我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年6月

2010年6月22日 (火)

リコフレックスの

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リコフレックスのボディにあるこのタイプの吊り金具。上の画像内、黄色矢印の部分。

以前から時々聞かれるのが、「これにストラップを取り付ける為の金具ってどんなのですか?」と。そう言われれば、見た覚えが無い・・・。さらに、リコフレックス自体が高級品とかではないからか!?あまりそれ以上の情報が出て来ない・・・。

そしたら、あるお客さんがこんなのを見せてくれました!「家にあったギターのストラップが上手く引っ掛かったので~!」と。「ちょっと太すぎるかもしれないけど・・・」と苦笑いされてましたが。

安心して首から提げられるのであればいいですよね。二眼レフの場合、首から提げたボディを地面方向にちょっと力を入れて下げて、ストラップを突っ張ることでブレ防止に効果的だから、余計にストラップが欲しかったりします。

名人に聞いてみたところ、やはり、「専用の金具は覚えが無いな・・・、切り込みの入ったストラップにボディ側の金具を通すんじゃないかな」とのこと。

ギターのストラップと同じ方法で正解みたいです。

ちなみに、リコフレックスでもモデルによっては、ストラップを直に通せるようになった吊り金具付きのものも存在しています。

2010年6月21日 (月)

ロケットBag

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ちょっとふざけた正しくない使い方でありますことをお許しください。この白いバッグは、キヤノンEFレンズ500mm/F4.5IS用の別売りバッグです。

ストラップの取り付けられ方からして、決して背負うようなタイプではないみたいなのだけど、バッグ自体の形から、背負いたくなるような形をしていると思いませんか?

白地に鮮やかな「Canon」の赤文字がとてもキレイです。しかし、実際に使うとなると、汚れがすごく気になりそうですが~。

そこで、画像のように店のアルバイトに背負わせてみたところ、ロケットを背負っているみたい・・・との指摘がありました。悪ふざけついでに、バッグの底面付近にハタキの赤い布をあてがい、まるでロケットが噴射している!?かのように見えていますでしょうか?

ちなみに、このバッグ定価は15,000円だそうです。

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第28回 得?or 特?

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今回はご覧のセットで9,900円です。セット内容は、マミヤスーパー23に100mm/f3.5、6×9ホルダー付き。

もともとプロ用、プレス用ですが、酷使された形跡は無く、キレイな品物です。飾っておくだけでも十分にカッコいいでしょうが、実用もまだまだ出来そうな状態です。シャッターが少し粘ってますが・・・。

少年時代にテレビに映るマミヤプレスを持ったカメラマンの姿に、憧れた方もいらっしゃるのではないでしょうか!?

セットにしようか、バラそうか、ちょっと迷ったのですが、まずはセットで9,900円!いつものように、我楽多屋ご来店早い者勝ちです!!

万が一、早い者!?が来られなくて、長く居座るようなら、バラして売り出すかもしれません。ボディ、グリップ、レンズ、フィルムホルダー、アイカップ…と。しかし、次の土曜は「がらくた市」ですし、それを過ぎるまで残っているかどうか。

2010年6月20日 (日)

これぞFの弱点!?

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何故か、最近ニコンFのネタが続いているような気がしますが、特に意図はありません。タマタマのこと。

アローカメラへ買取り依頼のあった品物の中にニコンF(64万台の初期型)があり、整理中のそれを見た飯田鉄先生からうかがった話です。

昔のこと(どれほど昔なのか!?)、ニコンFを使った撮影で苦労したことがあると。。。シャッター幕のすぐ前にある遮光素材が、使用頻度が増してくるとボサついてくるので、撮影前にシャッターをバルブにして、隙間から出てきたそのボサボサをチェックして、取り除いたりしてました・・・。気にしていないと、写り込んじゃう場合があるから~と。

画像のニコンFはボサボサしていませんでしたが、黄色の印部分の隙間からボサボサしてくるそうです。

かなり高度なカメラマンレベルの話ではあると思います。多分、素人写真では気にならない写り込みなんじゃないかな~と。我々、カメラ屋の売り買いのレベルでも、気にしない気にならないレベルの話だと思います。

それゆえに、何かいい裏話を聞かせていただいたような感じでした。

ま、現在でもデジタル一眼レフでは、撮像素子に埃が付着してしまうことに神経質にならないといけないのですが。。。

2010年6月19日 (土)

愛情F-1

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キヤノン NewF-1じゃなくて、旧F-1です。

旧からNewへは、デザインや機能面でモデルチェンジをしたのですが、パッと見た目の一番の差は、同じブラックボディでも、艶のある黒(旧)と、艶のない黒(New)であることではないでしょうか。どちらが良いかは好みの出るところでもあります。

ここにある旧F-1、特に一番手前にある個体。非常に使い込まれているようで、ボディの角、シャッター巻上げレバーなど、手やモノに当たりそうな部分は、ブラック塗装が擦れて真鍮色が出てきています。

多くの個体の場合、こういう使い方をされると、その他の部分もキズや凹みがあったり、塗装がやつれていたりするのですが、この個体の場合、ボディの平面部分は見事なくらい状態が良く、艶が維持されていて、鏡のようにまわりのモノが写り込むくらいです。

前に使っていた方が、大事に使い込まれたんだろうな~という推測が出来るわけです。塗装が擦れるくらい酷使しながらも、キッチリと手入れをされていたんでしょうね。

愛情が詰まっているような気がしました。

2010年6月18日 (金)

OM30 と ME F

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同系列の珍品系が偶然に居合わせています。

ペンタックスME Fに、SMC PENTAX AF ZOOM 35-70mm/F2.8付き(画像右)と、オリンパスOM30に、ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm/F4付き(画像左)です。

まず、ともに厳ついスタイルのレンズが装着されていることに気付くでしょう。そうです、AFレンズの最初期モデルなのです。ボディーはともにMF機をベースに、これらのレンズに対応させた新世代AF一眼レフへの場つなぎ的なモデル。

ペンタックスME Fは、世界最初のAF機を謳って1981年に登場。しかし、専用のAFレンズは画像でも装着している35-70mmの1本しか販売されませんでした。AFのモーター駆動をレンズに装填する単四電池4本で行なうため、レンズが重くでかくなってしまっている有り様なのです。

ボディのME F自体にはフォーカスエイド機能があるため、MFレンズでもファインダー内のLEDランプか電子音でピントが合ったことを知らせてくれます。

一方、オリンパスOM30は1982年に発売。ME F同様、唯一の専用AFレンズとの組み合わせでAF機能が得られます。ちなみに、オリンパスは単四電池3本でOK!!それでも、でかいレンズですが、、、

こちらも同じく、ボディ側にフォーカスエイド機能があるので、MFレンズでも便利に使えます。しかし、後発の強みでしょうか!?ホントに便利かどうかは別にして、「ゼロインフォーカス」と名付けられた機能により、ピントが合うと自動でシャッターが切れる仕組みも装備されてます。ただし、ワインダーとセットで使わないといけないのですが。。。

まぁ、今となっては物足りない性能・装備と思えてしまいますが、当時としては(僅か数年の期間限定とはいえ)、最先端を誇っていたカメラ2台なのです。。。

そして、最後に一番残念なのは、この2台ともが完全なジャンク状態でして、その最先端機能を実感出来る状態にないこと。

2010年6月17日 (木)

ライカの革ケース

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今回、調べてみてライカの革ケースに関する情報が、非常に少ないことに気付きました。

上の画像一番手前にあるケースは、バルナックライカにビドムファインダーなどを装着したまま収納することが出来るケースです。

通常のケースを知っている人には、実にユニークに見えるのではないかと思います。中央部分が半円状に非常に背が高くなっていて、通常、レンズが当たる丸い部分は、楕円形になっています。

また、その後ろにあるもう一方は、半円状ではなくて富士山のような山型をしています。

冒頭に書いたように、それ以上はデータと言えるものがないので、とにかく見て楽しんでいただくしかありません。。。

さて、その後ろにある本は、月刊カメラマンを発行しているモーターマガジン社さんが発行したムック本「ライカ デジタルカメラBOOK」(6月16日発売・税込1,995円)です。M8・M9・S2・X1他、コンパクト機など、ライカもデジタルカメラだけを集めた本が出来る時代になってしまったのですね。

2010年6月16日 (水)

TCC

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先日、アローカメラで買取りした中に、コニカビッグミニが2台ありました。

カメラの機種自体は、特にどうってことないのですが~、あえて言うなら、プラスチック製コンパクトカメラの中では、マニア受けしている機種の一つと言えるでしょう。その理由は、シンプルなデザイン、コンパクトなサイズ、描写の優秀性etc。

あと改めてそのネーミングを気にしたら、ビッグでミニなんですね(笑)。

さて、今日の話題はそのビッグミニの側面に刻印されていた文字。一台は「TCC No.262」、もう一台は「TCC No.357」、気付いてはいましたが、私は軽く流して、そのまま我楽多屋に並べていました。

ところが、お客さんの方で気になった方がいらして、店で居合わせた常連さんお二人が、この刻印について話をされていたのです。

さて、この「TCC」何でしょうね?

絶対違う自信がありますが、私が真っ先に思い浮かんだのは、「東京カローラクラブ」。これは、カーディーラーのトヨタ東京カローラさんが、かつて顧客サービスの為に作っていたクラブで、名人が以前に何台か乗り継いだクルマがカローラであり、その時以来の長いお付き合いの営業マンさん(既に定年退職されてますが)がいて、私の兄も、私も最初のマイカーはその営業マンさんから購入した~、なんて経緯があるからなんですがね。。。

それは余談でしたが、TCCを検索したらいっぱいありました~。東京コスメティックコレクション、東京コピーライターズクラブ、東京中央教会、東京キャットクラブ、鳥取中央有線放送・・・。

2010年6月15日 (火)

ニコンF1.5

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どこかで誰かが言ってた呼び名「ニコンF1.5」。その時は特に意識していなかったのですが、、、先日、我楽多屋のウインドウに並んだニコンFのウエストレベルファインダーを手に、「これはニコンF2に使えるんでしょうか?」とお客さんに質問されて~、「あぁ、このことか」と思いました。

ニコンFとF2で、ファインダースクリーンが共用出来ることは、多くの人が知っていることかと思います。であれば、ファインダー自体も?と疑問を持ちそうなものですが、案外、互換性はないと決め付けてしまっているように思います。

いやいや、実際のところ、正規には互換性はないことになっているのです。なので、ここから書くことを実行しようという人は、必ず自己責任のうえで行なってください。

上の画像内左側のように、ボディとファインダーで何の連携の必要もないタイプのファインダー、アイレベルファインダーとウエストレベルファインダーについては、F用のものが、F2に載ってしまう事実があるようです。ただ、その逆は不可(F2用をFに)。

さらに、画像内右側では、露出計内蔵のF用フォトミックファインダーが、F2に載ってしまっています。。。しつこいようですが、上の画像と同じようなことしようとしている方、あくまでも自己責任で行なってください。

ちなみに、この画像は、冒頭の質問をされた時に店内に居合わせたお客さんが、あとからメールで送ってくれたものです。その方も「すすめられませんが一応問題なく付きます。でも、自己責任で!」とのこと。

そう、このようなボディとファインダーの組み合わせのことを、「ニコンF1.5」と言うのです(笑)。

2010年6月14日 (月)

この感触を・・・

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この感触をお伝え出来ないのが残念。。。

特に何の変哲もない2台ですが、どちらも検品する際に一回目のシャッターを切った瞬間、「おぉ~!」と思ってしまったのです。

「何が?」ですよね?

まず、ミノルタSR-7。シャッターが切れた直後から、しばらく、ボディを握る両方の手のひらに「ぶわぁ~~~ん」という異様な振動が伝わってくるのです。これは、この機種特有のものではありません。この個体に限った現象です。多分、どこか不具合があるんでしょうね。でも、いちおう使える状態ではあります。

「このカメラ、ちょっと面白いから~」と、常連Hさんにも試してもらったところ、シャッターを切るなり「はははぁ(笑)、、、何でしょうね、これ!?」と受けてもらえました。

もう一台のヤシカ LYNX(リンクス)-1000。こちらは、シャッターボタンを押す感触が実に軽くてなめらかで心地良いのです。恐れずに言えば、この心地良さはライカ以上!ですよ。同じ機種を試せていないこと、また、過去にもあんまり記憶がないので、この機種自体の特徴なのか、たまたまこの個体の特徴なのかは不明・・・。

こちらは、常連 I さんに試してもらいました。「ほほぉ~確かに!」と共感してもらえました。

両機種とも特に市場性のない…カメラではあるのですが、こんな楽しみ方が出来るのも、機械式カメラの楽しさ、奥深さのような気がします。

ただ、この感触をブログで伝えられないのが残念。。。