我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年6月 6日 (火)

有効期限

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フィルムに記された有効期限って、国内向けの国産フィルムでも西暦で記されているのが普通なので、画像のフィルムの有効期限を見た時に「むむ?」と思いました。

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「62/十二月」と記されているのです。

MADE in U.S.A.のKodakフィルムですが漢字が使われているので、日本か中国向けに出荷されたものと考えることが出来ます。

ただ、パッケージからして「62」が1962年とは思えません。すると、「62」は昭和62年(1987年)なんだと思うのです。私は知らなかったのですが、元号表記をしている時期があったのをご記憶されてる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ちなみに、ネットでいろいろ検索していたら、同様な有効期限表記されたコダックのフィルムを「期限切れ古すぎる~」の見出しで、有効期限が1963年のフィルムとして売っている通販サイトがありました…。猛烈な熟成フィルムを求めている人、騙されないように気を付けてください(笑)。

 

 

2023年6月 5日 (月)

モデルさん役のライカフレックス

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このライカフレックス、物々交換をよく利用される常連さんから少し前に「これについては値段は付けなくていいです。その代わり全く動きませんから」と言って持ち込まれたものです。常連さんがこのライカフレックスを入手されてからの経緯なども伺いました。

とはいえ、レンジファインダーのライカじゃないと言っても、腐ってもライカ。

まったく無償という訳にもいかないので、その後にお持ち込みいただいた物々交換の査定に少し気持ちをプラスさせていただいたのと、以下のような条件で受け取りました。

「このカメラについては右から左へ橋渡しするのではなくて、お言葉に甘えて頂戴して私がブログやSNSなどでモデル目的(小道具として)で有難く使わせていただくことにします!」と。

以降、2回くらいFacebookページにアップした画像の中にこのライカフレックスを使いました。

ただ、いまだにレンズを付けた姿はお見せしていません。ライカ純正レンズは望んでいませんが、そのうちにタムロン・アダプトールのライカRマウント用が出て来れば~なんて期待をして待っていたのです。

最近、持ち込まれたがらくた品の中に元箱に入ったアダプトールがあって、そこには「ライカR4」と記されていたので「後で付くかどうか試そう~」なんて思いながら1ヶ月近くが経過してしまい、ついに昨日やっと箱を開けてみたのです。

すると、中に入っていたのは~これもアダプトールとしては珍しいんですが「キヤノンEOS用」でした…。

残念、このライカフレックスにレンズが付いた状態で小道具として活躍するのは、また先の話になりました。

というわけで、皆さんも中古品を買った時、箱に記された内容と中身が違った~という経験をお持ちじゃないでしょうか?品物の整理に追われた業者はついつい中身のチェックを忘れたりすることがあるんですよね…。

私はその辺、店に出す品物については最近かなり厳しくチェックするようにしています。というか、我楽多屋では箱に入った品物はあまり売れない…という変なジンクスみたいのもあるんですけどね。

 

 

2023年6月 4日 (日)

長徳先生との新企画、検討中です

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長年毎月開催していた田中長徳先生トークショーをコロナ禍で中止してから3年ちょっとが過ぎました。

また、長徳先生古希の誕生パーティーから6年間、毎年お誕生日ころにCT70プロジェクトとして企画していたTシャツなどの販売も、昨年のCT75で一区切りとさせていただくこととなりました。

その代わり~と言っては何ですが、新企画を考えたりしています。

例えば、我楽多屋店内で撮影した長徳先生のトーク動画の配信など。

ちょっと悩んでいるのは、今までのトークショーは店内で開催することで、参加費無料とはいえ皆さんに店へ足を運んでいただくことによる何かを実店舗としては期待していました(^^;)

が、動画配信となると、店へ足を運んでいただく機会は無くなるわけで…。じゃあ、有料にする?いやそれは…みたいな企画の内容について検討しているのです。長徳先生からも、撮影をいつするか、ライブがいいのではなどとご提案をいただいたりしています。

でも、ライブ配信となるとそのスキルがなかったりするうえ、ただいま、あまり効かないエアコンをどうするか?なんて別の懸案事項もありまして、新企画の発表まで今しばらくお待ちください。

上の画像は10年前の9月、長徳先生がビール箱の上でトークされていた頃です。

 

 

2023年6月 3日 (土)

何用のT2マウントだろ?

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一眼レフカメラに顕微鏡や望遠鏡を取り付ける際に使用するアダプターや、週刊誌や新聞紙などに小さな広告で宣伝しているような安っい超望遠レンズが採用しているマウントが「T2マウント」であることが多いです。

そのT2マウントアダプター、ニコン用キヤノン用オリンパス用ペンタックス用など一般的なカメラボディに取り付けるためのモノはよく見かけます。

ここにある4つのT2マウントアダプターがレアっぽいと思うのです。

まず、左上。何も表記がないのですが、見た目から判断して現物合わせをしたところ「ペトリ用」でした。

そして、左下。「KE」と記されていて現物合わせをした結果、エキザクタ用でした。でも「K」は何の頭文字でしょう?

右下。「Z」と記されていて、ネジ径が39mm。ライカ用のリアキャップがキッチリ入ります。が、「Z」っていうことはゼニットでしょうか?ライカスクリューとはフランジバックが違うのかな。あまり自信がありません。

最後に右上。「M」って記されていて、M42よりも少し大きいネジ切りがされてます。もしや...?ミランダの「M」で、ミランダ一眼レフのダブルマウントの内側44mmネジ用でしょうか?合わせて確認することが出来ていないので、これも自信がありません。

 

 

2023年6月 2日 (金)

刻印にエージング加工

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焦点工房さんが販売しているライカフード「IROOA」の復刻モデルには、シルバーとブラックペイントの2色が用意されています。

昨日お客さんが見せてくださったのは、ウェブには載っていないブラックペイントにエイジング加工(手磨き)が施された貫禄仕様。中古カメラ市に出店していた焦点工房さんで直に購入されたそうです。
 
ただ、エイジング加工されているのはフードの先端部と後端部のみ。刻印された文字には真っさらな白塗料が落とされていて、目立ち過ぎるのが気になったそうです。

そこで、刻印部は自分でエイジング加工をされたそうで、実に良い感じに年季が入ってる風になっています。先端部と後端部以外にも偽貫禄加工を追加されているので、何十年も使い古したようなフードになっていますね。

今回文中で「偽貫禄」と「エージング」を使い分けましたが、偽貫禄は簡単な上塗りなので簡単に元に戻せる加工、エージングは方法には拘らない貫禄加工(元に戻すことが不可能だったり難しい加工)という観点で区別しました。

 

 

2023年6月 1日 (木)

写真の日にF-601の話

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今日6月1日は「写真の日」とされています。

時にその場の都合で使い分けたりしていますが…うちはカメラ屋であって写真屋ではありません。カメラは写真を撮る機材であるけども、写真の話を語るほど写真の知識も腕も無いので、写真の日にこんな話をしようと思います。

今から29年前、父の経営するアローカメラに入ってカメラ屋の仕事を始めた時に渡されたカメラがありました。

ニコンF-601にAFニッコール28-85/3.5-4.5が付いていて、「好きに使っていい~」というのです。まぁ、くれたわけですね。

「カメラ屋なんだからある程度のモノを持っておけ!」なのか?「これでカメラや写真の勉強をしろ!」なのか?ハッキリとは言われてませんが、そういうメッセージだったのでしょう。

ちょうど今、カメラもレンズも同じものが我楽多屋にあるので、画像を載せることが出来ました。

6月1日だから「601」、そこらへんから思いついて書き始めてるんですけどね。

このカメラを使って自分のクルマを撮ったり~いちおう意識して写真を少し撮りました、その頃は。じきに望遠レンズが欲しくなって、AFニッコール75-300/4.5-5.6を入手して羽田空港へ行って飛行機を撮ったりもしました…。

わたし的にはカメラと写真にまつわる思い出の一つです。

追って探したら、なんと望遠ズームの方も同じのが我楽多屋にありました。凄いなこの偶然。

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2023年5月31日 (水)

夢に出て来た

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、シミュラクラ現象っていうんでしたっけ?

この写真を撮ったのは先々週なんですけど、数日前に見た夢でこんな顔をした生物が出て来たんですよね…口に赤いモノも咥えてましたし(>_<)

ウィキペディアによると、シミュラクラ現象とは「人間には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされている、という脳の働きである」と書かれています。

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2023年5月30日 (火)

貫禄アイレベルファインダー

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少し前にお客さんとこんな話をしました。

ニコンFのアイレベルファインダーって~かなりボコボコのを案外と見掛けますよねぇ~。いっそのこと、貫禄あるアイレベルファインダーを集めて展示会とかコンテストとかしたら面白いんじゃないの!?と。

あ…これは偽貫禄の話じゃなくて、本貫録の話ですからね(^^)

ニコンFはご承知のようにプロ使用された個体も多く。激しく使い込んで外観が痛んでも、堅牢ゆえにカメラとしての機能は長寿命。そうなれば、必然的に貫禄ある個体も多くなるというもの。

「さんかくあたま」とも呼ばれるアイレベルファインダーは、その尖がった形状でボディのてっぺんに付いているわけだから、余計にぶつかったり擦れたりして貫禄がでるのでしょう。

 

 

2023年5月29日 (月)

インテル入ってません

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時々、物々交換をご利用くださるお客さん、今回はカメラ2台と細々としたモノをご持参されました。

2台のうちの1台が、ニコンF。

「何やら魅力的だなぁ~」と思う人も多いのではないでしょうか。でも、いろいろとジャンク要素があって、それを箇条書きにしたメモを添えてくださいました。

その内容についてはメモ書きを見て解釈してください。

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今日ネタにしたのは、メモ書きの中に一つだけジョークが書かれていたから。「*インテル入ってません!」ですって(>_<)

たしかに、「intel inside」のシールが遊びで貼られていますけど(笑)

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2023年5月28日 (日)

ペリクルミラー機

長年にわたって日本のフィルムカメラを引っ張て来たトップ2のメーカーといえば、ニコンとキヤノン。異論のある人は居ないと思います。

この2つのメーカーはご存知のように、そのカラーが対照的です。新技術を先取りする傾向のあるキヤノンに対して、ニコンはじっくりと煮詰めていくような感。

それは製品展開にも現れたりします。例えば一眼レフカメラのAF化で、キヤノンはマウントまで変えることで一気に高性能を目指したのに対して、ニコンは不変のFマウントにこだわってMFレンズも併用出来るようなスタイルでした。

このことは、ユーザー側に高性能化の代わりにシステムを一気に変更することを求めたキヤノンと、絶対性能では劣っていたとしても旧システムも併用が出来ることで、ユーザー側に一気に負担を求めなかったニコンとも言えます。

前置きが長くなりました。そんなキヤノンなのに「ペリクルミラー機」にはこだわった~ってことが、私には印象深いと思ったのです。

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時代ごとに、「ペリックス」「EOS RT」「EOS-1 RS」「EOS-1N RS」、プロ向けにはF-1にも改造モデルがありました。

ミラーレスのデジタルカメラ時代になって、これ以上は継続しないでしょうけど。