我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年9月

2011年9月 6日 (火)

オートボーイ TELE6

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このカメラの最大の特徴は、ハーフ判に切り替えられること。

裏ブタを開けると、小さめだけど目立つ黄色のスイッチがあり、「×2」と書かれています。フルサイズとハーフサイズの切り替えは、このスイッチですることになるので撮影途中での切り替えは不可能。

このカメラが登場したのは、1988年。世の中のハーフサイズブームは終わった後と言っても良いでしょう。そんな頃にキヤノンがこんなカメラを出したことが興味深いですね。(ただし、80年代は京セラのサムライも登場した第二次ハーフブームという見方もありますが)。

でも、この頃だからこそ、当然のようにオートフォーカスが搭載されていたわけで、そういう意味ではハーフ判のオートフォーカス機という点で、貴重な存在ともいえるのです。

これだけでは、単純な機種紹介で終わってしまうのですが、もうひとネタあります。

このカメラを手にした時、ハーフに切り替えたらファインダーはどう変化するのかな?と興味深く思ったので、早速、ファインダーを覗いてみたのだけど、何の変化もなし。まさか、フルサイズ用のまま撮れってことはないだろう?と思って、少し調べてみたら、本来はファインダーも切り替わるとのこと。この個体が壊れてるという残念な結果でした。

最後にオチもあります~、何故だかカメラを上下逆さまに構えてファインダーを覗くと、左右が狭まったハーフサイズ用のフレームに変わるのです。

ということで、フルサイズとハーフサイズでカメラを構える向きを変えれば大丈夫~!?という厳しい限定条件付きの可動品なり、この個体は。

と、まさにここまで書きこんだ時、奇跡的な「呼び」発生。10台程の買取り依頼の品物の中に、オートボーイTELE6が入ってました。こちらはちゃんとした可動品。

で、画像は2台一緒に撮ることが出来ました!上に載ってひっくり返っているのが、限定条件付きの可動品(笑)。

P036 

2011年9月 5日 (月)

PORROFLEX

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「PORROFLEX」って何それ?と思う人も多いでしょう。モノを見れば、あれね!って分かる人も多いでしょう。

ニコンが造っていた正真正銘のマミヤ2眼レフ用の交換ファインダーで、革ケースにも本体背面にも、あの富士山マークが刻印されています。タイプは正像式のアイレベルファインダー。

当時、ニコンとマミヤにはOEM関係があり、このようにニコンがマミヤ用のファインダーを造っていたかと思うと、ニコンの大衆向け一眼レフの初期型ニコレックスはマミヤが造っていたのです。

さて、マミヤ2眼レフ用のファインダー。後期になると、マミヤネーム入りのモノ(多分、製造もマミヤ)が出てくるのですがデザインはニコン製の方が尖った感じがシンプルだし、見方によってはニコンFアイレベルファインダーの三角頭と同イメージでカッコいいと思いませんか?

 

2011年9月 4日 (日)

YASHICA ORAL-EYE

Yashica 
医療用カメラは、一般の人の目に触れることが少ないカメラですが、買取りをやっていると時々はその方面のカメラが入ってきます。

私はその方面に詳しくないし特に興味もないので、時々の出来事は忘れがちで、、、具体的にこんなカメラが出たんですよ~なんて記憶はかなり乏しくなってしまいます。オリンパスペンFや、キヤノンA-1、コンタックスRXあたりをベースにした機種があったような気がします。

ただ、今回のカメラは初めて見ました。見るからに、ヤシカエレクトロ35をベースにしているのが分かりますよね。

「YASHICA ORAL-EYE」という名称から、歯科医師用であることも分かります。

そして、インパクトあったのが、前面に貼られていたプレート。「TOKYO SHIZAISHA」(東京歯材社)の文字の横にあるイラストが、人の頭の見取り図みたいなので~。

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2011年9月 3日 (土)

魔法の輪

P016a 
コンパクトカメラに付属されていたと思われるストラップ。

パッと見た目は、なんの特徴もないストラップのようですが、カメラへの取付け部に近い側を見ると、ちょっと不思議な黒い輪っか(赤い矢印の先)があります。

この輪っかが何の為に付いているかご存知ですか?多分、分からない人の方が多いと私は予測しています。。。

でも、文章で説明するの難しそう~。この輪っかにストラップの片方をスッと通して引っ張ると、下の画像のようにストラップの長さを短くした状態に出来るのです。

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さらに、「サルカン」←これは前に一度紹介したことがあります。ストラップなどで折り返した部分がヒラヒラしないように留める部品のこと。このストラップでは、その「サルカン」(黄色い矢印の先)を利用することで、短くしたストラップがたわまないように出来るのです。

この一連の作業は実際にやっている場面を見てもらったり、実際にやってみないと分かりずらいかもしれません。

しかし、ちょっとした工夫でこんなに便利な仕掛けを作ってしまえるなんて!これを思い付いた人、スゴいと思います!!

ところで、このストラップには小さく「PENTAX」と書かれていました。

2011年9月 2日 (金)

ニコレックスの富士山マーク

P013 
P012 
先日、「ラバーフードの利用法」の時に登場した「ニコレックス」。

外観は汚れているし、シャッター粘ってるし、残念なジャンク品と判断していたのですが。。。ちょいと手をかけたら~まずは見た目がキレイになり、シャッターもまずまず動き始めたし、メーターも触れている~ボチボチ使えそうな状態であることが判明してきました。

このニコレックス、詳細には「ニコレックス35Ⅱ」という1962年登場のモデル。ニコンFが登場して間もない頃の型ですから、初期のFと同じようように、ボディ上面にはいわゆる「富士山マーク」と呼ばれる「NIPPON KOGAKU TOKYO」と書かれた刻印があります。

さらに、もうひとつの富士山がこのカメラにはあります!

露出計の指標が富士山のような形をしていて、指針を頂上中央部分に合わせると、適正露出を示すようになっています。

この富士山型の指標、ボディ上面の窓の中にもあるのですが、ファインダーを覗いてその上部に投影されているものの方が、より富士山らしく見えます。

ただし、この指標が実際に富士山をイメージして作られたものなのかどうかは不明。勝手に私がそう見ているだけかもしれませんので。

2011年9月 1日 (木)

フィルムカメラ体験ワークショップ

Work 
8月7日に行なったワークショップの第2回目を28日(日)に開催しました。

第1回目の報告をブログに載せたあと、ワークショップに関心を抱かれたお客さん数名に、「どんな感じでしたか?」と質問されたりしたので、今回も報告しておきます。

参加者へお貸ししたカメラと撮影済みフィルムは、20日までに回収させていただいていたので、今回は現像プリント後の仕上がりを見ながら、玄光社の伊藤さんを講師にお招きして、講評及び反省会をした~という内容でした。

フィルムカメラ体験が初めてに近い参加者の多くは、フィルム独特の仕上がりや、露出不良の失敗作にも、関心を示されていました。1回や2回の集まりでは、深く掘り下げる内容は難しいですが、これが、フィルムカメラを使う何かのきっかけになれば~というのが当初の目的だったので、一つは目的クリアかと。

そして、こちらから案内したこともあり、参加者全員が再度フィルムカメラの貸し出しを希望されて、マニュアルフォーカスのフィルム一眼レフを持って帰られました。

今回、参加いただいた方の話を聞くと、露出の解説をしないワークショップや、作品を一枚もプリントしないワークショップなどもあるそうで、時代は変わったものだ。。。と思いました。オート化デジタル化が進めばそういう内容もありなんだと思います。でも、より深く・より楽しくを求めれば、フィルムカメラでじっくりと構図や露出を考えながら1枚を大切に撮る~というのも意義ある一つの方法だと思います。

第65回 得?or 特?

今回は見過ごしてしまいそうな稀少フード2種です。

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まず一つ目は、ノンハレーションタイプのフード。

32ミリ径のカブセ式なので、二眼レフあたりにちょうど良さそうなサイズ。未使用・元箱付きです。写真の通り、フードの内側が段々になった凝った造り。プラスティック時代の今なら、何て言うことのない造りなのかもしれませんが、金属時代のモノ造りへのこだわりが感じられるフードです。少々、重いのは仕方ないですね。

1個限り1,500円。

 


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二つ目は、オリンパスオートのメーターブースター付きフードです。

パッと見はキャップ付きのフード?とか思っちゃいますが、そのキャップみたいな部分をパカッと開くとヒンジが付いていて、写真のように、その裏にはメーターの受光部があります。1958年に登場したオリンパスオートじゃないと使えませんが、このブースターは、カメラに内蔵された露出計の暗所用です。これは大変珍しいフードかと。

同じく1個限り2,800円。

*どちらもいつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちです!!