我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年9月

2011年9月14日 (水)

ホルガとニコレックス

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先日来、登場しているニコレックス35Ⅱ。

そのデザインを気にする人が多く、「独特なデザインですよね」とか、「無骨な感じだけど、単純明快なデザインだ」とか、「いかにもカメラって感じ」とか、いろいろな言われよう!?です(笑)。

ある人が「何かに似ているよね~」みたいなことを言われた時に、ちょうどカウンターに立っている私から見て、ニコレックスを手に持ったそのお客さんの後方の棚にある、黒いホルガが目に入って来ました。

もしかして、これか?と並べてみると、この2台、シルエットがほとんど同じ!!

どちらもボディ中央部が四角く出っ張っていて、前から見ると、ニコレックスは露出計の受光部、ホルガはストロボの発光部ということで、ともにアクリルっぽい透明な仕上げになっているのです。で、ボディ全体も真四角な感じで似ています。(画像のホルガは中央上部にストロボに付いた色フィルターを回す丸いノブが付いていますが、ノブが無いタイプならより酷似)

50年前のニコンの中級機ニコレックスと、現代のトイカメラの象徴的なホルガが似ている~とは、不思議な感じです。

2011年9月13日 (火)

アダプターリングインサート

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ニコンS2に付いているニッコール5cm/F2の外観が、ちょっと重たいイメージだな~と思って良く見たら、フィルターが付いているのでした。

クルクル回すと、リング状の枠が外れて中にシリーズフィルターが落し込まれていました。フィルター枠にはシッカリと「NIPPON KOGAKU」と刻まれているものの、フィルターが収まっていたリング自体には「JAPAN」としか刻まれていません。

でも、この頃のニコンはフードなんかでも「JAPAN」としか刻んでいないものがいくつかあるんです。その刻印の大きさなどから推測して、このリングも純正品と判断して間違えなさそう。

そこで、このリングが何て言うものか調べてみたら、「アダプターリングインサート」って言うらしいです。画像が載っていたわけじゃないけど、ニコンSPの取説に「フィルターだけをレンズに取り付けるときは、アダプターリングインサートを用いる」と表記があったので、まず間違いないはず。

大したものじゃないですが、これ、案外とレアモノかと思います。

2011年9月12日 (月)

アナログな印象は

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ニコン28Tiのアナログちっくなボディ上面を見て、「やはりこのカメラは面白いよな~」と思ってデジカメのシャッターを押しました。

でも、このネタは3年近く前に一度取り上げているので(その時は35Tiでしたが)、改めて同じことをネタにしてもなぁ…、いや、それくらいの価値ある変り種だよなぁ…。

なんて、考えていたら、ニコンS2が2台一緒に入って来ました。この2台、ボディ上面にあるダイアルの色が違います。下が前期型、上が後期型。機能に差はなく色が違うだけなんですけど、黒い方が数値が読み取りやすいという配慮なんだと思います。

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28TiとS2のボディ上面を見比べてみて思うこと。28Tiの懐古主義的なイメージで造られた針で数値を指し示して読む仕掛けは、実は偽アナログちっく。こんなカメラは過去に存在してないのだから。実際、昔のカメラはS2のように、ダイアルやレバーが並んでいただけなんですよね。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

好評な田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第143回目になる今回のテーマは「サンとナックのダブルネームのディレクターズファインダー」です。

先月、まさにこのブログで紹介したモノです。アップした翌々日のがらくた市で長徳先生がGETされたのです。

では、こちらよりお楽しみください。

2011年9月11日 (日)

TITLE HOLDER

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まさに現場監督って感じの備品付きの現場監督が入って来ました!

その不思議な物体をセットしてみると、何となくどんなものか想像できると思います。また、「TITLE  HOLDER 現場監督28mm用」と書かれたシールも貼られていました。

何箇所かある接合部分はネジ止めされているものの微調整が出来るようになっていますが、下手にいじってしまうと一眼レフじゃないから修正が大変なことになってしまうので、とりあえずフィルムを入れて撮影してみました。それが、下の画像です。

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そう、フレームの右下に説明書きのプレートなどを一緒に写し込むための器具なのでした。きっとどこかの工事現場で活躍していたものなのでしょう。

2011年9月10日 (土)

普通のメタルフードですが

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このレンズフードの側面には「φ58」と表記されているので、フードの取付け径が58ミリであることが分かります。これが表記されていると、我楽多屋などでフードを探す時に便利で助かります。

ところで、このフードには括弧書きでもうひとつ「φ67」と表記されています。何?と思う人もいるでしょうが、フードを見回していれば程なく分かります。フードの内側にフィルターを付けられるようにネジが切ってあるので(赤い矢印の先)、その径が67ミリであると。

レンズとフードの間にフィルターを付けるのが一般的ですが、フィルターの厚みが原因で画角の四隅がケラレちゃうなんてことが起きなくもないわけで、その対策として、フードの内側にネジを切ってるんでしょう、多分。親切な設計ですね。

しかし、ここにフィルターをネジ込むのって、ちょっと大変じゃない!?と思って実践してみました。不可能じゃないですが、手の大きい人、指の太い人には幾分難しい作業と思います。それに、フィルターのガラス面に指が触れちゃいます。

保護フィルターを付けたままにするならいいでしょうけど、特殊フィルターをシーンごとに付け替えたり、PLフィルターを回転させるのには、かなり不向き。。。

 

2011年9月 9日 (金)

argus/cosina (第66回・・・)

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日本製のアーガス一眼レフ「CR-1」
を2ヶ月ほど前に紹介しましたが、また、日本製のアーガスが入って来ました。

今回のは、「コシナ」とのダブルネームで、「argus/cosina」としっかりと刻印されています。

なんか似たようなダブルネームの記憶がありませんか?そう、「Bell&Howell/Canon」ってのがありました。あのパターンは、米国での拡販を狙うキヤノンがベルハウエルを代理店としたためにダブルネームになった~というエピソードだったようですが、このコシナの場合はどうなんでしょう?

さて、この「argus/cosina STL1000」。ペンタックスSPなんかと同じ、絞り込み測光式の露出計を内蔵。露出計のスイッチがSPと同じ位置にあったりします。

レンズマウントはM42。標準セットであろうレンズは、COSINON50mmF1.8です。

 

そして、これを第66回の得?or特?にします。値段は6800円。ボディはシャッター現状OK、メーターも大丈夫そう。レンズは前玉に細かい傷がありますが、カビ・クモリは大丈夫そう。

ピンっ!と来た方は、コシナ研究会メンバーや長徳先生あたりに負けないように、、、我楽多屋ご来店早い者勝ちです!

LeicaM6 JAGUAR XK

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このカメラを特別販売します!お値段は、115万円(税込)!!それも期間限定、この週末オンリーです。

さて、このライカM6は全世界に50台しか存在しない限定版。正規に日本に入って来ているのは、この1台だけ!と言われています。

どんな限定バージョンなのかというと、世界の名車ジャガーが1998年、自社のXKエンジン50周年を記念してライカに作らせたものだそうです。

軍幹部には専用の刻印がされ、貼り革はブリティッシュグリーン。レンズはエルマー50/2.8付き。この個体はボディ、レンズとも「26/50」の刻印入り。程度は新同品!!

立派な木製ケースに入っていて、ケースの上面は実車ジャガーのダッシュボードと同じ美しい木目があしらわれています。その他、元箱等もすべて揃っています。当時、二百数十万円のプライスがついたそうです。

興味ある方はこのチャンスを逃したら、次はいつか分かりませんよ…。世界に50台だけで、日本には1台しかないと言われてるんですから。

週末限定の売出品なので、9月11日(日)まで。

問合わせは、お電話でこちらまでどうぞ→0120-811-698(アローカメラ)。営業時間外はメールにてどうぞ→ arrow.noda@nifty.com

 

2011年9月 8日 (木)

金色ライカM2

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この金色のライカM2は、もともと田中長徳先生の所有物でした。「かめら我楽多館」(2008年春閉館)で「田中長徳の仕事カメラ」として展示していたものですが、閉館に際し、それを長徳先生のご厚意により欲しい方に特別販売しよう~という運びになったのでした。

注)この金色及び貼り革はメーカーオリジナルではありません。

その時、このライカをお買い上げいただいたMさんは、以後、うちの店のご常連さんになっていただき、今でも時々こうやって持ち歩かれているのです。

金色のボディに茶色の革張りでは持ち歩くとなると、かなり目立つんじゃないだろうか~?と心配してしまうくらいだったのですが、Mさんは渋いケースを見つけて来られて、画像のような出で立ちで持ち歩かれています。

このケース、アルチザン&アーティストのもののようです。オンラインショップの画像に写っている通常のシルバーボディに使うより、金色ボディにバッチリ合っている感じがします。

実はこのMさんのもう一台のライカは、以前に紹介させていただいております。写真家石本泰博氏のM2と1万番違いのライカM2。その時に付いていたレンズとファインダーが、今回は金色ライカに付いてます。

2011年9月 7日 (水)

ラジオ付カメラ

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わりとベタな変わりモノ系カメラだと思うので、多分、一度も取り上げたことが無かった「ラジオ付カメラ」。「ラジカメ」なんて呼ばれることもあります。

そのほとんどが、今ではフィルムの製造自体が終わってしまている110カメラにラジオが付いているパターンです。

今でこそ、電機メーカーがデジカメを造っていますが、110カメラ全盛は今から30年も前のこと。それでも、ラジオ付きってことで、このカメラは電機メーカーのナショナル製。その型名は「C-R1」。

今夏、富士フィルムからAPSフィルムの供給が年内メドで終了~というアナウンスがされ、APSカメラの価値が急降下してしまいました。同じように、110フィルムの製造中止が一昨年にされて、いよいよ市場からフィルム在庫が無くなってしまったようで、どちらのシステムも淋しい限り。。。

しかし、このカメラはラジオが付いていることで、中途半端に存在意義を主張しているような気がしてなりません。先日も閉店後の店内で、野球中継を聞くことが出来ました、、、

この個体には背面に、「創業60周年記念 松下電器・松下電工」とプリントされていました。関係者に配られたものでしょうか・・・。松下幸之助が松下電気器具製作所を興したのが1918年なので、その60年後1978年に作られたものと思います。