エルモフレックス
「エルモ」というと、8ミリカメラの印象が強いのですが、スチルカメラも何故か二眼レフに限って、さすが四畳半メーカーとは違うレベルのいいモデルを製造していました。それも、戦前から製造していたというから、ちょっと驚きです。
このモデルは戦後1950年前後だと思うのですが、ちょっと機種を特定できませんでした。
今回話題にしたいのは、そのピントフード。
二眼レフのピントフードには、メーカーや機種ごとに独特なアイデアを取り入れたものがありますよね。
一番よくあるというか、ほとんどの機種にあるのが、ウエストレベルで使用時にキッチリとピント合わせをする目的でルーペが出てくる機能。でも、機種によって、ルーペの構造や出し方が違って、戸惑うことも...。
それ以外にも、ピントフードの前側中央部をパタンと倒して、アイレベルで見られようにするスポーツファインダー的な機能。これには、こんな機能を付加したモデルもあります→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/04/hitomi.html
または、これは私がカメラ系で一番苦手系の...ピントフード前側にフレーム状の切り込みが入っていて、コンツールファインダーになる機能、などなど。
そして、このエルモフレックスにあるのが、アイレベルでスクリーンを見られるようにする機能。なので、ピントも合せられます。
同じ機能はローライフレックスなんかにもありますが、前述のスポーツファインダーの時と同じように、ピントフードの前側中央部だけを途中まで倒して~というスタイル。それに対して、このエルモフレックスは、ピントフード前側全体を約45°傾斜させるので、こんな見た目になります。
で、種明かしと言うほどのものじゃありませんが、ピントフードの前側の裏にこのようにしてミラーが備わっているからです。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。