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「カメラ提供意思表示カード」は、5年半前から導入した企画です。
企画段階から、お客さんが「もしもの時の」ものなので失礼にならないのだろうか?と、とても慎重になりましたした。そして、導入してからもあまり積極的には勧誘などせずに今に至っております。
このカードの目的は、カメラをお持ちの方が万が一の時のために、お手持ちのカメラやレンズの行く末に道標を付けるためのものです。
そうしないと、折角の愛機が思わぬ方法で処分されてしまうこともありますし、ご遺族にとっても迷うことなくご遺品を整理できることになります。品物によっては文化遺産とも言えるようなものもありますから、それを皆で守っていくことも大切なことだと思うのです。
このような、カメラ提供意思表示カードの真意をちゃんとご理解いただけて、カード作成の意思を示していただいた方がいらっしゃいます。正直に言います、まだ100人には達していません。
数日前にカメラ提供意思表示カードを発行したご家族の方から、ご遺品の買取り依頼がありました。
実は今年3月にカードを発行したばかりの方です。その時にご病気であることはお話されていらっしゃいました。
ご家族のお話によると、帰宅後にカードの話を聞かされてカードを渡されたのだそうです。でも、縁起が悪い…と一度は受け取るのを拒否されたそうですが、ご本人の強い意志から受け取ったのだそうです。
それから、僅か4ヶ月程。ニコンやハッセルブラッドなどのカメラやレンズをご遺品として買わせていただくことになってしまいました。
画像のフィルムの中の数本は、ご家族がヨドバシカメラで故人のために買って行かれたフィルムだそうです。涙ながらにそのお話を聞かせていただきました。でも、残念ながら使われることはありませんでした。
故人のご冥福をお祈り申し上げます。
カメラ提供意思表示カードについて詳しくはこちらでご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/donorcard.html
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