我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年9月

2016年9月11日 (日)

汚 vs 美

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アサヒペンタックスSPのブラック2台。ここまで違うものか!?というわけで並べてみました。

かたや新品みたいな状態、かたやどうやったらここまで貫禄つくのか?と思うくらいの状態。

でも、もう50年程前のカメラですから、新品みたいな状態であることの方が、ある意味で不自然と言えなくも無い。

中古カメラを買う人の中にもいろいろな人がいて、なるべくきれいなモノじゃないとダメだったり、完動品にこだわる方がいらっしゃれば、程度悪い方が気楽に使える、多少具合悪くても(スローシャッターが不良とか、ファインダーが汚れているとか)気にしないという方もいらっしゃいます。

まぁ、今回の2台があまりにも両極端なので、どっちがいい?と聞かれても反応が難しいかもしれませんが...。

ちなみに、アサヒペンタックスSPの現状。以下の3点はよく見られる症状です。露出計がちゃんと動作している率は非常に低いこと、スローシャッターが引っ掛かり気味になること、上がったミラーが落ちて来ないこと。これは10~20年前から見られた症状ですが、ここ数年で非常に率が増えていると思うのは、ファインダー覗くと横に黒い線が入ってる症状。多分、プリズムの腐食。

 

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2016年9月10日 (土)

RECTAFLEX

今日はかなり濃い話です。と、言っても触りだけにしておきます。

何が「濃い」って、「レクタフレックス(RECTAFLEX)」と聞いて、ピンッと来る人は少ないと思うからです。

1947年~1953年、イタリアにあったカメラメーカーで凝った一眼レフを造っていました。プリズム搭載の一眼レフとしては、ツァイスイコンのコンタックスSあたりと並んで草分け的存在でした。ピンッと来る数少ない人の多くは、このレクタフレックスを思い浮かべると思います。長徳先生がお詳しい

が、日本製でもレクタフレックスがあったのです。二眼レフのツバサフレックス(これ自体が希少ですが)を製造していた木川光学が、輸出向けのボディに付けていた名称がレクタフレックス(1951年頃)らしいのです。

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カメラとしては、超ヒットしたリコーフレックスを追従した4畳半メーカー製レベルです。ただ、このカメラの特徴は前面にあって、ほんの僅かとはいえ凝った柄模様がレリーフされている点。

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そして、レンズ名が「DAGUERRE」。これって、最初に確立された写真技法「ダゲレオタイプ」の発明者「ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール」の名前なんですけど、大丈夫なのか...。そういえば、数年前にケンコートキナ―さんが、同じ名前のレンズをマイクロフォーサーズ用に出してましたよね。。

この二眼レフの和製レクタフレックス、市場価値は別として、非常に希少であることには間違いありません。

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2016年9月 9日 (金)

考え中の来店スタンプ

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大型店などを中心にポイントカードを導入しているお店は多いですよね。購入金額に対してポイントが貯まって、そのポイントは次回以降の購入時に利用出来たり、一定数量のポイントを貯めると商品券などに交換出来たりします。

ただ、これってモノを買った場合に限られるのがほとんど。

今、我楽多屋で考えているのは、ご来店いただけたら欲しいモノが無かった場合でも、スタンプを押してしまおうというサービス。

中古の場合、新品を買いに行くのと違って必ず欲しいモノが見つかるとは限りません。今まで我楽多屋では、「掘出しモノや探しモノをGETするためには、マメに足を運んでください~!」なんてことを言い続けて来ました。

当然に、そういうことを分かった上で買い物を楽しんでいるお客さんも沢山いらっしゃいます。そういうお客さんは、欲しいモノを見つけるのは縁だとか運だとか、3回に1回くらい見つけモノがあれば十分だとか、そんな風に言ってくださいます。

であっても店としては、たびたび足を運んでいただけるのは嬉しいことですが、手ぶらでお返ししてしまうのは申し訳ないことと感じます。で、こんなサービスを考え中なのです。

ただ、気分良くご来店いただけることがこちらにとっても嬉しいこと、「いらっしゃいませ!」と言って、反応出来ないような人にはスタンプ押さないとか、独自なルールも付加しちゃおうかなぁ~なんて考えています。

実際のところ実現可能かどうかはまだ不明ですが、前向きに考えていますので、ご意見やご要望などありましたら、遠慮なくどうぞ!

 

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2016年9月 8日 (木)

Wさんが引き合わせてくださった

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Wさんがお亡くなりになられてから、早2年半が過ぎました。

数日前に、このカメラレンズを売りに来られたお客さん。二十歳前に始めたばかりのデザイン関係のお仕事でカメラが必要になり、「成人式の振袖は要らないからカメラを買って欲しい~」と、ご両親にお願いして買ってもらったカメラが、このニコンF2だったとのこと。

しかし、このカメラを使わなくなってから10年も20年もの間、引越しなどことあるごとに迷ったけど処分出来ずに、ずっと保管されてきたそう。レンズにカビが生えだしていることもご存知でした。それでも、無駄にせずに扱ってくれそうな業者があればいいなと。

そんな時に、どんなカメラでも扱ってくれるカメラ屋さんがある~という話をご主人から聞いたのがうちの店。

さて、そのご主人さんがカメラ好きなのか...うちのお客さんなのか...というと、そうではないんです。Wさんがお住まいになられていたマンションの管理人さんをされていて、大のカメラ好きなWさんから、うちの店の話を聞いていたのだそう。

そういうご縁でご来店いただきました。

とても感慨深い買取り依頼。Wさんが引き合わせてくださったカメラ・レンズ。自分の手元に置いておきたい~という気持ちもありましたが、私には使い切れない~お飾りにしかならない~と思い、「良い活躍の場へ進むんだぞ!」と、気を込めて業者ルートに乗せました。

 

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2016年9月 7日 (水)

百日紅

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、百日紅(さるすべり)。

もうひと月くらい前から咲いているのは気付いていましたが、人間が夏バテ気分になる厳しい残暑の中で、まだ咲き続けている百日紅に敬服。それも紅白で咲いて縁起もいい。

実際、真夏に咲く花って小さな草花にはあっても、樹木花ってなると、他にはあまりないようです。

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2016年9月 6日 (火)

紐付きキャップ嫌い

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あくまでも個人的な好き嫌いの問題ですので、ご理解ください。

前にも言ったことがあるのですが、「紐付きキャップ」が好きじゃないです。外した時にプラプラするのが邪魔だし、レンズ保護ならフィルター付けておけば良いし…。

が、この1年くらい店でブログ用の画像撮りに使っているフジカ(本当はファインピクスHS30)には、私の手元へやって来た時、紐付きキャップが既に付いていたのでそのまま使っています。店の中なので、未使用時にキャップを付ける時と付けない時は半々くらいでしょうか。また、このカメラを外へ持ち出したのは、その間に一度だけ。

先日、床に置いたカゴの中にあるこのカメラを使おうと、カメラの一部を持って引き上げようとしたら~、紐付きキャップ(この時はレンズに付けていなかった…)がどこかに引っ掛かって、紐がピンッと張ってガツンと強い抵抗とともに、カメラを床に落としてしまいました。

以後、カメラの中で何かがカラカラ音を立て始めました。いちおう、今のところ正常に動いてますが、何か割れたか欠けたかしたんでしょうね。。。

やっぱり紐付きキャップ嫌いだ。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」更新しました。

第204回目のテーマは、「ヤシカエレクトロ35のミニ三脚を使いこなす」です。

こちらより、お楽しみください。

*なお、閲覧は2016年12月初旬までです。

2016年9月 5日 (月)

お客さんカメラ!?Tシャツ!?

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先日ご来店のお客さんが面白いTシャツを着ていたのでお声掛けしました。

これ、自作されたそうです。愛用カメラの画像を熱転写式のペーパーにプリントしてTシャツにアイロンで熱着。ネックストラップはサインペンで書き加えたそう。この加減が不思議な雰囲気を醸し出していたのですね。

と、ここまでならFacebookページでサラッとアップしようと思ったのですが、「現物も持ってますよ!」とのこと。バッグから取り出されたオリンパス・トリップ35と、Tシャツのトリップ35はほほ同じ大きさ。原寸大もこだわりだったのです。

そして、嬉しいことにこのトリップ35は以前、我楽多屋でお買い上げいただいたモノだそうです。

カメラを集める・写真を撮るだけじゃなくて、こういういろんな楽しみ方もあるのだなぁ~とさらに嬉しくなりました。

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2016年9月 4日 (日)

フォクトレンダーVSL 3-E

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もはや若い世代には、「フォクトレンダー」って日本のコシナのブランドだと思い込んでいる人も多いのではないでしょうか!?

確かに、現在(1999年~)その商標権はコシナが持っているのですが、フォクトレンダーは1756年にオーストリアで生まれた(後にドイツに移転)古い古いカメラメーカーなのです。

1956年にツァイスイコンによって株式が全部買い占められ、1969年には完全吸収されることを経過して、1972年にはローライへ商標権が移る~という波乱万丈な経緯があります。

さて、ここにあるフォクトレンダー「VSL 3-E」という一眼レフには、ローライブランドのプラナーレンズが付いています。

その理由は「VSL 3-E」が1978年登場で、既にローライへ商標権が移った後のカメラだからで、「ローライフレックスSL35E」の兄弟機なのです。マウントはQBMマウントと言ってローライと一緒。外装は微妙に違うのですが操作系の位置など比べてみると、ほぼ同じ場所にあります。

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ローライSL35Eの時にも触れた無段階シャッターゆえ、シャッターダイアルを回してもクリックがなくスルスル回ってしまうのも同じです。

 

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2016年9月 3日 (土)

PRINCE-OLYNAR

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ネットで検索しても、全然引っ掛かって来ないレンズです。MADE IN JAPANの「PRINCE-OLYNAR 135㎜F3.5」。マウントはM42です。

気になりだしたキッカケは、このフロントキャップ。

フィルター径の46mmにねじ込むタイプなのですが、縁の部分にローレット加工がされていて、正面はシルバーの梨地に「PRINCE」と刻印されているので、ちょっと高級感が漂っています。が、よーく見たら、ローレット加工されたリング状の部分に薄い鉄板を貼り付けているだけで、それ程でもありませんでしたが(>_<)

が、レンズ自体は特に変わった風もなく、、、どことなくレンズメーカーのコムラーっぽい雰囲気が漂っています。コムラーではなくても、どこか日本の光学メーカーが輸出向けに製造したレンズと、そのブランドでしょうね、多分。

そういえば、日本製の豆カメラで同じく「PRINCE」を名乗るカメラがありましたが、直感的にそれとは別物と思いました。あちらは、豆カメラ自体がそうであるとも言えますが、多分にトイちっくな造りですから。

ところで話は違いますが、遠い昔に北海道の知床でプリンスホテルに泊まったことがありますが、あのホテルは西武系のプリンスとは別物でした...。

 

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