カメラのネックストラップアイレット(吊り金具)が擦り減っているカメラを稀に見かけます。
ストラップとアイレットを繋ぐ吊り環との接触による摩耗が原因でしょうから、そうとう過酷に使用されたカメラであろうと推測出来るわけです。
摩耗で吊り環に負けてしまう理由はいくつかあると思います。
古いカメラの中には真鍮製のアイレットのものがあり、真鍮より強いステンレス製の吊り環に負けてしまう場合や、吊り環が円形の場合は吊り環は微妙に回転することもあるでしょうが、アイレットの方は絶えず同じ箇所が接しているから、などなど。
ま、理由はどうであれ、使い込まれたカメラであろうことには違いなく。ある種の魅力を感じてしまいます。
ただし、その状態で更に使い続けて…ある時にスパンッと遂に破綻させてしまうのは怖いですが…。
ちなみに今回の摩耗個体はキヤノン7でした。
本日、オータニさん所属のロサンゼルス・ドジャースがリーグ優勝を決めて、ワールドシリーズへの進出が決まりました!おめでとうございます。
ところで、2024シーズンのオータニさんの活躍は凄いものでしたね。MLB史上初の「50・50」(本塁打と盗塁数がともに50以上)を達成したことで、日本でも大きな話題になりました。
今日の話題はそのオータニさんが残した数字に着目したお客さんから提供してもらいました。
オータニさんの「50・50」にあやかって!?ボディもレンズも「50」に関するモデルなんです。
ボディはニコンF5の「ニコンカメラ50周年記念モデル」。日本光学の民生用カメラ第一号「ニコンS」発売から50周年を記念して、国内限定2000台(別途海外向け1000台)製造されたもの。通常モデルとの主だった相違点は、ボディ上カバーがブラックからダークシルバーに、グリップ部の赤いラインがダークグレーに、ペンタカバー前面の「Nikon」の刻印が旧ロゴに~といったところ。
レンズはタムロンSP AF24-135mm/F3.5-5.6の「タムロン創業50周年記念モデル」。通常モデルとの一番の違いは、鏡胴を一周している金色のラインが通常モデルは2本線なのに対して、記念モデルは18金メッキの1本線であること。
こういうこだわりも面白いですね!!
ご持参されたカメラのレンズに合うサイズのステップアップリングをお探しのお客さんがいらっしゃいました。
その時点で私はそのカメラが何であるのか気にしておらず、デジカメか?ムービーか?くらいに思いながら、レンズのフィルター径が不明のようなら「サイズを確認しますか?」とお声掛けしようかと考えていました。
すると、お客さんの方から「フィルターを付けようと思ったらネジが切られていなくて…」と言われたので、ネジ込むんじゃなくてステップアップリングを貼り付けて使おうとされているんだなぁと察しました。
それと同時にお客さんのそのカメラがソニーのデジタルマビカであることに気付きました。
「おっ!同じカメラありますよ!!」と棚を指さすと、それを見たお客さんはカメラの状態など殆ど確認することもなく、「うっ、マジか!!買います買います」と言われました。
ご持参のマビカはもともと調子の悪かったものを手直しして使われているそうなので、細かい状態にこだわらずにもう一台確保しておきたいのだと思います。
お会計の際にも「マジか!」と言われていたので、思わぬ出会いに驚き喜んでいらっしゃるようでした。
マビカを見つけて、マジか!
今日の話の内容、文字で書くと口で話すよりも難解になりそうです。覚悟してください(笑)
でも、まず最初に簡単に~画像のキャップ3つとも多分純正品で稀少品レベルと思っています。
では始めます。まずは左端のキャップ。仲間の業者からキヤノン・スクリューマウントレンズのフードを逆向きでレンズに被せた時のキャップ(34ミリ径の雌ネジ切り)とのことで預かりました。しかし、計ってみたら34ミリ径じゃないので、それ以上は調べることもせずに一旦返しました。
次に真ん中のキャップ。左端のキャップとは別の時にライカ・スクリューマウントのボディキャップとのことで預かったのですが、雄ネジの径が39ミリより小さいので、在庫にあったアサヒフレックスの中間リングに合わせてみたら合致しました。これも一旦返しました。
そして、右端のキャップ。M42マウントのリヤキャップということで預かったのですが、アサヒペンタックス純正だとは思っていませんでした。しかし、真ん中のキャップの正体が判明した時に、裏面の黒塗りの感触がとても似ているので、ごく初期のアサヒペンタックス純正のM42リヤキャップなのでは?という話をしながら、これも一旦返しました。
1週間後に仲間の業者が、先に持って帰った左端のキャップは雌ネジの径が37ミリなのでアサヒフレックスのボディキャップだった!と再び持って来ました。
そうと分かって比べてみると、左端と右端のキャップは素材感と角のギザギザ加工のスタイルや裏面の黒塗りの感触が同じなのです。
ということで、3つともアサヒペンタックス純正だろうと判断しました。
が、、、続きがありまして。同じく業者から「キヤノンのスクリューマウント用リヤキャップ」として預かったもの(下の画像右端)が、前述のアサヒペンタックスの2種のリヤキャップとほぼ同体裁なのです…。
ムムム、キヤノンもアサヒペンタックスも同じ工場に造らせていたのか?はたまた全部純正じゃなくて社外品なのか?という疑念も出て来ました。
キャップに社名やブランド名を記されていれば勘違いしたり悩んだりせずに済むのに、時々あるんですよね…こういうの。これらのキャップと近い年代のニコンのフードにも何も記されてないのがあったりします。
先日ご来店のお客さんから、こんな事を聞かれました。
カメラとは全然違うものを扱う商いをされているそうなんですが…「カメラ修理を勉強しようと思っているので台数をまとめて買って行って良いだろうか?」と。
それに対して私は「こんな小さな店ですし、カメラ遊びを趣味としている個人の方に必要なものだけを買って行っていただきたいのでご理解ください」と答えました。
その数日後にも電話で「そちらは1,000円以下のジャンクカメラとかをたくさん扱っているのですか?」と聞かれました。何んとなく似たような臭いを感じました。
その場の売上だけ考えれば、売れるに越したことないんだからいいだろう~という見方も出来ますが、趣味としてカメラ遊びを楽しんでいらっしゃる個人のお客さんのことを考えたら、大量に買って直して(それも素人修理で)転売を考えていそうな向きの人には買って欲しくない~という気持ちの方が強いのです。
なので、上記のような質問をされた時のために、そういう向きの人にも躊躇なく品物を売ってくれるようなお店を案内出来るようにしておかないと…なんて考えている最中です。
こういう話をすると、きっと…客を選んでいる~とか言われる人も出て来るんでしょうけど、店のカラーというのはあってもいいと思うのです。だって、「小商い」なだけじゃなくて「個商い」をしてますのでご理解の程よろしくお願い申し上げます。
それに最近はそういうことを理解して、あえて我楽多屋に不要になった品物を持って来てくださる人もいらっしゃるくらいですから。うちは益々、分かっていただける人たちの橋渡しを意識して行かないといけないんです。
少し前に持ち込まれたジャンク系の品々の中にあった、リコーオートハーフ E。
添えられていた紙に「動きますが内部をいじっているのでジャンク」と記されていました。
いじっている箇所の詳細は分かりませんが見えるところで分かったのは、前玉を回転させることで~もともと固定焦点のオートハーフを任意の距離で焦点合わせを出来るようにしているらしい点。
これについては知識がなかったのですが、前玉を回転させて60cmまでの近接撮影を可能にする方法をRyu Itsukiさんが書籍の中で紹介しているのだそうです。まだ我楽多屋が1階にあった頃かな…Itsukiさん時々ご来店くださっていました。
でも、この個体については背面に貼られた焦点合わせのための指標のイラストには「1.5m・3m・∞」の三つの指標しか記されてないので、改造された人が近接は必要としなかったのでしょうね!?多分。
★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
このキャップを持って来た仲間の業者も同じようなことを言っていました。「下手したら...よく確認せずに捨ててしまいそう…」と。
記された文字が長体のかかった見ずらいアルファベットであること。レンズキャップっぽくない格好をしていることもあって、カメラとは無関係のモノと判断してしまいそうなんです。
が、見ずらいアルファベットは「Minolta Memo」と記されているんです。
ミノルタメモ(Minolta Memo)は1949年に発売された、ミノルタ(当時は千代田光学)最初の35ミリフィルム使用のカメラ。
残念ながら当ブログではまだ話題にしたことが無いので、詳細な画像などをお見せすることは出来ないのですが販売時の広告はこんな感じ。
このカメラの専用キャップが今回の逸品!?専用フードも存在するそうです。フードには何も記されていないようなので、個別に出現すると気付けないかも...。
SNS上に現れた、この宣伝を見て思い出しました。もう何年も前になりますが、こんな話をお客さんから聞いたことがあったのです。
どんな双眼鏡が良いのか調べていたら、アイドルなんかのファン同士が情報交換しているサイトに参考になる情報が多かったというのです。
「へぇ~っ!」と思いました。
彼ら彼女たちにすれば、ライブなどでお目当てのアイドルを如何に良く見ることが出来るか~は重要事項なんですよね。
今回の宣伝でメーカーもそういう層に向けたアピールをしていることを知って、ニコンさんのサイトを見に行ってみました。
すると、ニコンダイレクトには~「“推し”を少しでも大きく見たい!」という理由で高倍率の双眼鏡を選んでいませんか?大事なのは「対象物までの距離」。ステージと座席の距離に合わせた最適な倍率を選びましょう~というコピーとともに、国内の主だった会場の見取り図を添えた案内も載せたりしていました。
さらには、外装に鮮やかなカラーを設定したモデルも用意したりして、かなりそっち方面にも力を入れているのを知りました。双眼鏡も長年製造販売しているニコンさんですが、数十年前には無かった宣伝ですね。