左が「S2」、右が「SP」
「S2とSP」と言っても、ニコンレンジファインダー機のことではなくて、もっと大衆なアサヒペンタックスの「S2とSP」の話をします。
特にSPの方、大ヒットしたモデルですから、50年近く前に出たカメラなのに、いまだによく見掛けます。
悲しいかな、中古市場での市場性は乏しいのが残念ですが、露出計は別として電池で動くカメラではないので、まだまだ現役の個体も多いです。
ただ、最近では低速シャッター切るとミラーが上がったままになってしまったり、ファインダー覗くと黒い横線が入ってて視界を遮っているトラブルもボチボチ出て来ています。まぁ、50年も前のカメラだから仕方ない…。
このSPの前に出たモデルでS2というのがあります。SPに露出計が入っていないモデルと考えてもらえば良いです。デザインも良く似ています。
少し前にあるお客さんに指摘されて気付いたのですが、巻上げレバーの巻上げ心地に、S2とSPとの間でずいぶんと差があるのです。
S2の方が滑らかな感触で気持ち良いのです。対して、SPは少しゴリゴリした感じ。
比べないと分からないレベルかもしれませんが、その差を知ってから何台も何台も確認しているので、間違いないと思います。製造後50年も経ってるし、使用環境も違うので個体差だってあるはずですが、総じて、S2の方が好感触です。
どうでしょう~?後発モデルのSPは量産を見据えて、造りが簡略化されていたりするのかもしれませんね。スミマセン、自分でバラして確認する技術を持っていないので想像です。。。
どうぞ皆さんも試してみてください~と言いたいところですが、中古カメラ屋さんで、あんまりシャッター沢山切っていると、注意されたり、あまり良い印象を持たれないかもしれないでの、お気を付け下さい(笑)。