我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年10月

2009年10月15日 (木)

最初に自分で買ったカメラ

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何度か登場いただいている銀塩親子の息子さん。今年から中学生になりました。

カメラが好きになってから今まで1年ちょっと、お父様が我楽多屋で見つけた「ペンタックスESⅡ」をずっと愛機としていました。いわゆる、最初に使ったカメラがこれです。

そして今回、最初に自分で買ったカメラが出来ました!

それは、中国・鳳凰製のPhenix DC888という一眼レフです。レンズもPhenix製で50mm/F1.7が付いています。ちなみに、レンズマウントはPKマウント。日本国内では、かなり珍しいカメラだと思います。

このブログ的には、先日「似たもの同士」で、同じく鳳凰製のケンコーKF-3CYを取り上げたばかりなので、またまた「呼んだ」ともいえるのですが!

このDC888、銀塩親子さんが来店される少し前に、アローカメラへ買取り依頼があったカメラでした。このお客さんがお持ち込みいただいた品物には難点があるものが多く(DC888は程度・状態とも良好)、ちょっと残念な買取りだったのですが、お客さんご自身「了解してます。アローさんなら我楽多屋があるので、必要としている人のところへ回れば~」と言ってくださいました。

その直後に、銀塩親子さんがご来店。今日は息子さんが自分のお金で初めてカメラを買う予定・・・とのこと。

最初はヤシカコンタックスマウントのヤシカFRⅡに関心を持っていた息子さん。お父様がM42→ヤシカコンタックスのマウントアダプタをお持ちなので、今までのESⅡに使っていたレンズも使えます。しかし、息子さんの狙いはお父様が多数!?所有しているツァイスレンズなのか、、、お父様に「ツァイスのレンズはまだ貸せないぞ。。。」と言われて、ターゲット変更。

ちょうど並べたばかりだったDC888の小型でスッキリめなデザイン、何より渋めなグレーカラー(まるでコンタックスS2bのような)に惹かれたのでしょうか。最初に自分で買うカメラはこれに決定!

些細ながら、私からフィルムを1本お祝い!?に差し上げました。。。

2009年10月14日 (水)

オリンパスLT-1

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ペンデジこと「E-P1」が話題になっているオリンパスですが、オリンパスというメーカーは特にコンパクトカメラの領域で、数々の凝ったカメラを作り出してきています。

最初はハーフサイズのペンシリーズ(1959年~)、次にXAシリーズ(1979年~)、そして、μ(ミュー)シリーズ(1991年~)。

μシリーズは数多くあるので、かなり凡庸な機種も多いですが、最初期のオリジナルモデルは、単焦点レンズでシャープな描写がプロにも認められたりしています。その初期モデルをベースにした変り種モデルが「LT-1」(1994年)です。

発売当時のオリンパスの案内に、「外装に革風の素材を巧みに使って、ケースが無くても気軽に使える感覚を狙った」、「クラシカルな雰囲気や暖かな雰囲気を漂わせながら、新鮮・斬新なイメージを合わせもっている」と謳っているように、まsにその通りのカメラだと思います。今でも新鮮なデザインです。

あくまでも「革風」です。実は私、今まで本皮だと思っていましたし、実際、かなり質感は良いです。オリンパスのウェブにも書いてあるように、「しっくりと手になじむ」合成皮革なのです、実は!

「LT-1」には、画像のように色違いモデルが存在します。私も、ブラウンカラーの「LT-1」を1台所有しています。この1~2年の間に、グリーンは何度かうちの店でも出ました。しかし、ワインレッドは現物を見たことがありませんでした。

そこへ、先日、B級モデルや変り種モデル好きのHさんが、ワインレッドを入手されたとのことで、まるで見せびらかせるかのように、ブラウン、グリーン、ワインレッドの3色を持参されたのです。もちろん、画像のように記念写真を撮らせていただきました。

ちなみに、一緒に写っているもう1台のブラウンは私のモノ、黒いのはオリジナルμ(我楽多屋にあった商品)です。

で、改めて「LT-1」で検索してみたところ、ブラックカラーも存在していたようです。言われてみれば、記憶の片隅に見たことあるような気もするのですが、、、Hさん、仕事がまだ残っていましたよ!もう1台、ブラックも揃えないと~。

*オリンパスLT-1/1994年発売。定価38,000円。レンズはオリンパス35mm/F3.5。高精度な100ステップAFや、35cmまで近寄れるオートマクロ機能や多彩なフラッシュ撮影モードを搭載。

2009年10月13日 (火)

デジイチに革ストラップ

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早くも「JILLE」効果?と思うような20歳前後の女性が来店されました。

我楽多屋店内を興味深げに見られていたので聞いてみると、ネットで検索して見つけてくれたそうなので、「JILLE」効果とは違いました。。。

お金を貯めて今年の夏に買ったというニコンのデジタル一眼「D60(ダブルズームキット)」に付属のネックストラップ、そこに入っている「Nikon」の文字の主張が強すぎて・・・と、代わりのストラップを探しに来てくれたのです。

ちょうど豊富にあった革ストラップの中から、好みのを探し出してお買上げいただきました。早速、その場でストラップを付け替えてご機嫌な様子でした。

カメラははじめたばかりで、D60とコンデジ(こちら用にも革ストラップをお買上げ)だけというので、フィルムカメラ・機械式カメラも機会があったら是非~!と布教しておきました。

これから、フィルムカメラをはじめよう!とか、クラシック系カメラをはじめよう!という方、お気軽に声を掛けて相談してください。

2009年10月12日 (月)

ブロニカのストラップ

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ブロニカS2など(正確にはブロニカD~S2前期型)のボディに、ストラップを取り付けるには専用の取付金具(上の画像)が必要になります。この金具が意外となくて、探している人も多いのです。

この金具をボディに取り付けるのはとても簡単で、ボディの金具に被せるだけなのですが、外すのにはちょっとしたコツがいります。そのコツが分からないでこねくり回してみても、なかなか外れないので、イライラしてくる人もいるようです。挙げ句の果てに力任せにやってしまうと、金具を歪めてしまうこともあるから気をつけてください。

うちの店のお客さんに聞いて知ったのですが、銀座三共カメラ三原橋店店長の秋沢さんが、ブロニカストラップ外しの名人らしいのです。

で、遠慮なくご本人に確認してみました。

秋沢さん「そうだね、コツが要ると言えば要るね。でも、簡単なもんだよ!ボディ側の羽根みたいな部分を押さえながら、スッと引けば外れる。」

私「その、スッが難しいんじゃないですか?」

秋沢さん「まぁ、そうだね。手首の力を抜いて、コロコロ、スッ!だね。理論的にどうこうじゃないか!?でも、おたくのお父さんもそうやってるでしょ?」とニコニコしながら説明?してくれました。

理論的にどうこうじゃないので、説明になってないような(笑)。。。でも、銀座三共さんのベテランがおっしゃるのですから間違いないでしょう!

まぁ、「コロコロ、スッ」で実演するのが一番なんでしょうが、今、うちには画像の取付金具しかありませんでした。。。

ちなみに、ネット上で理論的に!?文章で説明しているのを見つけました。「ストラップ金具をボディへ押し付けるようにしながら、羽根型のボディ側取り外し金具を外向きに引くと外れます」とのこと。

2009年10月11日 (日)

JILLEに載りました

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先月、撮影の後にお知らせしていましたが、女の子向けのファッション雑誌「JILLE」に我楽多屋の店内と店先が載っています!10月10日発売号ですから、既に書店に並んでいます。

興味のある方は、本屋さんでチラッと立ち読みでも・・・と言いたいところですが、男性が立ち読みするには本のジャンルからして、ちょっと怪しい~かもしれません。

何で我楽多屋がそういう雑誌に?なのかというと、カメラマンさんが以前に我楽多屋に来店されていて、カメラがたくさんあるこの店の中で撮影が出来たら?というのがキッカケで、うちに撮影の相談が来たのです。

見開きの左ページに店内、右ページに店先。右ページ下には「special tahnks/アローカメラ(我楽多屋) http://camera-kaukau.com」と入れてくれているので、うちの店としても、この雑誌を読んでいる若い女性がこのページを見て、え~こんな店があるんだ!行ってみたい!なんてことになって、銀塩カメラ・機械式カメラに関心を持ってもらえれば嬉しいこと。

ちなみに、ちょっと知った風に説明しておくと、左ページのモデルが「伽奈」さん、右ページのモデルが「原裕美子」さんです。

2009年10月10日 (土)

似たもの同士

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ここにある2台、片方はケンコーが販売している「KF-3YC」というヤシカコンタックスマウントのカメラ。2007年発売ですから、京セラがヤシカコンタックスマウントの一眼レフ製造を打ち切った(2005年)後に出てきたカメラです。

もう片方は、京セラが販売していたヤシカコンタックスマウントの「FX-3スーパー2000」というカメラ。1993年(海外では1986年)から2005年まで販売されていました。

この2台、上から見ても、下から見ても、実に良く似ています。各画像とも、上がFX-3スーパー2000で、下がKF-3YCです。

これまで、私か知っていた情報では、「KF-3YC」は中国のメーカー(鳳凰)が製造したカメラであるということ。この機種を含め、ケンコーが販売している一眼レフは、OEMで有名なコシナ製ではないか?という噂もありますが、「中国製」であるのは間違いありません。

それと、「FX-3スーパー2000」も以前からコシナ製ではないか?という噂がありますが、違うらしいです。コシナ製OEMのニコンFM10や、オリンパスOM2000、リコーXR-8などと、FX-3スーパー2000には、違う個所が多々あります。

いろいろな噂がある両機が、とても似ていることに不思議な感じがしたので、ネットで検索してみたところ、さらにいろいろな噂がありました。

FX-3スーパー2000は、もともとコシナ製ではないが、晩年はコシナの工場で造っていたとか・・・(信憑性高し)。だとしても、何で、この2台が似ているのか。。。そこには、少し前に取り上げたリコーオート35Vとゾルキー10のような可能性(コピー)もあるわけで。。。

実に難しい~。

2009年10月 9日 (金)

ニコニコマーク

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実にくだらない内容です。いつもブログを読んでいただいている方でも、今日は読むのをやめておいた方が良いかもしれません。。。

ペンタックスMZ-7というカメラがありました。このカメラの露出モードダイアルにある「ニコニコマーク」が、以前から気になって仕方ないのです。何が気になるかって?見た目にかわいい・・・というだけのことでです。

このMZ-7など、一般ユーザーを対象にしたAF一眼レフの露出モードには、撮影シーンに合わせたプログラムモードが各種あることがスタンダードになっています。そして、その撮影シーンをイメージしたアイコンがモードダイアルに表示されていることがほとんどです。

ここで取り上げる以上、ちょっと調べて見ました。確認に使用した機種は以下の4機種、ニコンF60、キヤノンEOS-Kiss、ミノルタα-Sweet、そしてペンタックスMZ-7。メーカーによってプログラムモードの呼び方は多少違いますが、その種類はほとんど共通化されています。

そして、各種モードを表すアイコンも、スポーツモードは「人が走っている姿」、クローズアップモードは「花の形」、風景モードは「山の形」、ポートレートモードは「人の顔や上半身の形」と、ほとんど共通化されています。

しかし~!ペンタックスMZ-7には「ニコニコモード」、いや、正確には「標準モード」があるのです。このニコニコマークは他メーカーでは見たことありません。というか、ペンタックスでもごく僅かの機種だけ。特に、光るニコニコマークはこのMZ-7とMZ-Lの2機種だけ(のはず)。

そう、カメラの電源がONの際、設定したモードのアイコンが光るようになっているのです。ですから標準モードに設定しておけば、ニコニコマークが光るんです。それが妙に嬉しい~。

また、電源をOFFからONにした時は、すべてのアイコンが順番に光り始めて一旦全部のアイコンが点灯、そして選択したモード以外のアイコンは消灯する演出もされているので、最後にニコニコマークが残った時の喜びは・・・って、ここまで言うと、変態チックですね。。。

最後に、「ニコニコ」だからって、最近のデジカメにある笑顔認証機能とは違いますので。。。悪しからず。

 

第2回 特?or 得?

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先週、試験的?に始めたこの企画。第1回目のキヤノンFTbは、ブログにアップした翌日の朝イチに、見て慌てて来店した!というお客さんにお買上げいただきました。ありがとうございます。

今回はこのストラップ。プロスト(メーカーがプロカメラマン向けに配布したネックストラップのこと)らしいのですが、真偽のほどは確定できていません。かなりなニコン系コレクターの方に確認しても、確定できませんでした。。。

ニコンのプロストというと、派手な黄色メインのデザインが思いつきますが、このストラップは地味めな印象です。しかし、素材や作りはプロストと同様。もともと数が少ないのか、ほとんど見かけることはありません。

ということで珍しいものであるのは間違いありません。え~と、価格は6,000円です。

2009年10月 8日 (木)

大人の科学マガジン

Nigan

常連Nさんに教えていただいた情報です。

学研発行の「大人の科学マガジン」(http://otonanokagaku.net/index.html)、これの次号(10月30日発売予定)付録が「35mm二眼レフカメラ」らしいのです!早速、ウェブで確認したところ「間違いない!」です。→http://otonanokagaku.net/magazine/vol25/index.html

ブラックバードフライなど35mmで二眼レフを楽しめれば~なんて話題は、今までにしたことがありましたから、学研さんにパクられて!?しまいましたね。。。

ただ、情報提供者Nさんも言われてました「付録は付録ですから物はどうだかわかりませんが」と。たしかに、あまり期待は大きく持たない方が良いかもしれません(笑)。

でも、こういう雑誌で「フィルムカメラが取り上げられること」、それが「35mmの二眼レフだったりすること」、これは四谷系銀塩情報として発信しないわけにはいきません!

ところで、この「大人の科学マガジン」。過去にも二度、カメラが付録だったことがあるようです。「ピンホールカメラ現像セット」と「ステレオピンホールカメラ」。ウェブを見てビックリ!これのピンホールカメラ(ステレオじゃない方)は今までに何度か我楽多屋のジャンクコーナーに並んだことがありました。。。出処はここだったのかぁ~。

そのピンホールカメラの付録は、もう6年程前のことのようなので、「大人の科学マガジン」はどういう間隔で発売されているのかな~と、ウェブ^Q&Aコーナーを見てみました。「季刊です。3・6・9・12月の年4回、発売日は15日から月末の間で変動します」と書いてました。え~、次号が10月30日発売って、一ヶ月もズレてんじゃん。。。まぁ、いいですけど。

 

追記:本日、Nさんからいただいたメールに印象的な一文があったので付け加えておきます。

「何はともあれ、これを購入した人たちが、フイルムを最低でも一本使用することが、フイルム販売増につながるかと思うと、とても嬉しいですね。」

2009年10月 7日 (水)

Nikomat

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若い世代には「Nikomat」がどういうカメラか知らない人も多いようです。それが「ニコン」製のカメラであることさえも。

1960~1970年代、ニコンはプロやハイアマチュア向けのFシリーズを製造していました。その廉価版として存在したのが「Nikomat」シリーズなのです。読みは「ニコマート」。ランク的に差別化されていても、レンズマウントは同じFマウントですから、プロ向けの「F」とレンズは共用出来るわけです。

また、おふざけで、「ニコマート」だからといって、コンビニエンスストアの「ニコマート」じゃないよ!と言っても、そのコンビニの「ニコマート」自体が1999年に倒産したそうなので、それこそ若い世代には通じないみたいで、、、自分の歳を感じました(涙)。

廉価版といっても、実にシッカリ造られていて、特に機械式シャッター内蔵のニコマートFT系はまだまだ現役の個体が多数存在します。というか、壊れているものがほとんど無いくらい。ちなみに、電子シャッターを内蔵しているのはニコマートEL系。

実はつい先日も、デジカメやトイカメラ中心で写真を撮ってきたという若い女性が「金属カメラを初めてみたい!」というので、ニコマートFTNを勧めたばかりです。

さて、上の画像、左側のシルバーボディーには「Nikomat」の刻印がされていますが、右側のブラックボディーには「Nikkormat」と刻印されています。これは輸出向けに付けられた名称で、ニコン製レンズの名称「ニッコール」から取ったものだと思います。