我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年5月

2025年5月10日 (土)

変形ラバーフードを修正してみる

本日10日(土)、出張買取業務のため開店時間は午後1時の予定です

 

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ラバー製のレンズフードの長所は軽いこと·畳めることなどで、逆に短所は変形しやすいこと…。

画像のラバーフードはミノルタ Mロッコール40㎜/f2用。かなり変形しちゃっています。

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大きく内側に凹んでしまっているわけではないので、ケラレることはないのかもしれませんが~このまま使うのはあまり格好の良いものではありませんね。

メタルフードの場合は少しくらい変形していても、それを貫禄と捉えれば格好悪く見えない~という人もいらっしゃるのでしょうけど。

約30年間カメラ屋で働いて来て、今回初めてラバーフードの変形を直してみようと思い立ちました。

結果、どうでしょう?僅か15分くらいでここまで修正出来ましたよ。どんな方法を試みたのかは、まだ内緒です。

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と喜んだのも束の間。指で推したりしていたら、また少し元(変形した状態)に戻ってしまいました。もう少し頑張ってみます。

 

 

2025年5月 9日 (金)

リコーっぽい

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このカメラ、リコーのカメラのイメージですよね?

でも、「SEARS」と記されています。この名称はアメリカのシアーズローバック社が幾つかのカメラメーカーからOEM供給を受けて販売していたカメラに付けられたブランド名です。

まず、このカメラを手に取った時、背面に記された「MADE IN TAIWAN」に目が行って、リコーじゃないのか!?と気持ちが揺らぎました。

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次に、まぁ~どのみち機能的には壊れていそうなんだけども、使用フィルムが126で35ミリじゃないことで希望も薄れました。

でも、レンズの名板に「SEARS」以外に「RIKENON」と記されていたので、「やっぱり!リコーだったのねぇ~!」と、少し救われた気分になりました。

126フィルムを使う当時のリコーのカメラには、MADE IN JAPANの機種もありますが、これと同種と思われるRICOH 126-C AUTO CdSがMADE IN TAIWANであることも今回分かりました。

 

さて~過去のブログの中で登場した「SEARS」ブランドのカメラを調べたら3台ありました。

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上の画像、Sears 32B(左)はマミヤ製でプリズマットNPあたりと同種。SEARS T·L·S(右上)はリコー製でシングレックスTLSと同種。SEARS SL11(右下)はリコーの初代シングレックスと同種なのですが、ニコレックスFとも兄弟機で…どうやら製造はマミヤらしいです。

そして最近、噂で聞いたのは~一般的にマミヤ製と言われているニコレックスFも設計はマミヤらしいのですが、実際に作った工場は別のカメラメーカーなんだとか…。

ここらへん大人の事情が入り乱れております。

 

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第307回目のテーマは「クラシックガジェットカメラバッグではなく、リアルタイムに使ったガジェットバッグ」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

★コラム文末に長徳先生の新作写真集クラウドファンディングの案内(リンク)あります。

 

*閲覧は2025年8月初旬まで。

 

2025年5月 8日 (木)

この脚の短さで…

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フランスGALLUS社のDerluxというカメラの距離計のようなんですが、本来はカメラへ取り付けるシューの脚が長いはず。

そもそも、Derluxのカメラ側の取付け部の両側にダイアルやファインダーがあるので、脚が長くないと届かないのです。

また、ただでさえこんなに脚が短いとボディ上面と干渉するのを気にしないといけないのに、距離計にある丸い回転部が大きくて、距離計本体の下端部より僅かに飛び出しているくらいなのです。ということは、カメラに付けようにもかなり制限されてしまいます。

で、付きそうなカメラを探してみよう!ってことになり、探し始めてすぐにアクセサリーシューがボディ中央にある時点でまずダメなことに気付いた結果。思い付いたのが、ペトリカラー35。

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これなら、アクセサリーシューが端に寄っているので距離計のダイアルを気にしなくてOKでした。

追記、この距離計には前面のマークの下に「Cine」と記されていないのですが、記されている個体でこれと同様に脚が短くて取り付け部を横方向へズラすアダプターみたいなものが付いたものが、ネット上にありました。

 

 

2025年5月 7日 (水)

千年乃藤

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、調布市の甲州街道沿いにある國領神社。

昔この近くに住んでいたことがあり、樹齢4~500年と言われる藤が満開になった時の藤棚が見事な記憶があります。なので、この時期にクルマで通ることがあると気にして見ちゃうのです。

しかしながら、先週水曜日は既に見ごろを過ぎて1週間程経過していた模様。

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2025年5月 6日 (火)

チープ・ニコン

本日5月6日、我楽多屋はGW休業させていただきます。定休日の明日水曜日と合わせて連休します。よろしくお願い申し上げます。

 

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仲間の業者から回って来たフィルムコンパクトカメラ「ニコン EF100」という機種。

ニコンに強い人なんですけど「こんなのあったんだね」と、大ニコンらしからぬチープなこのカメラに
関心無さげで、提示された仕切り値も低め。

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私も一旦はそのまま店に並べたのですが、後から気になって調べてみると~。

個人のサイトですが、作例を載せて描写の良さを評価している記事を見つけました。ウィキペディアには機種名と発売年だけが記されていました。

1993年発売ということが分かったので、自分でも調べました。日本カメラ社発行のカメラ年鑑1994年版に新製品として掲載されていた情報によると、当時の定価は12,000円。やっぱりチープカメラでした。性能的には固定焦点・固定露出(ストロボ撮影・マクロ撮影時を除く)。

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そして、ビックリ!?なのが、翌年のカメラ年鑑にはもう掲載されていないのです。販売期間は約1年の短命機種だったようです。そりゃ、見かけない無いカメラですね。

 

 

2025年5月 5日 (月)

中華製?

ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。

★5月3日4日5日の3日間の営業時間は、日祝定時の10時~17時です。

 

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店に並べる品物の検品中、ミノルタAFレンズに貼られていたシールに目が止まりました。

薄いシールなんですが「3Dプリント!?」みたいになっていて、見る角度によって「PEOPLE'S REPUBLIC OF CHINA」という文字が見えたり、「中華人民共和国」という文字が見えたりします。そして、天安門と5つの星は絶えず見えています。

上の画像では、違いが分かりづらくてスミマセン...。

このレンズは「ミノルタAF24-85/3.5-4.5」の初期タイプではなくて、「New」と呼ばれる後期タイプなので、もしや?製造は中国でされていたのか?なんて一瞬思ってしまったのですが、鏡胴のマウント寄りにあるシリアルナンバーを記した部分に、「JAPAN」と併記されていました。

ということで、後から貼られたシールだったわけで、特にオチは無いです。

 

 

2025年5月 4日 (日)

緑色

ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。

★5月3日4日5日の3日間の営業時間は、日祝定時の10時~17時です。

 

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本日は「みどりの日」なので、緑ネタ。

画像のニコンFマウントのレンズリアキャップは、富士山マーク入りのかなり初期タイプ。黒が普通なのに緑色してます(◎_◎;)

何なんでしょ、これ??

 

オリジナルの色付きキャップというと、メーカーのサービスセンターがお客さんから修理品と一緒に預かったキャップと識別するために、サービスセンター自前のキャップは違う色にしている~なんて噂を聞いたことがあります。

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かつて話題にしたのは、キヤノンFDマウント用リアキャップで地味な灰色したのは、それなんじゃないか!?と。キヤノン以外にもそれっぽいのを見た記憶がありますが、画像が出て来ませんでした…。

 

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それとは別に色が付いているキャップで思い出すのは、勝手に型を取って色を付けて作っちゃったような例。これの場合、ブランド名などの文字を消して複製しちゃってたり、明らかに怪しさが漂っていましたね。

今回のはその作りや雰囲気に怪しさを感じないのです。しかし、この緑色がニコン(特に日本光学時代)らしからぬ色で、かなり意外なんですよね。

 

 

2025年5月 3日 (土)

超シンプル👍

ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。

★5月3日4日5日の3日間の営業時間は、日祝定時の10時~17時です。

 

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先週、マミヤ35のオリジナルと呼ばれるバックフォーカシング機構の稀少なカメラを紹介しました。PXでしか販売されなかったような情報もある機種で、マミヤとしては35ミリフィルムを使う最初のカメラ(1949年)。

それから6年もしてから、マミヤ35Ⅱが出ます。そして、今日のカメラはさらに2年後に出たマミヤ35Ⅲです。

Ⅱ型では巻上げ・巻戻しともにノブだった操作系が、Ⅲ型になって巻上げはレバー・巻戻しはクランクになったことが、Ⅱ型とⅢ型の大きな差。

このカメラを見ていて「実にシンプルで美しいなぁ~」と思いました。

シンプルなカメラって、案外と造りが華奢だったりするのですが、このマミヤ35Ⅲはキッチリとシッカリ造られていて、ズッシリと重量感もあってモノとしての魅力が溢れています。

 

2025年5月 2日 (金)

17年ぶりの里帰り

ゴールデンウィーク期間中、我楽多屋は4月29日(火)・5月6日(火)の2日間を臨時休業させていただきます。定休日の水曜日と合わせて、火曜水曜と連休します。よろしくお願い申し上げます。

 

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その値札から、ずいぶんと以前に我楽多屋でお買上げいただいたものであろう~チノンCP-7Mが我楽多屋に戻って来ました。

ブログの過去記事を検索してみたら、2013年にCP-7Mを話題にしている記事がまず見つかりました。ボディについて書いているとはいえ、レンズがセットであれば一緒に画像に収めているだろうし、6,800円の手書き値札がもっと昔のものだろう~という記憶。

さらに検索すると、2008年の記事にまさにこの個体の画像が載っていました!

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同じ値札でレンズもセットされてます。内容を見ると当時は現状売りでいちおう動いていたみたいですが、17年経過した今…ボディはうんともすんとも動かない状態になり、レンズはカビがわりと多めに生えてしまっています。

今回の件、個人的には感慨深いものがあります。2008年といえばこのブログを始めた年。日々ブログを書き続けた結果、17年ぶりに戻って来たことを記録として確認することが出来たわけですからね。