コンタックスG1とG2に付属されていたストラップは、一般的なストラップよりも少し細めでした。
これは肩に当たる中央部分が細いだけではなくて環を通す端っこまで細いため、細めなストラップしか通せない他のカメラにも転用出来るのです。このことは中古カメラ屋としての一知識とも言えます。
革製の細めなストラップを探しているお客さんにおススメ出来るからです。革の部分に「CONTAX」の文字が型押しされてはいるものの、よく見ないと分からないレベルなので、ブランド違いを気にする人にもまずOKなのです。
さて、今日の話題はG1、G2用の「デラックスストラップ」として販売されていた画像のストラップ。
付属されていた標準ストラップと同じ材質で、環を通す端っこの方も同じく細いのですが、革の部分がデラックスの所以か少し太めになっています。そして、何やら金色の金具で脱着出来るポケット状のものも付いています。
当時のカタログで調べたら、ここに専用ストロボTLA140やフィルターを収納できると書かれていました。
また、このポケットを外した場合はこの部分に付ける、金色のチェーンアクセサリーがあったようです。さすが、デラックスたる所以です。
実は数日前のこと、このストラップを見た常連さんが「このストラップ、ずいぶんと短いですよね...。そのうえ、このポケットがずいぶんと顔に近い位置にあるので、邪魔っぽくなりそうですね」と言われていたので、こうやって改めて調べて話題にしてみたのでした。
実際、カメラ(コンタックスGシリーズじゃありませんが)に付けてみましたが首から提げる・肩から提げるのであれば、これでほぼ最長にしてます。長さはギリギリ適当ですね。斜め掛けはちょっと無理っぽいです…。
ちなみに、当時の定価で標準ストラップが2,500円だったのに対して、このデラックスストラップは13,000円でした。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
過去のブログを検索したら、わりと最近の3年前にも「タナックV3+タナ―50/1.9」を話題にしていました。
日本国内でも幾つかのメーカーがコピーライカを製造していましたが、このカメラを製造した田中光学もその一つでした。
田中光学が製造したコピーライカの最初の数機種はバルナックライカのようなスタイルをしていましたが、このV3は巻き戻しがノブからクランクになって、ちょっと独自なスタイルになります。あえて言うなら、角の取れたキヤノンL1的な見ため。
でも、このV3の前にごく僅かしか作られなったという~ニコンS2に似た「SD」というモデルもあったそうですが、私は現物を見た記憶がありません…。
話をV3に戻します。このボディのレンズマウントは専用バヨネットマウントなんです。後から専用レンズを製造販売する計画があったようですが、実際にはライカスクリューマウント(L39)マウントへの変換リングが付属されていました。なので、画像のタナ―もライカスクリューマウントです。
結局、この専用マウントのレンズは作られることなく、田中光学自体が倒産してしまうんですね。
ここまでは3年前の記事にも書いてあるんで、新しい!?ネタを!なんと、V3の背蓋には下の画像のように星座早見盤が付いているのです(笑)
というのは冗談で、フィルムインジケーターとストロボ用の簡易露出表?が、まるで星座早見盤のようなデザインをしているのでした。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
物々交換に来られたお客さんが、細々としたアクセサリー品を出しながら「カメラバッグも要りますか?」と言われました。
そう、この貫禄満点な~言い方を変えると「きったねぇー」ドンケのバッグのことでした。
ドンケのカメラバッグは頑丈さゆえにボロボロになっても使えるってことで、時々お客さんとの話題にもなりますし、常連Bさんの猛烈にきったねぇードンケはこのブログで紹介したことがありますので、「大丈夫、いただきます」と答えました。
これ、30年くらい前に新品で買って使い込んだワンオーナーものだそうです。使い込んだと言っても、最初の10年くらい日々通勤で使っていたそうで、何度も洗濯しているうちにこうなったとのこと。通勤で使うには、さすがに周りの目が気になって使うのをやめたそうです(笑)。
でも、この貫禄感の原因のほとんどは生地やストラップの色落ちであって、バッグとしてはいまだにシッカリしているのですよね。そこがドンケの凄さです!
また、「30年落ちのワンオーナー」ってことから、お客さんがクルマに例えると「初代ランエボ(1992年)とか!?」と言われましたが、もっともっと古いイメージが漂ってますよね、このバッグには。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
質問です。これら2台のカメラ、どっちが重いと思いますか?
左はニコンD2X+オートニッコール28/3.5(Ai改)、右はニコンF3P+Ai50/1.8s+MD-4。
現代(と言っても14年前発売の機種)のごっつい高級デジタル一眼レフの方が重いのか?それとも、シンプルなフィルムMF一眼レフとはいえモータードライブを装着したプロ仕様の方が重いのか?判断が難しいところですね。
左のデジタルカメラD2Xのセットは「1546g」で、右のフィルムカメラF3Pのセットは「1886g」です。
その340g程の差から、高級デジタル一眼レフが案外と軽い~と捉えるのか、さすがにモータードライブ付きではフィルムでも重いよな~と捉えるのか、正直なところ解釈は難しいところです。
でも今回、私が一番ポイントと思うのは~「どっちが重いか?」とか聞いておきながらゴメンナサイ。実はどちらが重いか?ではなくて、これら2台を両肩に提げてご来店されたお客さんのタフさなのです(>_<)
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
コンタックスTは1984年に発売された、京セラ製の高級コンパクトカメラです。
カールツァイス・テッサーレンズを搭載した、日本の技術で作った電子シャッターカメラで、デザインはポルシェが担当していました。このカタログの中でもそんな背景を謳っています。
しかし、カタログ内のとある見開きに偽物のロバが出ていて、ちょっと滑稽に思えました。
そこには、
「土のにおいに触れたくなって
週末に、おばさんの農場を訪れた。
お土産は、大きなロバの縫いぐるみ…。
透明な空気と、たっぷりな光と、楽しい時間を、
コンタックスTで、
持って帰ることにした。」
こんなコピーが書かれていました。。。
高級機「T」にはふさわしくないような気もしますが、時代ってやつですかね(>_<)
さて、寿命と言って良いのかどうか微妙ではありますが、今となってはシッカリと動いている個体の現存数が減って来ている「T」です。でも、その後の「T2」「T3」も含めて人気機種。ここ数年、このシリーズは中古相場が盛り返して来たりしていますが、「T2」「T3」も電子シャッターカメラですから、先行きはちょっと心配な点も...ありますね。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
以前、イギリスの「BENBO」というブランドの非常に特殊な構造をしている三脚を紹介したことがありました。
1個のハンドルを解除するだけで、3本の脚と1本のブームが一斉にフリーになってセッティングが出来る三脚でした。
で、便利には違いないが使い良いのか?という内容を話題にしました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/01/benbo.html
今回、同じブランド「BENBO」の「マルチアングルヘッド」という雲台が出て来ました。
自由雲台のように、それこそ1個のハンドルを解除するだけで向きや角度を自由に調整出来るわけではないですが、3ウェイ式としては驚くほど自由が利く雲台であります。
だって、
こんな位置や、
こんな位置でもセッティングが可能なんですから(^-^)
ところが結局のところ、自由が利くということは思わぬ位置まで動いてしまう可能性があるので、バランスを崩して三脚ごとカメラを倒しかねない...という点では、やはり三脚の時と同じようです。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
まず始めに、
ブログやFacebookページの画像に度々登場している、私物のニコンF。
その貫禄加減(きったねぇ加減とも言い換えられます)のファンがご来店された~という話題を2ヶ月程前にしました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/10/f-d95e.html。
そのニコンFの存在を危うくするような、貫禄加減でいい勝負のニコンF3が現れました!
底面は角っこがぐるりと地の真鍮が出ています。ボディ上部も右手側の角は真鍮が見事に露出していて、反対側の角は錆さえ出て来ているので、しばらく使わずに放置されていたものかもしれません。
でも、背蓋はアルミ製なので底面や上部とは違う劣化の仕方をするのも良く見て取れますね。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
まず始めに、
昨日のこと、我楽多屋に並べたばかりのケンコー・ソフトレンズ45mm/F4.5をお買上げくださったお客さんの話です。
ケンコーのソフトレンズには、85mm・45mm・35mmの3本あって、この45mmだけ持っていなかったそうです。
そして、昨日ご来店時に持参されていたカメラには、ペンタックスのFAソフト28mm/F2.8が装着されていました。
忙しかったお仕事が一段落ついて、街中のイルミネーションでも撮影しよう~と思ってソフトレンズを装着して出て来られたのでだそうです。
そのタイミングで、持っていなくて探していたケンコー・ソフト45mm/F4.5を見つけられたことを喜んでくださいました!
この件、わたし的には「呼び」だなぁ~と思ったのですが、見方を変えると「すごい引きの強いお客さんだよなぁ~」と言えますよね。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。