我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2017年6月

2017年6月11日 (日)

金属製のフィルムケース

デジタルカメラの普及でフィルムの消費量が減っている~なんて話、耳が痛くなるほど聞いていらっしゃると思います。

その反面、フィルムパトローネをキーホルダーなんかにして売っている業者さんもあるようで、不思議な感じがしなくもありません。

フィルムパトローネって、フィルム世代には当然のものですが、若い人にはその色やデザインに一種のレトロ感みたいなのを感じちゃったりするんでしょうね。それと、金属製である点もやはりモノとして魅力ありますから。

で、今日のはそのパトローネを入れる、フィルムケース。

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*ちなみに、一緒に写っているパトローネはこの黄と橙のフィルムケースと時代考証は合っていませんことお許しください。

今のフィルムケースはそのほとんどが樹脂製の半透明だったりして、実に味気有りません。でも、昔のフィルムケースは金属製でした。その色といい、モノとしての存在感があるように思います。以前にもこんなの金属製のフィルムケースを紹介したことがありました。

フィルムメーカーさん、どうでしょうねぇ?今こそ、こんな金属製のフィルムケースを採用してみては!

 

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2017年6月10日 (土)

耐衝撃タイプですが...

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私物のコンパクトカメラ「フジのXP70」です。自転車通勤も含む出退勤時や、休みの日もリュックやカバンの中に入れて持ち歩くことが多いカメラです。ただ、使用中のスマートホンのカメラ性能が高いので、最近の使用機会はかなり少ないです。

購入は2014年12月。去年の夏くらいから、ストラップ吊り金具がガタつくようになりました。ビスが緩んでいるようなので、指で締めたりしながら使っていました。このビス、専用の工具が無いと締められないような形状。

が、数日前にリュックからカバンに入れ替えたつもりが、あとでカバンの中を探したらストラップしか見当たらないのです。もしや?と思って、帰宅後にリュックからカバンに移し替えたソファを確認したら、その隙間にカメラが落ちてるじゃないですか!!

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よく見たら、ストラップ吊り金具のビスが1個落ちて、金具自体が半分外れているのです。

このビスだけ入手できないものかと思って、メーカーのサービスセンターに聞くと、「ビスだけですか?受け側は欠けてないでしょうか?」と聞かれる。そういえば、ちょっと不自然な格好しているな~とは思ったけど、あれは欠けている可能性があるのか...。

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どのみち、現物を見てもらわないと判断してもらえないし、受け側が欠けていると、そこら一帯の外装交換が伴うので代金が1万2千円くらいするという。これ、1万円半ばで買ったカメラだよ...。

例えばビスだけ売ってもらって自分で対応する場合には、ダメでも文句言わない一筆を書かないといけないらしい。ということは、どのみち、サービスステーションに足を運ばないといけない。

電話を切って落ち着いてから思ったのだが、サービスセンターの人、現物を見てないわりには「受け側が欠けていないか?」とずいぶんスムースな反応した。もしかして、この部分の損傷ってよくあるパターンなんじゃないの?と疑わしい。

それ以前に、このカメラ。耐衝撃タイプで1.5mの高さから落としても大丈夫ってカメラなんだけどなぁ。

 

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2017年6月 9日 (金)

キヤノンFTb入れ替わり「呼び」

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4月下旬、キヤノンFTbの在庫確認とゴールデンウィーク期間中の営業日を確認するお電話がありました。

正直なところ、期間中の休業日を決定する前だったので、〇日か〇日のどちらかに休業させていただこうと思っているが、まだ決定していないこと、FTbについても現物を見てご確認いただかないことには取り置きなども出来ないことを、お伝えました。

すると、「〇日に開けませんか?」と言われましたが、スミマセン~さすがにそのためだけに開けるのを決めるのは...。

翌日だったか...改めてお電話いただきましたが、恐縮ながらその方が言われた〇日はお休みさせていただくことになりました。

1ヶ月ちょっと過ぎた昨日の朝イチ、FTbを買いに来られたお客さんがいらしゃいました。お会計の時に「やっと来られました」と言われて、冒頭のやり取りの方であったことが判明。

現状OKのFTbとキレイな標準レンズをお買い上げいただきました。懲りずにご来店いただき感謝です。

そしたら、その方がお帰りになられた直後、既に店にいらした他のお客さんから物々交換のお申し出あり。鞄から出て来たカメラの中にFTbがあったのでビックリしました。

少し前にも、同じキヤノンのペリックスで似たような入れ替わりがありましたが、あの時は確か1日のブランクがあったはず。今回はほぼ同時の入れ替わり、これは「呼び」というより、「怪奇現象」並み(笑)。

 

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2017年6月 8日 (木)

コニカFC-1の元箱

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昔はカメラが高級品でしたから、元箱や梱包が贅沢なことがありました。ただ、逆に言うと今のような過剰包装の習慣はないので、意外とあっさり~だったなんて場合もあります。

それに比べて、最近は贅沢さはないものの過剰なくらいの梱包がされていることもしばしば。でも、それが再生紙利用の段ボールで複雑怪奇な立体緩衝材だったりして、味気がありません。

前置きが長くなりましたが、コニカFC-1の元箱がちょっと風変わりだったのでとりあげてみます。

レンズセットではなくて、ボディだけのわりにちょっと大きめな元箱。開けてみると、外装の厚紙に発泡スチロールが張り付いていて、パタパタと開きました。で、中には元箱全体積の1/4くらいのボディがちょこっと収納されていました。

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画像の撮り方が悪かったのか、ボディと元箱の体積差があまり感じられませんが、真ん中の画像で2分割される発泡スチロールの薄い方にボディが収まってしまう感じです。

2017年6月 7日 (水)

田町駅東口

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、田町。再開発中の田町駅東口側でバスの車内から撮ったのもの。

言うまでもなく、工事中のビルの安全壁に書かれた「田町の成長曲線は、東京で一番だと思う」のキャッチと、手前を歩く出勤中の人々が印象的だったので。

長徳先生に「2600年ごろに評価される写真」とコメントもらいましたけど(>_<)

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2017年6月 6日 (火)

同時発売のKシリーズ3機種

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ペンタックスの一眼レフというと、「SP」(1964年)が有名ですが、その次の世代の一眼レフがこれらの「K2」,「KX」,「KM」で、1975年に3機種一斉に発売されました。

スクリュー式だったレンズマウントが、この世代からバヨネット式に変更されるのですが、そのほか3機種の違いを大雑把に説明しておくと、

「K2」は最上位機種で電子シャッター式の絞り優先AE機能も搭載。測光方法は中央重点全面測光。「KX」は機械式シャッターを搭載するも、測光方法はK2と同じ方式。「KM」は前世代と同じ平均測光なうえに機械式シャッター採用で、ファインダー内表示も含めて、SPFのバヨネットマウント版とも呼ばれるくらい。

さて、この3機種、同時期に発売されているわけですから、前述のようにそれぞれに違いがあって当然のことなのですが、ひとつ面白いのはフィルム感度の設定をする場所が、3機で全部違う場所にあるのです。

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K2はレンズマウント部に、KXは巻き戻しクランクの円周部に、KMは以前のSPなんかと同じようにシャッターダイアル部にと。

 

そして今回、前から気になっていたK2のフィルム感度設定の方法が判明しました。いつもああでもないこうでもないやってみたり、その結果リングが固着して動かなくなていたり、なんてこともあっていつも御座なりになっていました。実際、この部分が固着している個体の比率もかなり高いようです。

その感度設定方法。まず、黒のリング部分を回して、露出補正部を「1×」のところに合わせます。次に、黒の小さなノブを押しながら、銀色のリング部を回して感度を設定するのです。よく勘違いするのは、黒いノブを押して黒のリング部を回そうとしてしまうこと。これは間違えなのです。

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第213回目を迎える今回のテーマは「高級なミノックスカメラをペーパーウエイトにする楽しみ」です。

こちらより、お楽しみください。

 

*閲覧は2017年9月初旬までです。

2017年6月 5日 (月)

お山万歳!

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フォクトレンダーのカメラです。なんと、100年以上前の1914年に発売された乾板フォールディングカメラ。

その名を「Bergheil(ベルクハイル)」と言います。ドイツ語で「お山万歳」的な意味だそうで、頂上を征服した時に発する歓声なんだとか。

実際、このカメラは実にシッカリと出来ていて、当時のフォクトレンダーを代表する高級機だったそうです。

全体の造りがシッカリはもちろんのこと。水準器が付いていたり、フレームファインダーは手前側のフレームが上下してパララックスの補正もされるし、文字が小さすぎて読みずらいですけど鉄板製の被写界深度表もボディに貼られています。

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この個体には日本製ですがロールホルダーも付いているので、ブローニーフィルムでの撮影も可。

このベルクハイルを我楽多屋に並べてから程なくしてご来店された写真家中藤毅彦さんが、「このカメラはブラッサイ(1899-1984)がパリの夜を撮ったというベルクハイルですね!」と大変興味を持たれていらっしゃいました!

 

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2017年6月 4日 (日)

写ルンですの革ケース

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何日か前にネット上でチラッと見て気になりながら、失念していたモノを昨日ご来店のお客さんがご持参されたので、思わずネタとして採用いたします。

mi-na craft 写ルンです専用レザーケース」という写ルンです用の革ケースです。

何でそんなに反応するのかというと、以前に私が作った下手な写ルンです用の底ケースを見たお客さんに、立派な革製底ケースを作ってもらった~という出来事があったからです。

今回のように、ご来店いただくとだいたい何らかのネタを提供いただくWさんのお陰で、この革ケースを自費で入手する必要なく、二つ並べて撮ることが出来ました。

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2017年6月 3日 (土)

GOSSEN Sixtomat

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その格好がとても魅力的な露出計がやって来ました。GOSSENの「Sixtomat」。

2年ほど前によく似たGOSSENの「Sixtry」を紹介したことがありました。あの時にもこの「Sixtomat」の名だけは出していたのですが、2年の時を隔てて比較できる機会を得ました。

全体のデザインはよく似ています。シャッター式のカバーなんかそのままのよう。本体の象牙っぽい外装は似ていますが、「Sixtry」で銀色だった縁は、「Sitomat」では金色の縁になっています。

そして、「Color Finder」の位置は大幅に移動していて、「Sixtry」の側面から「Sixtomat」では裏面になっています。

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シャッター式のカバーを閉めた状態で裏返して、「Color Finder」の扉を開けるとグラデーションのある色温度計が見えるようになっています。

前回の「sixtory」ではダイアル部分の画像を残していなかったので、そこの比較が出来ず残念。「Sixtomat」ではこんな風になっています。

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