★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
さすがに30年もカメラ屋やっているので、無駄な?知識も付いています。このビューファインダーを見てすぐに、コムラーのビューファインダーであろうことが推測出来ました。
その後に値札を付けようと検品していると、「MADE IN JAPAN」の刻印が黒く塗りつぶされている跡が容易に発見出来ました。
ちょうどその日の朝のこと、家の浴室のシャワーヘッドを替えたばかりで、そのシャワーヘッドに「MADE IN JAPAN」と記されていたために少し安心したような気分になっていたので、ビューファインダーの塗りつぶされた「MADE IN JAPAN」を見て、複雑な気持ちになりました。
でも、このビューファインダーは60年くらいは前のものだし、シャワーヘッドとは全然違う分類のものだし…。
よく見ると、塗りつぶされた「MADE IN JAPAN」の上に「K」の文字も塗りつぶされているのに気付きました。「Komura」の「K」でしょう。しかし、K以外の文字はほとんど跡がない…。もともと、「Komura」の刻印は浅いのか?それともより入念に塗りつぶしたのか?
改めて、このビューファインダーの刻印を塗りつぶした人の考えをいろいろと想像してみるのが面白いです。
アイレス35 ⅢSの革ケースにちょっと気になる場所を発見しました。
底ケースと上カバーを繋ぐ部分が2ヶ所あるのです。ひとつは、底ケースの背面側にパチッと留めるボタン型のホック(水色の矢印)。もうひとつは、底ケースの底側に引っ掛けて留めるタイプのホック(黄色の矢印)。
革ケースの多くは背面側だけで留まっているものが多いと思います。何で、アイレスのこのケースは2重なんでしょう。
両方留めた状態で上カバーを開けて下げるとこんな状態。
底側の留めを外して背面側だけ留めた状態で、同じように上カバーを開けて下げるとこんな状態。
これ、カメラをケースに入れたまま撮影する時、好みで選べるように2段階になっているんでしょうか???上カバーがヘリコイドの操作などで邪魔にならないよう~上カバーをガバッと下げてしまいたい派と、ヘリコイドの操作などが多少窮屈になっても~上カバーがあまりブラブラしない方が好ましい派と。
多分、別の理由があると思います…。
また、この革ケースの別の部分で手が込んでいるなぁと思ったのが、底ケースの側面に開いてる穴。ボディにあるストラップアイレットやシンクロ接点が被さらないように、ちゃんと穴を開けているのです。
いろいろ考えて作られたケースっぽいので、上カバーの留めが二重になっている理由も知りたいものです。
先日、お客さんが「ペンタックスのフィッシュアイズーム、中古で安いのを見つけて買ってしまいました~」と切り出されましたが、「あまり使い道無いんですけどね…」というオチ。
どの世代のフィッシュアイズームか詳細を伺うのを忘れましたが、ペンタックスは自社サイトで「フィッシュアイズームの歴史」なんて見出しでコピーを書いているくらいなので、こだわりがあるのでしょう。1995年から3世代フィッシュアイズームを製造しています。
私が「分かります。フィッシュアイって案外と使い道無くて、すぐに飽きちゃったりしますよね。でも、何故か一度は持ってみたくなる…」なんて返すと、お客さんが「ペットをかわいく撮ってみたりとか…!?鼻デカ写真なんて流行りましたよね」と。
そこでつい…偏屈な返事をしてしまいました。「あ、うちの猫は美猫なんで、それはなかったです」と、バカ飼い主発言をしてしまいました(笑)。
下の画像は実際にフィッシュアイレンズで撮ったものではありません。今日の記事用に疑似的に作ったもの。もともと普通に撮ってあった画像をコンパクトデジカメに搭載されている魚眼風アートフィルターで複写しました…。
正直なところ、このカメラについてあまりよく知りませんでした。
ドイツ・ドレスデン近郊にあった「Beier」(バイエル)という会社で作られた、「Precisa」というカメラ。カメラ名はどんな発音するのか?自信ありません。
1936年に登場した初代のみ4.5×6フォーマットで、翌年登場のモデルからは6×6フォーマット(4.5×6のマスク付き)に変わって、1950年代まで作られていた模様。
このモデルは正確に分かりませんが、1938年くらいのものかと…。
で、何を話題にしたいかというと~背面の貼り革に型押しされた「Beier」のマークに小さなカメラが描かれていることに気付いたからです。
それを見やすく画像に収めようとしたのですが、反射したり・黒く潰れたりで実に難しい…。その苦労をしている最中に、カメラの上に羽ばたく鳥(猛禽類?)も描かれているのに気付きました。鳥がカメラを掴んでいたのです。このカメラの場合、背面の真っ平な面ではなくて少し折り目の部分にマークがあるので、鳥に気付きにくかったのです。
分かりやすい画像が上手く撮れないので探したところ見つけましたよ。説明書の裏表紙に記されていた同じマークを。
今年も澤村さんのオールドレンズの季節になりました。
10月31日に発売された「カメラホリックレトロ」のVol.3は「オールドレンズ・バトル 歴史的銘玉 vs 新定番レンズ」が特集です。
いつものように責任編集の澤村徹さんが見本誌を持って我楽多屋に寄ってくださいました。ありがとうございます。
私が本の内容を下手に説明するのは良くないから、それはしないことにしているのは毎度のこと(^^;)。でも、今年はチョットしようかと思いますが、これ言っちゃっていいのかな…。
本の副題や表紙にも書いてある「オールドレンズ・バトル 歴史的銘玉 vs 新定番レンズ」。これを見ると私なんかは、新旧レンズのバトルがされているように思ってしまいます。でも、ちょっと様子が違うんですよね。
Amazonのサイトで閲覧可能なサンプル画像にある目次ページで確認が出来るので言っちゃってもOKでしょう。内容的にはPart.Ⅰが歴史的銘玉で、Part.Ⅱが新定番レンズなので、レンズはバトルしていません。バトルをしているのは、各レンズに対しての評価を澤村さんと上野さんでバトル対談しているのです。
読む側を飽きさせない独特な展開になっています。
先週、キヤノンのスピードライト300TLを話題にした時、ストロボ単体ではさびしい…と思って、T90に標準レンズを付けて、ストロボを載せた画像も添えてアップしました。
すると、常連Fさんから「あのT90も売り物ですか?動きますか?」との問合せがありました。「売り物で珍しく動いてますよ」とお答えすると、程なく走ってご来店されて、3点セットでお買い上げくださいました。
実はFさん、今年の初めころに我楽多屋で何となく惹かれてT70を買われた後、一年足らずであっと言う間にT50とT80(2台)やT80用レンズなどが揃ってしまったそうで、残すところT90だけとなっていたそうです。
ただ、今回お買上げいただいたT90、動くんですがバッテリーボックスが一部破損しているためにテープで留めておかないと使えない状態でした。でも、うちの店の後に立ち寄った別のお店で運よく、バッテリーボックスは問題ないジャンク品と出会えたそうです。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
ヨドバシカメラさんのゴールドポイントカードって、カメラや写真を趣味としてやっている人なら相当な確率で持ってますよね、きっと。
私がいつも携行して普段使いしているゴールドポイントカード(上の画像)は、1995年11月~1997年2月くらいに発行されたカードであろうことが分かっています。カードを入手した時期を記憶してる訳じゃないのに、何故に時期が分かるのかは、過去の記事(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2015/01/post-70c9.html)で説明しています。
先週の休みに自宅のタンスの中を整理していたら、ずいぶんとデザインの違う「ヨドバシポイントカード」(下の画像)を見つけました!!
これはいつ頃のものなんだろう?とネットで画像検索してみたら、このデザインのカードは1件しかなくて、ヨドバシさんのサイト内に同デザインのカードが「1989年に誕生した初代ポイントカード」として載っていました。
先程貼ったリンク先にも書いてありますが、ゴールドポイントカードの登場は1990年11月だそうですから、この初代ポイントカードが発行されていた期間は1年程ということになります。
こ、このカード、今となってはかなり貴重なものだったりして!!
マーキュリーやDITTOなど、変わった?いや…クセのある?いやいや…個性的が良い表現ですね。個性的なカメラが好きで、ちゃんとフィルムを入れて撮影をしているお客さん。以前にも紹介したことがあります。
ここ数年はお仕事が変わって趣味に割ける時間が減ったり、バイクなど別方面へ割く時間が増えたりで、カメラをいじる時間が減り気味であることを聞かせてもらってました。
それでも時々、店に顔を出してくださっていましたが、最近また写真を撮る~に戻って来られた感じです。
先週のご来店時にマーキュリーを肩から提げていらっしゃいました。話をしていると「実はこれも~」と言って、カバンの中からDurst(イタリア)のDucaも出て来ました。どちらもちゃんとフィルム装填されています。
写真撮り忘れましたが、同じくDurstのボックスカメラもカバンの中に入っていました。
そして、その日お買上げいただいたのはフラッシュバルブを20~30発分ほど。このお客さん、フラッシュバルブを焚いて撮るようなこともされていらっしゃる、冒険家!?なのです。