我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年6月 8日 (日)

木が5本植わるマウントアダプター

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URTH」というブランドのマウント変換アダプター、カメラ用品としてはちょっと凝った丸い紙製の箱に入っていました。

私は今回が初めて見たブランドなので調べてみると、製造はチャイナですが会社はオーストラリアだそうです。

この会社、マウントアダプターに限ったことではないようですが、商品が1個売れると木を5本植樹しているのだそうです。面白い試みをしている会社ですね。

その目的などはサイトで確認してみてください→https://urth.co/pages/reforestation

我楽多屋でこのアダプターをお買上げいただいても、木が5本植わることはもうありません。でも、長年の常連さんが物々交換で出してくださったものを、必要としてお買上げいただけるわけですから、良い橋渡しを出来た喜びから、気(持ち)を5倍くらい込めさせていただきます(^^)

 

 

2025年6月 7日 (土)

えらい貫禄っぽい

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「Kato」さん仕様!?のカメラとして紹介したのは、10年ちょっと前のこと。覚えてる方いらっしゃいますでしょうか?

ずいぶんと雑な塗り方をされたブラックボディで、ところどころ筆で塗ったような跡があったり、えらい分厚く塗られたような部分もあったりでした。

そして一番の見どころが、ペンタカバー上面に「Kato」と記された跡があって、その上も黒く重ね塗りされていました。

当時、それを見た常連の加藤さんが買って行かれたのですが、最近その加藤さんがカメラ整理をされるとのことで、まとめて持って来られた中にこのカメラがあって、里帰りしました。

それを買って行かれたお客さんが、先日ご持参されて見せてくれたら、こんな風になっていました。

分厚く塗られた黒い塗りを削って行ったら、こんな感じになって~これはこれで良いんじゃ!?とのことで、ブランド名や機種名をシッカリと白文字にしたうえで、見せに来てくださったのです。

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2025年6月 6日 (金)

よみがえったヤシカFR

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このきったねぇ~ヤシカFRに見覚えありませんか?

昨年12月に、我楽多屋史上最高?最悪?に状態のよろしくないカメラなんじゃないか~ってことで、ブログの話題にしました。「良かったら差し上げます~」とも。

あの個体がこうなりました ↓ 

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見違えるように綺麗にした(よ~く見れば外装表面の地は荒れてしまったいますが、これはもう仕方ない)お客さんは、あの汚いヤシカFRを12月に持ち帰られた後も数回ご来店されているんですが、「さすがに、これはちょっと時間が掛かてしまいました…」と。

外観だけでなく内部にも問題があって(あれだけ酷いと当然か…)、その手当をして使えるようにしたので余計に手間が掛かってしまったんですね。

12月のブログにも書きましたが、カメラ屋である以上そうしたくない~と思いつつも、さすがに廃棄か…と思っていたカメラを救出して蘇らせた!功績は大きいと思います。

 

 

2025年6月 5日 (木)

フードとキャップで400円

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お客さんカメラが大収穫だった先週の土曜日は、今日から数えるともう「5日前のお客さんカメラ」になってしまいます。

常連Aさんが「これにフードを付けたいんですけど、16~40㎜だから~かなり浅くないとダメですよね…」と。

私、カメラが「ルミックス」というパッと見だけで判断して、「35㎜判換算で30㎜ちょっとってことですよね~あるんじゃないですか。フィルター径は何ミリですか?」と聞いてしまいました。

Aさんが「いや、これは~」と。フルサイズのルミックスS9なので、そのまんま16㎜だったのです。

今度は「それは厳しいのでは~」と言いながら、雑多なフードを入れているカゴの中を探していると、探している62㎜径でかなり浅くて広がっているフードがあったので、装着して液晶画面で確認してもらうとケラレて無さそうで、Aさん喜ぶ。値段も200円。

お会計を済ませた後に、Aさん「あっ!」と言って、フード付けた状態で今まで使っていたフロントキャップが合わないことに気付き、「キャップありませんよね…」と。

「実際に合わせてみたら見つかるんじゃないですか?」と言って、フロントキャップが入ってるカゴの中を探すと、フィルター径よりワンサイズ違いのキャップで、外径の内側でつまめるタイプが上手くハマって、Aさん喜ぶ。値段もまた200円。

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2025年6月 4日 (水)

絶賛稼働中🤖

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、MIYASHITA PARK。

渋谷駅からすぐ、宮下公園の跡に出来た「MIYASHITA PARK」。数年前に出来たけど、初めて立ち入ってみました。

屋上にある芝生広場で自動芝刈り機が絶賛稼働中だったのですが、これ以上、もう芝を刈る必要はないんじゃ!?

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2025年6月 3日 (火)

「JUNICA」でいいのかな?

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先週の土曜日は「お客さんカメラ」が大収穫だったので、Facebookページも含めてネタが続きます。今日から数えると、一昨々日カメラになりますね。

最近似たようなパターンが何回かあったお客さんなんですが、「知ってたら、教えて欲しいんだけど~」と言いながら、我楽多屋へ来る前に寄ったお店で買って来られたというカメラを包みから出されたのが、画像のカメラでした。

私が「ん~知らないなぁ~」というと、そのお客さん、それはそれで満足されるんです。

「教えて欲しい~」と言いながら、こちらが知らないと満足されるのは、それだけ珍しいカメラを拾って来た!という喜びが得られるんだそうです。

良く知ったお客さんだからハッキリ言っちゃいますが、それってかなり~変態ですよね(笑)。

そのお客さんも珍しいことは分かってるけど、詳細を知らずに買われてるんですから。

 

さて、このカメラ。私なりに後から調べたりしていますが、今のところ何にも判明していません…。

ボディに記されているブランド名かカメラ名らしき文字は、変な書体なので読みづらいのですが「JUNICA」で良いのかな。その下の型番?らしき文字は「45-VⅡ」。さらに下の方には「NEW ATLAS」と記されています(会社名?)。そして「JAPAN」とあるので日本製なのでしょう。

フィルムは127(ベスト判)使用で、フォーマットは4×4だったかと。

で、このお客さんは昨日のブログでも案内した「4×4 Photography vol.9」の写真展についてはご存知なかったので、ちょうど出展者(NEW OLYMPICの人とはまた別の人)がいらっしゃったこともあり、DMをお渡ししました。

「かなりな人数のグループ展ですから、その会場にはもしかしたら、このカメラについて知っている人が居るかもしれませんよ!」と添えて。

 

 

2025年6月 2日 (月)

「引き」もあって「呼び」

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画像は一昨日のお客さんカメラなんですが、ご来店早々お客さんがこのカメラを肩から提げているのに気付いて「うわっ!呼んだ」と思いました。

だって、一昨日のブログネタがまさに、このニューオリンピックについて書いた内容でしたから。

しばらくして、お声掛けしようと思った時には肩から提げたニューオリンピックがカバンの後ろになっちゃったりしてたので、「あの~そのカメラって?」とお聞きすると、「オリンピックですよ、これは状態も良くて~」と。

ブログネタにしてすぐ値段を付けて店に並べていたので、お客さんはそれをご覧になって比較されたうえでのお答えだったのです。うちの店に並べたのは、背蓋に欠けがあったり・レンズの出し入れにもちょっと難のある完全なジャンク品でしたから。

そして、そのご反応からブログをご覧になって来られた方ではないようなので、未知の「呼び」な訳です。

ただ、関連付けられる「引き」はありまして、一昨日からうちの店に程近いCCAAアートプラザ 四谷三丁目ランプ坂ギャラリーにて、写真展「4×4 Photography vol.9」(https://4x4photography.wixsite.com/4x4photography)が開催されていて、それに出展されていらっしゃる方だったのです。

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2025年6月 1日 (日)

「かわいい」という名のカメラ

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ドイツのBILORA(ビローラ)社製カメラ「BONITA」。

BONITAとはスペイン語で「かわいい」などの意味があるらしいです。確かに、このカメラも見ためが、カワ(・∀・)イイ!!です。ちょっとアメリカンな気もしますが…。

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このカメラでちょっと趣き?あるなぁ~と思ったのが、ピントフード。カメラ上面を開くと、両サイド部が紙(革ではないと思う)で出来ていて、折り畳まれていたのが開く~というスタイルなんですが、エリマキトカゲがエリマキを開いたような感覚があるんです。私はこの部分にもかわいさみたいなのを感じました。

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そして、貼り革。あ、これも本物の革じゃないと思うんですが、まるで爬虫類系の革のように不規則な凹凸の型のある紙?なんです。凝ってます。

もう一点面白いのはファインダーがコンデンサーレンズのみなので、明るいけどもピント合わせは出来ませんが、右端に距離レバーがあるのです。

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前玉回転させるなら、こんな操作しずらい所にレバーを置かなくても…と思ってしまうのですが、フィルム室を開けて覗き見ると、距離レバーに合わせて後ろ玉が少し前後していました。

BILORA社の他のカメラ、一度このブログでも話題にしていました(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2018/08/2-ee6a.html)

 

 

2025年5月31日 (土)

Olympicという名のカメラ

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「オリンピック」という名のこのカメラ、時々出て来るのですがあまり気にしたこのないカメラでした。

7年前に35ミリフィルム版の「スーパーオリンピック」をこのブログでも話題にしていますが、その記憶も失せ始めていた最近、ベスト判フィルムを使う「ニューオリンピック」が出て来て、時間があったので改めてちょっと調べてみたら、リコーのウェブサイトにオリンピック名のカメラが載っていました。

これに驚いている時点で、7年前に自分で書いたブログ記事を忘れている証拠…とほほ。

では改めて~当時このカメラを製造したのはオリンピックカメラ製作所というところで、旭物産というところが販売などをしていた模様。

この両社を理研(現リコー)が買収して旭光学工業(ペンタックスの旭とは別)という会社を興し(1937年)、オリンピックネームのカメラの製造を続けます。なので、このカメラにはどこにも「RIKEN」などの表記はされていません。

ただ、リコーはこれを機にカメラ事業に本腰をいれるようになったそうです。

 

 

2025年5月30日 (金)

どう?このフィルム送り

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このカメラの巻上げスタイルというかフィルム送りが、もしかして?凄い奇抜なシステムかもしれません。

いろんなカメラの整理をしている時に出て来た、黄色いこのカメラ。パッと見、110カメラかな?と思いました。防水カメラっぽいので、110カメラだけど少し大きめなのかな?と。

背蓋を開けて、35ミリフィルム使用のカメラであることを確信。ま、その前に巻戻しクランクがあるのも確認していましたけど。

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トイレベルのカメラであるので、ちゃんとフィルムが送られるのか?気になって、テストフィルムを装填してみようと思い、フィルム室をよく見て「ん?」と。フィルムを巻き付けていく巻上げ軸(スプール)が無いんです、見えないんです。

オートローディングのカメラであればスプールがよく見えなくても、隙間にベロの先を入れて背蓋を閉めれば自動で巻上げてくれる~ものですが、そういうカメラではありません。

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で、試しにフィルムをキッチリとセットして、ベロは適当に隙間(上の画像、白い矢印の先あたり)に入れた状態で背蓋を閉めて、底面にある巻上げノブ(下の画像、赤い矢印の先にある)を回してはシャッター切ることを繰り返してから背蓋を開けてみたら、ちゃんとフィルムを送っていました。

巻上げ軸はないけど、撮影面の真下あたりにあるギア(下の画像、黄色い矢印の先)がフィルムのパーフォレーションに噛んで押し進める作業だけで、本来であれば巻上げ軸がある空間にスムーズに押し込んで行ってるのです。

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そういえば、ラピッドシステムはこんな感じで巻上げ側のカートリッジにフィルムを押し込んでいくシステムですからね。でも、このカメラは撮影後にパトローネに巻戻します。

*上の画像、青い矢印は何ぞや?と思う方もいらっしゃるでしょう。これはフィルム交換時にフィルムカウンターをゼロに戻すノブであって、フィルム送りには関係ありません。

 

このカメラ、「ADR」というブランドの「Wet one」という商品名ですが、同じ「Wet one」で「SELBY」ブランドの双子機もあったようです。

そして、背蓋に「PAT.P」(パテントペンディング)と表示されているのに気付きました。もしかして、巻上げ軸が無くてもフィルム送りを難なくこなす?このカメラの特徴あるシステムが特許出願中だったのでしょうか??

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上から3番目の画像で白い矢印の先にある空間を覗き見ると、イマイチ分かりづらいのですが~フィルムをガイドするような半透明のシートとそれにテンションを加えるような金属板が垣間見えるのです。これが巻上げ軸が無くとも、隙間の中にある空間内でフィルムを上手くロールさせていく、種明かしなんじゃないかと推測しています。全然違ったらゴメンナサイ。