原因はカメラか?フィルムか?
「すみませんが、フィルムピッカーを貸してくれませんか?」と言って、少し前にお買い物をされて帰って行かれたお客さんが戻って来られたので、「どうぞ!」とお貸ししました。
とても手慣れた様子でベロ出しをしながら事情を話してくださいました。携行されていたニコンF80にフィルムを装填しようと思ったら上手くいかず、ベロを戻してしまったらしいのです。
ベロ出しを終えたフィルムで再トライするもダメ…。それを見ていて少し気になったので「もう少しベロを長めに出してから装填トライした方が良いのではないですか?」と念のため一言コメントしてみました。もしかしたら、それで上手く行くかもしれない…。でも、ダメでした。
お客さんも私もカメラの不具合としか思えず、残念ですね…という結論になり、お客さんは帰って行かれました。
今度は少し時間をおいてから、三度お客さんがご来店。「他のフィルで試したら問題なく装填出来たので、カメラは壊れてなかったです」と報告に来てくださいました。
お客さんの推察では、先に装填を試みたフィルムは初めて使う新しいフィルムだったそうで、僅かに少し硬いような厚いような気がしなくもなかったので、それが原因かもしれない…と。
その新しいフィルム、私も見ておりますが…ここではブランド名や品名の書き込みは避けておきます。必ずしもその銘柄のフィルム全般で発生する事例ではないかもしれませんから…。寒さゆえ…なんて原因もあるかもです。
でも、今回の件を踏まえて一つ参考に出来るのは、ニコンF80に限らずとも、フィルム装填(オートローディング)が上手くいかない時に、原因が必ずしもカメラのトラブルだけとは限らないということ。
これある意味大事です。カメラのトラブルと決め込んでそのカメラを仕舞い込んでしまったり処分してしまうようなことがあると、とても勿体ないことになりますからね。
このお客さんが繰り返しご来店くださって、状況を報告・共有いただけたこと感謝いたします。
*今日の2枚の画像はイメージとして後から撮ったものです。本事例の該当個体、フィルムではありません。
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