我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2019年8月

2019年8月12日 (月)

フィルムカウンターが進まないけど

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6月に「フィルムカメラを始めたくて~」とご来店いただき、ニコマートをお買上げくださったお客さん。

最初の1本目のフィルムを撮り終えた後、いきなりフィルムを巻き戻すことが出来なくなり、我楽多屋に駆け込まれました。その時の状況はこのブログでも話題にしましたが、その原因はたまたま!?運悪くフィルムとスプロケットが噛んでしまっただけのようだったので、特に修理などせずにそのままお使いいただくことになりました。

一昨日は「気軽に持ち歩けて簡単に撮れるカメラも欲しい」とご来店くださり、プラ製のフィルムコンパクトカメラを1台お買上げくださいました。

気になって、ニコマートのその後を聞くと、「あの後、フィルム2本ちゃんと巻戻しも出来て問題ナシです!」とのことで安心しました。

しかし、フィルムカウンターが2回とも「7」以上進まない症状が出ているとのこと…。

「でも、それを分かって使えば、愛着も湧くので」と前向きに?に捉えてくださっているので、とても安心しました。

この「安心」には、古いフィルムカメラで遊ぶうえでの大らかさみたいなのをご理解いただけているようなので、今後のカメラ・写真遊びのことも含めて「安心した」の意味合いが大いに含まれています。

また、このお客さんに紹介された方が少し前に、やはりフィルム手始めにコンパクトカメラをお買上げくださいました。ご紹介って店にとってはとても嬉しいものです(^-^)

 

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2019年8月11日 (日)

walz SELF TIMER

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セルフタイマーはカメラに内蔵されているのが当然で、外付けセルフタイマーなんて知らない世代が増えているのは事実です。

そんな時代ですから数ヶ月前には、テレビ局から取材が来たりなんかもしました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/05/post-8407.html

今回出て来たセルフタイマーの背面が、まるでコカ・コーラの古い看板みたいなデザインだったので画像を撮ってみました。

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2019年8月10日 (土)

二つの引き金

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ゼンザブロニカのハンドグリップ「T」デラックスタイプというアクセサリーです。

S2やECなんかに使えるグリップです。

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ピストルでいうと引き金のような部分が二つあります。上側の人差し指で操作する方を引くと、正面から向かって左側のレバーが動きます。これでシャッターを切ります。

じゃあ、下側の中指で操作する方は何か?というと、正面から向かって右側のレバーが動き、絞り込みが出来ます。

今、ボディが無いので、グリップと合わせた画像をお見せ出来ないのですが、過去のお客さんカメラ画像にL字グリップ付きのECがありました。この場合はシャッターを切ることしか出来ません。

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最後に余談ですが、冒頭のT字グリップを横から見ると人の横顔みたいな形をしています(笑)

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2019年8月 9日 (金)

ЗОРКИЙ ЗК 50/2

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無知ってものは恥ずかしいものです。

先日あったソ連(現ロシア)製カメラの「キエフⅡ」。ボディ・レンズともに製造番号の前2桁が「49」なので、ソ連製の常で1949年製と判断され、当時から長年連れ添ってきたボディ・レンズと思われます。

この頃のキエフは、戦後にソ連がツァイス・イコンから接収したドイツの部品・技術でほぼ造られているので、後々のキエフより質がいいと言われています。

ボディに刻印された「Киев」は見慣れているので、すぐに「キエフ」と判断出来たのですが、レンズに記された文字は、初期の頃のものはあまり見掛けないのでピン!と来ませんでした。

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レンズもカール・ツァイス製ゾナーのコピーに違いなく、後にはJUPITER(ジュピター)8Mと記されるレンズなのだけど、この個体には「ЗК」と記されています。これ数字の「3」とアルファベットの「Kで」はなくて、どちらもキリル文字だそうです。

また、「ЗОРКИЙ」の前2文字を数字の「30」と読んでしまいましたが、同じく全部キリル文字で「ゾルキー」と書いてあるそうです。

言われてみれば、ゾルキーのボディに「ЗОРКИЙ」を筆記体のような書体で刻印されたものがありますよね。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第238回目のテーマは「フォクトレンダーVitessaは明るいレンズ付きよりも暗いレンズ付きの方が良い」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

 

*閲覧は2019年11月初旬までです。

2019年8月 8日 (木)

65歳には見えない美しさ

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キヤノンⅣSbです。

1952年から1955年にかけて生産されたカメラですが、その製造番号から推測して1953年から1954年に造られた個体と思われます。推定年齢65~66歳ですよね。

付いてるレンズはセレナ―50/1.5。当時セット売りされていたレンズの一つだから、長年連れ添っている相棒でしょう。

ボディ・レンズともキズやアタリは見当たらず、かなり程度良好です。さらに、革ケースの状態もかなり優秀。

これだけ綺麗だと、ほとんど使われれていないんじゃないだろうか!?と思われます。

で…使われていなかった故なのか、シャッター幕に少し難が…、レンズにもちょいとクモリが…。

ちょっと残念ですが、画像で見ていただく分には十分な目の保養になりそうですね。

 

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2019年8月 7日 (水)

流線形の鉄道

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

★夏期休業のお知らせ:我楽多屋は8月15日(木)を夏期休業させていただきます。定休日の14日(水)と合わせて連休です。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、鉄道歴史展示室です。

汐留にある鉄道歴史展示室の前を通りがかったら、「流線形の鉄道~1930年代を牽引した機関車たち~」という企画展をやっていたので、覗いてみました。

流線形機関車の資料も当然に興味深かったのですが、同世代の流線形なものとしてインダストリアルデザインが取り入れられたカメラ、1936年発売のコダック・バンタムスペシャルも例に挙げられていましたよ。

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2019年8月 6日 (火)

ジャンク品はゴミじゃない

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数日前のこと、レンズのフロントキャップに残っていたシールか何か糊っぽいものの跡をシール剥がしで落としていたら、常連Sさんに「そうして品物を掃除されているのをよく見ますけど、ほかのお店では掃除などせずに並べて、ずいぶん汚れていたり、糊の跡がべた付いたカメラなんかが平気で売られています。そういう話を他のお客さんから聞きませんか?」と声を掛けられました。

特に他のお客さんから聞いたことはありませんでしたけど、私なりに、店に並べる品物に対しては一定の基準みたいなものがあります。

売り物として並べる以上、触れる状態までは事前に掃除をしたいな...と。

べた付いていたり、見るからに汚れが付いていて、触るのを躊躇うようではいけないなぁ~と思っています。ジャンク品だってゴミじゃないんですから。

人によっては我楽多屋で売っているモノの多くはゴミみたいなものだと思う人もいらっしゃるでしょう。でも、それは一般的な価値観としてのことだと思います。どこか不具合のあるカメラやレンズなんて、その状態を判断出来ない人にとっては使い物に出来ませんし、カメラの一部品や付属品だって、それ用のカメラを持っていない人には無用なものでしかありませんからね。

でも、そういうモノでも必要として買って行かれる方がいらっしゃるのです。

だから、私も汚れたままの品物をゴミでも出すように店に出したくはありません。

そんな話を常連Sさんにしたら同意してくださり、汚れたままの品物を出すようなお店の店員さんの品物に対する意識を問題視されていらっしゃいました。

ほかのお店の営業姿勢をとやかく言うのは避けたいですが、品物に対する気持ちや愛情という点では、今回のようなお話を聞くと悲しくなりますね。

 

数年前にお客さんから聞いた話でも似たような気持ちになったことがあります。お正月の売り出しということもあったのでしょうが、ニコンFのジャンクなんかも含めて複数のカメラがジャンクかごに入れられていて、それを手に取ったお客さんがニコンFを放るようにしてかごに戻していたそうです。他にもそういう雑な扱いをするお客さんが多く、それを黙認しているお店も気分悪い...と感じて、その場に居るのが嫌になった~というお話。

 

話しが長くなってしまいますがこれを逆の観点から見ると、買取り依頼で持ち込まれたカメラやレンズの中に、触るのを躊躇うような状態の品物が含まれていることがあるってことです。

カメラ好きな方からの買取り依頼品でそういうことは滅多にないですが、家に長い間放置されていたご家族のカメラなんかが持ち込まれた場合に、埃だらけの品物があったり、品物を広げた机の上が真っ黒になってしまうようなことが時々あるんです。これもちょっと悲しいことです。

 

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2019年8月 5日 (月)

電池蓋のテープは

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中古カメラ屋のジャンク箱の中などで、カメラの電池蓋の上にセロハンテープなどがピタ~ッと貼られているのを見たことありませんか?

あれ何でだか知ってますか?

悲しい話ですが、電池蓋だけ外して持って行く心無い人が居るからだそうです。所詮、完全ジャンクの故障品で僅か数百円で売っているカメラだったりするのにですよ。

このことは何度かお客さんから聞いたことありましたし、仲間の業者から流れて来るジャンク市で売れ残った品物の中にテープで電池蓋が留められたカメラを何度か見ています(上記画像参照)。

さらに、お客さんからこんな話も聞いたことがあります。某中古カメラ店では始めからカメラの電池蓋が外されていて、会計の際にお店の人が合致する電池蓋を付けてくれるのだそうです。そこまでの対応をしないといけないなんて、悲しいですね。

 

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2019年8月 4日 (日)

銀枠フィルター

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ここ最近は赤や青・緑色など枠に色が付いたレンズフィルターも存在していますが、フィルターの枠といえば「黒」ですよね。

さらに昔は「黒」じゃなくて「銀」かな。

じゃあ、その銀から黒に変わったのがいつ頃なのか?線引きはなかなか難しいと思いますが、一眼レフカメラの普及し始めた時期くらいが境目のような気がします。一眼レフ用レンズってのは、昔から鏡胴が黒いものが多いですよね。

また今でも、銀枠のフィルターは存在しますが、黒いボディに鏡胴が黒いレンズを付けて、そこに銀枠フィルターでは目立ち過ぎてイマイチのような気がします。

何故こんな話を始めたのかと言うと、上の画像のキヤノンFTに付いたFLレンズの銀枠フィルターが「カッコイイじゃん」と思ったからです。

多分、レンズの絞りリングとスピゴット式マウント部分の銀色と銀枠フィルターが良い調和をしているからだと思います。ボディがシルバーってのもあるのかな。

数年前から私物で持っているニコンF・ニッコール・銀枠フィルターよりカッコいい。

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