CANONEX
特別に人気品というカメラではないんですが、このカメラ、いくつかの点で貴重なカメラではあります。
東京オリンピックの前年1963年に登場した「CANONEX(キヤノネックス)」。
まずひとつは、キヤノンで唯一のレンズシャッター式一眼レフであること。なおかつ、レンズシャッター式一眼レフでありながら、ミラーのクイックリターン機構も採用している優秀機でもあるのです。
とはいっても、キヤノネットの一眼レフ版という位置付けで、シャッタースピード優先機能の付いた大衆向けのカメラでした。レンズ交換も出来ない。
もうひとつは、半年で販売を終了したという不人気機種であったこと。今のデジカメなら、ドンドンと新型が出てくるので、半年や一年で製造販売をやめちゃう機種などあるでしょうが、、、当時の半年って凄いじゃないかなぁ~。後継機が出たわけでもないし。まぁ、レンズシャッター式一眼レフ自体が市民権を得なかった背景もあるのでしょう。
それで思い出しました。。。先日のFUJICAREXも同じクイックリターンミラー採用のレンズシャッター式一眼レフでした。これ「呼び」かもしれないですね!
実はニコンの同種、クイックリターンミラーのレンズシャッター式一眼レフ機「オート35」も今一緒に店にあったりします。それはまた改めて、取り上げてみます。