我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年12月

2012年12月22日 (土)

明るいレンズの中

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先月、田中長徳氏のブログで「オリンパスのOMズイコー55㎜F1.2」について、「レンズの顔を見ていると、なにか引き込まれるような感じがする」と書かれていました。

また、かつて木村伊兵衛氏は「ノクチルックス50㎜」を、「古井戸の奥を覗きこむような感じ」と例えたそうです。

先日入って来たペンタックスのA50mmF1.2も、その存在感ある大口径ゆえ、覗きこんでみたくなりました。

やはり不思議に引き込まれるような感覚を覚えました。

気持ち引き気味に見てみたら、天井の電球が列をなして写り込んでいて、それこそ奥に誘導されているようで、、、余計、引き込まれ感を増長していたようです。

2012年12月21日 (金)

対照的な上面

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デジカメの場合、カメラの操作系はボディ背面に集中する傾向にあります。

一方、フィルムカメラの場合は、ボディ上面に集中しているカメラが多数派。その理由は、背面はフィルムを出し入れしないといけない物理的理由が一番でしょう。また、レンズシャッター機の場合は、レンズ側にも操作系が分散しますが、巻上げ・巻き戻しはボディ上面に残っています。

そんな中で異色なのが上の画像の、WERRA(ウェラ)。

ご覧のように、シャッターボタンがあるだけで、ボディ上面はツル~ンとしています。かなり特徴的なカメラですよね!

このカメラ、レンズシャッター機なので、シャッターや絞りの操作系がレンズ部分にあるのは良いとしても、フィルムの巻上げをレンズ鏡胴の根元部を回転させて行なうのです。さらに、専用フードを逆付けすると、それらの操作系をスッポリとカバー(目隠し)して、持ち歩けるという徹底ぶり。

一方、下の画像は、ペトリ35 F/2.8。

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ボディ上面のそれこそ猫の額みたいな所に、露出目安表をこんな小さな文字で貼り付けてあります。二眼レフでボディ背面に貼り付けてある例はありますが、あそこはスペース広いですからね。

とても対照的なカメラ上面の2台でした。

 

明日はがらくた市

明日22日は第4土曜日につき、毎月恒例 我楽多屋の「がらくた市」。

ちょっと天気予報が怪しいのが気になります。。。

しかし、東京四谷地方の第4土曜日の午後は、非常に雨の少ない特異日。15年近く「がらくた市」をやっているので、よーく分かります。明日もなんとかして欲しい。

さて、明日は今年最後の「がらくた市」でもありますので、午後4時からは田中長徳先生を交えての『忘年会』も企画しております。

詳細はこちらをご覧いただきたいのですが、もう既に会場のキャパシティの半数以上の参加申込みをいただいております。当日参加希望の方が多数で、定員を超えてしまうようなことがあるかもしれませんので、ご了承ください。

それ以外は通常の「がらくた市」とお考えください。

  • 午前10時開店
  • 午後2時から、全品1割引(閉店まで)
  • 午後2時半から、田中長徳先生トークショー(もしかしたらサプライズな出品も!?)
  • 午後7時閉店
  • 【注】トークショーは午後2時半から午後4時までの予定。その間、我楽多屋店内でのお買い物がしづらくなりますので、ご了承ください。

2012年12月20日 (木)

揚げ足取り

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このブログ、揚げ足取りネタが多いような気がしてきました。。。性格悪いですかねぇ?

と言いつつ今回も。

古いカメラ誌を見ていたら、ライカM4-2のレポート記事の中で、こんな画像とキャプションを見つけました。

ストラップの掛金具について、「絶対にはずれない」って、もう二度とはずれないの~?それは困るんじゃぁ~。

そこで思い出したのが、ひと月ほど前の出来事。

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ロード5Dのシャッターボタンについて、フィルムを巻き上げるとシャッターボタンが少し持ち上がって、赤いラインが見える仕組みを指して、買取名人が「シャッター切らないように!って赤い印で知らせるんだね」みたいなことを言いました。

「いやいや、シャッター切らなきゃ困るでしょ。写真が撮れない。」と言ってしまった私。

要は、「巻上げ済みですよ!不用意に触れるとシャッター切れちゃいますよ!」的な意味で言いたかったのは、分かってるんですけどね。

やっぱ、性格悪いか。。。(笑)

【追記】実を言うと、今回のタイトル。当初変換ミスで「挙げ足取り」でアップしちゃってました。。。こっそりと正しい「揚げ足取り」に訂正したので、どなたかに揚げ足取られずに済みました(ホッ)。

2012年12月19日 (水)

これはワザとか間違いか

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上の画像を見て「あれ?」ってすぐに気付きましたか?

これはブログ読者の方が知らせてくれたものです。ご購入されたミニ三脚のパッケージを撮られた画像なんですが、写っているカメラがウラ焼きになっているのです。

カメラはニコンのデジイチ。このカメラに左利き向けモデルは無いはずだし、よく見ればレンズに書かれた文字も左右反転してます。

ところで、このウラ焼きはワザとなのか、間違いなのか…に興味あります。

「間違いであろう論」としては、三脚とカメラの画像は多分合成と思われるので、データ作成時に何らかの原因でカメラのデータが左右反転してしまい、扱っていた人がカメラ素人さんだったので、そのまま進行してしまった案。

一方、「ワザとであろう論」としては、肖像権じゃないや、、商標権か何かで、カメラが特定されてしまわないよう実在しないものとして、あえて反転させてしまった案。よく、ブランド名を隠しちゃったり、消しちゃってる例があるじゃないですか。

さて、どちらでしょう・・・???

2012年12月18日 (火)

三脚座

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ニコンAF80-200㎜F2.8の最初期型には「三脚座」がありません。

これを手持ちで使おうというのであれば、きっと左手でレンズの下方を支えて構えると思うので、もしかしたら「三脚座」の有無は~それほど気にならないのかもしれませんが、、、

しかし、これだけ重いレンズを手持ちで使うということ自体が体力のいること。そして、望遠レンズですから当然ながらブレやすくなるわけです。

よって、三脚に据えて使うパターンが必然的に多くなると思うのですが、そんなとき普通は、これだけ重いレンズの場合はレンズ側に備えられた三脚座を使って、三脚に取り付けるもの。当然ながらその方がバランス良いからです。

ところが、このレンズには三脚座がないのでカメラを三脚に装着することになります。こんな重く長いレンズの重みをカメラのマウント部だけで支えさせるのは、カメラに酷すぎるというモノ。バランスも保ちにくいハズ・・・。

カメラ側のマウントがプラスティックだったら、簡単に割れてしまうかもしれません。そうでなくても、マウントの歪みやボディ内部への負担も考えられます。

実はニコンさん、次のマイナーチェンジモデルからは三脚座を装着するんです。。。まさか、付け忘れたとか、それともよく言われる「使う人のことを考えずにモノ造りしてる・・・」ってことじゃないですよね!?

当時このレンズを使っていた人の中には、自身で三脚座を加工して付けたり、用品メーカーが出している補助ステーみたいのを利用して対応していた人も多いようです。

ちなみに、このレンズの重さ1354グラム。ボディのF-801は789グラム。

がらくた市と忘年会

今週末22日(土)は、今年最後の「がらくた市」です。

基本いつも通りのタイムスケジュールで進行しますが、長徳先生のトークショー終了後、午後4時から『忘年会』を予定しております。

以下、ご確認のうえご参加ください。

  • 日時:2012年12月22日(土) 午後4時から約2時間
  • 場所:「そうめんや」(我楽多屋の真下の1階です)
  • 会費:2,500円(飲み放題+軽食)
  • 参加希望の方は、なるべく19日(水)までにメールにて参加ご表明ください。
    arrow.noda@nifty.com 【お名前・メールアドレス・ご連絡先:必須】
    *当日、参加者多数の場合は事前にご連絡いただけた方を優先させていただきます。

 
この忘年会は、ほぼ毎年恒例になっておりますが、初めての方は「長徳先生を囲んでの気楽な懇親会」と考えていただければ良いと思います。

あと、今回は偽貫禄クラブのオフ会も兼ねてみようと思っています。ご自身の偽貫禄加工品をご持参ください。

 

*「がらくた市」タイムスケジュール

  • 午前10時 開店
  • 午後2時より 全品1割引(閉店の午後7時まで)
  • 午後2時半より 田中長徳先生トークショー
  • 午後4時より 忘年会(午後6時頃まで)
    【その間も店は営業しています】
  • 午後7時閉店

2012年12月17日 (月)

斜め上方45度

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先を越されたけど、めげずにアップします。

というのは・・・。先日、常連Kさんが「これ何でしょうね?」と言われたこのアクセサリー。

アクセサリーシューに付けて、この上にセットしたストロボの角度を変える目的のものと思われます。

Kさんが悩んでいたのは、本来の目的以外で何か用途はないか~と考えていたから。その間、私の頭の中では、この上に円筒形のビューファインダーを上方に向けて載せて、見た目で遊べるなぁ~などと企んでいました。

すると、Kさんも同様な発想をされたようで、このアクセサリーを買って行かれました。

私としては、ネタ取られた~!くらいな悔しさ…。そして翌日、KさんがSNSでそのお遊び画像を見せてくれました。

いいや!先を越されたけど~と。店の中を探したら、同型のアクセサリーが出て来たので、ちゃっかり真似してみます。

ご覧のように、ちょっと穏やかではないんですが、空からの脅威に備える地対空ミサイル風です。

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こんな方向にファインダー向けても何の意味もないのですが、たまにはこういうお遊びも良いんじゃないでしょうか!?(笑)

2012年12月16日 (日)

S2 と SP

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左が「S2」、右が「SP」

「S2とSP」と言っても、ニコンレンジファインダー機のことではなくて、もっと大衆なアサヒペンタックスの「S2とSP」の話をします。

特にSPの方、大ヒットしたモデルですから、50年近く前に出たカメラなのに、いまだによく見掛けます。

悲しいかな、中古市場での市場性は乏しいのが残念ですが、露出計は別として電池で動くカメラではないので、まだまだ現役の個体も多いです。

ただ、最近では低速シャッター切るとミラーが上がったままになってしまったり、ファインダー覗くと黒い横線が入ってて視界を遮っているトラブルもボチボチ出て来ています。まぁ、50年も前のカメラだから仕方ない…。

このSPの前に出たモデルでS2というのがあります。SPに露出計が入っていないモデルと考えてもらえば良いです。デザインも良く似ています。

少し前にあるお客さんに指摘されて気付いたのですが、巻上げレバーの巻上げ心地に、S2とSPとの間でずいぶんと差があるのです。

S2の方が滑らかな感触で気持ち良いのです。対して、SPは少しゴリゴリした感じ。

比べないと分からないレベルかもしれませんが、その差を知ってから何台も何台も確認しているので、間違いないと思います。製造後50年も経ってるし、使用環境も違うので個体差だってあるはずですが、総じて、S2の方が好感触です。

どうでしょう~?後発モデルのSPは量産を見据えて、造りが簡略化されていたりするのかもしれませんね。スミマセン、自分でバラして確認する技術を持っていないので想像です。。。

どうぞ皆さんも試してみてください~と言いたいところですが、中古カメラ屋さんで、あんまりシャッター沢山切っていると、注意されたり、あまり良い印象を持たれないかもしれないでの、お気を付け下さい(笑)。

2012年12月15日 (土)

機能を秘めたニコマート

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ニコマートFTNの取扱説明書の冒頭部分に面白い記述を見つけてしまいました。

ニコマートの5大特長

  1. ニコマートは一眼レフカメラとしての高度の条件を備えています。
  2. ニコマートは世界ではじめて開発された集光式TTL露出計を内蔵し、開放測光式で、必要に応じて絞り込み測光もできます。
  3. ニコマートは人間工学的に追及した機構配置により高度の速写性をもっています。
  4. ニコマートは機能を秘めたシャープなデザインで完全なメカニカル・バランスを形成しています。
  5. ニコマートは、ニッコール〈Fシリーズ〉交換レンズとアクセサリー群の活用により、広範囲の撮影分野を誇るシステムカメラです。

1.2.3.5.は普通に納得しますが、4.の「機能を秘めたシャープなデザイン」という表記に引っ掛かってしまいました。

ニコマートのデザインって、シンプルではあるけど、そのサイズも含めて武骨なイメージの方が強いんですよね。それを「シャープなデザイン~」ってのが、ちょっと似つかわしくないなぁ~と。で、「機能を秘めた」をイメージして、上の画像を撮ってみました(笑)。

すみません、挙げ足取りみたいで。。。

で、もういっちょ、ツッコミ系で(笑)。取扱説明書で操作案内のために盛り込まれている画像。基本的に全部男性の手なのに、1枚だけ女性の手が登場します。

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それが、私が以前からニコマートで一番気になっていると言っても良い、フィルム感度設定の指標を操作する部分の画像。この指標を動かすのが固くて、いつも自分の爪が傷つくんじゃないか?と怯えているのだけど、それを取扱説明書では女性にやらせているんです。

このサディスティックな感じがどうにも不思議。。。