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★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
今日話題にする品物はお買い上げくださったお客さんが「これは〇〇ってやつだと思うんですが、初めて見たなぁ」と言われたモノです。
現物には「PENTAX」と記されているうえ、質感や意匠からも純正品であろうと予想出来たのですが、どこにも品名や型番などが記されていませんでした。
片側はKマウントレンズが装着できるバヨネット、反対側は49ミリ径の雌ネジ切りがされている、いわゆるリング状のアダプター的なモノ。
お客さんの説明によると「これがあると、リバースアダプターでカメラに逆付けしたレンズの前にフィルターが付けられるようなる」とのことでした。
初めて見た~と言われるように、小さいアクセサリーカタログには出ていないし、ネットで検索してもメーカー発信の画像は見当たりませんでした。
いくつか探したいたら、A4サイズのペンタックスアクセサリーカタログ中にイラストだけありました。
商品名「リバースリングライトホルダーK」というそうです。カタログの説明文には「逆向きにしたレンズにマクロストロボAF140Cを取り付けるためのアクセサリー。49mmのフィルターなども装着できます」と。
今まで考えたことなかったですけど、リバースリングで逆付けしたレンズの前にフィルターを付けよう~という発想があるんですね。それを商品化しているくらいですから、必要性があるのでしょう。とすれば、ペンタックス以外のメーカーはどうなの?と思って確認したら、ニコンには「BR-3」という同様のアクセサリーがありましたよ。
半月くらい前に、ロシア製ニコンFマウントレンズを話題にしました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/09/f-4fb0.html
その時、ロシアカメラでニコンFマウントを採用しているボディは「キエフ17や19」であることにも触れました。
そしたら、まさ「呼び」ました!「キエフ19M」が入って来たのです。
この個体、シャッター不良の模様。電池を入れてみたら、ファインダー内で露出の+-表示は点くのだけど、それでもシャッターは不動。
そういう状態なので、レンズを付けて露出計の精度を確かめることはやめました。そのためにニッコールレンズを装着して万が一外れなくなったら嫌だ…という危機管理からです。
それとは別にこれなら~と何となく試してみたら、アイピースはニコン(円形の小さい方)のと径が同じでバッチリと付きましたけどね(>_<)
*本日10月9日(日)、我楽多屋は開店時間を11時30分を予定しております。四谷駅近くで開催される「四谷大好き祭り2022」(https://yotsuya.jimdo.com)の準備の手伝いをするためです。ご了承ください。
「ACTINA」(アクチナ)については過去に何度か話題にしています。
戦後の日本でライカの輸入代理店をしていたシュミット商会が、高価なライカ純正アクセサリーの代用品として、いくつかのカメラアクセサリーを「ACTINA」というブランド名で製造・販売していたのです。
今回はフラッシュガンです。その名を「Bebe」というみたいです。
扇状に広がる反射板を持つフラッシュガンを今まで相当数見て来ましたが、このBebeにはちょっと特徴的な部分があります。複数ある反射板の1枚だけは本体に貼り付いた形になっているのです。貼り付いているというか、電池蓋も兼ねているという~。
「Bebe」という名称が可愛いなぁ~と思ったのですが、ライカ純正のフラッシュガンも「Chico」(下の画像)なんて可愛めな名称だったりするんですよね、そういえば→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/06/chico.html
トイカメラに真面目なツッコミを入れるような行為、大人げないことだと理解していますが、この「せっしゃトルべー」って如何でしょう?!
カメラ本体には記されていません。パッケージの両面に一ヵ所ずつ記されている忍者のようなイラストは、商品名で「せっしゃ」と漢字を使っていないので、忍者が使いそうな言葉「拙者」にかけているからなんでしょうね…。
実際、カメラにはレンズの前にスライド式のクローズアップレンズがあって接写も可能になっているんです。
付属されているストロボには「ぴか」とか記されていて、脱力の限り…。
このストロボにはオート機能も無いので接写する時はどうなるのか?でも、取扱説明書には何も触れられていませんでした。
だから~(>_<)、トイカメラに真面目にツッコミを入れるのは野暮だってことですよね。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第276回目のテーマは「ガラクタ屋さんで買えなかった 珍品ラトビアのリーガミノックス」です。
こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html
*閲覧は2023年1月初旬まで
「ヤシマフレックス」(1953年発売)は、「ヤシカ」の旧社名「八洲(やしま)光学精機」時代の二眼レフ。
そもそも八洲光学精機が「八洲精機」を名乗っていた時代にOEM生産していた「ピジョンフレックス」とほぼ同型のボディに「ヤシマフレックス」の名板を付けて販売。レンズには、今現在なにやら神格化されている「Tomioka」名もシッカリ記された、「トリローザ(Tri-Lausar)」が付いています。
しかし、程なくカメラ名を「ヤシカフレックス」に変更。八洲(ヤシマ)のカメラなので「ヤシカ」だそうです。
さらに面白いなぁ~と思うのは、1954年に発売されたヤシカフレックスのB型からはレンズ名が「ヤシマー(Yashimar)」になるんですよね…。多分、製造は富岡光学だとは思うんですが…違ってたらごめんなさい。
そして、社名自体も「ヤシカ」になったのは1958年のこと。
使わなくなったカメラを時々ご持参されて、「置いて行きますから適当にお願いします」と物々交換のお任せをしてくださる常連さん。
今回はゼンザブロニカCとそれ以外に数点をご持参されました。
お任せいただけて急がれていないうえ、物々交換でこんな楽しみ方をされていらっしゃる~と以前のブログでも話題にさせていただきました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/08/post-5101.html
今回も物々交換でご持参された品物をカバンから出されると、程なく店内を物色されて新たに気になるカメラを発見。「今日はこれを買っていきます!」と言いながら、「ずいぶんと大きさが違うモノになったなぁ~(笑)」とも。
そりゃそうですよね。手放される理由が大きい重すぎる~というゼンザブロニカCに対して、買って行かれるのはスパイカメラのようなミノックスMX。
キヤノンレンズ用の大口径な花形フードに、何やらサインらしきものが書かれていました。
そこには、「2003」「ESSO」「RQ」「マスモトナナ」という文字が読み取れました。
「RQ」は「レースクイーン」でしょうから検索してみたら、2003年当時「エッソ トヨタ チーム ルマン」というレーシングチームのレースクイーンに桝本奈生さんがいたことが分かりました。
となれば、その桝本さんのサインで間違いないっすね!
過去にどういう経緯があって、こうして我楽多屋に流れ着いたのでしょう?
レースをよく見に行かれている常連さんに聞きましたが、サーキットにはレンズフードがよく落ちている~とのこと。