ライカM3といえば、誰もが認める「カメラの王様」みたいな存在です。
だからといって、必ずしも稀少性の高いカメラではなく、人気機種であり、実用機種であるので、生産数も多くて市場に玉数は多数存在しています。
これは余談ですが、うちの店には、木製と石造りのM3も存在しています(笑)。
ただ、ブラック塗装のM3となると、かなり希少性が高くなるので、一般的には昨日話題にした「マミヤ35メリット」なんかより、たくさんの人が「これはいい!」と思うはず。
ライカポケットブックで見るとブラックのM3は、1962年に2150台、64年に150台、65年に150台、66年に10台・・・他、合計で3010台しか生産されていない模様。ちなみに、M3の総生産台数は21万余台と言われています。
ところが、この時代のブラック塗装の質が実はあまり良くなくて、簡単に塗装が剥げてきてしまうので、まっさら、真っ黒なM3というのは、奇跡に近いとも言えます。
ここにあるM3、その製造番号から1965年製のホンモノのブラックと判断出来ましたが、ご多分にもれず、かなり下地の真鍮が見えてきています。
ただ、ペロッと剥がれてしまうことがあるという本来の塗装とは違って、ずいぶんといい感じに擦れて下地が見えているのが不思議!?どうやら、オリジナルのブラックを補修塗装した経緯があるのかもしれません。
久々に「これいいな!」と思ったカメラです。あくまでも、個人的な好みでですが~。
1962年発売の「マミヤ35EEメリット」といいます。
そのとてもシンプルなデザインが気に入りました。巻上げレバーやシャッターボタンなど、必要最低限のものしか付いてないうえ、それらの部品が強い自己主張をしていない。
唯一、洒落てるなと思ったのは、ボディの向かって左肩が少し傾斜して下がっているくらい。それもほんの僅かだけ。
あと、以前一度話題にしたことがある、この時代のマミヤ製品の貼り革がこのカメラにも貼られています。マミヤの頭文字「m」が小さく型押しされていて、その「m」がビシーっと並んでいます。良く見ないと分かりづらいですよ。
カメラ機能としては一般向けの簡単カメラという位置付けで、シャッタースピード優先のEEカメラ。いちおう絞りのマニュアル操作も可能です。
ピント合わせは、3段階のゾーンフォーカスで、「クローズアップ」「グループ」「シーン」とレンズ部分に表示されているだけで、実に大雑把。3段階の区切りが、どこらへんの距離なのかイマイチ分かりづらい。。。まぁ、この時代のカメラによくあるパターンではあります。
ただ、ひとつだけ強烈なインパクトを与えてくれたことがあります。
逆算式のフィルムカウンターが「0」になると、ファインダーの中央に「END」の3文字が表示されること。まるで、映画か何かを見終えた気分です。でも、アルファベットが縦書きに表示されることに違和感がなくもないけど・・・。
先日の話題の中で、パーフォレーション無しのフィルムを買ってしまったご本人から連絡をいただきました。
ブログの方、拝見させていただきました。非常に素早い対応ありがとうございました!
しかし、コニレットやボルタ判の裏紙を探すのは大変だなぁ...と思っていると、某サイトにてCanonEOS10QDはパーフォレーション無しでも使えるという、情報を手に入れ早速やってみました。
結果は良好!最初の部分だけ普通のパーフォレーション入りのフィルムを付けて巻いてやるとちゃんと巻き取ってくれました。とりあえず、このフィルムを無駄にすることなく使えそうです。
添付した写真(上の画像)は現像した例のフィルムと使ったEOS10QDです
えっえ~!と思って、早速確認してみたところ、確かに、EOS10にはパーフォレーションに噛みあう歯車が無い・・・。ついでに、ほかのカメラも確認すると、AF一眼や、自動送りのコンパクトカメラの中には、案外と同様のものが多いようです。
パーフォレーションはフィルムを送る為にあるのだから、送る歯車があって当然と思い込んでしまっているから、今回の事実はちょっとビックリしました。寝耳に水~って感じ。
これらのカメラ、最初に軸にフィルムを引っ掛けてしまえば、あとはキッチリと軸で巻き上げていってくれるようです。
SONYのミラーレス一眼機NEX-3に、キヤノンNFD35-105mmがマウントアダプタ(キヤノンFDマウント→ソニーEマウント)を介して装着されています。
確かに大きめなレンズですが、普通の一眼レフに付けた状態では「お化け」に見えることはないでしょう。ということは、いかに、NEXのボディが小さくて・薄いのか~!!を実証しているわけです。
ちなみに、横に置いてあるレンズは、SONYのパンケーキタイプの単焦点レンズ16mmF2.8です。これが「お化け」に相反して、薄くて・軽い!!その重さは、わずか67gとのこと。
そして、なにやら「SUN」と刻印されたレンズキャップ。何故にここに置いてあるのかというと、これはPKマウントのリアキャップなのですが、なんと!Eマウントのリアキャップの代用になるからなのです。
先日、話題にしたミノルタのスポットメーター。
もう既に嫁ぎ先が決まったのですが、それまでの1週間程、私は関心を持たれた方にはファインダーを覗くことを勧めていました。見た目のインパクト以上に、アナロギーな指針指標の動きに味があったからです。
ほとんどの人に「おぉーっ!」と共感してもらいましたが、「使うことないもんな…」「写真撮れないし…」と、なかなかお買上げには至りませんでした。でも、それは決して残念なことではなく、体感してもらえただけでも満足!でした。お値段もさすがにジャンクカメラを買う値段では無かったので…。
また、面白い提案をする人もいらっしゃって、「カメラを持ったうえにこの大きなメーターを持参するのは大変だから、仲間うちでの撮影行に自分はこのスポットメーターだけを持って行って、覗いてるだけってのも楽しそう。時々露出の指示をしながらね~」とか。
確かに、狙った先にピントを合わせて測光ボタンを押し「ジ、ジーッ」と作動すると、いい写真が撮れたような錯覚になります(笑)。
その間、飯田鉄先生もこれをご覧になっていて、「おっ!露出計のロールスロイス!!露出計フェチには堪らない品ですね!これは貴重だから、写真を撮っておいた方がいいですよ!」と、不思議なアドバイスまでもらいました。
当時のことを知らない私には、「露出計のロールスロイス」というのは、飯田先生の主観かと思っていましたが、あとで当時の用品カタログを確認したら、上の画像のように載っていました!当時にそう呼ばれていたんですね。
価格はなんと!69,000円。
ミノルタSR-1sの55/1.7付きが37,000円の時代の話です。ボディ・レンズセットの倍近い値段!そりゃ高級品です。ロールスロイスの例えに恥じない高性能・高品質だったのでしょう。
ちなみに、ペンタックスのスポットメーター(こちらは、今でも案外と見掛ける)が当時25,500円ですから、その差は歴然!!
多分、知っている人は非常に少ないと思います。何故なら市販されなかったから。。。その名は「RS-3(ラビットスバル3輪車)」。
今から45年ほど前に、富士重工の技術者が試作提案したものの生産されなかった、幻の車両なのです。
後年、その車両の存在を知った中里義昌さんが、探しに探して見つけた時には、工場の裏で廃棄放置されていたそうです。それを特別に譲り受け、ここまでレストアしたのです。
中里さんは、カメラの趣味もお持ちで、長年うちの店にもご来店いただいています。店の2Fに「かめら我楽多館」があった時には、これも稀少な中判カメラ、武蔵野光機のリトレックのコレクション展示にもご協力いただいたことがありました。
クルマやバイク、自転車、時計、オーディオなどには、カメラいじりと似た楽しさ、奥深さがあるものですよね。
その中里さんが、自費制作された「RS-3」の小写真集(全10ページ)を我楽多屋で1,000円にて販売しております。一般書店等では販売していないので、ご関心のある方は是非どうぞ!
パーフォレーションとは、35mmフィルムのフィルム面上下に並んでいる穴のことです。ほとんどのカメラは、このパーフォレーションに歯車をかみ合わせて、フィルムを送っています。
さて、画像のフィルムは35mm幅なのに、パーフォレーションが有りません。
写真部の学生さんが、ネットで購入した100フィート缶に入っていたのが、これなんだそう。普通のパーフォレーション付きフィルムと思って落札したので困り気味に「これ、何なんでしょう?」と質問されました。
しかし、私も知らないフィルムなので答えられず、「詳しい人がいたら聞いてみます~長徳先生なら分かるかも・・・」なんて言いながら。画像を撮らせてもらいました。
そしたら、その日の午後、タイミング良く(良すぎです!)長徳先生がご来店。画像をお見せすると、何らかの記録用カメラなどで、パーフォレーションの無いフィルムを使うものがあるんだそうです。
このフィルムを何らかの方法で使おうとすれば~、例えば、コニレット。パーフォレーションを必要としないカメラなので使用可だけど、細身の専用パトローネを探すのが大変。。。または、ボルタ判の裏紙があれば一緒に巻けば使えるのでは?このフィルムの利用法はそんなところでしょうか。
今回は、ニコンの銀枠フィルター52ミリ径、各色1200円です。
中古カメラブーム真っ只中の頃は、この銀枠は1枚3000円くらいの値段が平気で付けられていました。また、富士山マークのフィルターケースは、ケースだけで1000円近くしてました。
こうやって並べてみると、実にキレイなものですね。黄や赤はモノクロ用フィルター、ケースの底が白地だから余計にキレイに見えるんですね。そして、実にマニアックな見方ですが、枠が銀枠なのも効いているのです。黒枠では見た目に色が鈍ります。。。
ニコンの銀枠フィルターの中にも、刻印の違いがあります。「NIKKOR」と「NIKON」表記のものがあり、前者の方が古い。さらに、それ以前に「NIPPON KOGAKU」と刻印されたものもあるようですが、これは非常に稀少。
それと、詳細不明なのが、刻印に色が付いているものがあります。青文字や、ベージュ文字のもの。
ご覧のように数に限りがありますが、いつものように我楽多屋ご来店早い者勝ちで、ニコン銀枠フィルターを1枚1200円!!