★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
我楽多屋では長年、原則として商品のお取り置きはしないルールを貫いております。
これは中古品でも特にジャンクよりの品物が多い我楽多屋なので、品物は現物を見て判断していただきたいという考えと、何か掘出し物はないかなぁ〜とワクワクしながらご来店くださるお客さんを優先したいために、未決のままの品物をしまい込むことをしたくないのです。
ただし、以下のような場合は例外です。
一度ご来店くださっていて、その品物を既に確認されている場合です。店で見た時は判断しきれずだったり、迷ってしまって買わなかったけども、後から買う決心がついた~なんてこともありますよね。そういう場合はご連絡をいただければ、お取り置きの相談に対応させていただきます。
画像のコニカオートレックスPのトップカバー。数日前にご来店いただいて現物を見ていたお客さんから「まだありますか?」とご連絡をいただきました。幸いまだ売れずに残っていたので、お取り置き対応いたしました。
改めてトップカバーを見ると、汚れがかなり目立っていました。記憶が正しければ、数ヶ月前に店へ並べる時に汚れが気になったものの軽く拭いただけでは落ちなかったので、そもそもの売り値を考えたら…それ以上は手を掛けなかったのです。
物々交換も含めて我楽多屋をよくご来店くださるお客さんでもあるので、ご来店される前に少し綺麗にしようと思って掃除しました(^^)。でも、下手に磨いたり・薬剤を使って傷を付けたりでもしたら、一度見てもらった時と状態が変わってしまうので~そこは気を遣いながら、水と柔らかい布だけで綺麗になるところまで。なので、画像を見ていただくと分かりますがまだ少しブツブツした感じが残っているところもあります…。
で、お客さんも即日取りに来てくださいました。
たまに出て来ると、ほぼいつも「デカっ!」と思ってしまう、ミノルタα9xi。
背は高く感じないけど、横幅がある感じなんですよね。
でも、現物を見たことない人や見たことあっても手元にない人に対して、「感じ」でお伝えするのは曖昧なので実際に比べてみました。
数値上、こうなります。
幅 ㎜ | 高さ ㎜ | 奥行き ㎜ | 重さ g | |
ニコンF4 | 168.5 | 117.5 | 76.5 | 1090 |
キヤノンEOS-1 | 161 | 107 | 72 | 890 |
ペンタックスZ-1 | 152 | 95.5 | 74 | 650 |
ミノルタα9xi | 163 | 98.5 | 64 | 755 |
低く、幅広く、そして薄いことが判明しました。
「デカい!」というより、「長い!」が正しいのかもしれませんね。
数値で比較した同時期・他メーカーのフラッグシップ機の実機が我楽多屋に無いので並べてみることは出来ませんでしたが、キヤノンEOS630を比較するとこんな。
前に話題にした時にも触れましたが、このカメラにはギネス級の性能があります。シャッタースピードの最高速が1/12000秒で、これは後継機のα-9とともに、フィルムカメラのシャッタースピードでは世界最速を誇っています。
みんな大好きヨドバシカメラさんの古い雑誌広告を発見しました。アサヒカメラの1970年12月に掲載されていた1/2ページ広告。
若い人はご存知ないかもしれませんが、ヨドバシさんはもともと問屋でした。問屋とは「生産者から商品を買い入れて小売商におろす業。卸売業」のこと。
この広告の少し前あたりから小売りにも力を入れ始められたようで、それが分かるちょっと印象的なフレーズが広告内にあります。「プロからアマチュア、サラリーマンでも一品から気軽に買うことが
出来る話題の現金問屋です」と。
この頃の店舗は、細い道に面したカウンターだけのような店舗で、カウンターの後方や2階に品物が保管されていて、カウンターで注文すると品物が出て来る~という形態だったそうです。
「現金特価相場表有り」と書かれていますよね、これは以前話題にしたことのあるこれのことです→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/03/yodobashi.html
最後に一つだけちょっと疑問が...。株式会社ヨドバシカメラと広告に書かれていますが、ヨドバシさんの歴史を確認すると~株式会社ヨドバシカメラに商号変更されたのは1974年9月となっているのです。でも、この広告は前述のとおり1970年月号のアサヒカメラに掲載されたものなんですよね。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第293回目のテーマは「期限切れのフィルムを自慢する新しいゲーム」です。
こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html
*閲覧は2024年6月初旬まで
劣化したモルトプレーンについては何度か話題にしているのですが、今回は拭い落とした分の画像付きで…。
フィルム室に使われているモルトプレーンが劣化して、ベトベトになったりボソボソになっているカメラがあるのはご存知と思います。
我楽多屋は現状売りをするのが基本ですが、店に並べるにあたってこの劣化したモルトプレーンを放っておくのは避けています。
だからと言って、モルトプレーンを新しく貼り替えることはまずしていません。簡単に落ちてしまう劣化したモルトプレーンなら、積極的に拭い落としてしまっています。上の画像がその結果、こんなに大量に落下します。
それは、以下の理由で掃除の手間が増えるから~という訳ではありませんよ。そのカメラに関心を持ったお客さんが背蓋の開閉をするたびに、ベトベトだったりボソボソだったりの劣化したモルトプレーンがカメから落下したりします。棚や床に落ちるならまだいいのですが、他のカメラやレンズなど品物の上に落下することも考えられますからね。
そして、これも以前に書いていますが~拭い落とすのはザックリにしています。何故なら、どこにモルトプレーンが貼られていたのか?跡が残っているくらいの方が、自分で補修しようという人の目安になるのではないかと考えるからです。
今回のカメラはコニカC35なんですが、このカメラの他にリコーオートハーフやキヤノンデミあたりが劣化したモルトプレーンに手こずることが多い機種のような気がします。どれもとても売れたカメラなので残存数も多いために、そういう印象があるのかもしれませんが…。
オリンパスOM10の動作確認をしている時のこと。バッテリーチェックの電子音が鳴ったと同時に、店内に居合わせたお客さんが「その音はオリンパスですよね!」と仰られたので、思わず「凄っ!」と言ってしまいました。
そのお客さんと事前に何か話をしていたわけではないので、突然聞こえた「ピー」というだけの電子音を聞き分けた!ってことです。
YouTube: オリンパス OM10のバッテリーチェック時の電子音
私は今まで、カメラの電子音については特別に意識をしたことが無かったので、これを書いている今でさえ、どのカメラがこんな音だったなぁ~と思い浮かぶのはひとつもありません。
このお客さんはもしかしたら?過去にオリンパスなり、まさにこのOM10を使われていた経験があるのかもしれませんが、そうだとしても突然にチラッと聞こえただけなのにピン!と反応されたのは凄いな~と思います。
ペンタックス67用のカメラバッグです。半年ほど前に話題にしています。
バッグ内にボディと同じマウント金具が2個付いているので、外したレンズを2本までそこに留めて収納することが可能。
そのバッグがそれから我楽多屋に居座ております。棚の上に置いているその様が「神棚みたい」とあるお客さんが言われました。ん?お客さんって、もともとこのバッグを持ち込まれた方なんですけどね。
本来、このバッグは「PENTAX」のロゴプレートが貼られているのですが、それが剥がれ落ちて無いために前の持ち主さんが「PENTAX」のロゴシールを貼られているのです。それと一緒にお遊びでコンパクトカメラ3種がプリントされたシールも貼られています。
何にも貼られていないより、この方がPENTAXが祀られた神棚感を演出しているような気もします。バッグを置いている高さもまさに神棚的な高さだし。
改めて言っておきますが、これ神棚じゃなくて売り物のバッグですから。
ツァイスイコンのスプリングカメラ「イコンタ」の中で、特に連動距離計付きの6×4.5判のスーパーセミイコンタ(画像内上)や、6×6判のスーパーシックス(画像内下)、6×9判のスーパーイコンタは見ために大きな特徴があります。
ドレーカイル式距離計を採用していることで、撮影レンズの前玉の横に小さなレンズが飛び出ているようなデザインになるのです。
しかし、このスーパーイコンタシックスⅣ(下の画像)では距離計がドレーカイル式をやめてハーフミラー式になったために、見た目がわりと普通になってしまいました。
イコンタシリーズの中で最終形となった、スーパーイコンタシックスⅣは1956年発売で連動露出計も内蔵しています。便利にはなったんでしょうが、デザインがつまらなくなってしまった…とも言えますね。