我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年9月

2012年9月21日 (金)

「×」印

Spf
ペンタックスSPFのとある個体のファインダーを覗いたら、スクリーンの真ん中に「×」印。

何これ?と思って、いちおう色々と確認。

この時代のペンタックスはS2以降、SPFに限らずほとんどの一眼レフで、スクリーンはマイクロプリズム式。それも交換式ではなくて固定式。

たとえ、スプリットイメージ式だったとしても、一般的なのは横線が入ったもので、一部例外で斜め線のがあるくらい。

N057
右から「スプリットイメージ」、「マイクロプリズム」、「スプリットマイクロプリズム」

スクリーン交換式のカメラの中には、特殊用途の顕微鏡用で中心部に十文字が入ったのが用意されていたりしますが、それとも違うような、、、

このスクリーン。よーく見ると、細い3本ずつの斜め線が「×」状にクロスしています。ファインダー覗くと、真ん中の「×」は正直かなり邪魔な存在、ダメ出しされてるようで気分良くありません(笑)。

しかし、ピントが合うと「×」印が消えるのです(ただ、被写体によっては微妙)。

さて、この個体のスクリーンはどういう経緯で手が加えられたものなのでしょう…?

N055

22日はがらくた市

明日22日土曜は、我楽多屋恒例の月に一度の「がらくた市」。

いよいよ暑さも落ち着きそうなので、皆様のご来店をお待ちしております。

当日のタイムスケジュールを~。

  • 午前10時開店!
  • 午後1時から、全品1割引!!【通常は午後2時から割引なんですが、今月は特別に午後1時から!】
  • 午後2時半から、田中長徳先生トークショー! (午後4時終了)
  • 午後4時から、ヨコタカメラ出張修理相談・受付窓口設置(アローカメラ買取りコーナーにて)
  • 午後5時過ぎ、閉店... (通常土曜日は午後7時閉店ですが、当日は祝日のため午後5時閉店です)

 

*トークショー開催中(午後2時半~4時)は、我楽多屋店内での買い物がしずらくなりますのでご了承のほどよろしくお願いします。

2012年9月20日 (木)

100万枚撮りフィルム

G254
コブクロの「Million Films」という2004年発売の楽曲。もう8年も前の曲だけど改めて聞く機会があって、

100万枚撮りのフィルムでも撮りきれない程の想い出を 君と二人 未来へ焼き付けていけたらいいな

というフレーズが気になりました。

ちなみに、この曲はフィルムで写真を撮って~というカメラ好きな人の内容ではありません。

「100万枚撮りフィルム」という表現が、想い出や記憶の例えとして使われているのですが、ちなみに、100万枚撮りフィルムは36枚撮りフィルムに換算すると、27,777本分。

以降、「君と二人」50年連れ添ったとして、36枚撮りフィルムで年間555本分。同じく月46本分も消費しないといけません。

一言で「100万枚」なんて唄ってますが、すげぇー量です。

これだけだったら、茶化しにしかならないので話題にしなかったと思いますが、「焼き付けて~」というフレーズも興味深く感じたので。

「焼き付ける」とは、言うまでもなく写真の世界では「引伸ばし機などでネガ像を印画紙に感光させること」ですが、そうでなくても、「心に焼き付ける」とかいう風に人間の想い出全般にも使いますよね。「記憶」と「写真」、こんな部分に共通性があることに、写真文化の奥深さを感じちゃったりしました。

デジタルの世界では、「保存」とか「ダウンロード」とかって言葉になってしまって、ちょっと味気ないような…(笑)

2012年9月19日 (水)

新旧の偽ライカ

N050
画像の中の2台は、どちらも偽ライカ。

左の方は、ロシア製コピーライカで有名なゾルキーの中でも「Leica」と堂々と刻印されたモデル、正にこれぞ偽ライカ。全世界にコピーライカが多く存在しているとはいえ、このように堂々と「Leica」を名乗っているのは、これくらい。

これ用のレンズフードを探しに来られたSさん。先日ブログにもアップした、Leica文字がちょっと下手くそ!?なフードがまだ残っていたので、合わせてみたところピッタリ!

コピー同士なので現物合わせをしないと少々サイズが心配でしたが、、、コピーにはコピーがバッチリ!?ってことでしょうか(笑)。

右の方は、「GIZMON iCA」という名称で売られている、クラシックカメラスタイル(と名乗るもののベースはライカですよね)のiPhoneケース。

店のお客さんで持っている人を何人かお見かけしましたが、最近はいろんなアクセサリーも出て来ているようで、画像の革ケースは実に良く出来ています。

実はどちらの偽ライカもSさんのモノでして、またまたネタ用としてお客さんに取材させてもらったわけです。

新旧偽ライカを並べて撮影しようと思ったら、Sさんが「ちょっと待ってください、こんなお遊びを~」と言って、iPhoneの液晶画面にうちのブログのトップページを表示してくれました~!

N052

ヨコタカメラさん、みたび現る

今月のがらくた市(22日)には、これで3回目になります「ヨコタカメラ」さんの出張修理相談・受付窓口を設けます。

  • 時間/午後4時から
  • 場所/アローカメラ買取りコーナー

相談は無料ですから、是非ともこの機会にカメラ・レンズの修理に関する相談などご利用ください。もちろん、修理の受付も可能です。

相談・修理どちらにしましても、現物をお持ちいただく方がよろしいかと思います。

【ヨコタカメラ】 フィルムカメラ修理専門店として、機械式フィルムカメラ・マニュアルカメラ・金属式フィルムカメラをメインに扱われています。東京カメラサービスさんから独立された修理屋さんです。http://yokota-camera.com/

Untitled

 

2012年9月18日 (火)

やはり金ピカの方が・・・

N034
何が「金ピカの方が・・・」かと言いますと。

ニコンFM10の塗装を剥してしまうと、画像右のような金ピカになるのですが、それを少し前にフェイスブックページにアップしたところ、「もともとこっちの方が売れたんじゃ?」というコメントをされた方がいらっしゃったのです。

そしたら、後を追うように素の状態(厳密にはFE10)のものが入って来たので、こうして並べてみる機会を得ました。

パッと見、思ったほど差が無いようにも思いますが、やはり金ピカの方は見事に周りを写し込んでますね。派手です。ただ、こうして並べてみると、素の陳腐さも引き立つような気もします。

店で両方を比較した人も、「金ピカの方がイイね!」という意見が多いような感じ。。。でも、これは実際に金ピカを使って写真を撮ろうという人の意見ではないので、少々あやしいですが~(笑)。

最後に一つ思い出しました!もう3年程前ですが、こんな渋いFM10を提げてる方がいらしゃいました→http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2009/04/post-ed43.html

今月のがらくた市は22日

今月は土曜日が第5まであるので、ご注意ください。

「がらくた市」は毎月第4土曜日開催ですから、今月は22日の開催ですよ!

もうひとつ、通常土曜日の閉店時間は午後7時ですが、22日は祝日ですので、閉店は午後5時になります。

がらくた市なので、少々迷いましたが、やはり午後5時過ぎには閉店させていただこうと思います。

以上、よろしくお願い申し上げます。

2012年9月17日 (月)

急性フェチ発症

N046
先日、ジャンク品を整理していた時のこと、フジカST701を見て、何かピピッと感じるものがありました。

よく観察してみると、シャッタースピードダイアルが実にイイ形をしているのです。

ダイアル上部の円周部はローレット加工がちゃんとしてあって、ダイアル上面がホント僅かに湾曲していて美しいのです。上面は貼り付けてあるだけなのかもしれませんが、ビスなどもなくツルンとしていて、ここが一番の美点のようです。

しかし、シャッタースピードダイアルに美を感じたのは、多分、いや間違いなく「初めて」。

改めて他のカメラのシャッターダイアルを見まわしてみましたが、多くのものは止めネジの穴があったり、凹凸があったり、スピード指標に明らかな貼り付け感があったり、、、で。特に美しさは感じられませんでした。多分に個人的な好みかもしれないですけど…。

シャッターダイアルだけなのかと思ったら、ペンタ部分の角も微妙なアールが優しく、巻上げレバーも細めながらキッチリとした形状で作られていました。巻上げレバーの軸の上面もイイ感じにツルンとしてます。

N049
2年後発の同じフジカのST801(上の画像の左)と比較したら、シャッターダイアル、巻上げレバーなど、明らかに別物。コストを下げたなぁ~という感が明白でした。

また、上の画像の右のカメラはちょうど店にあったコシナCSLという珍品。これのシャッタースピードダイアルは、ちょっと美しくないですね。。。

*「フジカST701」は1970年に登場したフジカ最初の35㎜一眼レフ機。TTL絞り込み測光式の露出計を内蔵した小型ボディが好評だったそう。(関連URL/http://www.fujifilm.co.jp/history/dai4-06.html

名人曰く「ST701の宣伝PRのコンテストに応募したらその案が選ばれて、記念に1台ST701をもらったことがある~」と。この話はまた改めて。。。

N048
FUJICA ST701

2012年9月16日 (日)

執拗に・・・

N040
「これに使えるストラップが欲しい」と、オリンパスL-10をご持参されたお客さんがいらっしゃいました。

ストラップを探されながら、その強度を執拗に気にされているので、「お手持ちのカメラに使うのであれば、そこにある一般的な一眼レフ向けのストラップ(上の画像)なら、どれでも特に問題はないと思いますよ」とご案内しました。

それでも、ストラップを両手で何度もピシッピシッと引っ張ったりして「大丈夫だろうか…」という仕草。

これには「すみません、、、商品なのでそんな無理な力をかけないでください」とお願いしました。

じき、ご自身で選ばれたストラップをカメラに付けて欲しいと言われたので、ふつうにカメラの取付け穴に通して装着したところ。「これで外れないのかなぁ?」と、今度はストラップのコキ(テープアジャスター)付近を見ながら脱落を気にされる。

これには「あんまり気になるようだったら、ストラップは使わないで素手で持ち歩かれることをお勧めしますけど・・・」と案内しました。

N042

私の対応、これでよろしかったでしょうか???(笑)

ちなみに、コンビニ言葉とか言われる「よろしかったでしょうか?」とは違って、この使い方なら合ってますよね?

2012年9月15日 (土)

126 インスタマチック

先月末頃、これは何用のレンズだったかなぁ~?というのが2本入って来ました。

数日間は何用か分からないまま置いていたのですが、「あれか?」と思い立って調べてみたら、「あれ」と思ったローライフレックスSL26用のレンズ(前玉交換式)でした。

ローライフレックスSL26は前にも紹介していますが、実に良く出来たカメラで、シャッターを切る感触・音など絶品なんですが、、、使用フィルムの126(インスタマチック)が無いので、実にマニアックな存在になってしまっています。

何用か判明したところで、やっぱり、しばらく長居しそうだな…と思ってしまい、フェイスブックにも載せてみたりしました

ところが!こんなことがありまして、広角用は無事に嫁ぎ先が見つかりました。以下、その嫁ぎ先の常連Sさんからのメールを引用します。

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Sl26
いつも楽しい時間をありがとうございます。

先々週、御店にお邪魔したときに店頭で拝見したツァイスの広角レンズが、何のカメラ用なのか解らずスルーしてしまいました。

それがひょんなことからローライSL26を手にすることとなり、あらためてネットで調べて唖然としました。まさかレンズ前玉に呼ばれて、ボディが手元に来たなんて。

で、先週末レンズを頂きに開店早々に馳せ参じたわけでした。幸いレンズは嫁がず待っていてくれました。

まさに高まる~っ!瞬間で過ごせたのもつかの間。今度は撮影欲求が募り、絶版126フィルム捜索で頭一杯。

しかし、ここでも呼ばれました。灯台下暗し、地元の写真屋さんに一本だけ残っていた未開封モノを譲って頂くことが出来ました。

当然 とっくの昔に期限切れでしたが、何とかカートリッジに35mmフィルム詰め替え使いたいと思っています。

至福の悩みが続く秋間近な今日この頃。朗報を お伝えすべく努力してみます。

常連のS

Sl26a

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で、上の画像は、1枚はローライフレックスSL26をポラロイドで撮った画像(なんだか過ぎゆく夏を惜しむ~って雰囲気ですね)。もう1枚は、うちの店中を探し回っても見つからなかった126フィルム。無理を言って、Sさんにわざわざ撮って送ってもらいました。