我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年6月

2010年6月13日 (日)

手拭い

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実は私には兄がいます。海外で働いています。多分、それ以上の情報公開!?は、本人が望まないと思うので伏せておきます。こう書くと、スパイか何か秘密組織の一員みたいですね(笑)。

先日、一時帰国しており、その時に「銀座のITO-YAで見つけた!」と言って、この手拭いを買って来てくれました。

3種類のカメラとフィルムがデザインされています。職業柄、モデルのカメラは何だろう?とすぐに考えてしまいます。。。

一つは二眼レフです。

残りの二つの判断が微妙なんですが、、、レンズの横にセルフタイマーと思われるレバーがある方、普通に考えれば、二眼に対して、一眼レフなんでしょうが、ペンタ部分がちょっと小さいような。一眼レフのイメージって、三角形の頭が載ってて~が一般的だと思うのだけど。ま、両肩部分が高めのデザインの一眼レフもあるし、ウエストレベルファインダーなのかもしれないし、まぁ、一眼レフで良しとしましょう。

で、最後の型。わたしには、ズバリ!アサヒフレックスに見えてしまうんですけど。。。レンズの上の部分は、ウエストレベルファインダーを立てた状態が、まさにこんな感じです。

Asahiflex

アサヒフレックスは日本最初の一眼レフ機ですから、その存在意義は重いものですが、一般的にはマイナーな存在と言えます。ある意味で手拭いの中の3台の一つに選ばれるのは意外な感じ。ちなみに、こちらも参考に→http://www.digi-came.com/jp/modules/classics4/

まぁ、普通(何が普通か分からないけど)に3機種を選ぼうとすると、二眼レフ(ローライフレックスあたり)、三角あたまの一眼レフ(ニコンFアイレベルファインダー付あたり)、レンジファインダー機(M型ライカあたり)が妥当な感じですよね。

さて、この手拭い、兄からの貰いものだから~ということではなくて、そのデザインの良さから、手を拭いたり、汗を拭ったり、体を洗ったり、頭に被ったり・・・してしまうのは勿体ない感じ。壁に掛けてインテリアとして使えそうです。

この手拭いは「…濱文様」というブランドで、実にたくさんな種類の手拭いを製造販売しています。

2010年6月12日 (土)

Kolor

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ちょっと不思議なフィルムの話題は時々出て来ますが、今回はこれ。

36枚撮りで感度が200、「Kolor」という名のフィルム。FOR COLOUR PRINTSと書かれているので、ネガカラーでしょう。

カラー?だとすると、頭文字が「C」じゃない!えっ!それって、中国っぽくない!?失礼な発想かもしれませんが、実際に今までに、「made in china」のあやしいモノを紹介したことがありました。→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/02/toceba.htmlhttp://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/02/0228.html

いや、でも、カラーのスペルは「Colour」だから「u」も抜けてるわけで、、、

で、ちょっと調べてみましたけど、情報が見当たりません。ひとつ、イタリア製ではないか~という情報はありましたが。。。

ただ、「Kolor」(コロルと発音するみたい)はポーランド語で「色」という意味があるらしい。ということは、正当なネーミングなのか?

パッケージには「24+12 FREE」という表示もあります。これも「?」ですね。36枚撮りフィルムなんて、ずいぶんと昔からあるわけで、あえて、24枚撮りより12枚多く撮れます!みたいなことをわざわざアピールするのもどうでしょう。「FREE」って何ですかね?

そして、箱の裏面には「made in USA」ってありました。

というわけで、今のところ、なんも解決していません。。。

2010年6月11日 (金)

石つながりで~

バイキンマン[1]

先日、石造アンパンマンを話題にしたところ、こういう情報をいただきました。

 

二代目社長様

こんにちは。石造りのアンパンマン、よく出来ていますよね。多分私は二代目社長より一年ぐらい早く生まれているようなのですが(昭和42年生まれです。)、アンパンマンを知ったのは成人してからなんです。前にブログで紹介いただいた絵本も初めて知りました。ずいぶんと顔が変わるものですね。サザエさんも初期のものは違っていますし・・・。

ところで、昨年谷中を散歩しているときに偶然見つけた石造りのバイキンマンをご紹介したいと思いまして連絡させて頂きました。幼稚園の前に置いてありました。

添付ファイルは、エクタクローム120(6x4.5)で撮影したものをスキャナを持っていないので、デジカメ(320万画素)で撮影したものです。露出もオーバー気味で見苦しいですが石造りつながりと言うことで楽しんでいただけたらと思います。

また我楽多屋さんにも足を運ばせてください。失礼致します。
 

石つながり~ですが、カメラとは全然関係なくなってしまってます。。。ただ、何で撮ってどうしたか・・・という情報が入っていること、どこで見掛けたのか・・・という情報が入っていることで、身になる情報付きだから、生きた話題として貴重かと思いました。こういうお便りをいただけるのも、とても嬉しいことです。

2010年6月10日 (木)

パノラマシール

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最近の若い世代にはカメラ・写真に関心があっても、このシールがどういうものか知らない人も多いみたいです。

かつて(←こういう表現を使うことに少々抵抗がなくもない…何故なら自分にとってはそんな昔のことでもない気がするから…)、35ミリのカメラには「パノラマ」機能というのが付いていた時期があったのです。

実際は画面の上下をカットして横長にしただけなので、えせパノラマとも言えるのですが…。でも、一般の人にはパノラマに切り替えれば、広角に写る~と思い込んでしまう人が多かったのも事実。

具体的に説明すると、普通35ミリのフルサイズの画面サイズは24ミリ×36ミリであるのに対し、パノラマ機能は13ミリ×36ミリの横長に撮影するのです。で、パノラマサイズという横長のプリントが用意されていて、そのサイズは89ミリ×127ミリ。ちなみに、通常のLサイズが89ミリ×127ミリ。

このパノラマ機能で撮影されると、困ったのが写真屋さん。何故なら、お客さんが持ち込んだ撮影済みのフィルムパトローネを見ただけでは、通常のフルサイズで撮影されたものなのか、パノラマで撮影されたものなのか判別のしようがないから。

パノラマで撮影されていると、プリントを別工程で作業したりする必要性が出てくるので、納期や料金が余計にかかってしまうわけで、それを事前に知らせて欲しいために「フィルムにこのシールを貼ってください!」というシールだったのです。

えせパノラマなんて言い方をしてしまいましたが、当時登場した何機種かは真面目なパノラマを採用したものもありました。

リコーのR1、R1Sというコンパクトカメラはパノラマモードにすると、通常のレンズの後方にワイドコンバーターレンズが一枚挿入され、焦点距離が通常は30ミリなのに対して、24ミリ相当に切り替わる仕組みでした。

また、ミノルタのP’s(上の画像)というコンパクトカメラは、パノラマ専用機種で24ミリの広角レンズが装着されていました。よって、パノラマ撮影しか出来ないこの機種の場合は「全数」だけあれば、「混在」のシールは必要なかったということになります。

ちなみに、上の画像のシールはキヤノンオートボーイに付いていたもので、その裏面には以下のような注意書きがありました。

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2010年6月 9日 (水)

コニカFP ブラック!

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コニカ一眼レフの初期モデル「FP」のブラックです。

今ではFP自体を見掛けることがそう多くありませんが、ブラックはかなりレアものかと思います。フードやフィルターまで純正が付いてます。

そう、この時代のコニカはフードには「KONIHOOD」、フィルターには「KONIFILTER」とネームを付けていて、それぞれ本体にシッカリと刻印されています。また、ボディのペンタ部やレンズキャップに飾られた「KONICA」の旧タイプのロゴは、微妙に柔らかな書体がマニアの心をくすぐりそう。

画像で伝わっているかどうか心配なのだけど、このFPのブラックはその塗装がなんとも重厚な感じで良いんですよ。とあるサイトでは「ピアノのような感じの分厚い塗装感~」などと表現されていました。

そして、もうひとつのポイントはフィルム室を開けると目に入ってくる「COPAL SQUARE」の黄色い文字。大胆にも縦走り式の金属シャッターに書かれています。コパルスクエアシャッターはOEM用のフォーカルプレーンシャッターとして、ニコン、マミヤ、コニカ、キヤノン、オリンパスなどいろいろなカメラに搭載されていますが、この体裁のものは一部に限られています。

コニカFP/コニカ最初の一眼レフ「F」は国内発売されなかったため、国内最初は「FS」(1960年)という型。そのFSを向上させた型が「FP」で1962年9月に発売。

 

2010年6月 8日 (火)

ペンDとニコンF

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昨年登場のペンデジタルなどマイクロフォーサーズマウントにマウントアダプタを介して、さまざまなレンズを装着して遊んでいる人がたくさんいらっしゃいます。

たしかに、我楽多屋のジャンク棚にあった、在庫過多気味のミノルタやキヤノンのMFレンズが以前より減ってきたのは、多分、そのせいでしょう。また、16ミリシネ用のCマウントレンズの価格が、異様なまでに高騰しているのも事実です。

上の画像は暇つぶしに、ともに近日入荷したばかりのオリンパス ペンD(解釈のしようによっては、ペンデジタルと読めなくもない)に、Cマウントのベル&ハウエル アンジェニュー10mm/F1.8 RETROFOCUSを付けてみた画像です。

正確には「付けてみた」ではなくて、「載せてみた」が正しい・・・。なので、もちろん写真は撮れません。

こんなくだらないことをしていたところに、お~っ!というモノの買取り依頼がありました。数点あった中に、ニコンFの最初期型がありました。製造番号が640万代!製造年月は1959年4月~1960年1月の個体になります。

これも、多分呼びですね!?このブログで標準ニッコールを話題にし、それに合わせるように、長徳先生の連載コラムで、5.8センチが取り上げられました。ともに、ニコンF初期の頃のネタになってますから~!

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2010年6月 7日 (月)

真似された!?

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うちの店の近くにある「アンパンマンショップ」に石造りのアンパンマンがありました。大きさは20センチほどだったでしょうか。

アローカメラ&我楽多屋の店先には、6年ほど前から石造りのライカM3が鎮座しているので、「真似」なんて人聞きの良くない表現をしてしまいましたが、それは冗談です。

私にとってアンパンマンは幼い頃からのヒーローなので「純粋に欲しい~」とか思ってしまったのが本心です。ちなみに、10,000円ほどで売っていました。

そのうち、石造りライカM3の上にアンパンマンが乗っているかも・・・(笑)。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。今回で第128回目、テーマは「ニッコール5.8センチ f1.4が付いたニコンF」です。

ピン!と来た方には拍手!!先日のうちのブログ「標準ニッコール」とリンクしています。

では、こちらから、お楽しみください

2010年6月 6日 (日)

デジイチで長編劇場映画

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本日はタイトル通りの内容です。デジタル一眼レフで撮影された劇場向けの長編映画が公開されます。

  • 「結び目」
  • 監督:小沼雄一
  • 撮影:早坂伸
  • 出演:赤澤ムック、川本淳市ほか
  • 6月26日(土)より 渋谷「シアター イメージフォーラム」にて
  • http://musubime.amumo.jp

この映画の製作・配給会社アムモさんが四谷のご近所さんなのでご案内いただいたのですが、どうやら、デジイチだけで撮影した作品は日本初らしいです。今までに短編作品では前例もあるようですが。また、テレビドラマでは今年の春からフジテレビ系で、EOS5Dだけで撮影されたドラマ「東京リトル・ラブ」が放送されているそうです。

この映画「結び目」は、ニコンD90を機材に使用したそうです。私はまだ作品を見ていませんので、内容については何も語れません。

ただ、聞くところによると、デジタルから想像する印象と違って、柔らかい描写が特徴だそうです。また、撮影にはほとんど照明を使っていないそうで、それは夜の野外での撮影でもとのこと。

デジイチの動画機能について全然勉強不足な私ですが、カメラ屋という立場からではなくて、一趣味として、映画を観賞したりすることは多々あるので、見るという観点だけから考えても、ちょっと興味深いものがあります。

追記/ニコンのウェブサイトに、「結び目」の撮影をしたカメラマン早坂伸さんのインタビューが載ってます→http://www.nikon-image.com/enjoy/interview/talk/2009/0907/index.htm

2010年6月 5日 (土)

ブロニカ!

ブロニカ[1]

今までに、ブロニカネタハッセルネタマミヤネタなど中判系を中心に話題を提供していただいている常連Bさんから久々の便りが届きました。

 

アローカメラ 野田陽介様

今日は、本の紹介をしたくてメールしました。

本のタイトルは「ブロニカ!僕が愛した伝説の中判カメラ」吉野 信(光人社)です!約1カ月ぐらい前に出た本ですが、本屋で見た瞬間に即、購入してしまいました。

内容は、ただの歴代ブロニカの紹介本ではなく、筆者自身が約50年前の写真家駆け出しのころ、奥さんのボーナスまで借りて購入したブロニカSをはじめとして、一人の写真家自身の歩みと歴代ブロニカの各機種がシンクロしています。

圧巻はブロニカSに400mmを装着して、あの暗いファインダーで野生動物の一瞬の表情をみごとに捉えている写真です!

ブロニカのカメラ自体も5年前に製造終了してしまいましたが、この本を見ていると、ブロニカのカメラを使っていろいろなものが撮ってみたい感情がふつふつと沸いてきます。

いかんニッコールの400mmが欲しくなってきた!まずは、財布と体に力をつけないと・ ・ ・では、またお邪魔します。

常連Bより

 

著者の吉野信さんは、うちの店にも時々来店されていますが、この本「ブロニカ!僕が愛した伝説の中判カメラ」の存在は知りませんでした。

でも、それ以上にわたし的には常連Bさんのメールに添付されていた画像に「おぉ~っ!」という気分になり、ついついアップしてしまいました。上の画像がそれです。オールド・ブロニカの乱れ打ち!!って感じですね(笑)