我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年5月

2012年5月14日 (月)

自由な雲台

N422
不思議な形をしていますが、クルマを洗ったりする高圧洗浄機の噴射部分なんかじゃなくて、スリックの「AF2100」という自由雲台です。

雲台としては非常に特殊な形状と機構をしており、スリックが特許を持ってるそうです。時々見掛けるたびに、気になるので話題にしてみます。

まずはその大きさと重さに驚かされます。

それを強調するべく、画像のような組み合わせをしてしまいましたが、良い子の皆さんは絶対に真似をしてはいけません。こんな小さな三脚の上にAF2100を載せたら、すぐにバランスを崩してひっくり返ります。それにこんな小さなコンパクトカメラ載せたって、かえって機動性悪くしそう。。。

さて、まっとうにAF2100のウリを説明すると、自由雲台のロック・フリーの操作って、普通はネジやノブを回して行いますが、AF2100はグリップを握りながら、黄色いレバーを掴むとフリーに、放すとロックされるので、片手でアングルを変えられるというのです。

さらに、スリックさんのホームページによれば、「右手はシャッターボタンに置いたまま、つまりフォーカスロックを活かしながらカメラを振ってフレーミング修正が出来ます」とのこと。

自分の撮影シーンでは、そういう状況はあまり想像できないんだけど、あったら便利を実現しているのは、この自由雲台がかなり長い間製造され続けていて、ロングライフデザイン賞も受賞していることが証明しています。

2012年5月13日 (日)

中古カメラ検索サイト

N429
カメラ誌日本カメラが運営している「J-カメラ」という中古カメラ・レンズの検索サイトがあります。ご存知でしょうか?

かつて(ネット時代になる前)、カメラ誌の後半にある広告ページには、中古カメラ店の在庫リストが販売価格とともにたくさん掲載されていました。

当時は皆さん、必死にあのリストを見てお店に電話をした~と聞きます。

ただ、雑誌の原稿締切と発売日までには半月ほどのタイムラグがあるので情報の新鮮さは、リアルタイムが可能なネット情報に敵うわけがなく、今では僅かになってしまいました。

Jカメラは加盟しているお店の情報を、メーカー名や品名で検索出来るサイトです。私も市場調査!?のために、ときどき検索していますが、それ以外の時には開くことのないサイト。。。

どうせなら、何かカメラ絡みの記事でも載せたら~と、日本カメラの担当者に話したら、「まさに準備中です」と言われたのが1~2ヶ月前のこと。

で、4月下旬からカメラにまつわる読み物的記事を載せるコンテンツが2つ出来ています。

ひとつは友達の輪!的に著者が変わっていくコラム、今回は赤城耕一氏がオリンパスOM-1Nについて書かれています。もうひとつは、藤井智弘氏が毎回ライカ絡みの対談をするコラム。

両氏とも時々うちの店に足を運んでいただいていて、私の中では勝手にお仲間と思っています。何故って、今の時代デジタルは勿論でしょうけど、フィルムカメラ関連の記事も数多く手掛けている写真家さんですから!

また、コマーシャルフォトの玄光社運営の「カメラファン」というサイトも同様の中古カメラ検索サイトで、こちらは一足早く、読み物的記事も掲載されてます。以前うちのブログで紹介したカッコいい雲台の持ち主大浦タケシ氏の連載コラムもあります。

さて、これらの検索サイト、状態・程度の良いものをお探しの時は是非ともおススメかと思います。

ちなみに我楽多屋はどちらのサイトにも加盟していませんので、いくら検索しても在庫情報は出て来ませんのでアシカラズ。。。ジャンク系や訳ありモノ系は、現物を見て~探すのが、やはりひとつの方法かと思います。

こんなモノまで偽貫禄

F518
私がブログなどのメモ用に使っているコンパクトデジカメ。LUMIXのDMC-FP1。

こんなモノまで、偽貫禄加工してみましたので、チョイ見せします(笑)。

2012年5月12日 (土)

モノ専

N427
ライカから「Mモノクローム」というデジタルカメラが発表されました。

詳細は専門のサイトにお任せするとして、一言で表せば「モノクロしか撮れないデジカメ」。すごい割り切りですよね。

もう何年か前のことですが、当時働いてもらっていたアルバイトの弟さんがフィルムカメラを手にして、「これでモノクロ写真撮るにはどうしたらよいの?」と言ったそうです。

弟さんには、モノクロフィルムという認識がなく、どこかのスイッチを切り替えればモノクロ写真が撮れるものと思っていたのでしょう。そういう世代もいるのです。。。

また、皆さんの中には、このフィルムカメラはモノクロ専用機~とかご自身で決めているカメラがあったりするんじゃないでしょうか?モノクロとの相性がいい!とかいう理由で。

それから、最近は、フィルムカメラを使う時はモノクロを撮る時!決めている人もいらっしゃるようです。

さて、ここにある「フジカ35 AUTO-M」(上の画像)。その型名から、おふざけをしたくなりました。

このカメラ、どんなフィルムを入れても、自動(AUTO)でモノクロ(M)写真が撮れてしまうんです!(ってなわけないですよ、実際は!)

ライカMモノクロームのようなモノクロ専用のデジタルカメラが出てくると、そんなフィルムカメラがあってもいいんじゃない!!なんて、遊んでみたくなっただけです(笑)。

2012年5月11日 (金)

禁死蔵

Fx
「禁死蔵」、なんだかスゴいタイトルになってしまってますが、、、恐ろしい内容ではありませんので。

プラクチカFX2というカメラがあります。ここではその、とある一個体に特定した話。

2010年1月4日のブログで、このプラクチカFX2を取り上げていますが、まさにその個体についてです。

2009年12月末にH君に引き取られていき、その後、H君の機材整理時に一旦戻って来て、今度はHさんに引き取られていきました。

そして、Hさんの機材整理時に再び戻ってきた後、次はWさんに引き取られていき、この度、Wさんの機材整理にあたり、三度目の帰還!?となりました。

こうも出入りの激しいというか、律儀に戻ってくるカメラも珍しい。いや、それはH君、Hさん、Wさんのお陰としか言いようありませんね。

みなさんの「死蔵させてしまっては良くない~」という意思がつながって、こうなったのですから。また、変な見方をすれば、この個体には死蔵させないパワーが宿っているのかもしれません。

正にそんなことを考えていた時に、また次の引取り手が現れて、うちの店から旅立って行きました。今度はお名前を存じ上げない方なんですけども。

で、画像を撮りそびれてしまったので、古い画像の使い回しですみません。上の画像はH君に引き取られていく直前のもの。

それ以来、ファインダーに向かって右横にあるはずのビスは、ずーっと無いまま。ま、それがこの個体を特定出来るひとつの目印でもあったのです。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」更新しました。

今回で151回目です。

テーマは「皇太子様ご愛用ニコンSに、占領国日本時代の旧ニッコールをつける」です。

こちらより、お楽しみください

2012年5月10日 (木)

偽貫禄、伝染中~

先月末に目出度く結成した偽貫禄クラブ。各方面で話題になったり!?しているようです。

そこで、今週寄せられた新作品情報を3件お知らせします。

GF1
まず最初の方は、我楽多屋へマイクロフォーサーズ用にオールドレンズを探しに足しげく来られているI さん。

パナソニックのGF1に偽貫禄加工をされました。ボディに付いてるキヤノンレンズもファインダーも、後ろに写ってるレンズ(ジュピター、フェド)も我楽多屋で見つけていただいたもの。

ご本人はうまくいかない…と言われてますが、そんなことないと思います。十分に偽貫禄出ています。Lumixのロゴの汚し具合もイイですし。

ただ、I さん曰く「人に見せても、ペイントが剥げて真鍮がみえてくる~という概念が分からないようでピンときてませんでした。残念」と。そうか、、、そういう人もいるわけかぁ、、、

 

Omfi
次は、会長Bさん。そこまでやっちゃいましたか!?という番外編。

雑誌の付録に付いていたOM-1のミニチュアに偽貫禄加工しちゃってます。これまでの作品の中で、大きさからも一番難しかったそうです。

大きい方は、本物のOM-1で貫禄も偽じゃなくて本物仕様です。

 

Nikonos
続いて、Kさんの作品。ニコノスに偽貫禄加工してます。

基本水中で使う機材に偽貫禄しちゃいましたか!?と聞くと、「いや、ブラックボディがニコノスしかなかったもので(笑)」とのこと。

後ろのM2は、貫禄のディティールチェック用の本物の貫禄仕様。それと、どうしたらこなるの?と異常なまでな本物貫禄仕様のペンタックスS2。

2012年5月 9日 (水)

ニコンらしくないステッカー

N424
ニコンおもしろレンズ工房に付属されていたステッカーシートです。「ニコン」さんがこういうテンション?なのは珍しいことかと。

おもしろレンズ工房が発売されたのは1995年。その頃から面白いなぁと思っていたのは、おもしろレンズ工房には3本のレンズがセットされているのだけど、レンズ本体にはどれにも「ニコン」や「Nikon」って表記なし。社名以外にも、レンズのタイプ名も記されていないのです。

その代りに?ステッカーの中には、最近のニコンAFレンズに付けられているネームプレートを模したようなステッカーがあり(画像左上)、それぞれのレンズ用に「Fisheye Type 20mm1:8」、「Soft 90mm/Macro120mm」、「Tele Lens 400mm1:8」と3種揃っているのです。これを「貼りなさい」ってことでしょうか。

それ以外のステッカーは、ニコンファンが喜びそうなニコンロゴ(画像下半分)や、イラストメインのものや、ダチョウが描かれたものなど、かなりファンキー。

*2000年に再生産された際には、鏡胴のボディ側に小さく表記されるようになったみたいですが、同じくこのステッカーも付属されていたようです。

しかし、品物にメーカー名やタイプ名を表記しないって、珍しいと思いませんか?それも、ニコンの製品でですよ。おもしろレンズ工房自体が、お遊び・お試し企画的な製品ではあるとはいえです。

後年に「あの変わった製品はウチのモノじゃない~!」なんて言い逃れするようなパターンを予期してのことだったのでしょうか!?(笑)

 

【ニコンおもしろレンズ工房】:1995年に限定5000セットで発売されたレンズ。魚眼効果の楽しめる「ぎょぎょっと20」、1本2役楽しめる「ぐぐっとマクロ/ふわっとソフト」、超望遠を楽しめる「どどっと400」の3本セットでした。当時20,000円程で購入出来たため、手頃に特殊レンズを楽しむ体験セットとして好評だった。

2012年5月 8日 (火)

酒の肴に学研フレックス

Ofo
先日、お台場で行われていた「オクトーバーフェスト」という、ドイツビールの祭典でのこと。

隣りの席にいた若者の一人が、学研大人の科学の付録「学研フレックス」を持っていました。

そのうち、そのカメラが話題になり、同席していた若者のうちの一人(まだそんなに親しくなさそう)が、おそるおそるカメラを手に取って、カメラを構えたり観察していました。二眼レフという形がとても新鮮らしい。

上の画像がその光景です。あっ、これって完全に盗撮ってやつですかぁ!?(笑)

この知人さんはカメラ自体に疎いらしく、持ち主からいろいろと話を聞いていましたが、自分には扱えないなぁ…という風に持ち主に返してました。

前述の「おそるおそる」の部分、自分で学研フレックスを組み上げたことのある私の場合、その質の危うさから「おそるおそる」触る感覚なら理解できます。

しかし、今回のお隣さんの場合は、フィルムカメラ自体を扱った経験の少ない初心者が、どう扱ったらいいの?的な「おそるおそる」だったと思われますね。

こんな風に人が集まる時に、フィルムカメラを持参してカメラの話題をすることによって、新たに興味や関心を抱く人もいるかもしれないわけで、これは、フィルムや現像の環境を少しでも良い方向へ導くための地道な布教活動みたいなもの。

皆さんドンドン試みてください。

上の画像で学研フレックスが良く見えていないので、いちおうアップしておきます。左は白い張り革でカスタマイズしたもの、右はオリジナル。

N421

2012年5月 7日 (月)

韓国みやげ

N418
ゴールデンウィーク前半に韓国へ行かれたMさんからのお土産。「knapsack」って書いてるけど、トートバッグっぽい。フィルム一眼レフと思われる(まず間違いなく)カメラのイラストが描かれています。

これ、韓国のダイソーで買われたそうです。確かに、値札に「daiso2000원」って書かれていますね。

色は2色で、このピンクっぽい赤と、明るい青。うちの店に先に立ち寄っていただいたので、私は先にこの色を選んでしまいましたが、青は都内の他のカメラ屋さんへのお土産だそう。

このイラストのカメラ、ブランド名と型名が故意にカスレているようだけど、カメラ好きなら、「PENTAX K1000」であることが推測出来ちゃいますよね。

カメラと一緒に書かれた文字は、「Photographie」って、この綴りはフランス語(ドイツ語も一緒?)だけど、「I'll always cherish this moment as abeautiful memory」、直訳して「私は美しい記憶として、いつもこの瞬間を大事にするつもりです」とのこと。

日本国内でも、最近は雑貨屋さんなどで、カメラのイラストが入っていたり、カメラの形をした小物をよく見かけます。

下の画像は、学生さんが持っていたアクセサリー。「BIDEL」ってブランド知らないけど、「FM2」って型名と、何となく似た形のカメラは良く知ってます~。

N142