我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年6月

2023年6月20日 (火)

いい展示台

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

キヤノンダイアル35って、実に座りの悪いカメラなんです。

商品として店のウインドウや棚に並べようと思うと、この向きが一番座りが良いのです。

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でも、完全にネームは天地逆です。

 

これら横向き?は両方向とも、微妙にグラついてイマイチなのです。

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あ、一番座りが良いのは、これですが、

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これは他のカメラでもほとんどがこの向きが一番座りは良いのでしょうけど、展示としては普通あり得ません。

 

そこで、この展示台。これがあればネームが天地逆になることなく、安定して置くことが出来ます。新品販売時に店のウインドウの中でこの展示台に乗せられていたのを記憶されている方もいらっしゃるかもしれません。

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この展示台は先週出張買取りへ行った時に、ご依頼主からいろいろな品物をお預りして来る際に「これ、いる?」と言われて、「出来れば、店で使いたいので~」と言っていただいてきたものです。

そういう経緯がありますので、我楽多屋でキヤノンダイアル35がこの展示台に乗せられていても、あくまでも店の備品としての展示台です。当面の間はお譲りすることはない予定です、ご了承ください。

 

 

2023年6月19日 (月)

ブラウンのユニバーサルファインダー

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旧西ドイツのブラウン社製カメラです。

良く見かけるのは「パクセッテ」というカメラ名のものですが、これは「ブラウン」と社名を名乗っています。スーパーパクセッテⅡと同型と思われる「ブラウン スーパーⅡ」です。

かなり小型でありながらレンジファインダー内蔵で、レンズ交換が可能なビハインドシャッター式ということで、かなり魅力的なカメラであります。

この型のレンズマウントは39ミリ径のネジ込み式ですが、いわゆるライカのLマウントとはフランジバックが違います。交換レンズはわりと数多くあって、Staeble製やSteinheil製の他、Zeiss製テッサーも。

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そして、今回気付いたのは各種レンズに対応するユニバーサルファインダーについて。35mmから135mmまで対応していて、本体前側の枠を回転させるとクリック感を伴って画角が4段階に変わります。その指標には「35/38」「45/50」「85/90」「135」と記されています。

画角3~5mmくらいの差は気にしない~って仕様みたいです。

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2023年6月18日 (日)

激落ちくん

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もう何年も前のこと、ホームセンターで買って来たスポンジみたいな形状した激落ちくん。

自宅の水回りの汚れや皿やコップなどの黄ばみなんかを落とすのに使ってみたら、ちょっと水を含ませて擦るだけで見る見るうちに激落ちしました。

それ以来、家には激落ちくんが常備されています。同じように激落ちくんの魅力を知っている方も多いと思います。

そこに目を付けたのがKenkoさんなのかな?

「激落ちくんカメラレンズクリーナー」というものが商品化されていることを最近知りました。発売は2016年だから、もう6年も前のことですが。

三菱製紙のナノワイパーという超極細繊維を使用した速乾性のウェットシートで、1枚100mm×140mmサイズで個別包装されています。

「あの激落ちくんが~!!」と一瞬熱くなってしまいましたが、ちょろっと調べたところでは、私が長年使っているスポンジの激落ちくんとこのカメラレンズクリーナーの激落ちくんは、素材が同じ~とかではないみたいです…。良く落ちるという性能的な共通点から「激落ち」「げきおち君」の商標などを許可を得て使用しているみたいです。

それに、店で次々とレンズやフィルターなどを掃除するのに使うには、大きさやその量が足りなそうなので、私は実用はしないと思います…。

 

 

2023年6月17日 (土)

顔がふたつあります

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ドイツ製一眼レフカメラの「エディクサ レフレックス」に顔をふたつも発見してしまいました…。

どこか分かりますか???

心霊写真を探すみたいな感じになっちゃいますが、怖いものじゃないので安心してください。

ヒントは半月ほど前に「先週撮ったもの行ったとこ」でシミュラクラ現象について触れましたが、それと同じです。

回答は下の画像内、矢印で指したところです。

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ひとつはフィルム巻上げレバーの軸、黒い目が2個と口が矢印。もうひとつはその隣のシャッタースピードダイアルのやはり軸、マイナスビスがふたつあってそれが目、指標の赤い点が口。

顔に見えますよね!

 

 

2023年6月16日 (金)

誤魔化しの小細工!?

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数日前のFacebookページに、朝から怒り心頭!みたいな書き込みをしました。冷静になって改めてご報告出来る時が来ました。

以下の件、我楽多屋に持ち込んだ人が手を施した事象ではないはずなので、責任の所在がどこにある~とか、そういうのを追求したいわけではありません。

画像のニコンFE、外から見る限りは大きな問題が無いように見える個体です。それでも当然に動作チェックなどをして店に並べるわけですが、まず、指で摘まむ巻戻しクランクがボディを逆さなどした時に重力に負けてプラ~んと垂れてしまいます。まぁ、これはストッパーが利いてないだけで案外とあること、動作や撮影に影響は有りません。

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背蓋を開けようと思って、そのクランクを引き上げようとしたら、それと同時に操作するレバーが動かないので引き上がらず、背蓋が開きません。ただ、背蓋を直接動かしてみたら開きました。ということは、ちゃんとロックされていないのです。

フィルム室を開けて気付いたこと。クランクが引き上がらないので巻戻し軸が邪魔してフィルムの出し入れもまともに出来ません。さらに、フィルム室上面の巻戻し軸が貫通していく丸い穴から横に広がって別の穴が開いていて、そこから何やら金属部品で飛び出してきているのです。

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以上まとめると

  • 巻戻しクランクが引き上げられないので背蓋が開かない。
  • 背蓋はそれ自体を動かすことで開閉は出来るが、ちゃんとロックが掛からない。
  • 巻上げ軸が邪魔してフィルムの出し入れが儘ならない。
  • フィルム室上面に怪しい穴があって金属部品が飛び出ているので、光線漏れなどの危険。

というわけで、実際はまともに使用出来る状態でないカメラなのにいくつか取り繕うことで、外観を見るだけや背蓋を開けずに空シャッターを切っているだけなら、異常が感じられない状態にしているのです。

 

話は続きます。一緒にやって来たニコマートFT2。これも、ホットシューの台座に何やら修復跡みたいなのがあるのに気付きました。

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嫌な予感がしたのでストロボを装着しようとしたら、レールがきつくて装着出来ません。幾つかのストロボの中から辛うじて装着出来るものを見つけて発光を試みたところ、シャッターを切ってもストロボが発光しません。ホットシューが生きてないので、ストロボ装着してもシンクロしないのです。

ニコマートFT2は、ニコマートFTNに対してホットシューが追加されたことが大きなポイントなわけで、これでは商品価値はガタ落ちです…。

2台とも外見は欠品などなく、いちおう整っているのです。なので、ネットで販売する際に売り手が誤魔化したようにしか思えないのですが…疑い過ぎでしょうか??

もしかしたら違う理由があるかもしれませんが、私の推測が合っているとして話を進めると。どこかで誰かが人を騙すようなこういう小細工をしている…ってことになります。そうだとすると、堪らなく嫌なことだし、カメラがそういうことに利用されていることが悲しくなります。

 

 

2023年6月15日 (木)

これは不慮の事故

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ちょっとこれは初めてくらいなパターンでした。

お客さんから「すみません、フードを合わせたら外れなくなってしまったので、買っていきます」とお声掛けいただました。

状況を見ると、お客さんが持参されたペンタックスの一眼レフに付いているレンズに、キヤノンEFレンズ用の花形フードがガッチリとハマってしまって、ビクともしない状態でした。

*上の画像はイメージとしてその状態を再現したものです。

フードはネジ込み式でもカブセ式でもなくて専用のバヨネット式なので、違うメーカーのもの同士を不用意に合わせてしまった点にお客さんの不注意があったのも事実ですが、それを責めようという気持ちは全くありません。

普段、お客さんが不注意で品物を落とすなどした時に、お客さんから「すみません」と声を掛けていただければ品物に多少の損傷があったとしても、基本的に弁償してもらう~という対応は取りたくないと考えています。

品物を落とした人が黙って何事も無かったように振舞っているので、こちらから声を掛けたら「弁償すればいいんだろ」的なこと言われたこともありますが、その場合でも元々が不注意であればそれは仕方なし、それよりも黙っていること、弁償すれば済むと開き直ることの方が嫌なので、弁償してもらわなくとも以後のご利用をお断りしたいくらい、そんな考えでいます。

さて、今回の件。花形フードなので、ハマってしまった位置の上下左右が正しければまだしも、変な位置でハマってしまっているので撮影上問題でしょうから、まずは外さなければ!な状況。

私も外してみようと試みましたが、見事にガッチリとハマっていてビクともしません。無理してお客さんのレンズを壊してしまうとマズいと思いました。

改めて、お客さんが持ち帰って自分で何とか方法を取るので買います!と言われたので、申し訳ない気持ちで値札の半額で買っていただくことにしました。

どうか上手く外すことが出来て、外れたフードに何らかの加工を施すなりして、そのレンズに適当な状態で装着出来れば一番望ましいんですけど…。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第284回目のテーマは「2002年12月小豆島へ 旅の旅の旅」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html 

 

*閲覧は2023年9月初旬まで。

 

 

2023年6月14日 (水)

釣り銭狙い!?🐮

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、牛です。

街中で見つけた焼肉屋さんの前に置かれていた大きめな牛のぬいぐるみが、自販機の釣り銭口を狙っているように見えたもので~(>_<)

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2023年6月13日 (火)

虹色フレア

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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ペンタックスに関して造詣の深いYさん。発売日の翌日に四谷のPENTAXクラブハウスで購入されたレンズをその足で我楽多屋へ見せに来てくださいました。

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このレンズ、一定の条件下で「虹色フレア」と呼ばれる効果!?があえて出るように造られたものなんです。レンズ自体の設計や鏡胴の形状は以前に製造されていたFAの50/1.4と同じものらしいのですが、ある部分を加工することで虹色フレアを発生させているそうです。鏡胴も表面の仕上げが変更されています。

マニア受けしそうだけども、そんなに数は売れないよねぇ~というものを製品化してしまうペンタックスさんにビックリです。

見せていただいてる最中に、なんと!このレンズの開発に携わった方がちょうどご来店される~なんて出来事もあって、さらにビックリしました。

 

 

2023年6月12日 (月)

おでこに当たります

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1週間前に、レンズの無いライカフレックスを話題にしました。

その投稿を見たお客さんが、「L/R」と表記されたアダプトールを持って来てくださいました。「多分、R4以降に使えるものとして出ていたタイプと思いますけど、良かったら試してみてください」と。

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結果、見てください。アダプトールの外径が大きくて、ボディのおでこの部分に干渉してしまうのです。残念。

その後「私には必要無いので置いて行きますから、どうぞ」と言ってくださったので、昨日の英国帰りのキャノンなどと同じようにちょい下取りさせていただきました。

どうやらアダプトールのライカ一眼レフ用には3種類あるようで、これはお客さんが言われてたいたように製品的には「R4」と識別されているタイプ(先日のブログに箱だけ出て来ました)のようです。

もともと、アダプトールに関してはいろいろと気になる点があります。アダプトールとアダプトール2の違いだとか互換性、同マウントでもバリエーションがあったり…と。

ある程度調べて分かったことがあっても、どこまで正確なのか怪しい場合もあるので、それを伝えるのも危険。また、自分がいい加減に覚えてしまうのも危険。なので、下手に覚えないことにしている分野の一つなんです、私にとってアダプトールは。逃げているようで申し訳ないですけど。

また、噂によると~タムロンの社内にも現在アダプトールについてキッチリと分かる人が居ないんじゃないか!?なんて話もあるくらいですからねぇ…。