我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年6月 3日 (火)

「JUNICA」でいいのかな?

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先週の土曜日は「お客さんカメラ」が大収穫だったので、Facebookページも含めてネタが続きます。今日から数えると、一昨々日カメラになりますね。

最近似たようなパターンが何回かあったお客さんなんですが、「知ってたら、教えて欲しいんだけど~」と言いながら、我楽多屋へ来る前に寄ったお店で買って来られたというカメラを包みから出されたのが、画像のカメラでした。

私が「ん~知らないなぁ~」というと、そのお客さん、それはそれで満足されるんです。

「教えて欲しい~」と言いながら、こちらが知らないと満足されるのは、それだけ珍しいカメラを拾って来た!という喜びが得られるんだそうです。

良く知ったお客さんだからハッキリ言っちゃいますが、それってかなり~変態ですよね(笑)。

そのお客さんも珍しいことは分かってるけど、詳細を知らずに買われてるんですから。

 

さて、このカメラ。私なりに後から調べたりしていますが、今のところ何にも判明していません…。

ボディに記されているブランド名かカメラ名らしき文字は、変な書体なので読みづらいのですが「JUNICA」で良いのかな。その下の型番?らしき文字は「45-VⅡ」。さらに下の方には「NEW ATLAS」と記されています(会社名?)。そして「JAPAN」とあるので日本製なのでしょう。

フィルムは127(ベスト判)使用で、フォーマットは4×4だったかと。

で、このお客さんは昨日のブログでも案内した「4×4 Photography vol.9」の写真展についてはご存知なかったので、ちょうど出展者(NEW OLYMPICの人とはまた別の人)がいらっしゃったこともあり、DMをお渡ししました。

「かなりな人数のグループ展ですから、その会場にはもしかしたら、このカメラについて知っている人が居るかもしれませんよ!」と添えて。

 

 

2025年6月 2日 (月)

「引き」もあって「呼び」

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画像は一昨日のお客さんカメラなんですが、ご来店早々お客さんがこのカメラを肩から提げているのに気付いて「うわっ!呼んだ」と思いました。

だって、一昨日のブログネタがまさに、このニューオリンピックについて書いた内容でしたから。

しばらくして、お声掛けしようと思った時には肩から提げたニューオリンピックがカバンの後ろになっちゃったりしてたので、「あの~そのカメラって?」とお聞きすると、「オリンピックですよ、これは状態も良くて~」と。

ブログネタにしてすぐ値段を付けて店に並べていたので、お客さんはそれをご覧になって比較されたうえでのお答えだったのです。うちの店に並べたのは、背蓋に欠けがあったり・レンズの出し入れにもちょっと難のある完全なジャンク品でしたから。

そして、そのご反応からブログをご覧になって来られた方ではないようなので、未知の「呼び」な訳です。

ただ、関連付けられる「引き」はありまして、一昨日からうちの店に程近いCCAAアートプラザ 四谷三丁目ランプ坂ギャラリーにて、写真展「4×4 Photography vol.9」(https://4x4photography.wixsite.com/4x4photography)が開催されていて、それに出展されていらっしゃる方だったのです。

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2025年6月 1日 (日)

「かわいい」という名のカメラ

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ドイツのBILORA(ビローラ)社製カメラ「BONITA」。

BONITAとはスペイン語で「かわいい」などの意味があるらしいです。確かに、このカメラも見ためが、カワ(・∀・)イイ!!です。ちょっとアメリカンな気もしますが…。

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このカメラでちょっと趣き?あるなぁ~と思ったのが、ピントフード。カメラ上面を開くと、両サイド部が紙(革ではないと思う)で出来ていて、折り畳まれていたのが開く~というスタイルなんですが、エリマキトカゲがエリマキを開いたような感覚があるんです。私はこの部分にもかわいさみたいなのを感じました。

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そして、貼り革。あ、これも本物の革じゃないと思うんですが、まるで爬虫類系の革のように不規則な凹凸の型のある紙?なんです。凝ってます。

もう一点面白いのはファインダーがコンデンサーレンズのみなので、明るいけどもピント合わせは出来ませんが、右端に距離レバーがあるのです。

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前玉回転させるなら、こんな操作しずらい所にレバーを置かなくても…と思ってしまうのですが、フィルム室を開けて覗き見ると、距離レバーに合わせて後ろ玉が少し前後していました。

BILORA社の他のカメラ、一度このブログでも話題にしていました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2018/08/2-ee6a.html)

 

 

2025年5月31日 (土)

Olympicという名のカメラ

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「オリンピック」という名のこのカメラ、時々出て来るのですがあまり気にしたこのないカメラでした。

7年前に35ミリフィルム版の「スーパーオリンピック」をこのブログでも話題にしていますが、その記憶も失せ始めていた最近、ベスト判フィルムを使う「ニューオリンピック」が出て来て、時間があったので改めてちょっと調べてみたら、リコーのウェブサイトにオリンピック名のカメラが載っていました。

これに驚いている時点で、7年前に自分で書いたブログ記事を忘れている証拠…とほほ。

では改めて~当時このカメラを製造したのはオリンピックカメラ製作所というところで、旭物産というところが販売などをしていた模様。

この両社を理研(現リコー)が買収して旭光学工業(ペンタックスの旭とは別)という会社を興し(1937年)、オリンピックネームのカメラの製造を続けます。なので、このカメラにはどこにも「RIKEN」などの表記はされていません。

ただ、リコーはこれを機にカメラ事業に本腰をいれるようになったそうです。

 

 

2025年5月30日 (金)

どう?このフィルム送り

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このカメラの巻上げスタイルというかフィルム送りが、もしかして?凄い奇抜なシステムかもしれません。

いろんなカメラの整理をしている時に出て来た、黄色いこのカメラ。パッと見、110カメラかな?と思いました。防水カメラっぽいので、110カメラだけど少し大きめなのかな?と。

背蓋を開けて、35ミリフィルム使用のカメラであることを確信。ま、その前に巻戻しクランクがあるのも確認していましたけど。

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トイレベルのカメラであるので、ちゃんとフィルムが送られるのか?気になって、テストフィルムを装填してみようと思い、フィルム室をよく見て「ん?」と。フィルムを巻き付けていく巻上げ軸(スプール)が無いんです、見えないんです。

オートローディングのカメラであればスプールがよく見えなくても、隙間にベロの先を入れて背蓋を閉めれば自動で巻上げてくれる~ものですが、そういうカメラではありません。

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で、試しにフィルムをキッチリとセットして、ベロは適当に隙間(上の画像、白い矢印の先あたり)に入れた状態で背蓋を閉めて、底面にある巻上げノブ(下の画像、赤い矢印の先にある)を回してはシャッター切ることを繰り返してから背蓋を開けてみたら、ちゃんとフィルムを送っていました。

巻上げ軸はないけど、撮影面の真下あたりにあるギア(下の画像、黄色い矢印の先)がフィルムのパーフォレーションに噛んで押し進める作業だけで、本来であれば巻上げ軸がある空間にスムーズに押し込んで行ってるのです。

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そういえば、ラピッドシステムはこんな感じで巻上げ側のカートリッジにフィルムを押し込んでいくシステムですからね。でも、このカメラは撮影後にパトローネに巻戻します。

*上の画像、青い矢印は何ぞや?と思う方もいらっしゃるでしょう。これはフィルム交換時にフィルムカウンターをゼロに戻すノブであって、フィルム送りには関係ありません。

 

このカメラ、「ADR」というブランドの「Wet one」という商品名ですが、同じ「Wet one」で「SELBY」ブランドの双子機もあったようです。

そして、背蓋に「PAT.P」(パテントペンディング)と表示されているのに気付きました。もしかして、巻上げ軸が無くてもフィルム送りを難なくこなす?このカメラの特徴あるシステムが特許出願中だったのでしょうか??

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上から3番目の画像で白い矢印の先にある空間を覗き見ると、イマイチ分かりづらいのですが~フィルムをガイドするような半透明のシートとそれにテンションを加えるような金属板が垣間見えるのです。これが巻上げ軸が無くとも、隙間の中にある空間内でフィルムを上手くロールさせていく、種明かしなんじゃないかと推測しています。全然違ったらゴメンナサイ。

 

2025年5月29日 (木)

実物を見て来た~

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店休日の昨日、出掛けたついでに六本木にあるFUJIFILM SQUAREへ行って来ました。

先週発表された新しいコンパクトデジタルカメラの「X half」がとても気になっているので、現物を見ようと思ったからです。

機能や性能についてはメカライターさんやインフルエンサーさんたちが紹介してくれているので、私はしませんし、細かい機能については私には知識不足で出来ません。

あくまで私が実物を見て感じた印象を書きたいと思います。

展示台に並んでいる実物を見て、「おぉ、いいんじゃないの」と思い、手に取ってみて「ちょっと軽い…」と思いました。重さって重要ですからね。

続いて、スタッフさんの説明を聞き、こちらからも話をしたりしながら、実物を操作してみたりする時に感じたのは、操作する感触などもやはり〜プラスチックボディゆえのもので、質感の良さを感じ得るまでは行きません。

が、そうこうしているうちに慣れて来て、第一印象の重量的な「軽い」はそれほど気にならなくなりました。スタッフの方にも話しましたが、個人的に一番残念感が強いのはレンズ周りの見た目のチープさ。

結果として、これ良いな欲しいなのウズウズ感は消えてません。 

そして、もし買うとなった場合のボディカラー選択。チャコールシルバーとシルバーとブラックが用意されていて、私は色的にはチャコールシルバーかな…と思うのですが、スタッフさん曰く「チャコールシルバーをイメージカラーにしている〜」と。天性の偏屈癖があるので、それを聞くと…一番売れなさそうな色はどれかな?なんて考えてもしまうのです。

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2025年5月28日 (水)

日中行軍☀

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、豊洲大橋。

湾岸エリアは日影が少なめです。これから暑い季節になると、晴れた日の日中に歩くのはなかなか厳しいもの。

画像は東京で今年最初の真夏日になった5月20日。今はまだ良いけど、それこそ日陰の無い豊洲大橋を歩かせるなんて、幼児虐待じゃ!?と思ってしまいました。

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2025年5月27日 (火)

TeknoBoy Handy

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LPL製のミニ三脚「TeknoBoy Handy」です。

滑り止め加工された黒いゴムの部分を中心に上下に伸びるようなイメージの三脚です。

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イメージと言ったのには理由があって、ゴムの下側は伸ばすというよりは3本の脚の付け根部分を下方にズラして固定する~のが実際だからです。この操作で脚が固定されるので必須とも言えます。

上方へ伸ばすのは一般的な三脚でエレベーターと呼ばれる部分と同じような感じ。必要に応じた長さで留めることが出来ます。

私が面白いな~と思ったのは、ハンドストラップが付いているのに収納時に3本の脚の先が収まる部分にもどこかに引っ掛けられるような金具があること。また、その金具を収めると脚の先を広がらないように?抑えることも可能なんです。 

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それと、前述のハンドストラップに記された商品名のTeknoBoy Handyの「TeknoBoy」の文字がテクノ書体であること。時代を感じますね。

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2025年5月26日 (月)

分解したのは誰なのか?

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我楽多屋に並んでいるカメラやレンズのほぼ100%が、事前の修理や整備することをせずに現状のまま販売をしています。

それでも、並べる前には我楽多屋が考える~その程度や状態に見合った値付けをするために、品物の状態を見極めるチェックはしております。

一部の店ではそうしているであろう、、市場性が乏しい不人気品は品物の状態に関わらずジャンクボックス行きにしてしまう~ようなことは避けているのです。そういう店では単価が低いから手間を掛けない掛けられないからなんでしょう。特に規模の大きなお店の場合は。

我楽多屋で私がしている値付け前の品物の状態を見極めるチェックですが、この5年くらいは以前より厳しくチェックするようにしています。

何故ならば、10年とか20年前に比べて中古市場に出回っている品物の中に、修理のプロではない人に分解されて修理や清掃をされた品物が増えて来ているからです。

現状売りをするようなジャンク品の場合、いろいろな状態のモノがあって当然なんですが、そうは言ってもカメラやレンズを専門に扱う店ですから、自分の店で売るものには出来るだけ気を遣いたいと思うのです。

例えば画像のレンズ、キヤノンNFD50m/F1.4。外装まずまず奇麗です。レンズの中を見ると、パッと見ではほぼ問題ないので、実際に描写に影響を与えるようなマイナスポイントは無いんです。

しかし、ちょっと神経質にレンズ内を見たら~カビを取ったような跡が残って見えたのです。それに微妙に小さな埃もあるのです。これ、修理のプロの作業なら残さないようなカビ跡や埃の混入だと思いました。

そう判断した場合は、品物としての評価を低くするようにしています。やはりプロの修理じゃないと、どこか他に問題点があるんじゃないだろうか?という不安があるからです。

極端な言い方をすると~カビがあってもまだ分解されていないモノの方が、それ以外の点では下手にいじられていない分、安心できるかも…くらいな評価になるからです。

 

 

2025年5月25日 (日)

25周年記念

明日25日(日)、我楽多屋は臨時休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

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コシナが昨年末に限定数で販売した「フォクトレンダーブランド商品化25周年記念モデル」のレンズを見せてもらいました。

既存の「APO-LANTHAR(アポランター) 50mm/F3.5 TypeⅠ」を一部仕様変更し、一番分かりやすい点は距離調整リングとフードをオリーブ、グレー、ネイビーの各色に塗装した「APO-LANTHAR 50mm/F3.5 Limited」で、各色250本ずつの限定。

お客さんからアピールされたのは、付属のリヤキャップ、フード、フロントキャップ(フード前に付く)がどれも重量級のシッカリしたものであること。ただ、それらが限定品の専用なのにどこにも「25th Aniversary」的な表記がされていない…という点。

確かに、レンズ本体にもエディションナンバーが刻印されているだけで、それ以上の記念モデルを謳う刻印などはされていないのです。

折角購入したのに、所有欲がイマイチ満たされないような…そんな感覚があるというのです。

上の画像でそのリヤキャップ、フード、フロントキャップの3点が透明なポリ袋に入っているのはお客さんがご自身でされたもので、「フォクトレンダーブランド商品化~」と記されたテプラもお客さんが貼られたもの。

さらに、社外品の黒いフロントキャップには「25周年」と漢字で打ったテプラが貼られてました。

今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

ところで、ボディの方は19年前の2006年に限定販売された「フォクトレンダーブランド創立250周年」を記念したモデルで、これには上面に「250 Jahre」の刻印があるんですけどね。

この差は何なんでしょう??「250」と「25」との大き過ぎる差に遠慮したのか!?笑。