ミノルタさんちのワイド
見ため的にちょっと変わってるなぁ~と思える、このミノルタオートワイド。
同社のスーパーAなどの樽型ボディに露出計と広角レンズを装備したモデルです。
1955年にオリンパスが「オリンパスワイド」を出してから、広角ブームがこの手のカメラにやって来たと言います。オリンパスは細かに仕様を変更したり、機種を追加していくのだけど、ミノルタはブームには少々遅まきな1958年にこのモデルを出します。が、基本、これ以上は深入りしなかった模様です。
でも、このモデルはちょっと凝っていて、それが外観にも現れているのです。
内蔵した露出計は、35㎜ワイドカメラとしては世界初の連動露出計。ボディ上面にある露出計の針に、赤い印を合わせるように後方のダイアルを回すと適正露出が得られるという仕組み。
この操作を「オート」と謳っているのです。
実際はオートと言っても、ライトバリュー方式で組み合わされたシャッタースピードと絞りの両ダイアルを自分で回すわけです。
ただ、任意に露出を決めようとしたり、メーターの精度が怪しくなった個体を使う際には、まずは、このダイアルの外側のギザギザを回してシャッタースピードを決めて、次に内側のギザギザを回して絞りを決めることになるわけですが、その作業が非常にやりづらい。
先に内側を回しちゃうと、次に外側を回した時に内側も一緒に回ってしまうし。。。
それと、ファインダー窓を覗くと、まるでコーティングされているレンズを覗いた時のように、反射光に色が付いているのに気付きました。
どうやら、このカメラのファインダーには贅沢にもプリズムが3個も使用されているとのことで、そのせいみたいです。
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