我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年7月

2012年7月24日 (火)

金ピカって

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金ピカというのは、捉え方次第で上品に見えたり下品に見えたりする…実に不思議な色味ですよね。

あと、、、それを持っている人によっても見え方が変わってしまうのかもしれませんが(笑)。

カメラの世界でも、ボディを金色に塗ってしまったモデルがいくつか存在しています。

国産品では、ニコンFA(1984年)、ペンタックスLX(1981年)、コンタックスRTS(1982年)…これらは、まさに光沢満点の金ピカ仕様。ペンタックスLXの場合、塗装面に傷が付きやすいから~と手袋が付属されていました。

そのほかにも、ミノルタCLE、コニカヘキサー、コンタックスT2など(←これらはちょっとマットっぽい仕上げだったりもする)。

どれも、高級機に純金なりの塗装を施して、限定品として販売されていました。時代背景的には、バブルよりは少し前の時期ですね。少し残念なのは、現状、決してプレミアが付いていないこと・・・。

舶来品でも、ライカ、ハッセル、ローライなど、有名どころほとんどのブランドでゴールドモデルが存在しています。

さて、このキヤノンIXYは、キヤノンの前身である精機光学株式会社が1937年に創業してから、60周年を記念して1997年に発売された「IXY Limited Version」。

ボディに18Kゴールドメッキ塗装をして、専用皮ケース・革ストラップ・ゴールドカラーリモコンを特製化粧箱にセットして、国内向け1万台・海外向け2万台が造られたそう。当時オリジナルモデルの定価が48,000円なのに対して、これは80,000円でした。

しかし、APSフィルムの入手がいよいよ困難になった今、このカメラの価値は如何に…?って感じです。下の画像はオリジナルカラーも一緒に並べてみました。

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2012年7月23日 (月)

フィルムカメラ以下!?

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登場初期のデジタルカメラや、現在でもトイデジカメの一部には、液晶画面が無くて撮影画像を確認出来ないモノや、撮影データをSDカードなどの記録媒体にデータを記録するんじゃなくて、内蔵のメモリーに記録するモノが時々あります。

このライカM3スタイルのMINOX製デジカメ「DCC Leica M3 4.0」も、その両方を備えた!?カメラです。ちなみに後発の「5.0」は、液晶画面も備えているし、SDカードに記録も可能。

先日、お客さんがこのデジカメを前にして、「撮影画像をすぐに確認出来ないのはフィルムカメラと同じだね。しかし、データをすぐに持ち出せない…ってのはフィルムカメラ以下だねぇ(笑)」と言われました。

パソコンに繋いでデータ転送すればすぐに見られるとはいえ、フィルムを取り出すように持ち出せない…という見方をすれば、確かに。

念のためこのデジカメのフォローをすれば、言うまでもなくフィルムの場合は、カメラから取り出した後に現像をしないといけないわけですけどね。。。

このデジカメ、ミニチュアとして良く出来ていますし、大人のオモチャ的感覚で遊べば楽しいと思います。

ファインダーを覗いて撮影し、巻上げレバー(セルフタイマーも)もダミーだけど動きます。首から提げればアクセサリーみたいにも見えますしね。

うちの店にある、それこそ装飾品になってる石造りライカ木製ライカとのツーショット画像もそれぞれ披露しておきます。

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2012年7月22日 (日)

夢に見たカメラ

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先日改めてご紹介します~と予告しておいた
、ニコンS2をご持参いただいて下取り交換されたお客さんが話されていた興味深いお話を。

下取り交換の交渉が終わった時に、「今、ELW(ニコマート)はないですよね?実は今朝、こちらのお店でELWを見つける夢を見たんです!」と、そのお客さんに尋ねられました。

残念ながら、その時、我楽多屋にELWの在庫はありませんでした。

直前に気持ち良く下取り交換させていただいていたので、まさに残念でしたし、夢にまで見られたのに、そのカメラが無いことが悔しいぐらいでした。。。

これについても、後からメールでお客さんより追加でお話をいただきましたので、以下転載します。

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メールや「夢のELW」の件ですが、 ブログで取り上げていただいてもまったく問題ありません。 いつも楽しみに読んでいますので協力できて嬉しいです。

今日あたり貴店の棚にELWが並ぶことになったら面白いですね。

夢の中の値札は6000円と激安感たっぷりな値札がついていました。 「OK」とは書いてなかったので何か問題がある品だったかもしれません。

ちなみに、カメラを買うのを控えている時やお小遣いに余裕の無い時などにカメラの夢を見ます。 ゴミ捨て場に大量に撮影機材が捨てられていて持ち帰る方法を検討したり、相場より高い値段で売られているカメラをなぜか買ってしまったり……。

貴店の常連さんはディープなカメラファンが多いでしょうから、どんな「禁断症状」があるのか調査してみると面白いかもしれませんね。

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その後、1週間ほど経ちました。まだELWは棚に並んでませんが、探したら取扱説明書は出て来ました!それが上の画像。

ただ、もしELWが入って来ても、肝心のワインダーが一緒にあることが少ないかも…なんですよね。そのくらい希少品。

夢の中で6000円の値札だったそうですが、我楽多屋とは言え、その値段なら使える状態でしょうね。こうして話題にしていれば「呼ぶ」かもしれません。

あと、お客さんのメールにあった「禁断症状」、興味深いですね!私の場合は「こんなの~っ!」みたい症状あったら、ぜひ教えてください。

2012年7月21日 (土)

ウルトラ野口

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数日前ですが、アローカメラの買取りが久しぶりに爆発しました!ライカ、ニコン関係の品物が買取りカウンターに並べ切れないくらいにズラリ~並びました。

おぉ!と思ったものの、それをコンデジで撮ってブログネタにしても、「ただ、凄い!」「どうだ!」くらいの内容しか思いつかない。。。それじゃ、つまんないですからね。

で、詳細を見ていくうちに、この二つの組み合わせならば、たった2台だけでも十分な威圧感あるぞぉ~!的な面白味があるんじゃ!?ということで。

画像右は、コシナフォクトレンダーのウルトラワイドへリア12ミリF5.6のフルセット(ファインダー、水準器、フィルターアダプタ)。まさに重装備って感じです。

レンズ自体は大きくは無いんだけど、超広角ゆえの大きななフード~と思ったのは、フィルターアダプターだそうです。軍艦部のダブルシューアダプターに乗った大きなファインダーと無骨な水準器は、測量でもするのか~!?というくらいの出で立ち。

画像左は、ライカの大口径レンズ。ノクチルックスのF1.0。この大きさは半端じゃありません。

今の時代、大口径ズームレンズを見慣れているから驚かないかもしれませんが、単焦点のレンジファインダー用レンズでこの大きさは…。後から言われて、ファインダー覗かなかったのを後悔しましたが、レンズの鏡胴の大きさゆえに、ファインダーの1/3以上、ケラれるとか。ピント合わせもシビアだそうで。。。

どちらも見た目が立派過ぎて、これを持ち出して何を撮るのか?持ち出す機会があるのか?考え込んでしまうくらいです。

ちなみにタイトルの「ウルトラ野口」に深い意味はありません。。。ウルトラワイドへリアの「ウルトラ」と、ノクチルックスを「野口」ルックスと書いて、両レンズの頭部分をつなげただけのこと。でも、ちょっと強そうなタッグ名の「ウルトラ野口」(笑)。

2012年7月20日 (金)

パンダ色カメラ

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上野動物園のパンダ2世誕生のニュースは残念な結果になってしまいましたが、四谷のアローカメラ&我楽多屋には、こんなパンダカラーの見慣れないカメラが入って来ました。

このカメラ、フィルムのコンパクトカメラで高級モデルでもないので、市場的価値は残念ながら殆どありません。でも、このカラーリング・中国製・このタイミング…となると、パンダをイメージせずにはいられませんでした。

基本的にはトイカメラっぽい出来映えのこのカメラなんだけど、ここだけは思いのほか凝ってます。

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正面の「OPEN」ボタンを押すと、かなりな衝撃をともなって(笑)、レンズカバー部分がパカッと上方に開きます。これで、撮影スタンバイ状態になります。

レンズカバーが開くと、そこにはストロボ発光部と自分撮り用のミラーが現れました。

「自拍取景器」とシールに書いてあるのは、「自分撮り」を意味する言葉かと…。「彩麗」ってのはカメラの型名でしょうね。

 

さて、このカメラは固定焦点でホントに使い捨てに毛が生えた程度ですが、近頃はAF搭載の立派なフィルムコンパクトカメラでも、ほとんど無条件で激安で入手出来るようになっています。フィルムより安いんじゃないか?なんてカメラまで・・・。

さぁ、フィルムコンパクトで遊ぶ時代到来ですよ(笑)!!

2012年7月19日 (木)

おもしろレンズポーチ

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おもしろレンズ工房」っていう、お試しレンズセットみたいのがかつてニコンから出ていました。

これは、「おもしろレンズポーチ」とでも名付けましょうか!?

商品名「Air Shield」という、「INFLATABLE LENS POUCH」。要は、ふくらまして使うレンズポーチですね。

箱から出した時は、ずいぶんとヘナヘナな袋で大丈夫かぁ?って感じですが、浮き輪に空気を入れるような要領でふくらますと、「おぉ~っ!」って感じでクッション性のあるポーチに変身します。

ただ、ちょっと欠点が、、、ふくらますと、見た目より袋の内径が思いのほか小さくて、ちょっと太目なレンズだと入れるのが難しそうなこと、、、

そんなオチも「おもしろレンズポーチ」的でいいんじゃないか!?と思いますが、どうでしょう?(笑)

2012年7月18日 (水)

瑞光 夜露死苦!

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このストラップ、最初は折りたたまれていたので気付きませんでした。

袋から出して開いてビックリ!! 「瑞光」ストラップでした!!

「ズイコー」といえば、オリンパスのレンズに付けられた名称。古くは1940年頃からオリンパスシックスやオリンパスフレックスに使われていました。往年のハーフ判カメラ「ペン」のレンズも、一眼レフのOMシリーズのレンズも、みんな「ズイコー」。

それは、デジタル時代になっても「ZUIKO DIGITAL」と変わりませんでした。

普通、レンズには「ZUIKO」って表記されてますが、名の由来は「瑞光」。その意味は「めでたいしるしとみなされる光。吉瑞の光」。

しかし、今さら?改まって?ストラップに「瑞光」なんて、それも筆文字調で記されるとビックリしますよね?

暴走族っぽい…と陰口もあるようですが、このストラップ、オリンパス主催のセミナーに参加し修了して、カメラかレンズを購入しないと入手出来ないというレアアイテムらしいです。そこんとこ、夜露死苦!!

2012年7月17日 (火)

カメラ屋冥利に~

Yasan
先日のこと、我楽多屋にてお客さんから「ご相談があります」と声を掛けられました。

その時、我楽多屋に並んでいたキヤノンF-1とロシア製ビューファインダーが欲しいとのこと。で、ご持参されたちょっとだけ難ありのニコンS2と交換したら~どんな具合でしょう?というご相談でした。

S2はボディのみなので等価交換にはちょっと厳しく、、、買取名人にも相談した結果、少しだけ差額をいただくことで、お客さんにもご了承いただきました。

S2

その日の夕方、そのお客さんから以下のようなメールをいただきました。

 

野田陽介様

本日はお世話になりましてありがとございました。お昼ごろニコンS2を下取りしていただいた者です。

本音を言えばもっと高額で買い取ってもらえると嬉しいのですが、委託販売のお店に預けて「壊されたらどうしよう」と不安になったり、ネットオークションで売るときのトラブルを心配したりするよりも、貴店で提示して下さる値段で引き取っていただいたほうが、委託等より何倍も気持ちよく手放すことができることを実感しました。

また、今日は興味のあったキヤノン旧F-1等との交換でしたので、差額をプラスしても高級機と交換してもらった事実は重く、よくある「買ったときより安く手放して損した~」という気分になりません。

あと、我楽多屋へたまに買い物に行くと、いつも商品がきれいに並んでいて嬉しくなります。 以前ブログにも書かれていましたが、商品をガッチャガッチャ掻き混ぜる客は同じ趣味の者として恥ずかしいです。

長文で失礼かとは思いましたが嬉しかったのでお伝えしたくメールしました。親切な対応をしてくださり、ありがとうございました。

 

過分なお言葉をいただいてしまっていますが、カメラ屋冥利に尽きるというのでしょうか、日頃から心がけている、量販店には出来ないサービスや、カメラ屋さんでありたい~という私どもの姿勢をご理解いただきご満足いただけたようで、嬉しい限りです。

私も、それを皆さんにもお伝えしたくて、ブログにアップしてしまいました。

このお客さんとは、もうひとつ面白いお話をさせていただいておりますので、後日改めてご紹介します。

2012年7月16日 (月)

白レンズだが~

F843
おぉ!キャノンの白鏡胴レンズじゃん!!

でも普通、「キヤノンの白レンズ」といえば望遠系の高級レンズをイメージしますよね。白レンズに憧れを抱いている人も多いはずです。

しかし、この白レンズはちょっと違う。「FD 35-70mm 1:4 AF」って、書いてます。

そう、これはレンズ自体にAF機能を搭載していて、究極的には下の画像のように、キヤノンフレックスR2000なんかに装着してもAF撮影が可能になるレンズです。

技術的な詳しいことは、こちらを見ていただくとして、コンパクトカメラ(オートボーイ)に採用された技術を一眼レフ用レンズにも導入したもので、一眼レフ用ズームレンズとしては、最初のAFレンズらしいです、これが。

とっても大きくて重いですけどね。

外観的にも、オートボーイと同じオレンジ色のマークが付いていたり、レンズ正面の外周部に丸くオレンジ色の縁取りがされていたりします。で、これが「Lレンズ」の証しの赤じゃなくてオレンジだったりするので、見方によってはチープ感を演出してしまっているような気もします。折角の白レンズなのに。。。

Fdaf

2012年7月15日 (日)

文字の向きが・・・

N783
カメラメーカー純正のネックストラップには、自社ブランド名がプリントされていたり、刺繍されていたり~というパターンが多いです。

そして、その文字の向きには何通りかあるんです。

そんなこと気にしなきゃ、それまでなんでしょうが。。。気にすると、カメラに付けて首や肩から提げた時に、この文字は自分から読みやすい向きなのか?それとも、相手に読みやすい向きなのか?などと、余計なことを考え始めてしまいます。

何通り~とは言っても、パターンは限られてきます。上の画像をご覧ください。

  • 上から3本目までは同じパターンで、右も左もなく、一方向に同じ向きで表記されているパターン。
  • 上から4本目と5本目は、左右で文字の向きが異なるパターン。この2本同じでしょ?と思われるかもしれませんが、、、違いますよ、どちらかを180度回転させても、やはり向きは逆です。
  • 一番下のパターンは、変わり番こにあっち向きとこっち向きを羅列しちゃうパターン。

なので、結果、パターンはおおよそ4通り程度。

たまたま、キヤノンばかり例にあげたわけじゃなくて、キヤノンは文字の向きについて、あんまり気を遣っていないのか、全通りあるんですよ。

さて、私が何でこんなことに気付いたかというと…。実際にカメラに付けて、自分から読みやすい向きなのか、それとも~というキッカケではなくて、下の画像のように、店の陳列でストラップを吊るす際に、文字が同じ向きに揃わないのがイヤだから~というキッカケなんです、ホントは。

N784