我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

2025年3月23日 (日)

珍しくミラーレンズ

486060333_28794679230147705_9973582

今、我楽多屋にミラーレンズが2本並んでいます。

ミラーレンズの構造については正確に分かりやすく説明できないので、各自で調べてください。お願いします。

そもそもが大量に出回るタイプのレンズじゃないこともありますが、我楽多屋にミラーレンズが並ぶことはそうそうありません。

もう1年前になりますが、ケンコートキナーさんの本社で開催された「レフレックスマニア写真展」に足を運んだ時に、ちょうどその日の午後からトークショーを開催される中村文夫さんにお会い出来て、いろいろとお話を聞かせていただいたのを思い出しました。

その性質上、フィルムカメラ時代は撮影に難しい条件などもあったミラーレンズですが、デジタルカメラを使うことで緩和された問題(暗さ、ピントの合わせづらさ )もあります。また、リングボケやフレアをエモい写りと捉えれば、今こそミラーレンズの時代かもしれませんよ(^^)

ただし、これら2本それぞれカビやバルなどがあったり、外装にも少し難があります。

485751043_28794679350147693_8813187

 

 

2025年3月22日 (土)

買った方が早くて安いような...

本日22日は第4土曜日なので、午後2時から恒例の全品1割引きサービス行ないます

 

485366858_28784082527874042_7445207

これら銀色の5つの輪。良く見るとネジ切りがしてあって、下の3つはステップアップリング、上の2つはステップダウンリングです。

見た目の様子からして、自作されたもののようです。それぞれサイズが違います。

自分にはこういうものを作ってしまう知識も技術も機械も持っていないので、単純に買ってしまった方が安いんじゃないのか?と思ってしまいます。

サイズにもよりますが、新品で買っても千円しないくらい、中古ならうちの店で僅か数百円です。

これらを店で売る際に気にするのは、メーカーが製品として世に出したものではないので「精度」の問題。サイズを確認するのと同時に、前後とも同サイズのフィルターをキッチリねじ込んでみました。5つともキッチリとネジ切りされているようで、何の問題もなくネジ込めました。

それでも、Kenkoさんの製品より100円安く値付けしています。

 

 

2025年3月21日 (金)

続 銀塩親子

もう随分前に何度か話題にさせていただいた「銀塩親子」さん。お父様は以降も継続してご来店くださっていて、息子さんのお話もちょいちょい聞かせていただいております。お兄ちゃんの方は今もフィルムカメラを時々を使われている様子です。

昨日の銀塩親子さんは別のお客さん。お父様はここ数年ご来店いただいており、「今日は息子と一緒です」とご紹介してくださいました。

485097125_28775420428740252_2679451

そして、お二人ともフィルムカメラを肩から提げていらっしゃったので、思わず「撮ってもいいですか?」とお声掛けしました。

お父様は40年前にお父上と一緒に新宿のアルプス堂さんへ買いに行ったというミノルタコード。何年も飾り物になって不調だったのを、最近修理して使い出したのだそうです。息子さんはニッカにヘキサーが付いていて、これまた渋い。

ご来店前に「もしかしたら、お客さんカメラで撮ってもらえるかも?」と話をされていたそうです。そんな会話も含めて、親子で同じ趣味を楽しめるって良いですね!

 

 

2025年3月20日 (木)

「MIKAMI 」

本日20日(春分の日)、営業します。営業時間は日祝定時の10時~17時です。

 

485006140_28743968141885481_1384062

常連Yさんカメラです。トリガーレバー付き底蓋が付いたニコンF。

常連さんご自身「どういう筋の品物でしょうね?」と疑問を持たれていましたが、私も今回が初見と思いますし情報を持っていません。

ボディに「朝日(写)NO.245」と記されていますが、以前から持っていたボディに最近入手されたトリガーレバー付き底蓋を組み合わせたそうなので、関連性はありません。

で、トリガーレバー付き底蓋の方「MIKAMI & CO.,LTD.,TOKYO」と記されています。仕上げが凄くいいんです。

フィルムが装填されていたので巻上げ操作は出来ませんでしたが、これだけの質感のものはプロからの需要で小ロット生産されたものなんだろうと推測しています。

それに、オリジナルの底蓋を改造して作られているので、ニコンから底蓋だけの提供を受けられる環境のある業者が作ったものなのかもしれませんね。

485037395_28743967978552164_1417364

 

 

2025年3月19日 (水)

スコップ持ってる!?

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

**************************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、上越妙高駅。

JR東日本の企画もの、平日の期間限定で発売(要予約)された「キュンパス」(JR東日本を新幹線も含めて乗り放題で1日10,000円)を利用して、東京~新潟・新潟~上越妙高~長野・長野~東京と移動して、乗り鉄とグルメしてきました。

乗り換えの上越妙高駅から見えたのが、これ。スコップ持って雪掻きに出向く謙信公ではありませんよ(笑)。

482058358_28689237277358568_1598773

 

2025年3月18日 (火)

SUMMTAR

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

484899998_28743508471931448_3315790

Walzブランドのレンズフードに刻印ミスを発見!

このフードはフード本体部分とレンズ装着部分が分離するタイプで、間にシリーズⅥのフィルターを挟み込めます。*シリーズフィルターについては→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/09/49-7-0ea9.html

そのレンズ装着側に刻印されている「summtar」の文字。これ、本当は「summitar」と打ちたかったものですよね。

戦後いろんなカメラが作られた中で、国内の小さいメーカーがこういうスペルのミスをしちゃった品物を何回か見た記憶はあるのですが、過去ログを検索したところ~話題にしたことはなかったみたいです。

ただ、大ニコン様の打刻ミスは何例か話題にしていますね。それらのリンクを貼りますので、ビックリしてください。

 

2025年3月17日 (月)

交換査定に多くを望まない理由

484735359_28740871752195120_1345554

2台の2階建てフィルム一眼レフ、ペンタックスMEもキヤノンAE-1も共に1976年発売。

これらが現役世代だった頃、モータードライブやワインダーを装着することが学生さんとかでカメラ趣味を始めたような世代の人にとって憧れだったりしたので、今でも2階建てに異常な(笑)好反応があったりします。

この2台ほかレンズを数本ご持参されて物々交換をご希望されたお客さんは、前述の憧れ世代ではなくてもっと若い年齢の方。

私が提示した交換査定額を聞いて「そんなに要らないですよ…」と。そして、探し出された交換希望の品物の合計額も私の提示額より少なめ。「私の事情で品物を整理しないといけないので、欲しい人に手頃に渡って使ってもらえたらいいので」とおっしゃられる。

そのお気持ちがとても崇高なので、「では、私が最初に目論んだ金額よりも、安く値付けしてお店に出すことにしますので~」とお伝えし、お言葉に甘えて最初の提示額よりも2~3割くらい低い金額での物々交換成立とさせていただきました。

 

 

2025年3月16日 (日)

黒いトリップ35

485359631_28731667786448850_5171792

オリンパス・トリップ35のブラックボディって、希少品だと思います。

発売当時の1968年頃のカメラはシルバーボディが圧倒的に多く、プロ向け需要のある一眼レフなど一部機種にはブラックボディが少し割高設定で用意されていたりした時代。

そんな時代にこのトリップ35には発売当初、シルバーボディ13,500円に対して、1,000円高のブラックボディがありました。

484805482_28731667726448856_1310323

20年近くのロングセラーになったこのカメラですが、1974年の日本カメラ社発行のカメラ年鑑には
ブラックボディの掲載がされていないので、早い時期にカタログ落ちしたのも希少な理由のひとつでしょう。

トリップ35のブラックボディの出荷比率はきっと公けになっていないと思いますが、中古カメラ屋に30余年働いてきた実感値では1割もないんじゃないか?って感じです。

こうなると、出て来たときに「後塗りなんじゃ?」と疑ってしまうこともあります。この個体はオリジナルのブラックボディのようです。

 

 

2025年3月15日 (土)

コニカのノッチ

ノッチについては、過去に2度このブログで話題にしています。

ハッセルブランドのノッチ」と「フジカGW690Ⅱのノッチ」。

それ以外にもあるのかもしれませんが、カメラ屋は案外と気付かないものなのです。撮影して現像後のフィルムまで見る機会は非常に少ないですし、フィルム室にあるノッチ自体もごく僅かな切り込みなので。

今回、コニカFTAのチェックをしている時にたまたまノッチがあるのに気付きました。

482988546_28719664197649209_8178374

ついでに、我楽多屋に売り物として並べてある他のコニカ一眼レフを確認したら、機種によってノッチの位置が違いました。並べた画像では分かりづらいと思うので、この画像にも黄色の矢印で位置を示しています。

484070367_28719664724315823_2813531

並べたカメラは、左上:AUTOREFLEX T3、右上:Acom-1、中左:FTA、中右:FS-1、下:FC-1です(上下の画像とも並び順は一緒です)。

482979145_28719664164315879_8898183

 

 

2025年3月14日 (金)

“Nikon”

483925242_28708289612120001_3485152

正直なところ、わたし二代目のカメラ歴というのは此処で働き始めてからなので、31年です。

先日、ほぼ同じ歳の常連さん(カメラ歴は確実に私より10年以上先輩)から、ニコンのユニバーサルファインダーに記されている「"Nikon”」について、何でダブルクォーテーション(“ ”)が付いてるのだろう?と質問されました。最近、手頃な価格で入手したものの気になっているのだそうです。

これについて意識したことなかった私は「何ででしょう?」と、その場であ~じゃないか?こ~じゃないか?と考えたりしました。

Nikonを強調してるってことは、それ以外と区別するため〜という観点から、縦横比がライカ判24×36じゃなくて、ニコンⅠの24×32なんじゃないですか?と私が言うと、いや、覗けば分かるけど横長だよ…とお客さん。

後付けにはなりますが、この推測は机上の案として理に適ってなくもないんです。何故かというと、ダブルクォーテーションのNikonが記されていない、ユニバーサルファインダーには「24×36」と記されているんです。なので、縦横比の主張と捉えるのはある意味でスンナリくるんです。

他にも、幾つか想像・推測してみましたが…決定的な理由が得られず…宿題とさせていただきました。

もともとお客さんもご自身で検索されたりしていたようなので、私が調べても同じようなもの。

が、ある時にあっ!と思ったのです。ユニバーサルファインダーなのでいくつかの画角に対応しているわけで〜それがヒントでした。

「"Nikon”」の方には『3.5、5、8.5、10.5、13.5』しか記されていません。これはSマウントのニッコールに存在する焦点距離だけなので、ニコンS用という位置付け。

「24×36」と記されてる方には『3.5、5、7.5、8.5、9、10.5、13.5』と記されているので、ライカ純正で存在する焦点距離にも対応しています。ということで、ライカ用という位置付けなんだと思います。

*ダブルクォーテーション(“ ”)について意識したことなかった...なんて、いい加減な記憶ですね(・_・;)13年前にも「何なんでしょう?」ってブログに書いてました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/05/fgunyari.html