我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年3月

2025年3月11日 (火)

carenaって?

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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一週間くらい気になって、何とな~く調べたりしたけど詳細が分からないまま...話題にしちゃいます。

過去にも「carena」というブランドのカメラや、「carenar」というネームの付いたレンズが我楽多屋にも何度か出ています。だいたい(全部?)が一眼レフで、日本のメーカーがOEM製造したようなものばかり。

かつて一度こんな取り上げ方をしていて、その時は私なりに何らかの根拠があったんだと思うのですが「アメリカの会社」なんて書いてしまっています。

しかし、先日お客さんに「これはリヒテンシュタインのカメラですよね」と言われたのです。その場では「そうなんですね」程度の返事しか出来ませんでしたが、ボディ前面に貼られたマークに王冠が記されているあたり、リヒテンシュタインの国旗にも王冠が記されているし、とても信憑性が高いのかと。

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後で調べると、確かにリヒテンシュタインに「carena」という光学メーカーがあったようで、シネカメラは独自に製造していたらしいことが分かりました。しかし、スチールカメラの製造についての事情が正確に判明していないままです。多分、その光学メーカーがOEM品を販売していたとか、もしかしたら、のちに商標だけ別に移ったとか…。

 

ついでに知ったのは、イタリアのカメラブランド「レクタフレックス」は倒産後にリヒテンシュタインでごく少数のカメラが造られたんだとか…。

ところで、リヒテンシュタイン公国。個人的には中高生時代に地理の勉強した時以来、初めて口にした言葉のような気がします。オーストリアとスイスの間にあって、国土面積は瀬戸内海に浮かぶ小豆島とほぼ同じという小さな国。永世中立国となったのは1867年で、世界でスイスに次いで二番目。このくらいは記憶していました。

 

 

2025年3月10日 (月)

マスクの隠し場所

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1990年前後にあった、パノラマブーム

パノラマと言っても広角に写るわけではなくて、上下をカットして横長に見せるだけの似非パノラマでしたから、当時のパノラマ対応のカメラには仕掛けがされていました。

パノラマ途中切り替えが可能なカメラの場合、外装にある切り替えスイッチを操作することでフィルム面の直近に上下からマスクを出すことで、それを可能にしていました。

途中切り替えが出来ないカメラの場合は自分で付属品のマスクをセットする感じでした。私の記憶ではミノルタαあたりでは、交換用フォーカシングスクリーンのケースみたいなのに、そのマスクが入っていたと思います(あ、現物が店内にありました)。

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京セラの「300AF」というカメラでは、そのマスクがなんと!背蓋の内側にセットされています。私は今回このことに始めて気が付きました。

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背蓋の内側から外して、フィルム室にセットするとこんな感じです。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第305回目のテーマは「普通の人は、レンズキャップに異常な執着を持っているらしい」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2025年6月初旬まで。

2025年3月 9日 (日)

カラフルでいいけども

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このマミヤのレンズ鏡胴部がちょっとカラフル。

フォーカスリングに対する▲指標の両側に、緑・黄・橙・赤の丸が並んでいます。

被写界深度を表す色分けであろうことは、絞りリングに記された絞り値に同じ色が使われていることから簡単に推測出来ました。「11」が緑、「8」が黄、「5.6」が橙、「2.8」が赤。

見た目はカラフルでいいけど、直感的には分かりづらいんじゃ!?と思いました。

色で表さずに数字(絞り値)で記しても、ほとんどのカメラやレンズで決して複雑にならずに済んでいますからね。

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ズームレンズで時々ある、ヒゲのようなのは別として...。

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ところで、このカメラ。ボディには「MAMIYA」としか記されていないのですが「マミヤ ルビー」というモデルのようです。

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2025年3月 8日 (土)

ハンドストラップは3通り

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2台のGRデジタルⅡを見て、ハンドストラップを付けている位置が違うことに気付きました。

1台はカメラを構えた時に右手の小指付近にあるホールに通していました。もう1台は左手の親指や人差し指付近にあるホールに通していました。

ストラップを通すホールが左右で上下にズレていることに違和感を覚えたのも一瞬。GRデジタルはシリーズ全機種でネックストラップを付けた時に縦吊りも横吊りも出来るよう、ホールが3ヵ所にあるんでした。

とすると、ハンドストラップの場合はもう1ヵ所通す場所があるわけで、それが右手の親指や人差し指付近にあるホール。

上の画像ですが~実際にはカメラが2台しかないので、3ヵ所のホールにそれぞれハンドストラップを通した状態でカメラを並べて写真に収めることが出来ないので、合成してみました。

 

 

2025年3月 7日 (金)

間違い探し!?

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「THE HISTORY OF NIKON CAMERAS」というタイトルプレートが付いた、ニコンのカメラの形をしたピンバッジが10機種分フレームに収められたセットです。

そもそもこれって、どういう形で世に出たものなのかな???と思ってネット検索したら、18,000円でニコンさんがグッズとして販売したものであることがすぐに判明しました。もう40年近く前のものと思います。

二つ並んだフレームのうち、上の方は以前から我楽多屋の店内に飾ってあったもの、下の方は新たに今回入って来たので売ろうと思っているもの(いや、実際に値を付けて丸一日くらい店に並べていました)。

が、よ~く見て気付いてしまいました…。下の方の「1980 Nikon F3」のところにあるピンバッジが「Nikon S3」なんです。

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これって「誰かが入れ替えてしまったものなんだろうなぁ」と普通は思ってしまいそうですが、入れ替えたとして~その人はこのセットをもう一つ持っていないと出来ないですよね…。

もしかして、出荷時から間違えていた不良品!?

さて、これを売るとなると…ちょっと値段を下げないといけなさそうです(>_<)

 

 

2025年3月 6日 (木)

レンズ外れなかった…

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このきったねぇニコンSは過去にFacebookページに登場させていると思います。

売り物にはせずに置いていたのですが、部品取りなどで欲しい人もいらっしゃるでしょうから〜と店に出そうと思ってチェックし始めたら、レンズが外れないことに気付きました。かなり力任せにやってもみましたが…ダメ。

マウント部の隙間を見ると、なんだか…ちょっと錆びているような感じ。

レンズの前玉にキズ多いし、ボディはシャッター幕が切れてしまってることもあって、あまり躊躇うことなく、ごく少量の潤滑剤を差してみました。数時間放置してから改めてレンズ外しを試みたら外れました。

置き物として割り切って〜という人なら、ボディとレンズをセットにした方がいいんでしょうけども、部品取りや分解研究用なら別々にした方が良いと思ったこともあって、こうして外したので、別々に値付けをして並べようと思います。

 

 

2025年3月 5日 (水)

強風注意の翌日

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、カラーコーン。

先週は風の強い日がありました…。

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2025年3月 4日 (火)

売れるのに2年

★本日3月4日は第1火曜日なので、営業する火曜日です。

 

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革製のミノルタネーム入りストラップがやっと売れました。

たくさん出回ったタイプでもないし、渋めな感じなのでミノルタファンなら手を出してくれそうな
ストラップなんですが、前オーナーが紐部分を短く切ってしまっているので売りづらいなぁ~と始めから思っていました。

実はそのことを当時のブログで話題にしています。ほぼ2年前のこと→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/03/post-a4da.html

うちの店に直で入って来たものなら、検品時にもしかしたら売り物にならない…と判断していたかもしれませんが、仲間の業者が持ち込んだものの中にあったものなので並べていました。

だからといって、革製なので100円や300円のコーナーに入れてしまうのには抵抗もあり…。

2年の間に何回か興味を持って見ているお客さんがいらっしゃいましたが、気付かずに買って行かれると申し訳ないので、「それ、紐の部分が切られて短くなってますからね…」とお声掛けをしていました。その度に皆さん、買うのを断念されていらっしゃいました。

それが数日前のこと。ご遠方から久々に来られたお客さんが買って行こうとされているので、それこそ気付かずに後悔させてはいけないと思い、いつものように「それ、紐の部分が短く切られてしまってますけど…」とお声掛けすると、「大丈夫です!」とのこと。

お買上げありがとうございます。ホッとしました。

我楽多屋の店内には在庫期間がこれよりも長いものが他にもあるはずです。いや、確実にあります。このストラップのように気になったものの場合は、在庫期間が余計に長く感じてしまう傾向にあるんですよね…。

 

 

2025年3月 3日 (月)

片方は欠陥点があるキャップ

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今日はキャップの話。こんなキャップに気付いてしまったのは初めてのこと。

ミノルタのマニュアルフォーカス一眼レフ用レンズのリアキャップの欠陥品。

このレンズマウントはツメ3個のバヨネットマウントで、対応するリアキャップの内側には引っ掛かりが同じく3つあって、その3ヵ所どこからでもキャップが被さるようになっています(ほかのバヨネットマウントでもほぼ同様ですよね)。

このリアキャップには縁の部分に3ヵ所「ポッチ」(上の画像で黄色の丸で囲んだところ)があって、レンズに付いている赤い指標と位置合わせの目印になっています。

画像の左側のレンズでは、その赤い指標とキャップのポッチが揃っていますよね。ここからキャップを時計回りに20°くらい回転させると止まります。これが正しいパターン。

しかし、右側のレンズでは赤い指標とポッチがズレています。でも、此処が実際にレンズとキャップが噛み合い始める位置なのです。

要はキャップのポッチとキャップの内側にある引っ掛かりの位置が製造ミスでズレちゃってるんです。今までいろんなキャップを何千、いや何万と見て来ましたが、こういう欠陥品に気付いてしまったのは初めてです。

まぁ、もしかしたら気付かずにやり過ごしている可能性もありますが...。キャップを被せる際の位置合わせが1ヵ所しかないキャップの場合はだいたいポッチがあるので、その位置を気にしながら被せますけど、そうじゃない場合はポッチ自体が無いキャップもあるくらいなので、位置合わせを気にして被せることの方が少ないですからね…。

さて、こんな欠陥キャップ。ミノルタマニアなら欲しがったりするのでしょうか???