我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年4月

2011年4月11日 (月)

白ポチ

P547 
この白いポチっとしたやつ、何か分かりますか?そのサイズが分かるように、49ミリ径のレンズキャップの上に置いてみました。

ピタリと当てたら、そうとうスゴイ!と思います。

ヒントは、「もちろん、カメラまわりのモノに付いている一部分。だからといって、モノとしては大したものじゃないので、何でそんなモノ、出題するの?」というレベルかも。

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答えは、ペンタックスKマウントレンズの鏡胴に付いているボディへの取り付け指標です。

赤い丸ポチの取付指標は、他のブランドのレンズでも見覚えあるのだけど、白いのは珍しいな・・・と思って、過去の取扱説明書(ペンタックスMX)を見てみました。

すると、ちゃんとした説明書きを見つけましたよ。下の画像参照。「レンズの装着に際して、3通りもある合いマークから、お好みの方法を選べます」と。

P550 
この時代のKマウントレンズには、マウント部分には赤い丸印の指標があります。さらに、それと同じ直線上、絞り値が刻印された辺りには赤い菱形印の指標もあります。そして、この白ポチの指標。

暗くて赤が見ずらい時に、白なら見やすいだろう。または立体的なポッチにすることで触感でも分かるだろう。という超親切!?設計だったのです。 

2011年4月10日 (日)

至近ザクラ

P542 
P543 
アローカメラ&我楽多屋のある荒木町8番地から、多分一番近くにある桜がこの木だと思います。地下鉄の四谷三丁目駅から歩いて来られると、お気づきになる人もいらっしゃるかと思います。

ポツリと一本だけなのだけど大木なので、あえて「お花見」ということで意識をしなくても毎年目にしています。今朝、今年はいい感じに咲いているなぁ~と思って近付いて見てら、伸びた枝と電線の複雑な絡みの方が気になって、シャッターを押してしまいました。

どれが枝で電線か分からないくらい、複雑に交差してますよね。

確かのこの桜、10年近く前、並びのマンション建設時に枝を切られていた記憶があります。そして、それから数年はこの季節でも華やかさが薄れていたはず。今年、何となく気になったのは華やかさが復活してきたからかもしれません。

マンション建設や電線にも負けない、サクラの生命力に驚きです。

2011年4月 9日 (土)

カメラ1台あたり、5円以下

P541 
カメラ女子の手帳に、小さなカメラの形をしたシールが貼られているのに気付き、「それは何?」と尋ねたところ、元のシートを見せてくれました。

よーく見ると、「HOLCA」「Rolloi」「OLYMPIA」「Polaris」など不思議なネームのカメラが並んでいました。それぞれ「HOLGA」「Rollei」「OLYMPUS」「Polaroid」のパクリ!?でしょう。

カメラ以外にもフィルムのパッケージやパトローネ、プリント、アルバムをイメージしたシールが、ずいぶんと沢山あります。四谷系銀塩組の御用達のシールにも出来そうなラインナップ(笑)。

いい大人が言うのもなんですが、これなんかイイ感じです。ちょっと遊べそう。

「450円くらい?」と値段を聞いてみたら、雑貨屋で100円ちょっとで売っていたそうです。安いですね。150円としたって、カメラが30台あるから、1台あたり5円ほど。

2011年4月 8日 (金)

逃したカメラは・・・

P539 
本日は現品の画像が無くて申し訳ありません。というか残念です。

昨日、ペトリフレックス7の入荷があり、少々難ありの状態を確認までしたところで、ちょっと用事が出来て店を離れました。明日のネタはこれでいけるな~なんて思っていたところ。

外出先に店から電話が入りました。「ペトリさんがご来店されて、準備中のペトリフレックスに関心を持たれているんですが、値段はいくらになりますか?」と。

注)ペトリさんとは、ペトリに大変詳しいペトリ収集家のご常連さんのこと。

ん、ん、、、何というタイミング。。。状態はチェックしていたので、これから店に戻って、かる~く清掃して、画像をおさえて、値札を付けよう~と思っていたから、ほぼ値踏みもしていました。だから、「準備中なので~」とお断りする段階でもない。

店のアルバイトに、「スローシャッターがイマイチだけど、メーターも動いてる、後は現品を確認していただいて、00000円でいかがですか?と伝えして欲しい」と電話を切りました。

それから小一時間後、店に戻ると、ペトリの姿は無くなっていました。

店としては、思った値段ですぐにお買い上げいただけたわけだから何の問題もありませんし、ペトリさんにも喜んでお買上げいただけたようなので何よりなのです。

アルバイトに聞くと、「値段を伝えたら、状態云々は気にされずに、キレイだから!と即決いただけました」と。

しかし~、私としてはブログのネタを取られてしまった感が濃~く残ってしまっております。。。で、現品の画像も無いのに・・・。逃したカメラは大きかった。。。

 

ペトリフレックス7 : 1964年登場。ペトリ一眼レフのフラッグシップ的な存在。一番の特徴はレンズ上部にある丸い目玉のようなCds露出計の受光部。当時、絞りとシャッター双方に連動するのは世界初の機能だったが、すでに、TTL測光の時代を迎えていたので、後継機のない一代限りのモデルとなった。目玉部分がツァイスのコンタレックスに酷似したデザイン。

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

今回で第138回目。

テーマは「ケンコーの不思議なフィルター」です。

かなり最近、ブログで話題にしたフィルターに関連した内容です。

こちらから、お楽しみください。

2011年4月 7日 (木)

OSAWA

P538 
こじつけだろう!?って言われてしまいそうですが、、、

この三脚の雲台部のレバーに記されたマーク(OSAWAの文字の左)を見て、「ん?」と思った私。何かに似ているんじゃ?と。

三脚と言えば「マンフロット」。で、改めてマンフロットのマークを確認したら、いや・・・そんなに似ていなかった。。。

OSAWAのマークは、大沢商会の「大」の文字をデザインしたものでしょう。マンフロットのマークは、三脚をデザインしたものでしょう。もしかしたら、頭文字の「m」もイメージしているかも。でも、なんとなく雰囲気は似てませんか!?

OSAWAとは何ぞや?という人もいらっしゃるでしょう。

商社として有名な大沢商会が、1980年代に独自ブランドのレンズを販売していたことがあったのです。そのブランドが「OSAWA」。自社製造ではないのだけど、OEM供給先がどこなのかイマイチ不明、sunとか、マミヤだとか噂はあります。この三脚は、その時代のアクセサリーなんだと思います。

言い訳をしておくと、三脚以外のものに「大」のマークがついていても、きっと、マンフロットは連想しなかったでしょうね。。。

でも、最後にしつこく付けたすと、、、今現在の株式会社大沢商会グループのサイトを開いてみたら、「大」のマークの色がオレンジ色でした。マンフロットのマークと同じような色じゃないですか(笑)。

2011年4月 6日 (水)

キヤノンフレックスRF

P537 
ここしばらく、黒キヤノンづいているような気がしますね。ここ数カ月で黒いキヤノンについて、こんな話題がありました↓

http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2011/02/shirayuki.html
http://arrow-camera.weblogs.jp/blog/2010/12/blackcanon.html

逆の見方をすれば、話題に出来るってことは、キヤノンの黒には未確認的な希少品が多いということでしょうか!?

このキヤノンフレックスRPのブラックボディもほとんど見掛けることがない希少品です。当時の資料を全部見たわけではありませんが、発売当時の広告にはブラックボディの表記がありませんでした。

面白いのは、ニコンはフラッグシップ機のF、F2とも、シルバーとブラックの2色を用意していたのに、キヤノンはF-1(ニコンF2と発売は同年)にはブラックしか用意していませんでした。そして、キヤノン一眼レフとしてはF-1の前身である、キヤノンフレックス系は基本はシルバーボディ。

過去に登場した黒キヤノンと同様に、このRPの場合もストラップの吊り金具、吊り環までブラック塗装されています。

この個体の渋いところは、かなり使い込まれていて、至る所に地金の真鍮色が見えているところ。さらに、ボディ上面はかなりたばこのヤニ的なものが層を成していて、繰り返し雑巾で拭いてみたものの拭いきれませんでした。で、少し塗装面が曇ったような感じになってしまっているのも、見方を変えれば、貫禄~ってことで良いのかも。

補足しておくと、当時、ブラックボディ用のレンズも存在していたようです。それは、ボディへの脱着用リング(上の画像のレンズはシルバー)もブラックに塗られているのです。

2011年4月 5日 (火)

ローライフレックスSL26

P534 
126フィルム(インスタマチック)を使用するカメラなので、フィルムの入手が困難な現在、実用カメラではありませんが、非常に魅力的なカメラです。

見た目のデザインだけでなく、金属ボディの質感も良く、手に取っても満足出来ます。フィルムは無くても、空シャッターを切って楽しむことは出来ます。

巻上げレバーの小ささや細さがちょっと気になりましたが、レバー自体も金属製なので実際に巻き上げてみると、そんなに不安感はありません。露出計を内蔵していてファインダー内に指針がありますが、シャッタースピードと絞りを自分で決めるマニュアルカメラ。

ピントがちょっと合わせずらい感もあるものの(個体差かも)、シャッターを切るとシャッター音と感触に、「おぉっ」と思える良さがありました。

それは、決して静かでショックが無い・・・わけでは無くて、確実に撮れた(フィルム入ってないのに…)という安心感みたいな一眼レフ特有のミラーの動作音と振動なのかもしれません。

そう、このローライフレックスSL26は、ローライ製一眼レフとしては第一号機らしいです。登場は1968年。自分より一つ年上でビックリしました。

標準レンズはテッサー40mm/F2.8。前玉が交換可能で、28mmと90mmのフロントコンバージョンレンズが存在しているようです。

上の画像、横に置いたのは大きさのサンプルとして135mmフィルムのパトローネ。このローライフレックスSL26に使用するフィルムではありません。でも、これが使えたら魅力的なのになぁ~。

2011年4月 4日 (月)

チョートクプチカメラ

P535 
買取り依頼の品物の中に潜んでいた、このカメラ。元箱に「カーネルプチカメラ」と書かれています。

最初に箱を見た時は、何年か前にケンタッキーで買い物をして、同じモノをもらったことがあったので、「あぁ~、カーネルサンダーさんのあれだ!」と軽く流していました。

ところが、我楽多屋用に値を付けようかと思って箱から出すと、「あれ~?」と思った直後に、笑ってしまいました!!これって、カーネルサンダーさんを長徳先生に整形しちゃったみたいですよ!!

そして、よーく見て感心してしまいました。もとのカーネルさんの眉毛や眼鏡を削ってるし、ヒゲの形も変えてるんです。髪の毛も白髪から、ロマンスグレーに染めてるし。整形としては、かなり高等な技術が駆使されてます。

裏ブタに長徳先生のサインが入っていたので、いちおう!?ご本人認定モノみたいです。書かれた日付から13年程前と分かりました。

こうなると、売るに売れないですね。。。長徳先生、ご要り様ですか?ご連絡いただければ、今回は特別にお取り置きしますが・・・(笑)

2011年4月 3日 (日)

minolta V3

P526 
「V3」というと、1960~1970年生まれの人には、「仮面ライダーV3」の印象が強いのではないでしょうか!?

「♪ あーかい、あかーい、赤い仮面のV3~」のV3です。赤い仮面と言っても、仮面の中心部は白で、目は緑。改めて確認したら、体も赤・白・緑かメインカラー。

カメラ屋で育った私には、どうもこの色合いが、フジカラーのイメージとダブってしまうのは、幼い頃からのこと。

それは余談でして、「ミノルタV3」というカメラがここにあります。登場は1960年。

このカメラの一番の特徴は、レンズシャッター機でありあがら、1/3000秒の高速シャッターを搭載していること。

普通、レンズシャッターの最高速は1/500秒が限界~とも言われています。が、日本製カメラには1/1000秒までは数機種存在しており、それらについては、少し前にちょこっと紹介しました

このV3の最高速は、さらにその上を行く1/3000秒。ただし、これにはマヤカシ的な部分があります。やはり、レンズシャッターでは物理的に限界があるのです。このカメラに付いているレンズはF値1.8の大口径なのに、高速シャッター時はシャッター羽根が全開まで開き切らないために、実質、1/2000秒でF値4、1/3000秒でF値8より明るい方が使えないというわけ。

このことを知ると、え~っ!と思うかもしれませんが、事実です。

現物を操作してみると、シャッタースピードを1/2000や1/3000にセットした状態でも、絞りリングはF1.8や2.8など明るい方へ回ってしまいます。でも実際に、その明るさは得られませんから、いちおう、青い線(1/2000)と赤い線(1/3000)で、それぞれのシャッタースピードにおける有効域を示してくれてはいます。