このF6の改造箇所は?
このニコンF6には、正規改造された部分があります。
レンズマウントの縁にある絞り連動爪が倒れるように改造されているのです。これは古いオートニッコールでも干渉なく装着するための改造。
かつて一部の機種には標準で可倒式の連動爪が装備されていましたが、F1桁シリーズでもF5からは省略されてしまいました。
1959年発売のニコンFから採用されたFマウントは「普遍のFマウント」などと呼ばれて、AF化やデジタル化の際にも変更されることのなかった、ニコン一眼レフ用のマウントでした。
ご存知な方も多いと思います。同じFマウントでも初期のオートニッコールがAi化対応したボディの一部に干渉部分があって装着できないとか、絞り環のないGタイプレンズに対応しないボディがたくさんある…など、必ずしも全てのFマウントボディとFマウントレンスに互換性があるわけではないんですよね。
このF6の正規改造は前述の通り、古いオートニッコールを使うための改造なんです。
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