★年内は29日(金)まで、年始は4日(木)から営業の予定です。
*1月4日の営業時間は10時~16時です。
お客さんレンズ、コシナ製ツァイスレンズ「Milvus」シリーズのディスタゴン50mm/F1.4です。「Otus」シリーズ程ではないけど、高級レンズ。
持ち主のお客さんがこのレンズの気になる点を教えてくれました。ピントリングに太めなラバーが貼られているのは使い加減が良いのだけども、ピントを合わせた後にこの重量級レンズをホールドしようとして構えると、ピントがズレてしまう~というのです。
ピントリングはラバーが貼られている部分よりも、もう少しレンズの先端寄りの鏡胴が少し膨らみだす辺りまで続いているので、構えたつもりが微妙にピントリングを回してしまう~のだそうです。
そう聞かされてから、私も実機を構えさせてもらいましたが、言われていることが理解出来ました。
画像をよく見ていただくと分かると思いますが、鏡胴が少し膨らみだしたあたりに線があるのが分かりますよね。この線からボディ側がピントリング。しっかりホールドしようと思うと線より先の部分に指を添えないといけない感じです。
個人差はあるでしょうけども、写真を撮るカメラ好きというか、実に使う立場からの真面目な感想ですよね。
しかし~このレンズをニコンFE10に付けて持って来るあたりはマニアック。お客さん曰く「同じコシナ製なので合っているような気がする」とのことでしたが…。
★年内は29日(金)まで、年始は4日(木)から営業の予定です。
物々交換で持ち込まれた品物です。
お客さんが「私が持っていても使い道がないので…」とおっしゃられていましたが、その通りな露出計なのです(>_<)
どういう意味かと言いますと、シャッタースピードダイアルなどに連動しないクリップオンタイプなので普通にアクセサリーシューに乗せることが出来れば、他のカメラでも使用が可能なんでしょうけども。
取り付け部の形状が専用機(トプコン35-L)の上面形状ピッタリとギリギリにデザインされているので、他のカメラへ装着がまず無理なんです。そのうえ、ボディ背面側からスライドさせる向きでアクセサリーシューに装着するならまだ使えるカメラもありそうなんですが、何故か専用機のボディ前面側からスライドさせる向きで装着する向きなのです。
万が一のレベルで装着可能なボディがあっても、下の画像のように露出計の前後が逆になってしまいます。
単体露出計として持ち歩く方法もあるのですが、目盛にシャッタースピード・絞り値の表示が無くてライトバリューだけなので、ライトバリューを覚えるか計算できないと使えません…。
というわけで、トプコン35-Lを持っている人でないとほぼ使い道に困る~露出計なのです。
それは、エキザクタマウントのマミヤ一眼レフ「プリズマットNP」のジャンク品をOさんにお買上げいただいたことから始まりました。Oさん、その直後にネットでプリズマットNP用の純正レンズMAMIYA-SEKOR F.C. 58mm/F1.7を見つけて入手されたそうです。
上の画像がその我楽多屋出身ボディとネット出身レンズの組み合わせ。
*こちらは別個体のプリズマットNPの過去のブログ記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2013/05/np-70f3.html
Oさんに買ってもらったプリズマットNPは、シャッターレリーズに連動してレンズの絞りピンを押す機構が不十分だと思って売ったボディなんですが、「レンズ付けてみたら、あの僅かな動きで大丈夫でしたよ」とのこと。お客さんが得をしたのであればヨシです。
Oさんの調べによると、プリズマットNP用純正のセコールレンズは世田谷光機製らしいと。そして、マミヤがこのプリズマットNPの次に出した「プリズマットWP」に標準セットされていた、これと同スペックのレンズがヤシカペンタマチックⅡ型用に用意されていた標準レンズAUTO YASHINON 5.8cm/F1.7と鏡胴がソックリなので、それも世田谷光機製らしいのだと。すると、ヤシカのレンズは富岡製がほとんど~という説を揺るがすことになります。
ちなみに、世田谷光機は当ブログでもそうとう前に話題にしたことがありました(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/09/sm-3522.html)。マミヤと縁の深い会社です。
ただ、マミヤのカメラの中には富岡製レンズを採用しているモデルも確実にあるそうなので、セコールを名乗っていても~どこ製なのか外野から判断するのは難しいのです。でも、一眼レフ用レンズについてはプリズマットより後の時代という記述もありました。
というわけで、実際の真実は不明ですが…。まぁ、あーだこーだ言っているのが楽しい時間なわけで。ネタ提供をした~ということで、私はここで席を外したい(笑)と思います。
追伸:Oさんとのやり取りの少し前に、別のお客さんFさんからマミヤプリズマットNP用標準レンズをデジタルカメラで使ったら凄い味のある写りをした~という話を偶然にも聞いていたりします(^^)
★本日25日は第4土曜日なので、午後2時より恒例の全品1割引きサービスを行ないます。
ニコン製フィルム一眼レフのマニュアルフォーカスカメラとしてはフラッグシップ最終機、F3ハイアイポイントのカタログです。
このカタログ2000年8月発行なんですが、その中身については触れません。
裏面に印刷されているニコンサービスに関する情報を見ると、サービスセンターなど修理を受け付けているスポットが全国に18拠点も当時あったようです。
そして、販売店印欄に押されたヨドバシカメラさんのハンコに記されている店舗数は16店舗。
僅かですが、ニコンのサービス拠点の方が多い2000年でした。
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
それから、23年経過した今はどうなっているのか?ニコンのサービスセンターは東京と大阪の2ヶ所のみ。一方、ヨドバシカメラさんの店舗数は24店舗(川崎アウトレット含む)に増えています。
ニコンに限らずメーカーのサービスセンター減少には時代背景なども影響しているのでしょうが、興味深い両者の増減数だなぁ~と思ったのでございます。
上の画像、左と右のレンズは同一個体。左が我楽多屋へやって来た時の状態です。レンズはキヤノンFDレンズ50mm/F1.4。
レンズマウント側(左)のローレット加工された銀色部分に汚れが詰まってるのや、黒い鏡胴部分も案外と汚れが付いるのが気になります(被写界深度の目盛のあたりを見ると分かると思います)。
レンズ内部にはカビがかなりある個体なんですが、値を付けて売る以上は外装をこのままで店に並べるのにはちょっと抵抗があるので、少し掃除をしました。
前も何かの折に書きましたがゴミを売っているわけではないので、それ程に手を掛けずに落ちる汚れなどは落としたいのです。でも、汚れがしつこくて掃除に時間がたくさん必要だったり、特殊な方法が必要だったりする場合は深追いはしません…。そこに労力を掛けるなら、そのぶん安く売ります。
で、上の画像の右側が簡単な清掃後です。今回の場合でこの作業に何10分も掛かるわけではありませんからね。
たびたび物々交換をご利用くださっているお客さんが「これはもう値が付くようなものではないので、そのまま引き取ってください」と言われてカバンから出されたものがありました。たしかに(すみません…)物々交換にしてもその評価額は微々たる内容でした。
が、「これも一緒に」と言って取り出されたのが、画像のフランス製カメラ「KINAX Ⅲ」でした。
続いて「ちょっと待ってください。撮影しながら来たんですが、まだ1枚残っているので何か適当に撮りましょう~」と言って店内にカメラを向けられたので、「贅沢を言っていいですか?私を撮ってもらえませんか?」とお願いしてみました。
フラッシュバルブが付いていますが、「目潰しになるから、バルブはやめましょう」って。
さて、このカメラについては調べてもあまりデータなどがありません…。これはフィルムが620なんですが120対応のもあるのだとか。お客さんは120のスプールを削って使っていらっしゃったようです。撮影フォーマットは6×9ですが、マスクを使うことで6×6と6×4.5にも対応しています。
折りたたみ式の逆ガリレオファインダーの前側に、6×6と6×4.5の時に引き出して使うフレームファインダーがあるのがちょっと特徴的です。
レンズと蛇腹の間付近に収納されているフレームファインダーを引き出してから90度回転させて使います。
★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
少し前のお客さんカメラなんですが、黄色い値札でお分かりになる人もいらっしゃるでしょう。我楽多屋でお買上げいただいたもので組み合わされているのです。
確認し忘れましたが、レンズとフード、キャップは我楽多屋出身かどうか不明です…。
F2ボディをお買上げいただいたのは、半年から1年くらい前だったかな…。ボディ内の電気系を直してみようなど企んでいらっしゃったようですが、1~2ヶ月前にこのアイレベルファインダーを見つけて、通電を気にしなくて良いこれでいいじゃん~となってお買上げいただきました。ストラップもずいぶん前だったかと。
それなりの時間を経て、めでたくこういう組み合わせになったのです。
こういうスローな楽しみも我楽多屋の楽しみ方の一つだそうですよ。
レンズフィルター整理中に見つけた、この銀枠フィルター。重めでゴツくて見慣れない体裁で、刻印を見ると「49 B-D-B」と記されています。
その雰囲気から、「東」の国の製品かな?と思ってしまいました。
「BDB」をネット検索するといくつか引っ掛かってくるものがあり、フィルター以外にもレンズフードなんかがありました。でも、個人レベルで売り買いしている情報がほとんどなので詳細は分からず。
すると、うちの店のブログも引っ掛かってきました。すっかり忘れてるんですよね(>_<)。9年前にライカ系アクセサリーブランドのACTINAについて話題にしたときに、イギリスのBDBという会社がアクセサリー類を作っているらしい~的な記述を自分でしていました。
なので、このフィルターもきっとそれだと思われます。すると、「西」の国の製品なんですよね。イギリスって、こういうものづくりなんでしたっけ?!
ガラスを押さえてるいるリング部分(下の画像参照)はギザギザの加工がされているうえに、カニ目で回せるように2ヶ所切り込みも入っています。ゴツいです。