このニコンF6には、正規改造された部分があります。
レンズマウントの縁にある絞り連動爪が倒れるように改造されているのです。これは古いオートニッコールでも干渉なく装着するための改造。
かつて一部の機種には標準で可倒式の連動爪が装備されていましたが、F1桁シリーズでもF5からは省略されてしまいました。
1959年発売のニコンFから採用されたFマウントは「普遍のFマウント」などと呼ばれて、AF化やデジタル化の際にも変更されることのなかった、ニコン一眼レフ用のマウントでした。
ご存知な方も多いと思います。同じFマウントでも初期のオートニッコールがAi化対応したボディの一部に干渉部分があって装着できないとか、絞り環のないGタイプレンズに対応しないボディがたくさんある…など、必ずしも全てのFマウントボディとFマウントレンスに互換性があるわけではないんですよね。
このF6の正規改造は前述の通り、古いオートニッコールを使うための改造なんです。
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こんなお遊びをしたのは、もう10年以上は前の話かと。
そのキッカケは古いフィルムパトローネなどを見ているうちに、各種あったフィルム銘柄が懐かしくなったからで、そのデザインを真似てSDカードに貼ってしまえ!と見た目だけを考えてのことでした。
当時すでに一部のデジタルカメラにはフィルムシュミレーションのエフェクトを内蔵した機種もあったと思いますが、それは全く意識せずにやった遊びでした。
最近発売されたフジフイルムのX halfにもフィルムシュミレーションが装備され、ボディ背面にはメインの液晶とは別に、フィルムカメラの背蓋にあるフィルム確認窓を模したような液晶があって、そこにフィルムシュミレーションのフィルムタイプが表示される演出⁈までされているのです。
それも深層心理で影響したんでしょうね…昨日突然に、かつて遊びで作ったSDカードにフィルム銘柄を貼り付けたのを思い出したのです。
今回は飛躍した発想もあって、コダクローム柄のSDカードを使って画像を保存するとコダクロームみたいな画像になってしまったら面白いのに!と。そうすれば、カメラの方にフィルムシュミレーションなんていらなくなります(>_<)
ま、技術的にそんなこと出来るのかどうか⁈なんてことは、全く考えてませんけどね、私は。
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昨日買取り依頼のあったライカM4。
お客さんとの話しの中でも少し触れたのは、私自身の生まれ年ライカはM4なんです~という件。
お客さんがお帰りになった後、この個体の製造番号から改めて製造年を確認をすると、資料によっては1968年~1969年という幅を持たせた表記でしたが、どうやら1969年前半の製造っぽいので、「うぅ~」という感じになりました。私は1969年5月生まれ。
生まれ年ライカ、絶対に欲しい!というわけではないけど、この10年くらい緩~く気にしてはいたのです。
カメラ屋がカメラを溜めこんじゃいけない~という心掛けも大切だし、持ってるM6に愛着もあるし、しばし葛藤。
結果、今回は生まれ年ライカを手元に置くのは止めにしました。
このM4と一緒に買わせていただいた品物も含めて「いい人の所へ行くように良い橋渡しをさせていただきます!」と最後にお客さんに言ったのも気になり~。良い嫁ぎ先へたどり着くように業者ルートに乗せました。
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「カメラマンベスト」って最近あまり見掛けないな…と思ったら、近頃のカメラマンベストは見た目がスタイリッシュになってるから、スルーしちゃったりしてるのかも。
私と同じ世代(50歳代半ば)くらいだと、一時代前のカメラマンベスト(今回のがそんなデザイン)をイメージしてしまうんじゃないでしょうか。
そして、このカメラマンベストは未使用品というコメント付きでやって来たので、私は「どっちなんじゃない!?」って思いました。
「Konica PHOTO CLUB」と「Nikon PROFESSIONAL PHOTOGRAPHER」、同じ形状・大きさのワッペンが付いてるんで。
ただ、背面にはコニカのロゴとともに大きく「Professional Photographer」と記されていました。
本来はコニカなのかな?
試しに着てみようかと一瞬思いましたが、その姿を自撮りしている様を想像してやめました(>_<)
そもそも「カメラマンベスト」って何ぞや?という方もいらっしゃるでしょうか。カメラマンが撮影時に着て使いやすいよう、前面にはいくつものポケットがあったり、背面には大き目なものも収納できるポケットがあったり、腰の部分には三脚や小物を吊るせるようにD環が付けられていたりします。
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このラバーフードは案外と珍しいと思います。
かつてはそこそこ見掛けたのかもしれませんが、劣化で変形したり裂けたりして...現存数が少ないのかもしれません。
これはニコノス用レンズ「W-NIKKOR 35mm/F2.5」専用ラバーフード。水陸両用のこのレンズで水中使用時も空中使用時も使用可。レンズ鏡胴をすっぽりと覆う形状なので、レンズ保護の役目も兼ねているんです。
例えるなら、レンズにウエットスーツを着せたような感じ⁈
ちなみに、前述の「空中」という表現は当時の説明書に実際そういう表記がされていました。
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★本日7月24日(木)、月初にFacebookページでお知らせした予定では午後1時45分~午後3時の一旦閉店でしたが、午前中に買取り業務が入ってしまったために、開店時間を午後3時とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
一言に「ジャンクカメラ」と言ってもいろんな状態のものがあります。同じ状態のジャンク品でも、人によって捉え方が違うので更に難しい話になります。
ただ、カメラ専門店であれば~ほとんどの店が店として一定の基準・見解を持ってジャンクの判断をしているはずです。それだって、あっちの店とこっちの店で大きな差が出ることがあるので、お客さんの側で各店のカラーを見る目を持たないといけませんけどね。
我楽多屋の場合、原則わたし二代目が一人でチェックをしているので、かなり一定の基準・見解で判断出来ている自信があります。
でも、そのチェックというのはあくまで外から見える範囲、操作して感じられる範囲でのこと。バラして確認していたら、その手間や時間が大変なことになるのでジャンク価格での販売が出来なくなります。これは言い訳かもしれませんが実体です。
ジャンク買い・ジャンク遊びに慣れている人は今まで書いて来たようなことを分かってくれていらっしゃるし、ご自身でもある程度のスリルを感じながら割り切ってお買い物をされていらっしゃるはずです。
画像のベセラ―・トプコンのスーパーD。カメラにもレンズにもそれぞれ難があるので、本来は別々にして並べることが多いのですが、どちらも外装は綺麗めなのでバラさずにジャンクセットで並べています。
ちなみに状態は~シャッター不調(切るにはコツ必要)・(シャッター切れたところで)ミラー不調・メーター不良・レンズ絞り不調…。
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このレンズ、現時点でわたし的には謎のレンズのままです。
「HARTBLEI」というネームが記されていますが、このブランドはウクライナにある光学メーカーで中判向けレンズを中心にシフトレンズなどの製造や改造がメインのところ。
ところが、このレンズは35mmのPKマウント。情報によると、単焦点レンズばかりの取扱いだというHARTBLEIなのに、これは25-45mmのズームレンズなのです。
まぁ、世の中には大人の事情でこっそり作られていた~とか、別の所が作っていた~なんてことが多々あるので、このレンズもそんな類のものなのか…くらいに思って流そうとしていたのですが…。
もう一点引っ掛かる点がありまして、記されている製造番号らしき数字が「002」なんです。これって試作品とか???
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★本日7月21日は祝日(海の日)なので、閉店時間は日祝定時の17時です。
一般的にデータバックと呼ばれる、背蓋に内蔵した仕組みでフィルムに日付や撮影データなどを写し込むカメラアクセサリー。
特に一眼レフ用のそれは背蓋に電池室があるものがほとんどで、背蓋を外した状態でも日付や時間などの設定が出来るものがほとんど。というか、今回までそれしかないと思っていました。
が、画像のニコンF90シリーズ用のMF-26(マルチコントロールバック)はボディにセットしないと、日付や時間のセットをはじめ、写し込むデータや諸々の設定が出来ないのです。
数日前のこと、このデータバックをチェックする直前にF-801シリーズ用のデータバック(MF-20)をチェックしていました。電池を入れて稼動するかどうかとともに、西暦何年まで対応しているのかを確認するためでした。残念ながら、(1987年~)2019年までしか対応してないことが判明。
続いて、このMF-26でも同じ確認を~と思って、いろいろと試してみたのに設定が出来ない…。ネットで確認すると、これはボディに付けてボディのコマンドダイアルを回したりしないと設定出来ないことが分かりました。
ちなみに、F-801シリーズ用のマルチコントロールバック(MF-21)は、ボディにセットせずに設定出来るみたいです。
あと、データ付きに限らずノーマルの背蓋でも同じなんですが、F-801シリーズとF90シリーズの背蓋はかなり似ていて、何なら蝶番側を留めてから閉めようとすると最後の最後まで気付かなかったりします。
ボディ側に引っ掛ける金具の向きが逆なのです。その金具も作りが線対称なの?ってくらい良く似た形状をしていて、実にややこしい…(>_<)
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