我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年2月23日 (土)

能ある鷹は爪を隠す!?

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20~30年くらい前に造られたプラスティック製フィルムコンパクトカメラのズーム機や廉価機が、近頃はフィルム未経験者の入門機として少し需要が出て来ています。

ただ、これに相応するカメラって既に電子カメラになっているので、動かなくなって修理が利かない個体も多いんですよね。

そんな不動品という理由以外に、「あげる!」と言ってももらってくれる人が居なかったよな時期があったので、売れないのに並べる商棚がない…という理由で、店のバックヤードに仕舞いこんでしまったカメラもそれなりにありました。

先日、仕舞い込んでいたカメラを数台引っ張り出して来て動作チェックなどしてたら、このカメラに遭遇しました、「コニカ Z-up80 RC」。

この機種そのものや、近似機種は決して珍しいカメラではありません。背蓋にある扉の中にあるボタンや複雑な文字や印しも記憶にあるのですが、これがどういう機能を操作し設定するのか全く気にしたことがありませんでした。

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今回、調べてみて多機能さにビックリしました。「多重露光撮影」「長時間露光撮影」「インターバル撮影」の3モードが扉の中で設定出来るのでした。

そして、各モードの機能が凝っているのです。多重露光撮影は大きく分けで2モード。一つは設定した回数だけシャッターを切ってもフィルムを送らないモード。その回数を39回まで設定出来るので、構図を変えてすごい重ね撮りが可能です。もう一つは、1回のシャッター操作で可能な連続撮影、同じく39回まで設定できます。

長時間露光は、2秒から99時間まで1秒単位で設定できます。99時間って、4日と3時間ですよ(◎_◎;)

インターバル撮影は10秒から99時間までの間で秒単位の設定が出来るうえ、撮影回数も39回まで任意で設定できます。ということは、99時間間隔で36回(フィルム1本分)設定すると、3465時間(144日間)動作し続けるってことですよね!?これまたすごい(◎_◎;)

このカメラの凄いところは背蓋にある扉を閉めてしまうと、前述の高機能が操作出来ないようなること。能ある鷹は爪を隠す~って感じでしょうか!?

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いやぁ、下手に間違って余計なボタンを押すと素人には判断・理解出来ないような撮影モードに突入してしまうことを防ぐためでしょう。

 

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2019年2月22日 (金)

トリガーレバー機の底ケース

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底面にあるトリガーレバーでフィルム巻上げを行なうカメラにとって、底ケースは厄介なものになりがちです。

完全に底面にレバーがあって、巻上げ操作で前方にせり出してきたりしない~キヤノンVTみたいなタイプであれば、底ケースはレバーの動きに沿って穴を開けるだけでOKです。

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しかし、レバー自体が少し前にせり出していたり、巻上げ操作自体がボディの前後幅から飛び出すような構造だと、底ケースの装着が危うくなります。

それなのに、その危うさを解決している底ケースが「リコー・オート35V」のケースです。

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リコー・オート35Vのトリガーレバーはもともとボディの前後幅より前寄りにはみ出しているうえ、巻上げ操作もボディ前方に弧を描くような動作をします。

なので、画像のように、レバー自体や動作に干渉しないような形状で底ケースに切り欠きを入れているのですが、普通にこんな切り欠きを入れるとケース自体の強度が弱くなるうえ、形状崩れも起きやすくなってしまいます。

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でも、ケースの底面や左手が当たる部分の中に芯となる鉄板を入れ込むことで、その問題を解消しているようです。その分、ちょっとゴツめな造りになってますが。

 

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明日はがらくた市

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明日23日は第4土曜日なので、我楽多屋の「がらくた市」です。

金曜から土曜にかけては天候がちょっと不安定な予報ですが、土曜の午後は大丈夫でしょう、多分(^-^)

今月も田中長徳先生トークショーを行なう通常パターンです。

2月は営業日が少ないため、我楽多屋のような小売業にとっては売上げ的に嫌な月です。だから明日は通常のがらくた市より割引率をちょっと大きくして、皆さんの財布のひもを緩めてしまおうかとも考えております。

タイムスケジュールを以下に記します、ご確認ください。

・午前10時  : 開店
・午後2時    : 全品10+α%割引サービス開始
・午後2時半~: 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
・午後7時    : 閉店

★トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は出来なくなります、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですから、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2019年2月21日 (木)

純正ルーペをプロジェクター化

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もう一昨年の年末になりますが、我楽多屋で出物の「リガ・ミノックス」をお買上げいただいたAさん。

その後も時々、新ネタ報告にご来店くださいます。

ミノックス用のルーペを欲しくて自作までされていたのですが、「ついに純正品を見つけた!」というのが今回のご報告。でも、それだけで済まさないのがAさん。

以前と同じように、LEDライトの口径に合わせたアダプターを自作されていました。純正ルーペのレンズ性能が良いので、こうするとプロジェクター的な使い方も十分に出来るんですよ!とのこと。

店内照明を消して試せば良かったんですが、、、

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2019年2月20日 (水)

どこかで見かけたような...

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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「二代目の先週撮ったもの行ったとこ」は、築地です。

都内の水産や青果市場の多くはうちの店と同じで水曜日に休みなことが多いのですが、先週水曜日は開場していたので豊洲新市場を見学してきました。

ついでに、築地近辺まで歩いて場外市場内を通過した時に見かけたこのお方。

「カメラ買います」の人ではありませんです。

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2019年2月19日 (火)

この部品は何のカメラ用か?

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時々したくなる、くだらない自慢ねたです。

がらくた整理中に出て来た、カメラ部品。一つはシャッタースピードダイアルと思われるもの、もう一つは巻上げノブと思われるもの。

これを見て、何のカメラ用か見当が付いてしまったのです(^-^)

ただ、それだけでは心もとなくて自慢にならないので、本当に合っているのか確認してみたくなりました。我楽多屋の天井から吊るしてあるカメラにそれがあったような気がしたので、探してみたら~ありました!ありました!

シャッタスピードダイアルはペトリ一眼レフのV6、巻上げノブはオリンパスワイド。

証拠写真を撮ろうと思って、実は禁断!?の行為なのですが、天井のヒートンからカメラを外しました。カメラと部品を並べてみると、オリンパスのノブの大きさが少し違いました...。

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でも、その形状、ローレットのデザイン、表示内容などからしてオリンパスの近似モデルのものであるのは間違いないと思います。オリンパスワイドにもバリエーションがありますし、ワイドじゃなくてただのオリンパス35かもしれませんが、そこは許容範囲としてください(^_^;)

自慢話のつもりが、最後は軽いお願いになってしまいました...。

でもカメラ屋を4半世紀もやっていると、こんな変な記憶力もついてしまうものなのです。

【追記 2019/2/19 11:20】巻上げノブの方ですが、Facebookページの方にお客さんからコメントいただきまして、これはコニカⅡ型用であることが判明しました。上記の誤りを訂正します。自慢のつもりが大恥になってしまいました。恥じのついでに書き加えておきますと、店の天井じゃなくて、レジカウンターの真横に解体されたまま袋詰めにしたコニカⅡ型があることに気付きました。

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2019年2月18日 (月)

Penを買う理由。

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「Pen」と言っても、オリンパスのカメラのことではありません。男性向けのライフスタイルマガジンの「Pen」です。

今、販売されている3/1号の特集が「ライカで撮る理由。」ということで、店のお客さん周りでもちょっと話題になったりしています。

本のお値段が税込み730円なんですが、ある常連さんが「高いなぁ~、カメラが一台買える!」と言われていました。モノに対する価値観って皆さん違いますから、面白いなぁ~と。

この常連さん、もちろん普通に使えるカメラは何台もお持ちですから、我楽多屋で探されるのは雑誌「Pen」と同じ値段くらいのジャンクカメラやレンズ。ちょっと手を入れたら普段使いが出来るようになりそうな品物を探されているのです。

ちなみに、私はこうしてPen最新号を本屋さんで買って来ました。730円は微妙なところですが、こうしてブログねたになりますし、カメラ屋として必要な情報が得られるかもしれませんので。

私も個人的にライカのボディは1台持っていますがライカのレンズは持っておらず、ご覧のようにロシアもん。これでも、「ライカで撮る理由。」は名乗れるのでしょうか...!?

さて、性格が悪いので揚げ足取りのような見方をしてしまうのですが...Penを見たところ。20数名の著名人が取り上げられて、私物(と思われる)のカメラが紹介されています。その中でライカ以外のレンズを付けているのは1人だけでした。コシナ・フォクトレンダーのレンズ「ノクトン35ミリF1.2」を付けているのですが、その人の作品のキャプションに「オールドレンズによる~」と書かれていて、コシナもオールドレンズになるのか~と。見る限り、2003年発売の初期モデルじゃなくて、2011年発売の後期モデルっぽいのに。

 

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2019年2月17日 (日)

ローライフレックス何型用?

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私の単なる勉強不足なら、お恥ずかしい今日の話題です。

このローライフレックスの革ケースは、先日ご来店のお客さんが他の革ケースもう二つと一緒に「私は使わないので置いてきます。誰か使う人がいらっしゃっればいいんですけど」と持って来られたのです。

お店ですからタダでいただくわけにもいかないので、お買上げいただいた品物を値引きさせていただきました。要は物々交換で差額をいただいた~って感じです。

で、このケース。ローライフレックスの何型に使うのかなぁ~と調べてみたのですが分からないんです。

持って来られたお客さんに改めて確認したところ、「スタンダード用かと思って手に入れたら巻上げクランク用の穴が開いてないので、オリジナル用かと思います...」とのことでした。

が、オリジナル用だとすると、たしかに右側面に巻上げクランクではなくてノブ用の穴が開いているのはいいのですが、同じく右側面の下より前方にピントノブ用の穴も開いているはずなんです、、、

さて、このケース。一番上の画像のように左側面にはストラップ金具用の小さな穴だけが開います。右側面には前述のように巻上げノブ用と思われる穴と、左側面と同じくストラップ金具用の小さな穴が開いています。

そして、背面には赤窓用みたいな丸い穴が三つも開いているのです。これも不思議なんですよね...。念のため、底面の画像も載せておきます。

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この革ケースがローライフレックスの何型用が分かる方いらっしゃいましたら、ご教示お願い申し上げます。

 

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2019年2月16日 (土)

何故にバードウォッチング向きなのか!?(笑)

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このカメラ「ミノルタSRTスーパー」の動作チェックをしている時にその状態から、このカメラはバードウォッチングに向いているかも!?と思いました。

何故に私がそう思ったのか、もし分かったら凄いです!

ヒントは、画像を見ただけでは分かりません。

それを当てるの無理だろうって怒らないでください。おふざけ半分ですから。

では、どういう状態かと言いますと、巻上げレバーを巻くと「きぃきぃきぃきぃ」と音がするのです。

その音がバードコールを鳴らしている音に似ているのです。

さすがに、バードコールのようにいくつかの音色を奏でるのは無理ですが、巻上げの早さや小刻みに巻き上げたりすることで、リズムは変えられます。

このカメラを森に持ち込んで撮影していると、巻上げ時に発する音で鳥が集まってくるかもしれませんね(笑)

ということで、バードウォッチングに向いてるのでは~と思ったのでした。

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2019年2月15日 (金)

私(FE)のトリセツ

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私、ニコンFEは1980年前後に売られていた電子シャッター式のカメラですが今でも、LR44電池を2個装填していただきますと、シャッター速度全域においてまずまずの動作をしております。内蔵の露出計もおおよそ正確な精度を保っております。

三角アタマのペンタカバー部分が少し歪んでいますが、ファインダーを覗く上で特に問題は無いので撮影にも影響ありませんので、ちょっとおマヌケな見た目は愛嬌としてお許しください。

ただ、我楽多屋に並ぶ時点の動作チェックでは現れていなかった症状。シャッターを切った時にミラーが下りて来ないトラブルが、1/250秒と1/125秒あたりで時々出るようになってしまいました。

でも、シャッター幕はちゃんと閉じているので撮影に影響は無いものと思います。下りて来なくなったミラーもシャッターダイアルを一旦バルブ(B)まで回していただくと下りて来ますので、続けて撮影が可能です。

こんな私でも良いという方にお買上げいただくのを心待ちにしております。もちろん、当初の値付けより安くなっております。

 

さて、このニコンFEは昨日のブログ記事にも登場した個体です。先日、「フィルムカメラをはじめたい!」というお客さんに操作説明をしている時点で、時々ミラーが下りてこない症状が発覚したのです。

面白いことに2晩寝かせたら、その症状が出なくなっていますが、今後は何とも...です。

良きように解釈をすれば、初心者に嫁ぐと迷惑を掛けてしまいそうだと判断したこのカメラ自身が、操作説明している時点で故意的に不調になって、身を引いてくれたのかもしれません。

また、この症状は心得のある人ならばドライバー1本で簡単に改善させられるという情報もありますが、我楽多屋では手を加えない現状売りを基本にしているので(直す技術を持ち合わせていない…というのも一因ですが)、こんな場合は値を下げて分かる人に見つけてもらうようにしています。モノは言いよう、うちでイジってしまうと、分かって買っていただける方の楽しみを奪ってしまうことになりますからね(^^)

 

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