え市場性のそこそこあるカメラが中に入っていたところで、この状態から推測出来る中のカメラのコンディションを考えると、実際に値付けをするのは難しいでしょう。

拝見させていただくと、中にはヤシカFRの標準レンズ付きが入っていましたが、想像通り、決して良い状態とは言えません、、、。お茶代程にしかなりませんが、買取価格というよりはお礼を差し上げて、ご理解いただきました。

でも、こういう状態のカメラって、世の中の家庭の押し入れなんかにまだまだ沢山眠っているのでしょうね。。。眠っていること自体が勿体ないことだし、こういう状態で眠らされていたら、勿体ないというよりは「かわいそう・・・」。

 

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2013年4月19日 (金)

フィルターに刻まれた線

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このニコンS2に装着されたレンズ、ニコンの純正キャップに騙されてはいけません(笑)。実際にはロシアレンズが付いています。

で、よーく見るとフィルター枠に、キズみたいな線が数本入っています。これ、このカメラのオーナー氏のアイデアなんです。

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ロシア製ジュピター12(35㎜F2.8)って、絞りの調整を一番前寄りの鏡胴部(フィルター装着部)を回して行なうのですが、絞りの指標は窪んだところにある前玉の周辺に記されていて、とても確認しづらいのです。

そこで、このアイデア。

装着したフィルターの枠に刻みを入れて、それを絞りの指標としてしまおうというのです。一番長い刻みがF11で、右がF16、左が順にF8、F5.6、F4、F2.8となってます。

これなら、カメラを構えて、ちょっと上から見やれば良いわけで、レンズの前玉を覗きこむような動きをしなくて済む~というアイデアなのです。

大浦タケシ写真展

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本日19日(金)から新宿のepSITEにて、大浦タケシさんの写真展「生き物たちの肖像」が始まります!

いただいたDMに書かれていた、

「機会を見つけては動物園を訪れ、生き物たちの姿を写真におさめている。その表情は実に豊かで、見飽きることがない。その仕草に、人格を持ち合わせているのではないかと思うことすらある。そんな彼らの姿を大判プリントで楽しんでもらいたい。」

という案内を見て、私も小学生時代に動物園によく通っていたことを思い出しました。

また、明日20日発売のアサヒカメラをパラパラ~とめくっていたところ、「おぉ、大浦さんの作品じゃないかっ!」と手を止めたらビンゴでした。アサヒカメラ5月号の口絵に数点掲載されていますよ。

 

  • 大浦タケシ写真展~生き物たちの肖像~
  • 2013年4月19日(金)~5月2日(木)
  • 10:30~18:00(最終日は15:00まで) 入場無料
  • エプソンイメージングギャラリーエプサイト 日曜休館
  • 新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル1F
  • http://www.epson.jp/epsite/

2013年4月18日 (木)

防衛庁御用達!?

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一昨日の晩にFacebookページで、「詳細は改めて~」なんてチラ見せしたら、皆さんの期待を変に高めてしまったのか、、、たくさんのコメントをいただいてしまいました。(まぁ、それも狙いだったのですがぁ~)

装着されたレンズがごく初期の「Takumar」だったことが、皆さんの推理を乱してしまっていたら、すみませんでした。

でも、お一人、正解の方がいらっしゃいましたよ。

このペンタックスは「SB」という型番でして、ほぼ「S2」なんですが、わずかに手を加えて防衛庁関連の施設のみで販売されたものなんだそうです。

ここにアップする前に詳細を調べたかった点は、通常のS2との相違点と、何故にそれが防衛庁関連だけで売られたのか~?という部分。

まず、相違点はどこかというと、これも資料が不確かでイマイチなのですが、ここにある個体は、S2前期型を完全自動絞り対応に改良したものです。

資料によっては、外付け露出計対応にもしている~と書いてあるものもあるんですけど。

ちなみに、S2後期型は、完全自動絞り対応にして、外付け露出計対応にして、シャッタースピードの最高速を1/500から1/1000に変更しています。だから、それとも違うんですよね、このSBは。

で、何でこの手の改造をしたものを、防衛庁だけで販売したのかというのを一番知りたかったのだけど、分からずでしたが、、、これ以上、答えを延ばすと皆さんの首が伸びきってしまうので・・・(笑)。

2013年4月17日 (水)

ミノルタさんちのワイド

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見ため的にちょっと変わってるなぁ~と思える、このミノルタオートワイド。

同社のスーパーAなどの樽型ボディに露出計と広角レンズを装備したモデルです。

1955年にオリンパスが「オリンパスワイド」を出してから、広角ブームがこの手のカメラにやって来たと言います。オリンパスは細かに仕様を変更したり、機種を追加していくのだけど、ミノルタはブームには少々遅まきな1958年にこのモデルを出します。が、基本、これ以上は深入りしなかった模様です。

でも、このモデルはちょっと凝っていて、それが外観にも現れているのです。

Z1404

内蔵した露出計は、35㎜ワイドカメラとしては世界初の連動露出計。ボディ上面にある露出計の針に、赤い印を合わせるように後方のダイアルを回すと適正露出が得られるという仕組み。

この操作を「オート」と謳っているのです。

実際はオートと言っても、ライトバリュー方式で組み合わされたシャッタースピードと絞りの両ダイアルを自分で回すわけです。

ただ、任意に露出を決めようとしたり、メーターの精度が怪しくなった個体を使う際には、まずは、このダイアルの外側のギザギザを回してシャッタースピードを決めて、次に内側のギザギザを回して絞りを決めることになるわけですが、その作業が非常にやりづらい。

先に内側を回しちゃうと、次に外側を回した時に内側も一緒に回ってしまうし。。。

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それと、ファインダー窓を覗くと、まるでコーティングされているレンズを覗いた時のように、反射光に色が付いているのに気付きました。

どうやら、このカメラのファインダーには贅沢にもプリズムが3個も使用されているとのことで、そのせいみたいです。

 

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2013年4月16日 (火)

似たホルダー付き

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先週から我楽多屋に並べているケンコーの「カラーコントラストビューワー」なるものの紐の先に付いている白い五角形のホルダー。

そして、昨日並べた東独製のちょっと洒落たラピッドカメラ「PENTI Ⅱ」に付いている紐の先の白い台形のホルダー。

その色と形、大きさが微妙によく似ていることに、不思議な縁を感じてしまいました。

Z1388

PENTIの方は、ちゃんとネームが入っているので、オリジナルのホルダーなんでしょうけど、ケンコーの方は実は「王将」って書いてあるように将棋の駒のミニチュアであって、前の所有者の意思で選ばれたもの。

そんな境遇の違う二つのホルダーが、うちの店にそれも同時期にやって来て遭遇するなんて、なんだか不思議ですよね~(笑)。

 

*ケンコー「カラーコントラストビューワー」:肉眼は光のコントラストに対して順応性があるのものの、フィルムの場合は時としてコントラストが強く出過ぎる性質があります。このビューワーを覗くことで、撮影結果の明暗の観察が出来ます~というアクセサリーらしいです。

 

*PENTI Ⅱ:35㎜ハーフ判、ラピッドシステム(フィルムをカートリッジに詰めて撮影する)を採用した東独製のカメラです。独特の洒落たデザインと、フォクトレンダー・ビテッサのようにプランジャー(ボディから出て来る長い棒)を押し込むことでフィルムを巻き上げて・シャッターチャージする機構が大きな特徴。

2013年4月15日 (月)

Rolleimatic

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Rolleimatic(ローライマチック)というこのカメラ。

下の画像のように、110フィルムを使う「Rollei A110」や、インスタマチック(126判)を使う「Rollei A26」と並べると、まるで「Rollei 3兄弟」みたいな感じになり、このRolleimaticも何か特殊な(35㎜以外の)フィルムを使いそうな風情を漂わせています。

Z1378_3

でもでも、これ35㎜フィルムを使うカメラなのです。そのわりには、実際かなりコンパクト!

ただ、普通の人にはちょっと使い方が分からないクセモノなのです。

フロントのレンズカバーを横にスライドさせて開けるのは、よくある方法。しかし、その次は既にどうしてよいのか分からない…。シャッターボタン押しても巻き上げてくれないし、レンズだって引っ込んだままで、これでいいの…?と不安になる。

では、どうするのかというと。スライドさせたカバーを斜め後方にスイングさせるとレンズが出て来て、カバーを水平に戻すと巻上げ完了なのです。

撮影を続ける場合は、このスイングさせる行為を繰り返す。

で、カバーを閉じたい時は、カバー上よりにあるオレンジ色のボタンを押しながらスイングさせるとレンズが引っ込むので、その後にカバーをスライドさせて撮影終了~!という具合。

言葉じゃ分かりづらいので、動画を添えておきます。


YouTube: Rolleimatic 使い方

(すみません、最初にアップした動画に間違えがあったので差し替えました)

今まで、教えてもらわないと分からない~というタイトルで、二つほど話題にしたことがありましたが、このRolleimaticもかなりなレベルの教えてもらわないと分からない度だと思います。

 

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