我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年7月

2016年7月22日 (金)

PETRI HALF 7

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ペトリハーフ7は、レンズ周りの渦巻き状にデザインされた露出計の受光部が特徴的な、35ミリ判ハーフサイズのカメラです。

同じペトリのハーフサイズカメラなのにデザインが全く違うペトリハーフは、露出計が無くて露出が完全にマニュアル機であるのに対して、ハーフ7はプログラムAE専用機でマニュアル操作が出来ないゆえに、そこが壊れてしまって使用不可になっている個体も多く、今では殆んど見かけません。

そのペトリハーフ7のフィルム巻上げは底面にあるのですが、時期によって、その巻き上げレバー(ノブ)の形状が違うのです。

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上の画像で上にある初期モデル(多分)は、指を掛ける部分が無いノブ形状。ノブの背面側にあるギザギザを左手の親指の腹で送るようにして回します。

それに対して、下にある後期モデル(多分)は、レバー形状なので左手の親指をそこに掛けて回します。

こんなの、ペトリ好きしか気付いていなさそうなことですが、底面だから見えないことをいいことに、同じモデルの中でずいぶんと大きな仕様変更したなぁ~って思うんですよね。

 

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明日はがらくた市

明日23日土曜日は、我楽多屋の「がらくた市」です。

なかなか梅雨が明けない東京地方ですが、今のところ予報では曇で、雨は大丈夫な感じです。

今月も長徳先生トークショーを開催、通常通りなタイムスケジュールで行ないます。

念のため、以下に記しておきます。

  • 午前10時   : 開店
  • 午後2時   : 全品1割引サービス開始
  • 午後2時半~ : 田中長徳先生トークショー開始(終了予定は午後4時)
  • 午後7時     : 閉店

★トークショーは我楽多屋店内で開催します、その間は店内でのお買い物は極力ご遠慮願います、ご了承ください。また、開催中は座り聞きOKですので、各自、敷物や座布団などお持込いただいて結構です。

2016年7月21日 (木)

FIRSTFLEXの場合

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一昨日に続いて、また今日も二眼レフのピントフードにあるアイレベルでのファインダーについてです。

二眼レフっていうくらいですから、それ専用のビューレンズが付いているわけで、ウエストレベルで見るのが普通なんでしょうが、ピントフードを工夫することで独自性というか個性を主張しやすい部分ではあるんでしょうね。

今まで紹介して中には、ローライフレックススタンダードのこんなのや、エルモフレックスのこんなのがありました。

今日のファーストフレックスはピントフードを開いた時の前面側にレンズを組み込んでいるので、光学ファインダー(透視式アルバダファインダー)と呼ぶことが出来るものの、この部分を完全に倒してしまって素通しになるスポーツファインダー式と比べての優位性があまり感じられない…と言われています。

今回、私も実際に覗いてみて、それを実感しました...。

そして、同じく個性を主張出来るのが二眼レフのネームプレート。大きく凝った書体で「FIRSTFLEX」と表記することで、かなりインパクトある顔になっていますよね。

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結果として、ネームプレートとピントフードにあるレンズをもって、かなり~特徴ある存在になっているのは事実です。

 

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2016年7月20日 (水)

ガード下

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、ガード下。

このガード下、2回目の登場です。千駄ヶ谷駅と代々木駅の間にあります。

ここを目指していた訳でなく全く別の目的で歩いていて、たまたまこのガードの横を通った時に、ふと見て再びオーッ!と思ってシャッター切りました。

ここのガードは吸い込まれるような、、、向うが異次元の世界のような気がしてなりません…。

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2016年7月19日 (火)

手強し、コンツールファインダー

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6年くらい前に似たような話題をしているのですが、苦手克服のためにもう一度(笑)。

あの時の画像はカロワイドの外付けビューファインダーでしたが、今回はそれよりも見かけることの多いであろう、二眼レフのピントフードにあるコンツールファインダー。

戦後まもなく、日本市場での二眼レフブームを牽引したとも言われる、リコーフレックス。バリエーションはいくつかありますが、その中で今でも比較的多く見かける「Ⅶ型」のピントフードに、アイレベルで覗きたい時に使うコンツールファインダーが採用されています。

上の画像のようにピントフードを立てた時、前面に切り込みが入っています。

後ろ側にある四角い小さな窓に片目を当てて覗くと、下の画像のようにさっきの切り込みが見えます。が、これじゃ被写体は全く見えません。

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じゃあ、どうするのかというと、下の画像を参考にしてください。左目をさっきの後ろ側にある四角い小さな穴に当てます。同時に、右目で被写体側の景色を見ます。そうすると大脳内で両者が重なり合って、あたかもフレームが空中に浮いているかのように見え、撮影範囲を知ることが出来るのです。

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と、簡単に書きましたが、これにはちょっとしたコツがいるんですね。それに、この画像では前述の脳内合成は出来ませんからね。

この作業!?、私二代目はちょっと苦手なんです。コツもほぼ分かっていて、大脳内で合成することも出来るには出来るんですが、それをしながら、被写体を狙ったり構図を考えることがまず無理と思うんです。

聞いただけではイマイチ理解が難しいでしょうから、機会があったら是非一度試してみてください。

 

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2016年7月18日 (月)

プラクチナ

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この鈍器のような物体が何かお分かりになる方は、かなりな少数派だと思います。

間もなく完成予定の「我楽多屋で買ったモノMagazine-長期連載17年間の200話を一気掲載-」の、かなり初期の頃のコラムで長徳先生も話題にされていますが、これは東ドイツ製一眼レフ「プラクチナ」用のモータードライブです。

長徳先生が10数年前のコラムで、「プラクチナ」の話題は20年ほどしていない…と言われるほど、マニアックな部類。

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1959年、ニコンFのモータードライブが出た時はサービスセンターに持ち込んで、個々に調整してもらって装着が可能になったモータードライブ。プラクチナの場合はその7年も前に登場していて、調整無しでボディへの装着が可能だったという点が凄い。

画像のスプリングモーター式のほかに、電気式のものもあったようです。また、ご覧のようにシステム一眼レフとして周辺機器も充実していたのも凄いです。

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このモータードライブのポイントは、ミラーがまだクイックリターン式でなかったプラクチナの弱点を補えたこと。シャッター切った直後に自動で巻上げをするので、合せてミラーも下りてくれるのです。

約8年の間に、オリジナルモデル~FX~ⅡAと3機種が登場したプラクチナ。今回のボディはⅡAでした。

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2016年7月17日 (日)

びっくりポン

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びっくりポンなフジのデジタルカメラでした。

パッと見ただけで、工事現場などの過酷な環境下で使う向けのカメラであることは分かりました。フィルムカメラでこういう形のは記憶が無いので、デジタルだろうなぁ~とも思いました。

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しかし、この大きさ・・・。もしや記録媒体にフロッピーディスクを使う~かなり初期のデジタルカメラか!?などと思いながら、よく見ると。

なんと!水中ハウジングみたいに、中に普通に1台コンパクトデジカメが入ってました。こういうセットで販売されていたようです。型名は「BIGJOB DS-250HD」。

発売当時のニュースリリースはこちらです。→http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj321.html

説明文の中に面白い記述を発見しました!「タフな防水・防塵カバーのロックノブを解除すると背面カバーが開き、中から本体デジタルカメラ部のみ取り外すことができます。ポケットに楽々入る~中略~というコンパクトでハンディーなオフィス向けのデジタルカメラとして利用できます。」と。

そりゃそうでしょうよ。びっくりポン的に普通のコンデジが出て来るんだから~。

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2016年7月16日 (土)

TシリーズのAPS版

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京セラ製コンタックスの高級コンパクト機「Tシリーズ」、わりと最近「T3」を話題にしたことがありましたが、今日は「Tix」。

これ、他のTシリーズと違って、フィルムカメラではあるんですけど使用フィルムがAPSなのです。

結果的に短命に終わってしまったAPSシステムの中で、他社も含めて唯一と言っていい高級コンパクト機です。

1990年登場してロングセラーとなったT2とほぼ入れ替わるように、1997年に登場したTix。その4年後に再び135ミリ判で登場するT3の前身になったともいえる、このTix。

T3が中古市場でいまだに頑張っているのに対して、APSフィルム製造が終わってしまっているので、かなり~涙のTixです。当時の新品価格を比べても興味深く、Tixが120,000円だったのに対して、T3は98,000円と、今では涙のTixの方が高価でした。

そして、ここにあるこの個体。面倒なジャンクになってます。昨日のニコマートFSのように、一日に数度しかシャッターが切れないわけじゃないんだけど、電源ONにすると1~2秒後に勝手に電源OFFになってしまうので、その間にシャッターを切らないといけないのです。で、またすぐOFFになってしまうので、再びONにして、即シャッターを切る。って、これじゃ普通に使える状態ではありませんけどね。

だから、レンズがカバーが開いている状態を撮るのは困難なので、こんな風にブレてます(笑)。 

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2016年7月15日 (金)

三年寝太郎

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日本の民話の一つに「三年寝太郎」というのがあります。地域によって内容にバリエーションがあるようですが、三年間居眠り続けた男が突如起きて大きな灌漑工事を成し遂げる~的な内容はどれも同じです。

これらの話、男はただ怠けて居眠っていたわけではなくて物事を深く考えていた、その結果、村人を助ける~という流れです。

さて、ここにあるニコマートFS、今から3年半ほど前にこのブログで話題にしました。

シャッターの調子が悪くて、続けて切れることはなくて、時間をおけば切れるけど、その数、日に数回という厄介モノでした。

当時程なくして常連Bさんに、それを承知でお買い上げいただきました。そして以後、状態回復しない旨の報告も受けていました。

先日、断捨離決行のBさんから不要なカメラやレンズの買取り依頼をいただいた中に、3年半ぶりに里帰りして来た、そのニコマートFSがありましたが...いまだに症状は改善されておらず...。

3年ちょっと寝てたんじゃないのかぁ!?寝太郎のように何かやらかしてくれよ!と、尻を叩いてみたくなりました。

さて、このニコマートFSは最初期のニコマートなので、特徴としては以降のニコマートと違って、フィルムカウンター窓に縁がないんです(ニコマートFTも最初期はFSと同じですが)。

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2016年7月14日 (木)

ゆうパック

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我楽多屋は原則として通販は行なっていないので宅配業者さんとはあまり縁がないのですが、買取りアローカメラの業務上は、買取り依頼でご遠方からお品物を発送いただく場合や、うちから業者ルートへの発送に際して、宅配業者さんとは密にやり取りがあります。

発送作業に関しては、ほとんどが「ゆうパック」を利用しています。担当営業所は新宿郵便局、新宿西口のヨドバシさんの近くにある大きな本局ですね。

先日、集荷依頼の電話をしたところ、電話口に出た局員さんにまず聞かれたのは、名前でも住所でも電話番号でもなくて、発送個数と大きさでした。

「全部で6箱。特に大きくはないですけど、内容物がカメラなので少し重いですが...」というと、「アローカメラさんですか!?」と返ってきました。

なんだ!このレスポンスの良さ!!と、ビックリしました。同局内には他にもカメラ屋さんは沢山あるだろうに。

まぁ、他のカメラ屋さんが同じ方法での集荷依頼をしていなくて、うちの店がたびたび依頼しているからなんでしょうけども、それでも、ちょっとビックリ。局員さんの気が利いているのか!?それとも、それだけうちの店の流通量が多いってこと!?とか、勝手にいろいろと考えてしまいました。

 

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