我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年12月

2009年12月 9日 (水)

謎のボックスカメラ

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先日のドラマ撮影時の話です。

小さな店内ですから、撮影中はスタッフやキャストの人で埋まってしまいます。私は店の外から防寒(朝の7時半過ぎからだから、さすがに寒い…)しながら、傍観していたのですが、スタッフさんの中に一人、気になる人を見つけました。

30センチ四方くらいの箱を構えて、何やら撮影している風なのです。メインのムービーカメラは他にありますし、その動きからして、スチルカメラのようなんですが、見たことないようなカメラ、いや、、、カメラというよりは箱を構えているのです。

ADさんに聞くと、「スチルカメラですよ」と。「あんなカメラは見たことないんですが…」と続けて聞くと、「消音のためだと思います。マイクがシャッター音とかを拾ってしまうことがあるんで、いろいろと自作されるカメラマンさんが多いみたいです」と。

そうなんだ!この世界、この現場を知らない私が無知なだけなんだ…と気付きました。

撮影後、そのカメラマンさんに声をかけて写真を撮らせてもらったのが、上の画像です。カメラマンさんにも使用者が多い「ペリカン」のバッグを改造して作った自作品だそうです。

中にはニコンのデジイチが入っていました。我楽多屋にも時々並ぶ、電子レリーズが巧みにセットされ、箱の外からシャッターレリーズが可能になっています。

2009年12月 8日 (火)

四谷ライカ

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日曜の午後、日芸の学生H君がご来店。彼の話では、「今日はなんかすごかったですよ。トーテンポールさんから、ここまでに歩いてくる間にライカ提げてる人を9人も見ました!」と。

トーテンポールフォトギャラリーさんは、うちの店より少し新宿寄りにあるのですが、真っ直ぐ歩いてくれば、10分程の距離のところにあります。

銀座じゃないのだから、、、そんな近距離、短時間にライカ使いが9人とは!四谷地区のライカ密度の高さは異常レベルかもしれませんね(笑)

ここ数年、新宿から四谷にかけては、新たなギャラリーのオープンもあったりして、ちょっとした写真文化エリアといっても過言ではないかもしれません。大小合わせて20個くらいのギャラリーが存在しています。

という、H君もライカM2を提げていました(上の画像は以前に見せてもらったライカスタンダードですが)。

その日、店内中央のテーブル上には、私が「このクモリは厳しいだろう…」と判断して、かなり安めに値付けしていたライカマウントのキヤノン50ミリF1.2があったのですが、H君は目ざとくそれを見つけ、「これなら大丈夫!」と買って行かれました。大口径の立派な存在感や、無限遠のロックレバーの美しさにも、満足したようでした。

あれ?H君、写真より、カメラに傾向してきていない!?

そのH君、以前お知らせしましたが、個展の開催まで約2週間ほどになりました。→http://niepce-tokyo.com/schedule.html

 

第9回 得?or 特?

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今は昔、エルンスト・ライツ社にニューヨークなるブランドありけり。

本国にてバルナック型全盛なる頃、そのボディ・レンズはもとより、多きのアクセサリーのたぐひ、よろづに作りたり。

このフラッシュガンもかくのごとし。

されど今や、デジタルの闊歩せし世にて、無用のものになりつつあるも、その姿・造りのおもしろきさま、いといみじきものなり。

フラッシュバルブ数少なけれど今だ、手に入れるに憂ひなし。憂ひあるは、バッテリーの入手なり。形式不明にて手もつかず。

美品にて、えがたきことこの上なし。インテリアに使はれたれば、いとこころにくし。

されば、この度3,500円にて、売り渡し申し上げ候。

 

と、ちょっと変わった雰囲気でご案内しましたが、この企画は毎度のように、我楽多屋ご来店早い者勝ちですので、よろしくお願い申し上げます。

2009年12月 7日 (月)

カメラを盗まれる店

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先日とあるドラマの撮影が、うちの店で行なわれました。

どういうシーンかといいますと、店内でカメラが盗まれるという内容!ちょっとビックリ!?な感じですが、まぁ、ドラマ内のストーリーですから、うちの店にマイナスなことではないので・・・。

小道具として用意されていた盗まれる用のカメラは、先だってのロケハン時に、スタッフの方が我楽多屋で買って行かれた「ヤシカ エレクトロ35」、我楽多屋で2,000円ほどで売っていたもの。

しかし、ストーリー的には、そのカメラは価格に「0」が2つほど余計に付く高価なカメラの設定なのです。カメラワークなど撮影がどのようにされたのか詳細は分かりませんが、見る人が見たら、「これはおかしい・・・」と思われる可能性は大。

実はその点がカメラ屋として少し気がかりだったので、数日前に確認してみたのですが、「当日の小道具の詳細は未定なので、どのカメラを使うのかはまだ・・・」という返事でした。

そして、撮影当日用意されたカメラはそのヤシカだったのです。大丈夫かな。。。放映等のスケジュールが分かり次第、またお知らせします。

前橋のカメラ大中古市

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ここ数年、6月と12月になると北関東が熱くなる傾向があります。

そう、前橋で年に2回、カメラ大中古市が行なわれるからです。そして、次回が12月13日(日)に迫ってきているのです。

うちの店が出店するなど関係はないのですが、フィルムカメラ・中古カメラ市場が盛り上がるのは喜ばしいことです。
うちの店のお客さんの中にも前橋まで遠征する方も多いようですし。

「ハッセル・ライカ・ニコン・キヤノン・ペンタックス、デジタルカメラもさらに充実!その他各種小物フード~フィルターまで」とのこと。

詳しくはワカイカメラさんのホームページでご確認ください→http://www.wakaicamera.com/index.html

2009年12月 6日 (日)

白いカメラ

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歌の題名には「白いギター」とか「白い恋人達」「白いブランコ」「白いパラソル」「白い冬」とか「白い~」というのが多いかと思います。しかし、カメラには「白い」のって、あんまりないのです。

今年登場して話題になったオリンパスの「ペンデジ」こと「E-P1」は、白いボディカラーが設定されていて、思いのほかウケが良かったようです。

ここにあるのは、MADE IN ENGLANDの「ILFORD ADVOCATE」というカメラです。1949年に登場したカメラなのですが、あまり細かい情報は得られていません。

パッと見た目はトイカメラっぽいけど、手に取ってみると重量感のあるシッカリしたカメラで、「白」といっても「アイボリー」に近い色は、エナメル塗装らしいです。その洒落た外観から、女性ウケがいいカメラでもあるようです。

使用フィルムは35ミリ。シャッタースピードはB~1/200秒までの6段階。レンズは35ミリF3.5が付いています。特にこの個体は「HAYATA」シール付。

実はこのカメラの影響を受けて、ペトリカラー35を白にしてみました。画像ではちゃんと見えているかもしれませんが、とりあえずレベルにカッティングシートを貼っただけの即席「白いカメラ」です。。。後ろ半分は貼ってなかったりします、、、

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2009年12月 5日 (土)

ポラロイド復活

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「ポラロイド復活」のニュースが飛び込んで来ました。

12月3日に「ポラロイド」ブランドの販売権も持つ「サミット・グローバル・ジャパン」が、年内をメドにプリンター付小型デジタルカメラを発売すると発表しました。(製品情報はこちらから→http://www.polaroidjapan.com/

また、3ヶ月ちょっと前に「ポラロイド再生産!?」で話題にしたインポッシブル・プロジェクトの連携もあるようで、来年にはインスタントフィルムの復活(白黒、カラーとも)や、カメラ自体(ポラロイド1000)の発売も予定にあるとか・・・。このニュースはポラロイドファンには朗報といえるでしょう。

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。今回で122回目になります。

タイトルは「1939年生れのカメラ」。このタイトルでピンと来た人は、そうとうなアローカメラマニアかもしれませんよ。それではこちらからお楽しみください。

ちなみに、我楽多屋で買ったモノ・マガジンは月1回、毎月5日に更新予定です。

2009年12月 4日 (金)

Q1 DIGITAL

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一昨日のブログ「ネクシアQ1」を見て、早速その当日、デジタル版「Q1 DIGITAL」を持参してくれたお客さんがいらっしゃいました。

どうです?見事なまでに同じイメージの2機種。大きさもほとんど同じ。説明されるか、背面の液晶画面を見なければ、どちらがどっちか分からないくらいです。ちなみに、左がフィルム版、右がデジタル版。

面白いことに、2001年登場の初期型(画像左)の後に、微妙にデザインを変えた後期型が2004年に登場するのですが、2005年登場のデジタル版は、初期型に近いデザインなのです。何故に回帰したのでしょうか・・・!?私の個人的な意見としては、フィルム版後期型は少しオモチャっぽい印象なので、回帰したのかな。。。と。

さて、フィルム版では独特な形のグリップ部にちょうどフィルムを装填するようになっていたりして、そんな巧みなデザイン処理も含めて、従来のフィルムカメラのデザインから脱却した感が優れていたと思うのです。

しかし、ちょっと皮肉めいた言い方をすれば、デジタル版では、何もフィルム版のデザインに捉われる必然性はなかったはずで、、、そこに見え隠れするのは、一般向けに売れたデザインだから~という安直な発想なのでしょうか。。。ちなみに、デジタル版のグリップ部には単三電池が2本収納されるようになっています(フィルム版の電池はリチウムのCR2)。

今回のネタは、当ブログ定番の「呼んだ」というよりは、「馳せ参じてくれた」という感じで、お客さんに感謝感謝です。

さて、気に入ったデザインとはいえ、APSフィルム使用でイマイチ使う気の起こらない「ネクシアQ1」より、デジカメ版の「Q1 DIGITAL」の方がメモ代わりに使えそうで、無性に欲しくなってしまっている私です。。。

2009年12月 3日 (木)

角型フード沼

ベリワイドフード完成 
毎度お馴染みの常連Bさんから、こんなメールが届きました!

お願いしたわけでもないのに(笑)、我楽多屋の上手な使い方の提案をしていただいているような内容なので、以下、紹介させていただきます。Bさん毎度ありがとうございます。

(以下抜粋)

先日購入させて頂いた、コニカの角型フードと2個のラバーフードのゴム部分を利用して、ブルックリンベリワイド100用の角型フードが完成しました。

結構うまく出来たのでうれしくなり、自慢の画像を送付させていただきます。

やはり超広角レンズには角型フードを付けると戦闘的なスタイルとなり、カメラ全体の印象もぐっと引き締まって数段輝いてみえます。

6×10の47mm(35mm換算18mm)の超広角レンズに、ステップアップリング等で通常の広角フードを取り付けると画面がケラレてしまいますが、我楽多屋さんで見つけたラバーフードのゴムを2重にして、レンズの鏡胴部に締め付けで取り付けるとケラレもなく、そのうえ鏡胴への衝撃緩和やレンズキャップが通常通り取り付けられる等のメリットがあります。

なにより、組み合わせで完成するフードを想像しながら、我楽多屋さんのフードやキャップのカゴの中から使えそうな部材を探す時の楽しさは、本体の購入時より自分の創作が入るだけにわくわくします!

これからも「わくわく」を探しにおじゃまします。

角型フード沼にはまった、常連Bより

(抜粋以上)


今回のBさんは、使わなくなったカメラ・レンズの放出もされたので、アローカメラの買取りもご利用いただいたわけです。「売って、買って」も継続されているBさんは、中古市場活性化の多大な功労者であります!